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2016年01月24日

【会話術】『話しかけなくていい! 会話術』木村隆志


4484162016
話しかけなくていい! 会話術


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事にて、大人気だったコミュニケーション本

実際、本書はタイトルの通りで、著者の木村さんいわく、「『無言』か『ひと言』のみで会話を盛り上げ」て、「相手から好かれる」というコンセプトで書かれたのだそう。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
完全アウェイな場所でも、これさえ知っていればなんとかなる! 無言でも、ひと言でも、人に好かれる画期的コミュニケーション術。リアルなコミュニケーション力に不安を抱える人の多くは、従来の“声のかけ方ノウハウ本"を使いこなせない人も多い。本書は、いかに“話しかけてもらうか"に焦点を絞り、その具体的テクニック、相手の話が弾むようなリアクションの取り方、好感度を上げる小技などを紹介する。

なお、お買い得なKindle版も既に出ております!





Alone isn't lonely / arctia


【ポイント】

■1.相手に呼吸を合わせる
 その方法は、相手が息を吸ったら、あなたも息を吸う。相手が息を吐いたら、あなたも息を吐く。相手が話しているときは、息を吐いている状態なので、あなたもゆっくり息を吐くようにしましょう。さらに、呼吸を合わせて会話を続けていると、徐々に表情、声の大きさ、テンション、体が動くタイミングなどが合うようになります。すると、2人の心と体は近い状態になり、信頼関係が芽生えやすくなるのです。
 呼吸を合わせるコツは、相手の鼻や口元ではなく、肩や胸元を見ること。息を吸うときは肩や胸元が上がり、息を吐いたときは下がるので、その上下動を見て合わせればいいのです。


■2.全身をマイナス2倍速で動かす
 たとえば、この章で紹介したアイコンタクトやポディアクションは、その最たるもの。ゆっくり相手を見つめる。相手と目が合うまでゆっくり待つ。拍手や指さしなどの手振り、姿勢や座り方を変えるなどの身振り。笑顔からマジメな顔、キョトンとした顔に変わるなどの表情の変化。これらを心の中で「イチ、ニ」と数えるようにゆっくり行えばいいのです。
 マイナス2倍速の動きを見た相手への影響は2種類。1つ目は、相手がゆったり構えていると安心できるため、話が弾む。2つ目は、「ペースを乱されまい」と思うか、余白を埋めようと思って、より積極的に話し出す。いずれにしても相手の話は活発になるのです。


■3.イスの座り方に変化をつける
 その方法は、相手の話をよく聞いて、盛り上がったタイミングに合わせてイスの前方に座り直すだけ。相手に近づくように前方に座り直し、前のめりの体勢になることで一体感が高まり、相手は「自分の話を楽しんでくれているんたな」と喜んでくれるものです。
 さらに、本題や真面目な話は、前のめりな座り位置で話しておいて、「さあ今から雑談に入るぞ」というタイミングで、イスの後方に深く座り直すのもアリ。こうすることで、相手はもちろんあなた自身もリラックスした体勢でのびのびと話すことができます。


■4.感じのいいあいづちをする
感じのいいあいづちは、以下の4種類。
好意のあいづち「いいですね」「よかったですね」「面白い」「ぜひ」
同意のあいづち「私もそう思います」「その通りですね」「同感です」「確かに」
関心のあいづち「楽しそう」「驚きますね」「ホントに?」「何で?」
ホメのあいづち「スゴイ」「さすが」「素晴らしい」「うらやましい」
 これらのあいづちをひたすらコピぺして使い分けるだけで、好感度アップ確実。SNSの「いいね」ポタンを押すイメージで、相手の話にあいづちを打っていきましょう。なかでも、相手が話したいいことや思い入れのあることを言っているときは、これらのあいづちが効果大。「自分の気持ちをわかってくれる」という共感度の高さを伝えられます。


■5.「実は」で聞く耳を持たせる
 話し相手から突然「実は……」と言われたら、「何を言うのかな?」と身を入れて聞くのではないでしょうか。「じつは」というたった3文字の言葉には、「ここから本気の話をしますよ」という、それまでの会話を一変させる意味が込められているのです。
「『実は』と言うからには重大な話をしなければいけない」と思いがちですが、決してそんなことはありません。「何だ、そんなことか」と拍子抜けされるくらい内容の薄い話でも、短い話でも問題なく、「実は料理が得意なんだよね」「実はめちゃめちゃ怖がりでね」などと何らかの事実を伝えるだけで十分です。(中略)
 つまり、このテクニックのメリットは、話の頭に「実は」をつけるだけでOKという簡単さ。しかも、会話中から、沈黙が訪れたとき、注意力が散漫なときまで、どんな場面でも使える万能性があるのです。


【感想】

◆今さらですが、上記で抜き出したポイントは、どちらかというと「話の聞き方」に近い気が。

もちろん本書は「会話術」ですから、「話の聞き方」も含まれていて当然でしょう。

ただ、多分本書のタイトルを見て多くの方が思い浮かべたのは、「何もしなくても相手から話しかけてもらえる」という状況ではないか、と。

そこで本書は第1章の「『話しかけさせる」事前準備」にて、そういったリクエストに回答しています。

たとえば第1章の2番目のTIPSでは「特に話しかけられやすい笑顔」について解説。

同様に4番目のTIPSでは、「アゴをしっかり上げて顔を見せる」ことの重要性を指摘しています。


◆さらに続く第2章では、飲み会やパーティ、交流会等の「現場」で「はなしかけてもらう」テクニックが登場。

「会場のどの辺にポジションを取るか」、ですとか、「長イスがあった場合にどの辺に座るか」、といったあたりは、意識しておくと良いのではないか、と。

ただ、「名刺の持ち方」や、「混雑した会場でのターンの仕方」等々は、抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません(詳細は本書を)。

もっとも、そこまで考えて行動されているからこそ、効果が確認できて、このように本に載せることができたのだと思いますが。


◆一方第3章では"しゃべらないで済む"「無言のアクション」で、会話を盛り上げるTIPSを伝授。

実は上記ポイントの1番目〜3番目は、この第3章から抜粋しています。

この中では特に上記ポイントの2番目は「目からウロコ」。

自分がテンポよくポンポン話した方が、盛り上がるように思っていましたが、あえてスローに動くことで上記にあるような効果が望めるのですね。

また、相手だけでなく。自分もゆっくり動くことで、時間と精神のゆとりが得られる、というメリットもあるとのこと。

初対面の人との会話で、緊張から早口でしゃべってしまう方には、ぜひ意識して頂きたいところです。


◆なお、上記ポイントの4番目の4種類の相づちは、第4章の「『テンションを上げる』返事の仕方」から。

「コピペ」というと、ネット上の話のようですが、実際にはリアルで返事をするシーンでぜひ活用したいものばかりです。

逆に使っている人が多いフレーズでやめた方がいいのは、「なるほど」「もちろん」「へぇ」なのだとか。

「なるほど」は「本当に聞いているの?」、「もちろん」は「理解しているのかな?」、「へぇ」は「軽い返事で他人事みたいだな」と思われてしまう危険性がある、とのこと。

そして最後のポイントの5番目は、本書の第7章、「『何だか気になる』ひと言」からになります。

ただし、上記で披露したこの章のテクニックは、「無言」や「ひと言」をではすまない発言量を要するものなので、一応ご留意ください。

とはいえ、こういったタイトルに神経質にならなければ、実践的で高い効果が望めるTIPS集だと思います。


口下手でも好かれたい方に!

4484162016
話しかけなくていい! 会話術
Chapter1 「話しかけさせる」事前準備
Chapter2 「話しかけさせる」現場テクニック
Chapter3 「相手の話が弾む」無言のアクション
Chapter4 「テンションを上げる」返事の仕方
Chapter5 「さらに好感度を上げる」小技
Chapter6 「会話の盛り上がりが増す」話題と質問
Chapter7 「何だか気になる」ひと言
Chapter8 「思わずクスッとさせる」秘策
Epilogue


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【編集後記】

◆昨日に続いて、きんどうさん情報にて知ったセール本がこちら。

B017X0RFG6
【全15巻合本版】角川インターネット講座<角川インターネット講座> (角川学芸出版全集)

「2700円だなんて、セールじゃねーじゃねーか!」とお思いかもしれませんが、これ、15冊の合本でのお値段ですから、1冊当たり180円という破格値です。

これは割引率で言うと「87%OFF」であり、しかもこれに「20%ポイント還元」も加味されるというお買い得ぶり。

ちなみに、当ブログでもおなじみのカドカワの川上さんや、上場で話題のはてなの近藤さんの著作も、もちろん含まれております。

ま、まさに「積読派」のための1冊のような……?


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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