2015年12月29日
【健康】『いくつになっても年をとらない新・9つの習慣』吉川敏一
いくつになっても年をとらない新・9つの習慣 (扶桑社新書)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、リアル書店で捕獲した「アンチエイジング本」。帯に書かれた「なぜ、部屋を真っ暗にして眠ると老けないのか?」が気になって、つい買ってしまいましたw
アマゾンの内容紹介から。
アンチエイジングの世界的権威が教える健康寿命の意外な延ばし方!
◎強い「抗酸化力」を持つサケ、タイ、エビを食べる
◎「免疫力」の低下を防ぐ、穀類、野菜、いも、豆、果物をたくさんとる
◎「更年期障害」も軽くなる大豆製品を毎日食卓に
◎ウォーキングにジャンプ(上下運動)を加えれば骨を強化!
◎男性は「献血」がおススメ
……など、今日からできる若さの秘訣が満載!
私もさっそく試してみたいTIPSがいくつかありましたよ!
Florence jogging with fall leaves / Visit Tuscany
【ポイント】
■1.食べすぎない人は、たくさんエネルギーをとる(食べる)と、それを消費するために、酸素がたくさん必要になります。酸素をたくさん消費すると、酸素がからだに悪さをするのです。その酸化ストレスが、<動脈硬化>や<脂質代謝異常><心臓病>を引き起こします。
もともと人間のからだには、原始的な時代の遺伝子が今も残っています。すなわち,食糧が十分に手に入らなくても生きていける体質を獲得した時代の遺伝子です。空腹になると、「今のうちに食べられるだけ食べてからだの中にためておこう!」という遺伝子がさわぎだしてしまうのです。しかし、現代に生きる私たちは、空腹になればいつでも食事をとることができるので肥満になってしまうのです。食事制限を行なうことで、メタボリックシンドロームも老化も駆逐できるのであれば、それは朗報ではありませんか!
■2.「紅サケ」「タイ」に含まれる「アスタキサンチン」を摂る
「アスタキサンチン」は、これまでのさまざまな研究から、がん細胞の増殖を抑制したり、免疫力の低下を防ぐ働きがあることがわかっています。
また、最近の研究で、「眼精疲労」にも効くと発表されています。
いつもコンピュータ画面を見る職業の人たちに、目が疲れたら休むように前もって指示しておきます。
その人たちを2つのグループに分け、1つのグループにアスタキサンチンだと知らせないで飲んでもらいました。飲んでいないグループと比較したところ、飲んでいたほうが休憩時間は短いというう結果になりました。しばらく日にちをおき、今度はグループを逆にしました。やはり、アスタキサンチンを飲んだグループのほうが休憩時間が短くなりました。
結果に明らかに有意差があることから、アスタキサンチンは筋肉の疲労回復によいのではないかと考えられます。
■3.お茶を飲む
カテキンはカーキ色(橙色)の色素で、フラボノイドの一種です。お茶独特の渋みの源で、とくに緑茶に多く含まれます。
カテキンはフラボノイドの中で、もっともフリーラジカルをやっつける力、抗酸化力が強いといわれています。また、体内に存在するタンパク質や酵素を活性化させる働きもあることがわかっています。
お茶の産地、静岡県での疫学調査では、緑茶を飲む人ほど、がんになりにくいという結果が得られていますし、マウスを使った実験でもカテキン類が、がん細胞の増殖を抑えることが確認されています。
■4.「適度な運動」をする
これまで行なわれてきた大腸がんに関しての疫学調査で、リスクを低下させることは間違いないと示唆されるのが、「適度な運動」です。
さらに最近、私たちは、運動をすると増える「タンパク質」の発見に成功しました。このタンパク質は、がんを抑える作用をもっています。(中略)
今まだ実験データの集積中ですが、もし、この研究が成功したら、次には、このタンパク質が大腸がんだけを防ぐのか、胃がんも防ぐことができるのかを調ぺたいと思っています。
というのは、運動習慣のある人と、ない人を調べたら、運動習慣がある人(とくに女性)に、胃がんにかかる人が少なかったとの疫学調査が報告されているからです。
■5.ビタミンCを摂る
イライラしたり、クヨクヨしたりしてストレスが生じると、からだは「抗ストレスホルモン」を分泌して、血圧を上げ、血中の糖分を増やし、エネルギー供給体制を整えてストレスに対抗します。この抗ストレスホルモンを作るときに、多くのビタミンCが使われます。
ストレスは何も精神的なものだけでなく、睡眠不足や寒さ・暑さ、過労、騒音、ラッシユ通勤なども私たちにとって大きなストレスになります。
ストレスの多い生活を送っている人は、人一倍、ビタミンCが使われているはずですから、ビタミンCが不足しやすいと考えてよいでしょう。意識してビタミンCをとるようにしてください。
【感想】
◆本書は10ページちょっとの第1章をイントロとして、第2章以降、ある1つの大きなテーマについて論じています。それは俗に言う「抗酸化」による老化の防止。
このページが簡潔にまとまっているので、分かりやすいかと。
抗酸化とは:JSA(日本抗酸化学会)
そのための生活習慣や、食べるべき物等々が、指南されているワケです。
◆まず第3章では「食べ物」について。
ここでは「色」に着目して、食べるべき物とその効能が、色ごとに解説されています。
そのうちのいくつかは、過去当ブログでご紹介してきた書籍でも触れられていましたが、上記ポイントの2番目の「アスタキサンチン」というのは初耳でした。
アスタキサンチン - Wikipedia
著者の吉川先生はアスリートに対して助言することもあるそうで、マラソンの高橋尚子さんや阪神の金本選手(当時)にも、この「アスタキサンチン」を薦めたのだそう。
でも「紅サケ」とか「タイ」とか言われても、バクバク毎日食べるワケにもいかないので、おそらくこういうサプリを摂っているのでしょうが。
DHC 20日アスタキサンチン 20粒(6.4g)
……う、運動しないんでいらないから(震え声)
◆ところがどっこい、第4章ではその「運動」の効能について言及。
なんでも「適度な運動」は抗酸化物質に匹敵するのだそうで、上記ポイントの4番目にあるように、「適度な運動」は大腸がんに効果があるとのことです。
また加齢とともに骨が弱くなりがちなのですが、それを防ぐ最も効果的な運動が「なわとび」。
重力を利用して、骨に負荷をかけるため、骨を丈夫にするのだとか。
ただし、見た目の「老化」を考えると、「紫外線」を浴びると「シミ」や「シワ」につながるので、UVカットクリームは忘れずに。
私も今さらながら、アマゾンで色々物色していて、こんなの注文しちゃったのですが……w
プラセホワイター 薬用美白アイクリーム 30g (医薬部外品)
◆ちなみに第5章は、今までのまとめといいますか、改めて「加齢」「抗酸化」を防ぐ習慣を9つ列挙。
実はここで、上記ポイントのうちいくつかと、冒頭の「部屋を真っ暗に〜」についても言及されています。
ただし、後者については、正直これを本の帯にするのは、ちと反則ではないかと。
私はてっきり、遮光カーテン等を使って「完璧な暗闇を目指す」のかと思ってましたが、「電気を付けたまま寝るのをやめろ」という話で、そんなの私は初めから寝られませんからw←遮光カーテン派
また、最後のページを読んで今さら知ったのが、本書が2008年に吉川先生が出した『いくつになっても年をとらない9つの習慣』に加筆し改題、新書化したものということ。
どこまで加筆されたのかは分からないのですが、一応そちらなら最低価格で入手できますのでご留意を。
私は結局、サプリとクリーム買っちゃいましたけどねw
いくつになっても年をとらない新・9つの習慣 (扶桑社新書)
第1章 「健康寿命」をどう延ばしていくか
第2章 老化を止めるには「酸化」させないからだをつくる
第3章 老けない「色」を味方にする―食べ物の「色」の力
第4章 「運動」をする人は「大腸がん」が少ない!
第5章 実践ポイント!「いくつになっても年をとらない」新・9つの習慣
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【編集後記】
◆本日の「Kindle日替わりセール」は、サッカー好きとしては気になる1冊。悪者見参 ユーゴスラビアサッカー戦記 (集英社文庫)
表紙にでっかくピクシーが載ってますが、サッカーをとっかかりとした旧ユーゴのルポルタージュのようです。
ご声援ありがとうございました!
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