2015年04月22日
【良書満載!】『答えはすべて本に書いてある』から選んだ本10冊
答えはすべて本に書いてある
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、当ブログ久々のブックガイド。多くの著作を出版されているコピーライターの川上徹也さんが、「悩み」ごとに本を選んで下さったのが本書になります。
アマゾンの出版社のコメントから。
悩みを抱えた時、その相談相手、「答え」を乞う相手として頼りになる「本」を紹介しています。 人は悩むのが常。むしろ「悩む」という行為は、人間だけに与えられた特権とも言えます。 その特権を大いに楽しむことで、より大きな一歩を踏み出すことができると、考えられます。 ビジネス書を多数執筆し、本と本屋さんを心から大切に思う著者だからこそのセレクトには、驚きと気づき、そして「やられた!」感がいっぱい。悩んでいること以外の「答え」に出会える、今、頑張っている人、頑張りたいと思っている人、そして、頑張れそうになくなっている人に読んでほしい1冊。
今回は、当ブログでご紹介済みの本の中から10冊選んでみましたので、ご覧ください!
Books & Books - Coral Gables / miamism
【『答えはすべて本に書いてある』から選んだ本10冊】
ツカむ!話術 (角川oneテーマ21)
ハーバード大学出身のお笑い芸人パックンが、東京工業大学で実施した「コミュニケーション」の授業を書籍化したもの。
アリストテレスの弁論術で語られている説得力を上げる3大ファクター「エトス」「パトス」「ロゴス」を中心に、日常会話からスピーチ・プレゼンテーションに至るまで、幅広く相手の心をツカむ「話術」のコツがまとめられています。
◆当ブログでは、もはやお馴染みであり、最近何度かKindle本がセールになったことで、さらにお買い上げ頂いた新書。
なお、上記アマゾンのリンクは、そのKindle版にしてありますので、ご留意ください。
参考記事:『ツカむ! 話術』が想像以上に凄い件について(2014年04月10日)
すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)
軽い本のように見えて、モテの本質に迫る読みごたえのある本。
本書の冒頭に書かれている
「なぜモテたいのか」
「どんなふうにモテたいのか」
この2つの問いにしっかり答えを出すだけでも、男女を問わず、あなたの魅力は確実にアップするでしょう。
◆かねてから評判の高かったモテ本が、文庫化に!(下記参考記事は新書版ですが)。
小手先のテクニックではなく、色々と考えさせられる分、その効果も永続的だと思います。
参考記事:【モテ】『すべてはモテるためである』二村ヒトシ(2011年01月14日)
世界のエリートが学んできた 「自分で考える力」の授業
他人に意見を合わせてしまいがちな日本人に向けて、世界で通用するような「自分の考えを持つ方法」をわかりやすく教えてくれる本です。
「自分の意見の作り方3ステップ」
「根拠のある意見が説得力を持つ」
「よい質問をするための12カ条」など、簡単に始めることができる実践的な方法がいくつも紹介されています。
◆それほど目立った本ではないのですが、アマゾンレビューの評価も高く、それが故か、中古価格も落ち込んでいません。
ただし、Kindle版は、単行本プロパーの値段の税抜き価格というのが(ry
参考記事:【討論?】『「自分で考える力」の授業』に学ぶ、上手に意見を交換する7つのルール(2013年06月30日)
敵を味方にする19のテクニック
原書のタイトルは"How to change anybody"(すべての人を変える方法)です。
変えるといっても、相手を支配するという意味ではなく相手を「いい人」に変えるということ。
本書では19のタイプの人を取り上げ、あなたがどのような態度や行動をとればいいか、具体的なテクニックが紹介されています。
◆私が大のご贔屓にしているリーバーマン博士の現時点での最新刊。
下記参考記事は、サイドバーには載ってませんが、はてブ1200超の大ヒットとなりました。
参考記事:リア充がひた隠しにしていた『敵を味方にする19のテクニック』(2011年10月05日)
スイッチ! 〔新版〕― 「変われない」を変える方法 (ハヤカワ・ノンフィクション)
私たちの脳には常に「感情」と「理性」が共存しています。
本書では暴れ出すと手がつけられない「感情」を「象」に、それを必死で制御しようとする「理性」を「象使い」にたとえています。
「意志が弱くてできない」と思われる多くの事柄は、象使いがうまく象をコントロールできていないということです。
うまくコントロールするために大切なのは、象使い(理性)に進むべき方向を教えることと、象(感情)にやる気を与えることだといいます。
◆チップ&ダンのハース兄弟の、『アイデアのちから』に続く第2作目。
下記参考記事は旧版ですが、新版は値崩れしていないので、Kindle版がお買い得となっています。
参考記事:【オススメ】『スイッチ! 「変われない」を変える方法』チップ・ハース, ダン・ハース(2010年08月11日)
スタンフォードの自分を変える教室
スタンフォード大学で行われ、受講した学生の95%に影響を与えたといわれる授業を書籍化。
テーマは「意志力」です。
たとえば、ダイエットをしようと思っているのに、なぜ、お菓子を買って食べてしまうのか?
それには、私たちの意志が負けてしまう理由があります。
その対処法を心理学、神経科学、経済学など最新の科学的成果等からわかりやすく述べています。
◆今にして思えば、この本がその後トレンドとなった、「科学的自己啓発書」の走りではなかったか、と。
一応Kindle版は出ていますが、さすがに60万部突破しただけあって紙版の中古が溢れており、そちらの方がお買い得ではあります。
参考記事:【オススメ!】『スタンフォードの自分を変える教室』ケリー・マクゴニガル(2012年11月02日)
ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?
著者は、東京で放送作家をしていた28歳の頃、実家の寺を継ごうと決心し、故郷である石川県羽咋市に戻りました。
しかし、すぐに継ぐことはできず、市役所の臨時職員になります。
そこからUFOでの町おこしや宇宙博物館の建設に関わり、2005年から過疎高齢化が深刻な羽咋市神子原地区を年間予算わずか60万円で立て直すプロジェクトを任されます。
そして4年で「神子原米」のブランド化に成功し、スーパー公務員として全国に知られるようになりました。
すべての経験がつながって高野さんの「今」があるのだと思います。
◆今回のセレクトは比較的有名どころが多いのですが、本書は完全に「発掘本」ではないか、と。
中古があまり値崩れしていないので、Kindle版も検討する価値アリです。
参考記事:【確かにスゴ本】『ローマ法王に米を食べさせた男』高野誠鮮(2012年07月06日)
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
様々な話題作を出しつづけてきたダニエル・ピンク氏による「新しいモチべーション論」。
報酬や賞罰といったもので鼓舞する従来のやり方では、成熟した社会において、本当の意味でのヤル気は生ま心れない。
人が持つ好奇心や高い目標を達成したいという内的な衝動(ドライブ)こそが、本当の意味でのヤル気につながり、活気ある社会や組織をつくることができる、という「モチべーション3.0」を提唱している。
◆これは下記記事でも触れているように、TEDでの講演の書き起こしエントリーが、はてブ4600(当時は3000だったのですが)を超えているという怪物ぶりの作品。
私より、一足先に紹介されている田口 元さんの記事もブクマ100を超えており、当時この本もかなり話題となっていました。
参考記事:【はてブ3000超!】ダニエル・ピンクの新作『モチベーション3.0』がついに登場!(2010年07月06日)
予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
行動経済学の第一人者が、人がなぜかとってしまう不合理な行動についていろいろな実験の結果を交えながら解説しています。
「同じ申込書でも別の選択肢をひとつ入れると、結果が大きく違う」
「安い報酬なら引き受けないのに、無報酬だとつい引き受けてしまう」
自分では合理的な選択しているように思っていても、実は不合理な判断をしてしまっていることがよくわかります。
◆記念すべきアリエリー氏の処女作であり、その後私はこの方の作品というと、中身も見ずに買っております。
なお、下記記事の旧版は絶版になっており、新版の中古もほとんど値崩れしていないため、送料考えるとKindle版の方がお買い得になっております。
参考記事:【スゴ本】「予想どおりに不合理」ダン・アリエリー(2008年12月15日)
面白い本 (岩波新書)
書評サイトHONZ(ホンズ)」の代表によるブックガイド。
「ピンポイント歴史学」「学べない生き方」「べビーなサイエンス」「シチュエーション別読書法」「嘘のノンフィクション」「タイへンな本たち」「金と仕事とものづくり」「事実は小説より奇なり」「鉄板すぎて紹介するのも恥ずかしい本」
というジャンルに分け、おもしろいノンフィクション本を100冊紹介しているまさに「面白い本」です。
◆最後を飾るのは、お馴染み成毛眞さんのブックガイド。
Kindle版がビタ一文まけてないのが素敵です(謎)w
参考記事:【これはヤバいw】『面白い本』成毛 眞(2013年01月24日)
【感想】
◆ここ最近、読書術本は結構取り上げておりましたが、ブックガイドは久しぶり。今、過去ログを漁ってみたところ、最後にレビューした「ブックガイド」は、この本でした。
ノンフィクションはこれを読め! 2014 - HONZが選んだ100冊
参考記事:【HONZ本】『ノンフィクションはこれを読め! 2014 - HONZが選んだ100冊』成毛 眞 編著(2014年10月28日)
こちらは、全部で100冊紹介しており、そのうち当ブログで取り上げていたのは、たったの2冊というアリサマ。
それに比べると、本書は108冊収録しているうち、当ブログ掲載本は、全部で16冊(さらに既読本が3冊)あったので、親和性はかなり高いと思います。
◆今回取り上げた10冊も、個人的にはいずれも「良書」だと思いますし、未読のものがあれば、ぜひお読み頂きたいところ。
また、それ以外の本も、「親和性が高い」川上さんセレクトだけに、面白そうなものが色々ありました。
いくつか見繕ってみますと……。
超訳 古事記
本日は、お日柄もよく (徳間文庫)
「ツキ」の科学 運をコントロールする技術
……上2冊は、当ブログでのご紹介は少々難しいと思いますが、それでも読んでみたくw
◆なお本書は、そのコンセプトとして、まず「悩み」があって、それに適した本が1冊と、合わせて読みたい本2冊という構成になっています。
確かに私自身、他人の悩みに接するにつけ、「それならこの本を読んだら?」と言いたくなったり、実際に言った事が何度かありました。
要はそれを体系的に、かつ、フォーマット化してまとめたものが本書ということ。
似たような悩みがある方ならハマるでしょうし、そうでなくとも「人生の予習」をするために読んでみるのも良いと思います。
108冊の先生がここに!
【関連記事】
【HONZ本】『ノンフィクションはこれを読め! 2014 - HONZが選んだ100冊』成毛 眞 編著(2014年10月28日)【読書】『ビジネスパーソンのための「最強の教養書」100』(2014年06月25日)
【教養】『ビジネスに効く最強の「読書」 本当の教養が身につく108冊』出口治明(2014年06月06日)
【家計圧迫?】『もっと面白い本』成毛 眞(2014年01月27日)
【HONZ本】『ノンフィクションはこれを読め! 2013 - HONZが選んだ110冊』成毛 眞 編著(2013年10月25日)
【これはヤバいw】『面白い本』成毛 眞(2013年01月24日)
【本好き必読!】『ノンフィクションはこれを読め! - HONZが選んだ150冊』(2012年10月25日)
【編集後記】
◆タイトルからしてちょっと気になる本。なぜ一流の経営者は即興コメディを学ぶのか?
いきなり品切れなので、お買い得なKindle版もご検討下さい。
ご声援ありがとうございました!
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