2015年10月24日
【整理術?】『超一流は、なぜ、デスクがキレイなのか?』千田琢哉

超一流は、なぜ、デスクがキレイなのか?
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、昨日ではなくその前の「未読本・気になる本」の記事にて大人気だった1冊。多作で知られる千田琢哉さんですが、このテーマなら飛びつかざるを得ませんでしたw
アマゾンの内容紹介から。
デビュー8年で112冊の本を出した著者の、整理・片づけ・段取り術!
驚異のハイペースで圧倒的ハイパフォーマンスを上げる著者の秘密は、その環境づくりにあった。
とことんまで無駄なものを持たない「整理術」
最高に効率のよい環境をつくるための「片づけ術」
そして、その上で最大のパフォーマンスを発揮するための「段取り術」
について、事例を交えて紹介。
仕事に忙殺されてしまっている人は必読。
相変わらず机の上が汚い私には、「耳イタイ」お話でした!

Day 49: Clean Desk / Qfamily
【ポイント】
■1.物が多い状態は恥ずかしいことなのだと認識する私自身を振り返ってみても、貧しい頃には物が多かった。
安くて良さそうな物につい反応して、我慢できずに買ってしまうこともあった。
ところが年収が上がるにつれて、次第に物が少なくなっていった。
年収や役職が上がって自分に自信が漲ってくると、物に依存しなくなる。
本当に大好きな物だけ少なく所有して、少し好きな物、どちらともいえない物には無関心になってくる。
その結果、少し好きな物やどちらともいえない物とは無縁の人生になっていく。
■2.1年使わないものは、積極的に処分する
会社では1年触れなかった資料を全部捨てた。
同僚からは「え!? それ何万円もしたやつじやない?」と止められたが、迷わず捨てた。
すると、これまた驚くべきことが起こった。
机の上もキャビネットもスカスカになって、数少ない本当に必要な資料だけが残ったのだ。
すこぶる快適に仕事ができるようになったため、パフォーマンスも飛躍的に向上した。
万一、捨てた資料がまた必要になったら、たとえ何万円かかっても、もう一度購入すれば済む話だ。
■3.上司は机で判断する
あなたは、会社の机の上が綺麗だろうか。
綺麗なら、あなたは上司に信頼されている。
もし汚ければ、上司に信頼されていない。
仮に同程度の実力の2人がいた場合、どちらに大切な仕事を任せるべきかということを、上司は普段の机の上の状態を見て決めるのだ。
普段の机の上が綺麗なら、自分の任せた仕事にすぐに取りかかってくれて、成果を出してくれそうなイメージが鮮明に浮かぶ。
普段の机の上が汚ければ、自分の任せた仕事が書類の山に埋もれてしまい、「まだやっていません」と言われそうなイメージが鮮明に浮かぶ。
これはあなたも上司の立場になればよくわかるだろう。
■4.とりあえず、3つ片づける
どんなにゴチャゴチャに散らかっていたとしても、冷静に数えてみるとせいぜい10くらいの物が放置してあるに過ぎないことが多い。
とりあえず3つだけ片づけてみると、意外なことが起こる。
10のうち3つ片づけるだけで驚くほどゴチャゴチャ感が激減するのだ。
するとこんな感情がすぐに芽生えてくる。
「3つ片づけただけでこんなに綺麗になったのなら、全部やってしまおう」
「このまま中途半端に終わるのは気持ち悪い。どうせなら全部やってしまおう」
結果として3つだけ片づけた人は、全部片づけられる。
■5.段取りをよくするためには、早く取りかかる
資格試験の勉強で結果が出ない人には、勉強の開始時間を後ろ倒しにするという特徴がある。
仕事でもこれはまったく同じで、できない人ほどあれこれ理由をつけてスタートが遅い。
スタートを遅らせるために、わざわざどうでもいい質問をでっち上げて時間稼ぎをする
結局スタートが遅い人は締め切りに間に合わない。
締め切りに間に合わない人は仕事が遅いのではなく、スタートが遅いのだ。
スタートが遅いのは習慣の問題だから、本人が気づいて習慣を変えない限り永遠に治らない。
つまリスタートの遅い人は永遠に締め切りを守れないということだ。
結果として干される。
【感想】
◆本書の初っ端では、千田さんが「驚愕した」という豪邸の話が登場します。それはテレビで観た、元X JAPANのYOSHIKIのロスアンゼルスの自宅。
おそらくこれだと思うのですが。
注:動画削除されました💦
確かに千田さんが言うように、びっくりするくらい「部屋に余計な物が何もない」ですよ、ここ。
そして、ここまではいかないまでも、千田さんが今まで出逢ってきた富豪たちも同じように「部屋の広さの割には物が驚くほど少なかった」とのこと。
逆に貧しい人の家は例外なく物が多かった……って「それなんて俺」状態ワロエナイw
◆また部屋だけでなく、職場の机の上が汚いと問題なのは、類書でもよく言われていることです。
「自分自身が分かればいい」と私も思っていましたが、上記ポイントの3番目のように「上司から見たらどう思うか」を考えると、そういうワケにもいかないでしょう。
そこで目安となるのが、上記ポイントの2番目にもある「1年基準」。
もちろん、仕事の性質等で一概には言えないとは思いますが、ある程度タイトな基準を決めて、どんどん処分することで、机の上もその中もスペースができると思います。
……と毎回こんな話を書くたびに、自分の本業では「書類の保管期限がえらく長い」ので、別世界のようなんですがw
No.5930 帳簿書類等の保存期間及び保存方法|法人税|国税庁
◆なお、今回メインテーマに直接関係ないので割愛したのですが、「一流の環境」に関連して「一流の師匠」の選び方が、本書では紹介されていました。
千田さんいわく、指導料が高い師匠には、一流な人だけでなく「金額だけ一流」な三流もいるとのこと。
そこで目利きをすべきなのが「他の弟子」。
先に弟子入りしている先輩のマナーや態度を見て、「自分もいずれあのようになりたい」と思うようなら、その上の師匠は、身銭を切ってでも学ぶ価値があるのだそうです。
最近は「家元システム」とかあるみたいですので、ご参考まで。
◆本書はタイトルだけ見ると、「整理術」の本のようですが、その「整理」や「片づけ」さらには「段取り」まで整えることで、仕事の成果をだすことを目的としています。
実際、書影の黄色い丸の部分に書かれているのは「8年で112冊もの本を出した著者の仕事術」というフレーズですし。
ですから、巷にある「整理整頓のテクニックを詰め込んだ本」を期待して頂くのではなく、あくまで「仕事術本」としてお読み頂ければ、と。
そもそもビジネスパーソンにとっては、片づけることは目的ではありませんからねw
身が引き締まる思いのする1冊!

超一流は、なぜ、デスクがキレイなのか?
プロローグ 忙しい人は、成功できない
第1章 研ぎ澄まされた環境が、パフォーマンスを究極にアップさせる
第2章 無駄なものは一切持たない「整理」
第3章 整頓された環境をつくる「片づけ」
第4章 最大の効率化を追求する「段取り」
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【編集後記】
◆本日の「Kindle日替わりセール」から。
ネイティブはこう使う! マンガでわかる冠詞
このシリーズの本は、たまにセールで安値放出されるので、買うタイミングを迷う方も多そうですが、さすがに日替わりセールは最強かな、と。

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