2015年09月28日
【成功法則】『ビジネス本1000冊分の成功法則』大岩俊之

ビジネス本1000冊分の成功法則
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事で人気だった自己啓発本。「ThinkBuzan公認マインドマップインストラクター」「アクティブ・ブレイン協会認定講師」「GCS認定プロフェッショナルコーチ」といった肩書を持つ著者の大岩俊之さんが、ビジネス書1000冊分のエッセンスをまとめてくださっています。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
本書ではビジネス本を1000冊以上読んできた著者が、自分で内容を実践し、マネすることで結果を出してきた成功法則をご紹介します。(中略)
ビジネス本には著者が何十年もかけて積み上げてきたノウハウが詰まっています。本書は、その1000冊以上から抽出した成功のエッセンスを学び、行動を起すことができるようにしたビジネス本1000冊分が凝縮された一冊です。
成功本好きの方なら納得のTIPSが、「これでもか」と詰まった1冊でした!

Clock - Success / flazingo_photos
【ポイント】
■1.マイナスな言葉は使わない普段の口ぐせは、良いことも、悪いことも、脳はそのまま受け取り、その願いを叶えてしまいます。悪い口ぐせばかり言っていると、悪いことばかり起こる人生になってしまいます。ですので、良い口ぐせを使っていれば、良いことが起こるようになるということです。言葉に発するということは、自分自身が、まずそのように思わなければなりません。これが、1つ目に意識することです。
次に、言葉に発すると、自分の耳から同じ言葉を聞くことになります。2つ目に意識することになります。言葉は、単純なように思えても、このような仕組みになっており、奥が深いのです。
■2.小さな成功体験を積み重ねる
成功体験が少ないと、「自分は何をやってもうまくいかない」と、心のなかで思ってしまいます。
はじめから、うまくいかないと思っていれば、行動を起こす気にもなれません。
自信を持つためには、少しずつで良いので、成功体験を増やしていくことが重要になってきます。その成功体験は、どんなに小さなことでも良いのです。「自分自身と約束したことを守った」というような、成功体験で良いのです。少しずつ積み重ねていくことで、だんだんと自信が湧いてくるようになります。自分にもできることがわかれば、自然に行動を起こすようになるのです。
■3.自分と他人を比べない
アドラーは、「すべての悩みは対人関係の悩みである」と言っています。
それだけ、人と人が関係した人間関係の悩みは、奥が深いいことなのでしょう。
特に、他人と自分を比較して、自分が優れていれば、優越感を味わい、自分が劣っていれば、劣等感に悩まされます。
これは、他人と自分を比較しているから、起こることなのです。(中略)
他人から刺激を受けたり、人と競争することは必要なことなのかもしれませんが、そんなことで、自分がつぶれてしまってはどうしようもありません。
ぜひ、自分と他人を比べない人生を歩みましょう!
比べるのは、他人ではなく、理想の自分です。
■4.自分の価値観を知る
自分の価値観を知るには、例えば、いつも多くの時間を過ごす場所所には、自分にとって価値の高い品物が置かれていることから、「身近にあるものが何か?」を知る。自分にとって価値のあるものに多くの時間を割くということから、「1日の過ごし方」を振り返ってみたり、好きなことをしているときには元気になることから、「何をしているときに元気が出るか?」を考えてみる。価値観の高いものにお金を払うことから、「何にお金を使っているか?」を調べてみる。これらは自分の価値観を知るために、とても大切なことです。
私は、大学生の就職活動に向けたキャリアデザインの講座もおこなっていますが、この価値観を知ることは、授業のなかで非常に重要視しています。
これは、自分の価値観と違う就職先を選んでしまうと、会社に入ってから、ミスマッチ悩むことになるからです。
■5.先延ばしにしない
私たちは、つい、物事を先延ばしにしてしまいます。「今は忙しい」「時間が足りない」「やりたい気分ではない」などと、言い訳をして先延ばしにした経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。このような先延ばしの習慣は、成功するためには、乗り越えなくてはならない壁です。
その壁を乗り越えるためには、タイミングを待つなどと言い訳をするのではなく、「今」から行動を開始することです。タイミングは、「今すぐ」なのです。(中略)
先延ばししても、何も良いことはありません。
今すぐ、行動を起こし、実行しましょう!
【感想】
◆上記のポイント5つともそうですが、良くも悪くも「王道」な成功法則が満載でした。なにせ著者の大岩さんが「1000冊から選んだ」TIPSですから、「王道中の王道」なのもしょうがないところ。
ちなみに実際の本書は、「36の成功法則」を、それぞれが収録された本からの引用とともに、紹介するというスタイルになっています。
そして、それらの本はすべて巻末の参考文献に掲載されているので、それを見ると、本書の大体の傾向が分かるのではないか、と。
あまりに王道的な本が多い中、「えw?」というような作品もサラッと混じっていたりするのですが(ネタバレ自重w)。
◆もっとも、皆さんご存知のように、いわゆる成功本は、どの本も結構同じようなことを言っているわけでして。
それをまとめて「本×成功法則」のマトリクスにして、ランク付けした作品もありました。


「人生成功」の統計学〜自己啓発の名著50冊に共通する8つの成功法則
参考記事:【超自己啓発?】『「人生成功」の統計学〜自己啓発の名著50冊に共通する8つの成功法則』晋一(2014年01月10日)
ただし本書の場合、大岩さんが「あえてそれを選んだ」という点で、独自性というか「著者としての色」が出ていると思う次第。
また、上記ポイントのほとんどで割愛していますが、本書ではそれぞれの成功法則を大岩さんがどう実践し、ないしは考えているか等にも触れられています。
やはり著者さんには、「自分ごと」として頂かないと、この手の本は説得力に欠けるのではないか、と。
◆なお、巻末の参考文献の中で、当ブログでレビュー済みの作品は以下の通りです。

「心のブレーキ」の外し方〜仕事とプライベートに効く7つの心理セラピー〜
参考記事:『「心のブレーキ」の外し方』石井裕之(2007年01月21日)

レバレッジ人脈術
参考記事:【人脈】「レバレッジ人脈術」本田直之(2007年12月14日)

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか
参考記事:【速報!】『影響力の武器』の[第三版]を[第二版]と比較してみました(2014年07月14日)

「先延ばし」にしない技術
参考記事:ビジネスの達人がこっそり教えてくれる『「先延ばし」にしない技術』の真実(2012年01月09日)

ユダヤ人大富豪の教え
参考記事:「ユダヤ人大富豪の教え」本田 健(著)(2005年02月17日)

天才! 成功する人々の法則
参考記事:【勝間さん激賞!】「天才!成功する人々の法則」がいよいよ発売へ!(2009年05月13日)
ちなみに、他の参考文献は、もうちょっと自己啓発色が強いと言うか、D・カーネギーや、ジェームズ・アレン、松下幸之助さん辺りが並ぶ仕様。
また、本田健さんが上記の他に3冊載っているのですが、すべて「お金」絡みの作品でした。
……ウチのブログで本田健さんと言うと、むしろ「モテ本」なんですがw
◆本書は「成功本」のビギナーの方なら、これ1冊で、たとえ1000冊は無理でも、何十冊分もの知識を、極めて簡単に得ることができます。
その反面、ある程度この手の本を読んできた方には、先ほどから「王道王道」言っている以上、「目からウロコ」的なお話は、ほとんどない可能性が大。
もっとも、大事な話というのは、繰り返し接することでやっと実践できたりするものですし、大岩さんの体験談を読んで、「自分もやらねば」と思う方もきっといることでしょう。
いずれにせよ本書の成功法則は、内容的には「ハズレ」ではないわけですから、読むことによるデメリットは、まずないかと。
成功したい方なら要チェックです!

ビジネス本1000冊分の成功法則
1 日常生活の成功法則
2 目標達成の成功法則
3 お金の成功法則
4 人間関係の成功法則
5 仕事の成功法則
6 夢を叶える成功法則
【関連記事】
格差社会を生き延びるための『自己啓発書を読んでベンツを買った話』(2015年08月15日)【超自己啓発?】『「人生成功」の統計学〜自己啓発の名著50冊に共通する8つの成功法則』晋一(2014年01月10日)
【ビジネス書を斬る?】『読書で賢く生きる。』中川淳一郎,漆原直行,山本一郎(2015年04月10日)
【成功本?】『「成功法則」を本気で科学する』野口哲典(2014年10月11日)
【キャンペーン有】『「成功」のトリセツ』水野 俊哉(2012年09月25日)
【Amazonキャンペーン有】『徹底網羅! お金儲けのトリセツ』水野俊哉(2010年10月24日)
【編集後記】
◆本日の「Kindle日替わりセール」から。
読むだけで「うまい」と言われる字が書ける本
こ、これは「字が汚いことに定評のある(?)」私にはマストなヨカン!?

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