2015年11月22日
【ナンパ術?】『元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法』ジャック・シェーファー,マーヴィン・カーリンズ

元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、一昨日ではなくてその前の「未読本・気になる本」の記事にてご紹介した1冊。タイトルには「心を支配する」と入っていますが、むしろ「相手に好かれる」技術と言った方がいいくらいの内容でした。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
人に好かれ、信用してもらい、相手を意のままに動かす話法としぐさの極意を完全収録。
最新の科学に基づいた心理操作で、人間関係のストレスはすべて消える。
記事タイトルの冒頭に付けたように、ホントにナンパで使えそうなTIPSが多々ありましたよ!
【ポイント】
■1.眉をさっと上げて目を見開く
Wha...? / CarbonNYC [in SF!]
◆これ、個人的には、無意識のうちにやってる気がします。
これは、眉をすばやく上げて目を見開く動きのことだ。6分の1秒ほどの短時間で行えるため、言葉を使わずに<好意シグナル>を送りたいときに便利だ。なお、これを見極めに使う場合は、任意の誰かに眉を上げて「シグナル」を送り、相手も眉を上げてきたら、話しかけると良いのだそう。
知らない人に近づいていくとき、眉をさっと上げて見せれば、「私は怪しい者ではありませんよ」というメッセージを送ることができる。初対面の相手と1.8〜1.5メートルほどの距離に近づくと、脳はこのシグナルをさがす。相手からシグナルが送られ、こちらも同じシグナルを送り返せば、言葉を使わずに「私はあなたの敵ではありませんから、怖がったり避けたりする必要はありません」と、互いに知らせることができる。
逆に反応がなければ、見込みなしであきらめる、とw
■2.頭を傾ける

taro the shiba's famous head-tilt / _tar0_
◆女性が首をかしげるのは分かりますが、男性でも同じように「頭を傾ける」のに効果があるとのこと。
左右どちらかに頭を傾けるのは、「私は脅威ではありません」というメッセージを送るしぐさだ。(中略)ちなみに、頭を傾けることは、首の両側にある頸動脈を相手にさらすことになり、頸動脈は切断されると死に至ることから、相手に心を許しているサインになるらしく。
「頭を傾ける」動作は、強い<好意シグナル>となるため、信頼の置ける人、魅力的な人と思われやすい。また頭をわずかに傾けて近づいてくる男性のほうが、女性からハンサムだと認識されやすい。同様に、頭をわずかに傾けている女性のほうが、男性から魅力的だと思われやすい。話している相手のほうにわずかに頭を傾けている人は、思いやりのある正直な人に見られやすい。
実際にナイトクラブやバーで女性に声をかけるときは、左右どちらかに頭を傾ける方が良い、と本書にはハッキリ書いてありますw
■3.振り向きながら視線だけ残す

Photo# 1105 / Tammra McCauley
◆これはあまり聞いたことのないテクニックなのですが。
他人を無遠慮に凝視しては警戒される。そこで、警戒されずに初対面の相手をじっと見つめられるテクニックを紹介しよう。ただ、映画のシーン等で、こんな仕草を目にしたことがあるような。
それは、アイコンククトをした後、普通より1秒だけ長く相手を見つめるというものだ。このとき、ゆっくりと頭を別方向に向けながら、視線だけあと1〜2秒、相手に残す。相手は、あなたの頭が他の方向を向いたので、自分が「凝視」されたとは認識しない。従って、警戒心をもたれずに、相手に関心があることを伝えられる。ただし、性急に親しくなろうとしてはならない。男性がこのテクニックを乱用しすぎて、相手をジロジロ見すぎると、要注意人物に転落する可能性が高いので、注意が必要だ。
……自分も鏡の前でやってみましたけど、慣れないせいなのかぎこちなく、果たして効果があるのか疑問です(ナンパ的な意味でw)。
■4.話題の中心を相手に据える

conversations of life / DanLacher
◆「お気持ちは分かります」なんて、普通に言ってたと思うのですが、どうもNGな模様。
私たちはつい「お気持ちはよくわかります」といったセリフを言いがちだが、そんなふうに言うと「君に私の気持ちがわかるものか」と怒りを買うおそれがある。「お見受けしたところ……のようですね」といった言葉で話しかける作戦をとっていれば、会話の主は相手であり続ける。たとえばエレべーターに乗ったところ、ニコニコと嬉しそうな表情を浮かべている人がいたとしよう。あなたはごく自然に相手の表情を真似しつつ、「いいことがあったようですね」と声をかければいい。なお、ここで触れられていたのが、一言一句そのまま返す「オウム返し」の問題で、どうもこれは良くないのだそう。
とにかく相手の様子を観察し「どうやら……のようですね」という気持ちをこめて話しかけるといいそうです。
■5.相手が唇をすぼめたら反対される前に手を打つ

41/365: Frustration / Mr.Thomas
◆相手の言ってることにやしていることに、胸の内で異を唱えていると、聞き手は自然と唇をすぼめます。
唇を見るのが大切なのは、反対意見を未然に防ぐことができる点にある。ある人物があなたのアイデアや提案に、いったん反対意見を表明すれば、「言行一致の法則」が働き、意見を覆すのが大変になってしまう。いったん何かを断言したら、人はその言葉を裏切らないような行動をとろうとするからだ。だから聞き手が唇をすぼめるのがわかったら、反対意見を口にする前に手を打とう。そうすれば、相手を説得できる可能性が高くなる。本書では上司を説得する具体例が出ていましたが、普通に声をかけた女性が唇をすぼめることはあるはずです。
そういう時は、相手が何か言う前に、方向転換するのが良いわけですね。
【感想】
◆今まで、この手の「心理テクニック本」に対して、何度か「モテテクに使えます!」と言ってきた当ブログですが、その中でも本書は最高峰に属すると思います。というのも、本書の「はじめに」には、著者のジャック・シェーファーが、自らの「FBI捜査官としての社交術」が、日常生活にも活用できる、と気が付いたエピソードが収録されていて、これがまた秀逸!
当時シェーファーは、若手諜報員にスパイのスカウト法を教える講義を担当しており、初日の講義の開始30分前から最前列に座る2人の男性に遭遇します。
見覚えのない顔だったため、話しかけてみると、彼らは以前シェーファーが教えていたティムという男性の友人とのこと。
何でも、数週間前ティムは彼らとバーに行き、シェーファーの講義を受けたことで「どんな女性でもナンパできる」と自慢したのだそう。
「それならばやってみろ」と、2人は行き当たりばったりで女性を選び、ティムにその女性を席に連れてきて、一緒に酒が飲めるようにできるかか否かの賭けをします。
するとティムは、本当に女性のナンパに成功し、驚いた彼らは、シェーファーに教えを乞いに来たという次第。
確かにそれがウソではない、と感じるくらい、本書は「人に好かれる」ためのテクニックが満載なんですよね。
◆たとえば本書の第2章では、「人に好かれる」ために絶対的に必要な「好意シグナル」について解説されています。
ちなみに、その反対に「人を追い払う」(セールス等に対して)ためのシグナルが「敵意シグナル」。
人はこれらのシグナルを自動的に判定し、好いたり嫌ったりしています。
そして、初対面の時点で好かれる人というのは、一様に「好意シグナル」を発しているのだそう。
実はこうしたシグナルは無数にあるものの、カギを握る重要なシグナルは3つに絞られています。
そのうちの2つが、上記ポイントの1番目と2番目(3番目は一応ネタバレ自重w)。
実は自重した3番目と3つ揃えて声をかければ、成功率が高くなることウケアイです!
当ブログの読者さんは、さっそく今日からでも、コンビニのレジの女性に対して、1番目と2番目(本書を読んだ人は3番目も一緒に)を試してみるベシ!
◆また上記ポイントの4番目は、いわゆる「共感」のテクニックなのですが、これに関連して、割愛した中で、なるほど、と思わせられたものがありました。
それは「自分自身を褒めさせるテクニック」。
下手にこちらが褒めると「お世辞」と思われる危険がありますが、「自分を褒める」ときには、こちらの誠意の有無は関係ありません。
そこで「相手が自分を褒める機会」を、こちらがタイミングよく提供すればOK。
具体的には、相手の個性や成し遂げたことを把握し、「よく頑張ってますね」「すごいですね」と、そっと背中を押すようなフレーズを言います(詳細は本書を)。
軽く流されても、相手の気を損ねたりしませんし、ハマればいい気分になってもらえますから、これはぜひ実践したいな、と。
◆どれとは言わないものの、FBIとかCIAとタイトルに付いた書籍には、具体例にスパイや犯罪者が多く出てきて、実生活で使えるか微妙だったりしますが、本書はむしろ、普段の生活の方が多いくらい。
ケーススタディで一番多かったのは、多分空港や飛行機内でのやりとりなので、席のグレードアップを夢見る方は、この辺をぜひお読み頂きたく。
さらに最終章は、タイトルが「ネット社会の賢い泳ぎ方」なんですが、半分以上が「ネットナンパ」というか「オンライン恋愛」のお話なので、モテネタ好きの方は、こちらも要チェックで。
そもそも本書の原題は『THE LIKE SWITCH』ですから、「心を支配する」というより「好かれる」という方が近いはず。
恋愛的な意味でも、そうでなく一般的な意味でも「好かれたい」方にオススメしたいです。
読んで実践すれば、好かれること必至!

元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法
第1章 “人に好かれる公式”のつくり方
第2章 ひと言も話さずに、相手を見抜く
第3章 瞬時に心をつかむ「情報コントロール術」
第4章 人を引きつける「魅力」の法則
第5章 相手を「思い通りに動かす」言葉の使い方
第6章 信頼関係を築く四つの秘訣
第7章 ネット社会の賢い泳ぎ方
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【編集後記】
◆先日の未読本記事に載せられなかった作品の中から。
熟成・希少部位・塊焼き 日本の宝・和牛の真髄を食らい尽くす (講談社+α新書)
著者の千葉さんとこの本については、UEIの清水さんのブログに詳しいです。
そうそう、Kindle版も出ているのでした。
ご声援ありがとうございました!
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