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2016年05月17日

【話し方】『ビジネスは話し方が9割』野村絵理奈


(093)ビジネスは話し方が9割 (ポプラ新書)
(093)ビジネスは話し方が9割 (ポプラ新書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、リアル書店で帯の著者さんの写真に惹かれてゲットしたコミュニケーション本

著者の野村絵理奈さんは、NHK松山放送局キャスター、気象予報士を経て、自らの会社を設立し、話し方やプレゼンの企業研修を行っている方なのだそう(ミス・ユニバース・ジャパン公認スピーチトレーナーでもあるとのこと)。

アマゾンの内容紹介から。
「人前が苦手」「プレゼンが不得意」…その原因はただひとつ、「話し方のテクニック」を知らないから。話し方は才能や性格はまったく関係ありません。元アナウンサーで3万人以上のコミュニケーション能力を引き上げてきた著者による77の画期的なテクニック。話し方は誰でも明日から変えられる!

なお、私は知らずに買っちゃいましたが、この本2011年に発売された『5000人を変えた! 話し方の新・習慣77』に加筆修正したものなので、お持ちの方はご留意ください!





【ポイント】

■1.ソのトーンで、「おはようございます!」と言う


 人と会う前には身だしなみを整えるように、声も<人に会うトーン>に整えましょう。<人に会うトーン>の基準は、ドレミファソの<ソのトーン>と覚えましょう。
 年配の女性などが電話に出た途端、普段とまるで違う高い声になります。あれは、実はとても正しいこと。いわゆる<声の化粧>をしているわけです。(中略)
 実は、ソというのは、人が「楽しい!」と感じるとき、自然に上がる高めのトーン。ポジティブな印象の良い声を<ソのトーン>に上げることで簡単に作り出せるのです。


■2.心のテンションを3倍に上げる


「この商品、本当にいいい商品なんですよ」「ぜひ、この企画をやらせてください」
 これを<テンション1倍>で言っても、単なる"独り言"。相手の心にしっかり伝えたい、聞き手の心を揺り動かしたいと思うなら、<テンション3倍>で話しましょう。特に、初対面の人に会う、大事なプレゼンがあるときなど、人は緊張するとテンションが下がります。そんなときほど、一歩前に出る強い心でテンションを3倍に。


■3.ゆっくり話す


<ゆっくり話す>ことは、ただそれだけで相手に「丁寧な人だな」という好印象を与えます。なぜなら世の中、相手のことを考えず、自分のぺースで話す人がほとんどだからです。話すスピードというのは、自分が思うより、聞き手が感じるスピードのほうがかなり早いものです。試しに、自分の会話を録音して聞いてみてください。大抵の人は「なんだ、この早口は!?」と驚かれることと思います。


■4.数字を使って説明する


 相手の心を動かすのに必要なのは<客観性>、それは数字や歴史、アンケートなどのデータ。つまり第三者によって作られ、証明された<事実>です。
「このサプリメントをお飲みになった多くの方が劇的に減量できたのです」
「このサプリメントをお飲みになった100人中、68人が3か月で5キロ以上減量できたという調査結果が出ています」
 後者が圧倒的に説得力があります。「多く」という言葉は<主観>、「100人中68人」は<客観>です。なぜなら、「多い」と思う基準は人により違うのですから。


■5.「え〜」「あの〜」を封印する


「え〜」「あの〜」を多用する人は、頭の中で次の言葉が決まらないうちに口を開いてしまう<せっかちさん>でもあるのです。川を飛石を跳んで渡るとき、次にどの石に移ろうか、目標を決める前にジャンプしてしまうようなもの。それでは川の中に落ちたり、思っていたのと違う方向に進んでしまっても仕方ありません。
 そうならないためにも、沈黙を恐れず、次の言葉が思い浮かんでから口を開く。それくらいの気持ちでいても、聞き手からしてみれぱ、決して遅くはないのです。


【感想】

◆以上、最近巷でブームのいらすとやさんの画像でまとめてみましたw

もっとマッチしたイラストがあるのかもしれませんが、逆に多すぎて探しきれなかったというw

さて、本書はタイトルでは「話し方」だけのようですが、実際には「話し方」だけに留まらない仕様。

たとえば第1章のステップ3は、下記目次にもあるように「傾聴テクニック」だったりします。

もっとも「傾聴」することによって、こちらが何を話すべきかがわかってくることも多々ありますから、これも広い意味では「話し方」のテクニックかもしれませんが。


◆冒頭の内容紹介でもあったように、本書は77ものテクニックを収録しています。

これは小見出しの数が全部で77あるため形式上はあっていますが、実際にはそれ以上のTIPSが詰まっていました。

たとえば「話しを盛り上げるあいづちをする」という項目では、
(1)相手の話をうながす
(2)相手の話を止める
(3)相手の話をあおる
と3つの手法が例示されている(本書では細かく解説されています)のですが、それぞれが1つのTIPSとしても使えそうです。

もちろん「3つ揃って『話を盛り上げるあいづち』なのだ」と言われたら、まぁ確かにそうかもしれませんが、既に上記ポイントの3番目の「ゆっくり話す」というのは、「丁寧さを伝える話し方をする」というTIPSの中の1つなんですよね。

実際、この調子で複数のTIPSが挙げられているテクニックがかなりあって、そういう意味でも「お腹一杯」でした。


◆なお、「話し方」とはこれまた違うのですが、第3章のステップ3の「円満トークで、会話のピンチを回避する!」は、危機回避のためのトークが列挙されていて興味深かったです。

項目をいくつか挙げてみても
・失言してしまった
・言いにくいことを伝えなければならない
・答えにくい質問をされた
・笑えないダジャレを言われた
等々、一歩間違うと気まずいものばかり。

たとえば、2番目の「言いにくいこと」で事例で出てきたのが「友人の配偶者の浮気」って、……それアカンやつやww

また、最後に「笑えないダジャレ」があるのは、それだけダジャレ好きが多くて、困っている人もいる、ということかと。

私は別にあまり気になりませんし、最近は「フリースタイルダンジョン」のおかげで、フリースタイルも盛り上がってきていますから、韻を踏んでいると思えばいいのではないでしょうか?(違


◆本書はセールストークから、スピーチ、雑談まで、幅広くカバーしており、それもあってかTIPSが豊富なところが、ポイント高いです。

また、帯には本書を推薦するビジネスリーダーとして、日本マイクロソフト代表執行役会長の樋口泰行氏、セールスフォース・ドットコム代表取締役会長兼CEOの小出伸一氏、トレンドマイクロ取締役副社長の大三川彰彦のお名前が!?

ただ、クオリティ的にはオススメレベルなものの、冒頭でも申しあげたように、以前出た単行本の新書化(加筆修正していますが)であり、そちらの中古なら底値で入手できるんですよねぇ……。

著者さん、版元さんの手前、中古をどうぞとはなかなか言えませんが、気になる方は、ぜひチェックしてみてください!


(093)ビジネスは話し方が9割 (ポプラ新書)
(093)ビジネスは話し方が9割 (ポプラ新書)
第1章 あなたの“印象”が輝くテクニック16
 1.発声・発音で、話し方の外見はガラリと変わる!
 2.表現テクニックで、明るい話し方に変わる!
 3.傾聴テクニックで、好かれる聞き方に変わる!

第2章 あなたの“ビジネス”が輝くテクニック33
 1.ビジネスコミュニケーション術で、信用される人になる!
 2.論理的な話し方で、「仕事がデキる」と思われる!
 3.人前に強い話し方で、プレゼン・スピーチが変わる!
 4.第一印象テクニックで、「また会いたい」と思わせる!

第3章 あなたの“人間関係”が輝くテクニック28
 1.コミュニケーション体力の強化で、味方が増える!
 2.献身トークで、人間関係がリフレッシュする!
 3.円満トークで、会話のピンチを回避する!
 4.話題のタンスを整理して、ネタの豊富な人になる!)


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【人間関係の秘密】『なぜ、あの人はいつも好かれるのか』本田 健(2014年07月12日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

1964年のジャイアント馬場
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