スポンサーリンク

       

2016年03月13日

【ファッション】『クローゼット整理からはじまる40歳からの服選び ~さらりと身につく大人ファッションの新ルール』大山 旬


4774179906
クローゼット整理からはじまる40歳からの服選び ~さらりと身につく大人ファッションの新ルール (大人の自由時間mini)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事にて取り上げたファッション本

著者である大山 旬さんの作品は、以前レビューした『できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則』が、当ブログでも好評だったのが、記憶に新しいところです。

アマゾンの内容紹介から。
今の自分に必要な服とは。その答えにたどりつくために、まずはクローゼットの整理からはじめます。着こなしをブラッシュアップしていくためには、これまでの服装のリセットが必要です。不要な服は思い切って手放しそこから今の自分ならではの着こなしを探していきましょう。

たとえ40歳前でも、品のある着こなしを目指す方なら要チェックです!





Brooksgate Sport Coat / Robert Sheie


【ポイント】

■1.大人の卒業アイテムとは?
「年齢とのミスマッチ感が強いアイテム」について、具体的な特徴を見ていくと、以下の共通点があります。
(1)特徴的なデザイン
(2)ダメージ加工
(3)オーバーサイズ、または小さすぎるサイズ
(4)中途半端な丈
 このうちのひとつ以上の要素が入ると、たとえそれがどんなに高価なアイテムだったとしても若づくり感が強くなり、結果、コーディネート全体が安っぽく見えてしまいます。
 わかりやすい例を挙げると、派手なロゴのダボダボTシャツとダメージ加工が施されたジーンズの組み合わせ。若者が着ればストリートファッションの雰囲気が出るかもしれませんが、ある程度年を重ねた大人が着るとと「だらしない」印象にしかなりません。


■2.ビジネスカジュアルの基本スタイル
「ビジネスカジュアル」の最もべーシックな着こなしは、「ネイビーのジャケット+シャツ+グレーのスラックス」が正解です。ビジネスライクな印象ながら、セットスーツとは異なる明るく軽やかな雰囲気に仕上げることができ、どんな体型の人にも似合うスタイルです。(中略)
 (ジャケットで)万能なのは断然ネイビー。着こなし全体が明るくなり、印象を引き締めます。合わせるシャツは、白シャツでももちろん問題ありませんが、普段とは違った雰囲気に仕上げるにはブルーのストライプシャツもおすすめです。
 パンツはミディアムグレーやチャコールグレーなど濃いグレーのスラックスを合わせると、フオォーマル度が高い印象に。
 足元は、スーツ用の黒の革靴をもってくると重苦しいため、茶色のローファーやスエードシューズで、カジュアルにまとめます。


■3.大人の休日着=「1マイルウエア」をつくるアイテム
 オフスタイルであっても、大人の服選びは第2章で紹介した3つのルールが基本であることは変わりません。
(1)ジャストサイズであること。
(2)べーシックな色・デザインであること。
(3)上質で着心地のいいものであること。
 そして、大人の1マイルウェアをつくる際は、このルールにひとつ足して考えます。
(4)カジュアルなアイテムだけを組み合わせず、シックなアイテムをプラスすること。


■4.「アメリカンカジュアル」の考え方
 日本のアメカジ人気は映画やドラマなどアメリカ文化の普及が大きく影響しており、特に意識をしていなくても、40代以上の男性の休日着はほとんどがこのスタイルと言っても過言ではないかと思います。(中略)
アメカジのアイテムは、もともとラフに着ることを目的につくられているものです。
 そのため、アメカジアイテムのみで組み合わせると大人の着こなしに必要なシックな要素がごっそり抜け落ちてしまい、「だらしない」印象になってしまう可能性が高くなります。
 このバランスを整えるために1つひとつのアイテムのカジュアル度を下げ、同時に着こなしの中にシックなアイテムを混ぜることがポイントです。サイジングにも注意しましょう。


■5.「長袖のシャツ」を活用する
 ただし、より大人に相応しいのは、やはり長袖のシャツであることを覚えておきましょう。「長袖なんて暑いに決まっている」と考える人も多いと思いますが、素材を選び、また着方にひと工夫すれば、快適に着ることができます。
 生地は、コットン素材のものなら夏は吸湿性や通気性、冬は保湿性に優れています。さらに汗ばむ季節におすすめなのが「鹿の子」生地のシャツ。ポロシャツの素材としておなじみですが、通気性、速乾性が抜群です。
 そして、暑いときは「腕まくり」を有効に使います。ラフに肘までまくれば、半袖をそのまま着るよりも着こなしに奥行が出るためこなれた雰囲気に。男性らしさを上品に強調することができます。


【感想】

◆男性向けの「オンタイム」のファッションは、普通に「スーツの着こなし」ができれば大丈夫ですし、基本的に「ルール」化されているので、どの本を見ても大体同じことが書かれています。

それに対して難しいのが「オフタイム」のファッション。

若い頃、なまじお洒落に自信があったりすると、その着こなしを中年以降になっても続けていたりするのですが、それが往々にして「イタイ」ファッションになってしまいがちという。

特に若い頃は「個性的」と受けとめられてた アイテムや尖ったスタイルは、年を経るにつれ「違和感」へと変わってしまいます。

具体的に「卒業したいアイテム」とは、上記ポイントの1番目に掲げた通り。

まさにこういったアイテムは、本書のタイトルにもあるように「クローゼット整理」すべきでしょう。


◆それでは逆に、どういうものを「大人」は着るべきかと言うと、上記ポイントの3番目で触れられている「第2章で紹介した3つのルール」に則したもの。

これらは単独アイテムにも言えることですが、本書ではここに「シックなアイテムをプラスする」というコーディネートでのルールを加えて「1マイルウエア」と命名。

具体的なアイテムが列挙されていましたので、アマゾンの画像とともに、いくつかご紹介してみます(具体的な商品は本書とは一部異なるのでご留意を)。

●白のオックスフォードボタンダウンシャツ

B01AXCC9YY

●無地のTシャツ

B00ITIBC98

●ホワイトデニム

B015WH6BSK

なお、これらはいわゆる「ベーシックな定番アイテム」ばかりですが、本書はこれらに「ほんの少し『流行アイテム』をミックスさせる」ことを推奨していますので、気になる方は本書にてご確認を。


◆ところで、カジュアルファッションの指南本で、多くの支持を集めているのがこちらなのですが。

4594073360
最速でおしゃれに見せる方法

参考記事:【ファッション】『最速でおしゃれに見せる方法』MB(2015年09月17日)

コストパフォーマンスの観点から、「ユニクロ推し」状態になっていることは、お読みになった方ならご存知かと。

一方本書でも、「大人が足を運ぶべき売り場」の1つとして「ファストファッションブランド」を挙げており、中でも「ユニクロ」を推奨してはいますが、上記のMBさんよりは「ベーシック」な印象。

確かに「スキニーフィットテーパードジーンズ」のようなシャープなシルエットは、大人には着こなしが難しいです。


◆それにMBさんが、「個々のアイテムをどう着こなすか」という「アイテムありき」な印象なのに比べると、本書は著者の大山さんが「パーソナルスタイリスト」なだけあって、もうちょっと「人ありき」な感じ。

実際、本書の第6章では「大人の悩み別ファッション」と題して、「お腹が気になる」「胸板が薄い」「背が低い」といった「悩み」を着こなしで解決されています。

……ほとんどのコーディネート写真がフルカラーなのに対して、ここがイラストなのは、モデルさん(?)に気を遣ったのかもしれませんがw

いずれにせよ、MBさんの本よりは、明らかに対象年齢が上、もしくは着こなしがトラディショナルなので、ビズカジファッションや、ちょい高めのレストランに行く際のファッションをマスターするなら、本書の方が適していると思います。


大人の休日着は、これでOK!

4774179906
クローゼット整理からはじまる40歳からの服選び ~さらりと身につく大人ファッションの新ルール (大人の自由時間mini)
CHAPTER 1 クローゼットを見直そう
CHAPTER 2 40代からの正しい服選びと着こなし
CHAPTER 3 ビジネスカジュアルをマスターする
CHAPTER 4 休日は「1マイルウェア」で
CHAPTER 5 今こそおしゃれを楽しもう!
CHAPTER 6 大人の悩み別ファッション


【関連記事】

【ファッション】『できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則』大山 旬(2015年06月29日)

【ファッション】『最速でおしゃれに見せる方法』MB(2015年09月17日)

【モテファッション】『大人のための私服の教科書』久保田卓也(2013年11月18日)

【お洒落】『9割の人が間違った買い物をしている 成功している男の服選びの秘訣40』宮崎俊一(2012年12月20日)

【モテ?】『男の休日着こなしの方程式』森岡 弘(2012年05月21日)

【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

B013I2FWJK
知の教室 教養は最強の武器である (文春文庫)

文庫本とはいえ、「479ページ」もある重厚な作品ゆえ、Kindle版が正解かも。

送料込みの中古よりも、350円ほどお得な模様。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「ファッション」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ

スポンサーリンク




               

この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。