2015年04月21日
【儲ける!】『読書をお金に換える技術』千田琢哉

読書をお金に換える技術
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも、そのタイトルから話題となっていた1冊。多作で知られる千田さんですが、さすがにこの本は、私もスルーできませんでした。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
タブーなき「千田流読書術」の決定版!
「稼ぐためだけの読書があってもいい。」(中略)
著者がこの不透明な時代に稼ぎ続けていられるのは膨大な本を読んできたおかげだった。
圧倒的な読書量で「稼ぐ人生」を実現してきた著者による建前とタブーを排除したリアルな「成功読書術」。
本気で稼ぎたい方には、グサグサ来るかも!

worst book cover ever / romana klee
【ポイント】
■1.具体例が豊富な本を買う稼げる本は稼げるタネが豊富な本だ。
稼げるタネとは豊富な具体例のことだ。
具体例があれば、自分自身の経験と照らし合わせることができる。
本を読んでどれだけ感動し、どれだけ人生に活かすことができるのかは、どれだけ自分自身の経験と照らし合わせることができるかで決まるのだ。
だから稼ぐために本を読むのであれば、できるだけ具体例がたくさんある著者の本を読むことだ。
■2.読書日記をつけるより、とりあえず試す
本を読むたびに読書日記をつけている人がいる。
自分にとっての気づきを忘れないように書き留めておくのだろう。
それが苦にならず幸せを感じるのであれば、ぜひそのまま継続してもらいたい。
そうではなく読書日記が少しでも苦痛だと思っているのなら、さっさとやめてとりあえず何か1つでも試したほうがいい。
無理して読書日記をつけるより、とりあえず試したほうが一発で憶えられるからだ。
■3.身近で一番稼いでいる人の贔屓の著者を聞く
よく目上の相手におススメの本を聞きたがる人がいるが、それよりももっと効果的なのはおススメの著者を聞いてみることだ。
あなたがこれから稼ぎたいのであれば、身近で一番稼いでいる人が贔屓にしている著者を聞き出せばいい。
人の思考を知るには贔屓の著者の作品を知るのが一番の近道なのだ。
■4.一瞬で理解できたものを試す
ハッキリ言って、一瞬で理解できないものは何度説明を受けても理解なんてできない。
それなら、とりあえず理解できないなりにやってみて正々堂々と注意を受けたほうがいい。
とりあえずやってみて、初めて具体的なアドバイスをもらえるのだ。
読書もこれと同じだ。
一瞬で理解できない内容は、何度読み返しても理解なんてできない。
一瞬で理解できた部分のみをとりあえず試してみるのだ。
理解できなかった部分は、今のあなたには必要ないということだ。
一瞬で理解できたことだけををすぐに100個試した人が、稼げるようになっていくのだ。
■5.全身に電流の走ったページを破って携帯する
実際に私がやってみて、「これは素晴らしい!」と心底感激したことがある。
それは全身に電流が走ったぺージを、丸ごと破って手帳にはさんでおくことだ。
学生時代から現在に至るまでこれをやっているが、本を破るというタブーへの挑戦が妙な快感になってきてハマる。(中略)
全身に電流が走ったぺージを破って常に携帯することにより、何かの拍子にそれを見ると、言葉では表現できないような勇気が体の芯から湧いてきた。
破ったぺージを何回も見ているうちに、まるで自分の細胞に刷り込まれていくようだ。
【感想】
◆実は千田さんの読書関連本というのは、以前にもありました。たとえばこちらですとか(この本だけではありませんが)。

人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。
参考記事:【読書術】『人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。』千田琢哉(2011年07月30日)
「本」に関連するTIPSのうち、特に「自己啓発的」なものを集めたのが上記の本だとしたら、本書はまさに「稼ぐ」ためのもの。
今回割愛した中にも、少々えげつない(?)ものがちらほらありました。
◆たとえば、初っ端のプロローグにあったのが、千田さんが学生時代に「中村天風」「安岡正篤」「松下幸之助」の本をむさぼり読んだというお話です。
それがどう稼ぎにつながるのかと思いきや、「こうした本の話を経営者たちにするだけで、新入社員の頃から打ち解けることができて、その結果仕事がもらえた」とのこと。
初めからそれが目的ではなかったのでしょうが、なかなかできるものではありません。
また、経営者つながりで言うと、創業社長の本では、苦労話ではなく自慢話に注目し、同じように他人の自慢話を喜んで聞けるようになれ、と説いています。
なぜなら、自慢話を喜んで聞いてくれる人に、人とお金は殺到するから。
ほかにも、ベストセラーやマンガ、小説等々からも、「稼ぎ」につながるヒントが得られることが、本書では明かされており、私のように「ただ読んでいるだけ」な人間とは、明らかに違うことが分かります。
◆個人的には、上記1番目のポイントのような、「本の選び方」が参考になりました。
それ以外にも、たとえばこんなお話が(一部ネタバレ自重しております)。
・●●●●本は、その著者の最初のベストセラーに注目しろ
・●年以上増刷を繰り返している成功哲学書は本物
・お金持ち本は、「流行本」と「時流本」に分類する
・命がけの暴露本は、最高の情報etc...
特に、2番目の成功哲学書については、該当する本を考えてみても、それはそうだな、と深く納得。
本書はガイドブックではないので、具体的な書名はあまり挙がっていませんが、今後はこういう視点も持って選書したいと思います。
◆ただし、上記と同じプロローグで千田さんは、「お金はあとからついてくる」「お金の前に、まず人格を磨くことが大切だ」と言うような「正論」は、本書内で一切述べていないと断言。
この「身も蓋もない」テイストは、何かに似ていると思ったら、かつて良くお邪魔していた、土井英司さんのセミナーに近いものでした。
土井さんの場合は、セミナーゆえの「ぶっちゃけトーク」でしたが、本書は活字として後々まで残るわけで、まさに上記で触れた「命がけの暴露本」に近いです。
そして、私にとっては結構ハードルが高いTIPSが多いため、実践するにも苦労しそうな気が。
そもそも、上記ポイントの5番目は「ページを破る」ことができずに、そのまま終了しそうですし(ダメじゃんw)。
「タブーなき『千田流読書術』」をお楽しみください!

読書をお金に換える技術
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【編集後記】
◆昨日の日経新聞に大きく広告が出ていた1冊。
稲盛流コンパ 最強組織をつくる究極の飲み会
まさかのコンパ本は、ウチでご紹介できるのやら!?
なお、既にKindle版も出ています。

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