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2015年06月29日

【ファッション】『できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則』大山 旬


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できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、当ブログでは根強い人気を誇る「ファッション」指南本。

とはいえ、「スーツを中心としたオンタイム用」ではない、「カジュアルファッション本」というのは、かなり久しぶりです。

アマゾンの内容紹介から。
服選びに自信がなく、「服なんてどうでもいい」と思って暮らしていませんか?
しかし、服は日々のあなたの印象に確実に影響する、重要な存在です。
大切なのは「最低限の知識」と「少数の基本的なアイテム」さえあれば、誰でも「シンプルで清潔感のある80点の着こなし」ができるということです。
必要なのは、センスではなく「技術」、なのです。
「普通の人のスタイリスト」として1000人以上の人生を変えてきた著者が、そのノウハウを大公開します!

なお、すでにお求めやすいKindle版も出ていますので、そちらもご検討下さい!





FASHION : BV LOOKBOOK #147 + 1NSPIRATIONISFREE / bobbi vie


【ポイント】

■1.服選びは「ふつう」を目指す
 服選びが苦手なあなたは今何を着ればいいのか。「シンプルなトップス」と「シンプルなボトムス」、そして「長く使える上質な小物」それだけです。え、それだけ? と思われるかもしれません。でも大人のファッションは実は「ふつう」が一番大切です。「ファッション」と聞くと、どうしても華やかなものを想像してしまいがちですが、本当に必要なアイテムというのは華やかさとは対極にある、ごくごくふつうの服なのです。(中略)
もしあなたが服選びに悩まれているのであれば、ものすごくおしゃれになりたいというわけではなく、少しでも相手に好印象を持ってもらえるような服装を求めているのではないでしょうか。もしそうであれば、自分らしさを求めたり、個性を表現しようとする前に、まずは平凡なくらいの「ふつう」を目指してみてください。


■2.シンプルな「無地」を選ぶ
 べーシックな洋服とは、やはり「無地」になります。特にシャツやTシャツ、スカートなどを選ぶ際、文字が入っていたり、花柄が入っていたり、そういったわかりやすい特徴のあるものには安易に手を出してはいけません。柄物を選ぶのにはコツがいります。失敗するとチープな印象にもなりかねません。飛び級をせずに、まずはシンプルな「無地」を選ぶことが大切です。


■3.ベーシックなアイテムがそろうユニクロ
 ユニクロの店内にはたくさんのアイテムがあります。基本的にはどの商品もべーシックで良質ですが、選ぶべき優秀なアイテムというのはある程度限られています。結論からお伝えしますと、ユニクロでは「ジーンズ」「ニット」「インナー」以上の3点を選ぶようにしてみてください。これらはべーシックで着回しのきくとても便利なアイテムです。(中略)
 そしてユニクロにはもう1つ大きな利点があります。「店内での試着のしやすさ」こそがユニクロの大きな魅力の1つです。もちろん商品を無理におすすめするような店員さんもいませんし、安心して試着ができます。ユニクロは試着の練習にはもってこいなのです。


■4.ベーシックな色合いの服をそろえる
 べーシックな色の服は、流行に左右されることはありませんので、来年はもう着られないといったことはまずありません。一度買えば長く着ることができますし、どんなものにも合わせられます。
「べーシックな色」とは具体的には、ネイビー、グレー、白、べージュ、淡いブルー、焦げ茶、黒などが該当します。
 まずはこれらの色合いのものを中心に、お店で服を選んでみてください。これらの色同士でしたらコーディネートもしやすいですし、他の色と合わせても失敗するようなことはほとんどありません。


■5.清潔感のある着こなしとは?
 まずは服の状態が大切です。服がヨレヨレだったり、色が褪せていたり、シミやニオイがついていたり……そのような服は、いくら洗濯してあったとしても清潔感はただよいません。よく「もの持ちがよいんです」と言う方がいるのですが、それはたいてい間違っています。まだ着られるかどうかで服の寿命を判断するのではなく、第三者から見て清潔に見えるかどうかで服の消費期限を見極めることが必要です。高価で上質なアイテムを別にすれば、ふつうの服は3年も経てばだいぶくたびれてきます。特にシャツやTシャツなどは消耗品と考えるべきです。もしあなたの持っている服が3年前から着ていて、ちょっとでもヨレている感じがするなら、それは迷わず手放してください。清潔感とは真逆のアイテムです。


【感想】

◆上記ポイントの2番目に「スカート」とあって「?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、実は本書は「純粋な男性向けファッション本」ではありません。

表紙の画像のシャツが左前なので、男性向けなのかと思っていたら、実は「男女兼用」だったという。

実際、ファッション本では、結構珍しいパターンだと思いますし、当ブログのメイン読者層である男性の方にとっては、女性向けの部分はぶっちゃけ余分なのですが、割合から言うと男性向けの部分の方が多い感じです。

……これはおそらく、男性の方が「より初心者割合が高いから」ではないかと。


◆そういう「初心者」がファッションで失敗しないためには、どうしたら良いか?

そこで本書曰く、「シンプル」で「ベーシック」なモノを選ぶベシ!

それはたとえば、上記ポイントの2番目にあるように「無地」だったり、上記ポイントの4番目で言われている「色合い」のアイテムを選ぶということになります。

とはいえ本書では、「インナーがこの色のときは、ボトムはこの色で」みたいな細かいお話は、ほとんど出てきません。

なぜなら、上記のように、どの組み合わせでもハズす可能性が低くなるようなアイテムを選んでいるから。


◆そこで、そういったアイテムを「どこでどう入手するか」がキモとなってくるわけです。

まず本書の第2章では、お店をおおまかに6つに分類。

具体的には「量販店」「ファストファッション」「スーツショップ」「セレクトショップ」「国内ブランド」「海外ブランド」の6つなのですが、本書ではこのうち特に「ファストファッション」「スーツショップ」「セレクトショップ」の3つを推奨しており、登場するお店もこの3つからになります。

さらに上記ポイントの3番目のように、実際のショップとそこで買うべきアイテムも列挙。

ユニクロ以外にも、GAP、バナナ・リパブリック、スーツカンパニー、ユナイテッドアローズ、トゥモローランド、といったお店の「買うべきアイテム」が紹介されていますので、詳しくは本書にてご確認を。


◆もちろん、お店と買うべきアイテムの情報だけでなく、本書の第3章では具体的なアイテムごとの選び方を指南。

シャツ、ニット、インナー、ボトムス、さらには靴やベルト等の小物類まで、ひと通り「選び方のコツ」が挙げられています。

ここで個人的に気になったのが、ホワイトジーンズ。

私も学生時代には穿いていた記憶があるものの、社会人になってからは、1度も身に付けたことがありませんでした。

ところがどっこい、ホワイトジーンズこそが「どのようなトップスにも合わせられる万能なアイテム」とのこと。

著者の大山さんのお客さんも、「今まで1度も穿いたことがない」人が多いにもかかわらず、いざ穿いてみると使い勝手のよさに皆驚くのだそうです。

本書では「ユニクロのホワイトジーンズ」を推していましたが、サイトで見当たらなかったので、「もう少しいいもの」として挙げられていたリーバイスのものを。

B006WF96U2
(リーバイス)Levi's 511 クラシック スリムテーパード ジーンズ デニム


◆ちなみに本書は、収録されている写真はすべてカラーであり、改めてファッション本はフルカラーに限るな、と思った次第。

その分、お値段の割にページ数が少なめなんですけど、こまけー話は(AA略
 
ただ、平日はスーツで何とかサマになっている着こなしも、土日祝日のカジュアルファッションは、誤魔化しようがありません。

「部内旅行で、男性社員のカジュアルの着こなし見て幻滅した」なんて女性社員の話もよく聞きますし、心配な方は、本書に目を通してみてはどうでしょうか?


「普通の着こなし」を身に付けたい方に!

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できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則
Part 1 これだけは押さえておきたい服選びの基本の基本
Part 2 まずはお店選びから─予算別、目的別のショップ活用術
Part 3 アイテム選びの基本の基本
Part 4 店員さんを味方につければ買い物が100倍楽しくなる
Part 5 さらにステップアップするためのテクニック


【関連記事】

【オシャレ指南】『イチから学ぶ、MEN'S FASHION RULE BOOK』に学ぶ着こなし6選(2014年06月23日)

【モテファッション】『大人のための私服の教科書』久保田卓也(2013年11月18日)

【お洒落】『9割の人が間違った買い物をしている 成功している男の服選びの秘訣40』宮崎俊一(2012年12月20日)

【モテ?】『男の休日着こなしの方程式』森岡 弘(2012年05月21日)

【敏腕スタイリスト発】『男のお洒落の方程式 たかが見た目で損をしない』森岡 弘(2011年06月02日)


【編集後記】

◆本書で推奨されていたファッション系の雑誌がこの2つでした。

B00XVHTYK6
Begin(ビギン) 2015年 08 月号 [雑誌]

B00ZGBYBLW
MEN'S CLUB(メンズクラブ) 2015年 08 月号 [雑誌]

『Begin』の方は、かならずしもファッション誌ではないですが、ご参考まで。


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