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2015年08月12日

【モテ】『口説きの教典──カリスマナンパ師“ミステリー”の恋愛メソッド』ミステリー


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口説きの教典──カリスマナンパ師“ミステリー”の恋愛メソッド (フェニックスシリーズ)

Kindle版アリ


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」でも注目を集めていたモテ本

著者のミステリーは、あの『ザ・ゲーム』を書いたニール・ストラウスのナンパの師匠であり、現在出回っている恋愛術やナンパの技術の多くが、彼の考え出したメソッドに基づいているのだそう。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
「誰もがうらやむ美女と関係を持ちたい」。
それは男なら誰でも抱く願望であり、もはや本能に刻み込まれていると言っても過言ではない。だが同時に、美女へのアプローチには言葉では説明できない恐怖がつねにつきまとう。「どうせイケメンしか相手にされない」「美人は大金持ちが好きな嫌な女ばかりだ」
本書には、そんな君の恐怖を克服し、ただの女ではなく、とびきりの美女を口説き落とすために著者が13年の時をかけて作り上げた理論が書かれている。恋愛に関する「技術」とでも言うべきこのメソッドは、単に「女をナンパしてうまくやる」というだけの小手先のテクニックではない。進化の過程にまでさかのぼって、人間の心理と気持ちの仕組みを解き明かし、男女関係なく仲良くなり、充実した人生をおくるための一助となるものだ。

なお、監訳者として、カリスマナンパ師公家シンジさんが名を連ねている以上、モテ本好きなら本書は見逃せませぬ!






【ポイント】

■1.3段階の優先順位を間違わない
「惹きつける」「なごみを築く」「口説く」の関係(図8)は、直感的で当たり前に見えるかもしれないが、世界中のPUA(ナンパの達人)たちがこれらの優先順位づけを間違うことで起きる問題に苦しめられ続けてきた。優先順位づけでよくある4つの間違いは次のとおり。
(1)最初に口説く――「終わり」から始める。
(2)最初になごみを築こうとする――「中間」から始める。
(3)惹きつけはするが、なごみがない――「始まり」からスタートしているが、「中間」を省略して「終わり」に直行している。
(4)惹きつけとなごみしかない――「始まり」からスタートしているが、「中間」で動けなくなる。
(詳細は本書を)


■2.「偽りの時間制限」を設ける
●「あのさ、いますぐ行かなきやゃいけないってわけじゃないんだ。まだ少しなら時間があるから、ちょっとやってみたいことがあって……」
●「ちょっとだけならここにいられる。友達と一緒だからさ。これ見て……」
●「少しなら時間があるから話すよ。あのさ……」
「つかみ」のセリフをいくつか口にしたあと、偽りの時間制限を利用しよう。合格点に達したら、次にまた別の偽りの時間制限を伝えること。なぜか分かるだろうか。グループの人々はこの時点ではもう君にここにいてほしいと思っているため、ここで偽りの時間制限を伝えることによって彼らは君を失うかもしれないという不安を覚える。そしてターゲットが君を追いかけるサイクルが始まるのだ。


■3.ネグであしらう
 ちょっと想像してみてほしい。ある美女が長いネイルをつけているとしよう(現在はアクリル製のつけ爪が多い)。そこで「きれいなネイルだね。それ本物?」と言ってアプローチする。彼女はそれが本物の爪ではないと認めざるを得ないだろう。こちらはその質問がけなす言動だったとはまるで気がついていないように「へえ……(問を置く)。……まあ、似合ってるよ」と言う。次に一瞬、何気なく彼女に背を向ける。
 この行動は彼女からはどう見えるだろうか。彼女はすぐ、男にとって自分の価値が失われたのだと感じるだろう。しかし、彼女を侮辱し、くだらない女として扱ったわけではない。もしそんなことをすれば、彼女はいっそう拒絶して自分自身を守るか、その場から立ち去るかしていただろう。そうではなく、心にもないお世辞を言われたのだと思わせることによって、彼女を不安にさせるのがこの言動の狙いなのだ。


■4.従順度テストを行う
 ミステリーメソッドの概念の中心をなすものの1つは「従順度テスト」だ。ここでは、飲み物を持ってこさせる、君の腕を取らせる、君の背中をかかせる、君にキスさせる、彼女の脚を開かせるなど、君のために何かすることをターゲットに求める。
 彼女が君に従うようなら、いくつかのことが達成されたと見ていい。まずキノ(あらゆる種類のスキンシップ、ボディタッチのこと)の相互送信と同じように、それは彼女からの脈ありサイン(IOI)であり、君は惹きつける力を発揮しているということ。2つ目に、キノを深めたことによって、彼女はいまや君のボディタッチをますます心地よく感じる状態になっているということ。3つ目は、彼女はこれまで以上に君からの影響を受けており、君のフレームが適用されているということ。
 断続的に脈ありサイン(IOI)を出してご褒美を与えよう。手を使った従順度テストをしてから、その手をパッと放してみてもいい。ただし、次に彼女が従順さを示したときには、褒め言葉や別のボディタッチ、あるいは笑顔で彼女に振り向くなど、ご褒美を与えてもかまわない。そのあとに、もっと性的な緊張感をもたらす別の脈なしサイン(IOD)を続けよう。


■5.褒め言葉のコツ
●「すごく魅力的だ」「理想の女性だ」などというたわごとは不要だ。懇願のフレームではなく、「審査(スクリーニング)」のフレームから生まれる褒め言葉であること。
●女のスタイル、行動力、振る舞い、あるいは服装でユニークなところを褒めよう。ネックレスを褒め続ける男になるのではなく、女のこだわりに気づこう。
●女を褒めてから、審査の質問を続ける。褒めたあと、建設的な批判をする。
●女をネグして価値を示すのは効果的。
女のルックスについて触れてはいけない。


【感想】

◆本書にも、恐ろしく付箋を貼りまくったのですが、昨日「付箋画像」をアップしたばかりなので、今回は自重。

しかし、あとがきで公家シンジさんが言われているように、本書が「現在ネットで出回っているほとんどすべてのナンパ系情報商材の原点」というのも納得の内容でした。

正直、『ザ・ゲーム』における「ミステリー」像というのは、ナンパの達人ではあるものの、若干エキセントリックと言うか、言動も外見も歌舞いている感じだったので、本書も読む前は、若干不安だったワタクシ。

それがいざ読んでみたら、「ガチガチにロジカルに書かれていた」ので、いい意味で意表を突かれた次第です。

実際、一般的に「海外のナンパテクニック」として認識されているものの多くが、本書を読む限り、ミステリーの発案のよう。

……ミステリーと言えば、「ピーコックセオリー」(クジャクのように目立つ格好をする)の人だと思っていたのに、こんなに色々考えていたなんてw


◆ただし留意しなくてはならないのが、日本と違って、ナンパのフィールドが、クラブやバーがそのほとんどであること。

たとえば、本書内では、ストリートでのナンパシーンは登場しません(ストリートでも十分使えますが)。

さらには、美女が単独でクラブ等にいるわけがない(ナンパされるのがうざいので、必ず複数人で行動する)ので、「男性を含むグループにいる美女」へのアプローチ方法がガッツリ指南されているという……。

私もナンパのツイートやナンパブログを読む機会は結構ありますが、女性グループの中から1人引っこ抜くならまだしも、男女のグループから女性をゲットしているナンパ師はほとんど見たことがありません。

私自身、クラブでは常連の男女グループでよくいたのですが、ここから身内の女性が連れ出されたことなど、1度もなかったですし。

……「単に身内がそこまで美女じゃなかった」可能性は否定できませんがw


◆そういう意味では、先日の藤沢数希さんのこの本は、こうした「海外のナンパテクニック」をうまく日本のシーンに落とし込んでいるな、と。

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ぼくは愛を証明しようと思う。

参考記事:【モテ】『ぼくは愛を証明しようと思う。』藤沢数希(2015年06月28日)

ちなみに藤沢さんは、本書の帯で推薦文を書かれているのは、冒頭の書影の通りです。

そして、改めて上記参考記事を読むと、本書のテクニックが、藤沢さんの本で多数登場していることが良く分かりました。

たとえば、「タイムコンストレイントメソッド(時間制限法)」は、上記ポイントの2番目の「偽りの時間制限」ですし、「ACSモデル」とは、上記ポイントの1番目の「3段階」のこと。

さらには、個人的に「目からウロコ」だった「はじめてのキスルーティーン」は、本書では「ミステリーのキス戦術」として紹介されています。

……というワケで、恋愛工学の生徒の皆さんや、藤沢さんの本がツボだった方は、本書は必読ということでw


◆なお、ミステリー本人はアマゾンの「著者について」にもあるように、リアリティ番組「ピックアップアーティスト」シリーズへの出演をしているらしく。

YouTubeでググると、こんな動画が出てきました。




20151022追記:テレビシリーズの動画は著作権の問題があるようなので、別の動画をご覧ください。



確かに、ミステリーの方が『ザ・ゲーム』のニール・ストラウスより、ルックス的にテレビ映えはしそうですね。

ただし、私はこの番組は観たことはないものの、登場している男性陣(ナンパの素人?)は、ごく普通の人々のよう。

ぶっちゃけ、こういう男性でも駆使することがテクニックであるならば、私たちが身に付けられないことがありましょうか?←反語

私はヨメの目が怖いんで、実践はできませんが、後は皆さんにお任せしましたw


本場のナンパメソッドがここに!

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口説きの教典──カリスマナンパ師“ミステリー”の恋愛メソッド (フェニックスシリーズ)
前書き
はじめに
第1章 恋愛は学問である
第2章 進化の過程から恋愛を解き明かす
第3章 女とはどういう生き物なのか
第4章 「ナンパ」というゲームのルールと仕組み
第5章 フェーズA1――アプローチ
第6章 フェーズA2――女に関心を持たせる方法
第7章 フェーズA3――自分からも関心を見せる
第8章 会話のテクニック
第9章 セ●クスへ向けた総仕上げ――中盤戦・終盤戦
結論
用語集
監訳者あとがき


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【編集後記】

◆本書の「よく一緒に購入されている商品」として、当ブログでご紹介済みの、この2冊が挙げられていましたw

どちらもKindle版の方がお買い得なので、そちらのリンクを貼っておきます。

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モテ理論 5日間で女心をつかむ超恋愛テクニック (PHP文庫)

参考記事:【モテ】『モテ理論』植草美幸(2015年07月05日)

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抱けるナンパ術 ──出会いからベッドへいたるアルファ男の心得

参考記事:お前らもっと『抱けるナンパ術』の凄さを知るべき(2015年05月17日)


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