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2015年04月18日

世界が認めた「幸福になる21の科学的方法」の凄さ


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医学データが教える 人生を楽しんでいる人は歳をとらない


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、当ブログに何度かご登場いただき、アンチエイジングにも造詣の深い川田浩志先生の最新刊『医学データが教える 人生を楽しんでいる人は歳をとらない』。

川田先生のご本の特徴として、やたらエビデンス資料が多いことが挙げられるのですが、本書でも巻末に9ページに渡ってしっかり収録されておりますw

アマゾンの内容紹介から一部引用
誰にでも実行可能な、医学的にしっかりと効果が実証されている健康法があります。
それは「できるだけ楽しく生きるようにする」ことです。
「人生を楽しんでいる」人のほうが健康であるということを、複数の質の高いエビデンスとともに紹介。
「人生を楽しむ」ためのTipsも満載!

今回は、本書で紹介されている「ウェルビーイング(幸福)になる21の科学的方法」の中から5つだけピックアップしてみます!

なお、タイトルは「ホッテントリメーカー」のお世話になりましたw





LOTS of Poppies! / jeffdjevdet


【ポイント】

■1.物よりも体験に投資する
 いくつもの調査研究から、電化製品や服などへの物質的消費よりも、体験的消費をしたほうが、幸福度は短期的にも長期的にも、より高まるという結果が得られています。
 どんな体験でも良いわけではなく、たとえば、新しい趣味をはじめる、ボランティア活動をするなど、活動の開始や目標達成に多少の努力が必要で、自分の意志で選んだ体験のほうが、幸福度の上昇をより長く維持してくれることがわかっています。


■2.フローをより体験する
 時間を忘れてなにかに熱中していて、気がついたらとっても時間が経っていた、という経験が誰にでもあると思います。それがフローであり、フローをもっと多く体験するようにつとめることが幸福度の上昇につながります。(中略)
(1)まず達成すべき明確な目標を設定する
(2)少し挑戦的な要素を盛り込む(ただし、ハードルが高すぎると逆効果になります)
(3)自分の意志で決定できる箇所を設けて、コントロール感を味わえるようにする
(4)上司などからのフィードバックが、要所要所で早めに受けられるようにする
(5)努力がなんらかのかたちで報われるようにする


■3.他人に親切にする
 他人に親切な行為をすると、親切をした本人の幸福度も上昇するという調査結果が、これまでに数多く報告されています。(中略)
 親切な行為は、誰かの役に立っている自分の存在意義をあらためて自分自身に再認識させるとともに、ネガティブ感情を軽減するように働くことで、幸福度を高めると考えられます。毎日なにげなく行っていた親切の回数を、数えてみただけでも幸福度が上昇するのです。


■4.ポジティブ思考をする
 チャプター2でもふれましたように、自分のなかのポジティブ思考の割合が、ネガティブ思考の割合よりも優位な状態にあると、幸福度も高く保てる、ということが米国の心理学者フレドリクソン氏らの調査研究からわかっています。
 ときどき自分自身のマインド・コンディションを自己点検して、ネガティブ思考の割合が増えてきていないか確認してみてはいかがでしょうか。
 ポジティブで、楽観的な思考を増やすには、まず自分がネガティブで悲観的な考え方をしていることに、気づくことです。そして、その考えに自分自身で反論してみるのが、有効であることがわかっています。


■5.最高の自分を想像する
 最高の自分を想像すると幸福度がアップすることも、調査結果からわかっています。
 たとえば、米国の大学生に4日間、毎日20分使って「最高の自分(あくまでも現実から飛躍せず、すべてが最高にうまくいって目標を達成した自分)」を想像させ、それについて書かせると、3週聞後の幸福度が対照群よりも明らかに上昇し、さらに5ヵ月後の健康状態までも良好になって、大学の健康管理センターを受診する回数が少なくなった、という興味深い研究結果があります。


【感想】

◆タイトルにもあるように「人生楽しまねば!」と思わせられる1冊でした。

本書はまず、チャプター1の「人生を楽しんでいる人に、これから起こる良いことの数々」において、具体的な「人生におけるリターン」を提示しています。

詳しくは本書で確認して頂くとして、なるほど、人生を楽しんでいると、「健康で長生きできる」ことは、データ的にも証明されている模様。

私の場合、壊滅的なのが「運動の習慣」で、改善しないと将来的には身体機能の低下が危ぶまれそうです。


◆続くチャプター2では、人生を楽しんでいると「なぜ、より健康的で、明るい未来を享受できるのか」を解説。

面白かったのが、紹介されているいくつかの研究で、たとえば「ツイッターでツイートした単語の性質と、ツイートした当人のその後の移動距離には、深い関係にある」のだそう。

具体的には「happy(幸せ)」や「hahaha(笑いを表す「ははは」)」などといった単語をツイートするほど、「down(元気がない)」や「worse(もっと悪い)」などの単語をツイートする場合よりも、ツイートした人の移動距離や行動範囲が飛躍的に伸びる傾向にあったのだとか。

本書ではグラフが掲載されているのですが、確かに「飛躍的」と言っていいほど違いがありました。

収録されているその他の研究結果を見ても、「人の内面にある幸福度の高まりが、身体活動量の増加として外側にも表出される」のは、明らかなのだと思った次第。


◆一方、「それじゃ、具体的にどうしたら人生を楽しんでいる人になれるの?」という問いに答えてくれるのが、チャプター3になります。

実は本書の構成としては、このチャプター3が全体の2/3強であり、上記ポイントの元ネタとなった「ウェルビーイング(幸福)になる21の科学的方法」もこちらから持ってきたもの。

その他の16の「方法」については、本書にてご確認頂くとして、私が唯一(?)実践しているのが「3つの良い出来事を記録する」というTIPSでした。

この本に書いてあったヤツですねw

4877717994
稼いでいる人が20代からしてきたこと

参考記事:社会人なら押さえておきたい『稼いでいる人が20代からしてきたこと』(2011年01月23日)

ただし本書によると、良い出来事だけでなく、「それらが起こった理由も記録する」とのことなので、より踏み込んだ仕様になっております。


◆ところで、このチャプター3の後半部分には、上記の「21の科学的方法」以外に、医学的なアプローチも紹介されており、その中の1つが「ナッツを積極的に食べる」というもの。

一瞬「え?」と思われる方も多いかもしれませんが、実はナッツは代表的なダイエット食品なのだそう。

本書曰く「1日に28グラム以上のナッツを週2回以上食べている人は、まったく食べていない人よりも死亡リスクが減少していた」とのこと。

かくいうワタクシも、このナッツを毎日食べておりまして。

B00CCZ3SNC
グルメな栄養士の プレミアムミックスナッツ 薄塩オイルロースト  250g

アマゾンの注文履歴を見たら、2ヵ月で8袋(!?)消費していたので、「250g×8袋÷61日≒32.78g」食べていました……って、完全に食べすぎやんww


◆なお、上記ポイントの引用部分では、見にくいので勝手に割愛してしまったものの、研究結果や調査結果に基づいて記述された部分については、すべて「資料●●」といった形で、巻末の「エビデンス資料」が紹介されています。

この辺の「エビデンス重視」なところは、数年前から翻訳書の1つのトレンドとなっている「科学的自己啓発書」の流れに沿うものだな、と。

実際、このように「専門家」が「エビデンス」を元にお話されていると、結果的に同じことを言っていたとしても、説得力が違います。

運動含め(苦手ですがw)、私自身もいくつかトライしてみたいと思いました。


科学的に幸福になるために!

4799316605
医学データが教える 人生を楽しんでいる人は歳をとらない
1.人生を楽しんでいる人に、これから起こる良いことの数々

2.人生を楽しんでいる人は、なぜ寝たきりになりにくいのか

3.人生を楽しんでいる人になる方法


【関連記事】

【健康】『見た目が若いと長生きする』に学ぶ7つのポイント(2010年10月13日)

【健康】「HEALTH HACKS! ビジネスパーソンのためのサバイバル健康投資術」川田浩志(2009年02月14日)

【科学的自己啓発書?】『「幸せ」について知っておきたい5つのこと NHK「幸福学」白熱教室』エリザベス・ダン,ロバート・ビスワス=ディーナー(2015年01月12日)

【アンチエイジング】『病はケから 老けない体と心の作り方』小林一広(2014年09月08日)

【食べたらアカン?】『マンガでわかる若返りの科学』藤田紘一郎(2014年01月05日)


【編集後記】

◆今日の川田先生のご本に似たテイストなのがこちら。

4046010533
「幸せ」について知っておきたい5つのこと NHK「幸福学」白熱教室

お得なKindle版も出ています。

なお、レビューは上記関連記事にて。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 10:00
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