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2015年08月29日

【モテ】『「察しない男」と「説明しない女」のモメない会話術』五百田達成


「察しない男」と「説明しない女」のモメない会話術
「察しない男」と「説明しない女」のモメない会話術


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、8月半ばの「未読本・気になる本」の記事にて取り上げた1冊。

前作『察しない男 説明しない女』が22万部を突破した五百田達成さんが、待望の続編を出してくださいました。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
「男語」と「女語」では、同じ日本語でも、通訳が必要です。
なぜなら、男女の考え方、感じ方に大きな違いがあるからです。
本書では、男女のこのすれ違いの理由や社会的背景を説明すると同時に、
「とにかくモメずに、平和に、言いたいことを相手に伝えるための会話例」を、たっぷり全364フレーズご紹介します。
「これさえ言っておけばOK! 」がわかれば、人間関係は驚くほどうまくいきます!

上記記事の際にはなかったKindle版は、かなりお買い得です!






communication quotes people quarrel because they cannot argue / praba_tuty


【ポイント】

■1.「〜よね」で女性の共感を得る
 最近のテレビ番組では「絶対に○○すべき!」などと言い切るコメンテーターはほとんどいません。「○○したいですよね」「○○も大事ですよね」と、相手の共感を引きおこすような語尾に終始していて、それは、女性を中心とする視聴者から好印象を得る近道なのです。この「〜よね」という語尾をそのまま真似するだけでも、女性とうまくコミュ二ケーションがとれるようになります。


■2.会話では「気持ちのやり取り」をする
 男にとって会話は「情報交換」。女にとって会話は「気持ちのやりとり」です。
 とりとめのない会話が苦手な男性は、雑談にも関わらず「有意義であること」や「実りがあること」を求めてしまい、そのことで女性から顰蹙を買ってしまいます。
 例えば女性の同僚が「昨日、同期とモツ鍋屋に行ってすごく美味しかったんですよ」と話し始めると、「モツ鍋ってどこの?」「え、そこよりあそこのほうが美味しくない?」などと、すぐ情報交換(あるいは自慢)にすり替えてしまいます。女性は、誰と食べに行ったかとか、どれくらい美味しかったとかを話し合いたいのに、男性にはそれができません。雑談中に「あとでURL送って」と言い出したり、おもむろにメモを取り出したりするのも男性です。


■3.合コンで好みの女性を問われたら、当たり障りのない回答をする
 大事なのは、その場にいるすべての女性を敵に回さない回答をすることです。
 というのも、目当ての子にどれだけ気に入られようとも同席していた友達に「○○君って、身勝手そう」「そうそう、やめときなよ」などと言われたら、一巻の終わりです。大事なのは「将を射止めんとするなら、馬を射止めよ」の精神。多少面白みに欠けても敵を作らない回答を心がけましょう。具体的な芸能人の名前や髪の長さ、服のテイストなどを言うのはNG。参加した女性全員に「いい人」と思われるようなあたりさわりのない答えが正解です。


■4.女性の怒りは過去の蓄積にアリ
 男性が「女はどうして、こんなささいなことで怒るんだ?」と思ったときは、怒らせた行為に注目しても意味がありません。
 女性の怒りはポイントカード制で、たまたま最後の1マスがその行為で埋まったから爆発してしまったのだと考えましょう。コップの水に例えると、小さな不満が1滴、1滴とたまり、なんとか表面張力で持ちこたえていたところに、最後の1滴が落ちてきて、水があふれてしまったようなものです。さらに女性の脳は右脳と左脳をつなぐ機能が高く、過去のこともついさっき起こったことのように思い出せます。一度怒り始めると「そういえば、あのときだって……」と、過去のことを蒸し返してどんどんヒートアップしていくのは、この脳の構造にも関係があります。


■5.女性への頼み事は、気づかいしながら
 以前、キャビンアテンダントの友人が「男性のお客様に言われて一番嬉しい言葉は、『お手すきのときでいいので、毛布を持ってきてもらえませんか?』と言われること」と言っていました。この「お手すきのときでいいので」がポイントで、たったひとことでも気づかいを感じると、どんな頼まれごとでもやってしまうのが女性。夫としてはそこをつかない手はありません。


【感想】

◆上記ポイントをご覧になって、タイトルに「会話術」とあるのに会話がないし、前作とほとんど変わりないじゃないか、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、実際の本書は会話例が満載で、まずは、あるテーマについての「失敗会話例」が男女ともに提示されます。

次に、それに対しての「解説」が続き、最後に「成功会話例」で〆る、というスタイル。

たとえば上記ポイントの1番目は「男はアドバイスしたがる、女は同情したがる」というテーマです。

ここでは「女性の後輩から、仕事の悩みを相談された」という設定で、次のような具体例を紹介。
女「プレゼンって、つい緊張しちゃうんです……」
「リハーサルしないからいけないんだよ。この本とか読んでみる?」
女「……(相談するんじゃなかった)」
こっ、これはアカンやつや……。


◆これに対しては、解説の後の「成功例」では、次のように変更。
女「プレゼンって、つい緊張しちゃうんです……」
「わかるよ。一回つまずくと、余計あせるよね」
女「そうなんです!」
……なるほど、こんな風に「〜よね」を使えばいいのかw

ただ、「これじゃ、悩み相談の回答になってないじゃん!」と言いたくもなりますよね?(さっそく「〜よね」を使用w)

そういう方は、この会話例に付された次のアドバイスをご覧頂きたく。
「女性の悩み相談は、まずその悩みに共感し受け止めてあげることが重要。具体的なアドバイスは、終盤までとっておくよう我慢します」
そう、いったん共感してから、アドバイスせよ、というワケです。

ちなみに、当ブログの読者層を意識して、男性サイドのお話だけしましたが、実際には、女性サイドの「失敗例」や「成功例(&アドバイス)」もありますので、女性の方はご安心を。


◆一方、割愛した中で「モテテク」として注意しておきたいのが「デートの後のメール(本書ではLINEですが)」についてでした。

たとえば、デートが終わっての帰り道で「勝手にひと仕事終えた気分」になっていませんか?

そんなときに、女性から来た「今日のデート楽しかったね」というメッセに、仕事等の別の話をいきなり触れるのはNGです。

なぜなら、女性の方は「まだデートの余韻に浸っている」から。

ここでは具体的な会話例は載せませんが、「彼女が家に帰って寝るまでがデート」ですから、それを意識したやり取りをするようにしましょう。

なお、男性から出した「今日のデート楽しかったね」というメッセに、女性から「寂しいな」と返事が返ってきても、それはデートに満足していないわけではないのでご安心を。

むしろこれは、女性のNG例なので、もし女性の読者さんでこういうメッセを返した経験がある方は、ぜひ本書でご確認ください。


◆このように本書は、男女双方にアドバイスがなされています。

これが同じくらいのボリュームなので、半分が不要と言えない事もないのですが、パートナーがいらっしゃる方は、一緒に本書を読めば、2人のコミュニケーションが改善されることは間違いないでしょう。

また、活用シーンも、基本部分を押えた後には、仕事、日常、恋愛、家庭、と多岐に渡っており、公私ともに活かせることウケアイ。

解説部分が縦書きで、会話部分が横書きなのが、若干気になりましたが、「全部横書きの左開き」じゃなくて助かりましたw(本書は右開きです)

本書の具体的な使い方としては、失敗会話例を読んで、自分自身でその経験があったり、何でNGなのか分からないものに付箋を貼って、読み返すことをお勧めしたいな、と。

……偉そうに言ってる私自身が、付箋だらけだったんですが。(ダメじゃんw)


気軽に読めて、効果抜群な1冊!

「察しない男」と「説明しない女」のモメない会話術
「察しない男」と「説明しない女」のモメない会話術
第1章 基本編
男と女の違いがわかれば、言いたいことがきちんと伝わる!

第2章 仕事編
ビジネスでは「男語」を使いこなし、場の主導権を握れ!

第3章 日常編
単なる日常会話と思うなかれ。雑談を制するものはすべてを制す!

第4章 恋愛編
できればモメたくないこんなとき、あんなとき……
「男語」と「女語」を使い分ければ、もう怖くない!

第5章 家庭編
家庭では妻が「社長」で、夫が「副社長」。
一つの会社を経営するのに、モメてる暇はない!


【関連記事】

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【モテ】『話し方を変えると男と女は、もっとうまくつき合える!』伊東 明(2013年02月09日)


【編集後記】

◆というわけで、五百田さんの前作を未読の方は、併せてお読みください。

4799315277
察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方

レビューは上記関連記事にて。

一応、Kindle版もございます。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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