2016年05月30日
【時間術】『40代を後悔しない50のリスト【時間編】―――1万人の失敗談からわかった人生の法則』大塚 寿
40代を後悔しない50のリスト【時間編】―――1万人の失敗談からわかった人生の法則
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事にて取り上げた時間術本。タイトルには「40代」とありますが、TIPS的には全世代の方にお読み頂ける内容でした。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
シリーズ累計28万部突破!
人生最大の分かれ道は「時間の使い方」で決まる!
仕事、家庭、趣味、勉強、健康、子育て、住まい…他、いつも「時間がない!」と感じる両立世代のための自分らしい生き方・働き方を取り戻す50の具体策。
なお、なぜかアマゾンでは表示されていないのですが、お買い得なKindle版も配信されております!
Time / Jeppi 94
【ポイント】
■1.時間配分を変える人生を変えるには、時間の配分を変えるということ。時間という資源の振り分け方を見直すことが、仕事の成果を生み出すだけでなく、人生をよりよく生きる上で最も大切なことなのです。
巷には多くの時間術があふれていますが、手帳を上手に使いこなすことや、スキマ時間を有効活用することが、時間を上手に使うことではありません。大切なのは時間に縛られることではなく、仕事の成果に焦点を合わせたり、自分の価値観や生き方に合わせて、持ち時間を何にどう配分するかということです。
■2.LPM(ライフ・ポートフォリオ・マネジメント)を考える
新しい技術習得は時間を多く取られるが、自分にとって重要度が高く決して譲れない「マスト(MUST)」、社内調整や会議は時間を取られるが、自分にとってはさほど重要ではないので、できるだけ減らしたい「レス(LESS)」、家族との時間は自分にとって重要な上に時間もかからないので、もっと増やしたい「モア(MORE)」、飲み会といった付き合いやSNSをやる時間はさほどかからないが自分にとって重要ではないので、できればやめたい「ダンプ(DUMP)※ゴミ捨て場」に分けます。
そして、「マスト」と「モア」に振り分けたものに、今後はできるだけ時間を投入し、「レス」と「ダンプ」に振り分けられたものは、できるだけ減らすか捨てるように意識づけをしていくのです。
(詳細は本書を)
■3.自分の時間の使い方を正しく知る
「手帳を見れば、いつ何をしていたかがわかる」と思いがちですが、多くの人は手帳に予定だけしか書いていません。しかし予定は、実際の時間の使い方とは大きく異なります。(中略)
ですので、問題を解決するための第一歩は、まず自分の時間の使い方を正しく知ることです。そのためには、予定ではなく実際の行動を記録し、どんな作業にどのくらいの時間をかけたのかを把握することです。そして、その客観的な記録が当初考えていた予定とどのくらい乖離しているのかを受け止めなければなりません。
■4.タスクは1週間単位で振り分ける
一般的には「1日単位」で考える人が多いと思いますが、仕事が予定通り進まないと、それを同じ日で必死にカバーしようと無理をしがちなので、その結果、予定が崩れるという悪循環に陥ります。そうならないようにするには、1日単位ではなく、1週間単位でタスクを分解して振り分けることがボイントなのです。
さらに、1週間単位で計画は立てるものの、1日を大きく「午前」「午後」「夜」の3コマに分け、1週を21コマで計画を立ててみてください。
どういう手帳やツールを使うかは好みもありますし、会社のグループウェアを用いているかもしれないので、あまり重要ではありません。それより、タスクをならしやすくするために1週間をひとくくりで考えるようにして、自分の適性や集中ゾーンを見極めて、それに適したタスクの振り分け法を工夫するほうがずっと大切です。
■5.PDCAサイクルは「C」から始める
PDCAサイクルは、「P」から始めると、たいがい誇大妄想が膨らむだけだったり、やりたいことだけ増えていって実現できなかったりすることがしばしばあります。しかも、実現できないことが繰り返されるとどんどん無力感を覚えるので、モチべーションまで落としてしまいます。
一方、「C」から始めると、つまり現実の問題から見つめ直すことから始めると、改善や次のアクションにつながって良いサイクルを回しやすくなります。理想論だけでもダメだし、現状を嘆いているだけでもダメ。いかに現実を正確に分析して、そこから何をするかを考えるというわけです。
【感想】
◆本書の序章に、本書誕生の経緯が触れられているのですが、本書に先立ち、大塚さんが5年前に書かれたこちらの作品。40代を後悔しない50のリスト 1万人の失敗談からわかった人生の法則
この本は累計16万部のヒットを記録し、その後大塚さんは「30代」や「結婚」と年代やテーマを変えて本を出されました。
しかし、1万人にものぼるインタビューの結果、実は「40代」という年代に限れば、最も後悔しているテーマこそ「時間」だったのだそう。
実際、上記『40代を後悔しない50のリスト』でも、丸々1章分の紙幅を割いて具体策を紹介しているそうなので、一部ネタかぶりがあるかもしれません。
とはいえ、より掘り下げている部分もあるよう(上記ポイントの4番目等)なので、むしろ「時間術」を深く知りたい方には、うってつけの1冊と言えると思います。
◆まず序章においては、「時間の使い方の重要性」について言及。
上記ポイントの1番目にあるように「時間配分」を考えることが大事、とのことです。
つまり、小手先の技術でスケジュールを調整していても、根本的な問題解決策にはならないわけで。
そしてそれは、そのまま自分の価値観にもつながってきます。
……私が家族との時間や、睡眠時間を削ってブログを書いているのも、ぶっちゃけそういうことなのですが。
◆そこで考えたいのが、「人生全体の優先順位」。
上記ポイントの2番目の「LPM」は、そのための1つの手法であり、元となっているのは、ボストン・コンサルティング・グループの「PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)」です。
上記では細かく触れていませんでしたが、「PPM」における「成長率」を「重要性」に、「占有率」を「所要時間」に置き換えて考えて頂ければ、と。
ただ私の場合、飲み会やSNSには、ほとんどと言っていいほど時間を費やしていないんですよね……。
◆一方第2章では、時間術のキモとも言える「計画術」を伝授。
上記ポイントの3,4番目はここから抜き出したものになります。
なお、ポイントの3番目の方は、前々からお話しているように、こんなような「作業ログ」を付けると良いとは思うのですが。
私のように実態を知って、唖然とする可能性も無きにしもあらずw
また、ポイントの4番目の「21コマに分ける」考え方は、今後試してみようと思います。
◆ちなみに、第2章以降は、具体的に時間を捻出するTIPSが満載!
特に第4章の「仕事術」や第5章の「マネジメント術」は、それぞれが「仕事術本」「マネジメント術本」として書かれていてもおかしくない内容です。
本書は「時間術本」なので、優先順位を下げ、前半部分から多く抜粋したのですが、実際に「予定通りに計画をこなす」ためには、こうしたTIPSも当然必要なもの。
個人的に「なるほど」と思った上記ポイントの5番目のほか、見逃せないテクニックがわんさかありましたので、こちらも本書にてご確認ください。
「時間がない」とお悩みの方に、一読をオススメ!
40代を後悔しない50のリスト【時間編】―――1万人の失敗談からわかった人生の法則
序章 40代はなぜ「時間の使い方」が最も重要なのか?
第1章 この10年で何より身につけたい時間術の原則
第2章 本当に重要なことを行う「計画術」
第3章 強制的に時間を生み出す「習慣術」
第4章 時間管理を根本的に改善する「仕事術」
第5章 かけた労力を成果につなげる「マネジメント術」
第6章 両立世代が知っておくべき「生活バランス術」
あとがき
【関連記事】
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【時間管理術】「マニャーナの法則」マーク・フォースター(2009年05月23日)
【編集後記】
◆当ブログでもご紹介した、「50%OFF/50%ポイント還元セール」において、きんどうさんのブログで、初日に「圧倒的な一番人気」だったのがこの本とのこと。バイコヌール宇宙基地の廃墟
確かに単行本が1944円のところ「85%OFF」で、さらに今なら「20%ポイント還元」で実質240円なのは分かりますが、さすがにこの本をご紹介する、という発想は私にはありませんでした(驚)。
ご声援ありがとうございました!
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