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2015年04月15日

【状況別着こなし】『勝負する男のロジカル着こなし術』吉田泰則


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勝負する男のロジカル着こなし術


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事にて取り上げた1冊。

著者の吉田さんは伊丹勢メンズ館立ち上げに参画し、伊勢丹メンズ館のバイヤーとして国内外の買い付けを担当されていた、という方です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
本書で伝えるのは、決してお洒落になるためのノウハウではありません。
ビジネスマンがその日から実践し、仕事に役立てることのできるノウハウばかりです。
それもビジネスで最近浸透してきたクールビズやウオームビズ、プライベート、婚活など、幅広いシーンを網羅しています。
何となく着こなしに自信を持てずにいた全ての男性に送る、着こなしルールブックがここにあります。

お値段ちと微妙ですが、Kindle版も出ております!





Gray Suit / Robert Sheie


【ポイント】

■1.着こなしに必要なのは「ルール+ロジカル」
ビジネスシーンで着る服には、「やっていいこと」「やってはいけないこと」というルールが明確にあります。それを知らないから、間違った着こなしで印象を悪くしてしまうのです。(中略)
 ロジカルに考えるとは、洋服を筋道立てて選ぶということ。といっても、決して難しくありません。洋服は、その日に会う相手と行く場所によって、着るべきものが決まります。間違いのない洋服選びの筋道とは、次の通りです。
【1】相手と場所を想定する
【2】相手と場所にふさわしい洋服を選ぶ
【3】選択した洋服を、ルールに基づいて正しく着る


■2.相手の職種と年代でスーツを選ぶ
 また、相手に合わせてスーツを選ぶことも重要なポイントです。その場合、スーツ選びの基準となるのは相手の職種と年代です。
 35ぺージの下の図を見てください。大まかに説明すると、相手が堅い職種のべテラン層(40〜50代)であれば、よりべーシックなネイビーの無地を選ぶといいでしょう。反対に柔らかい職種のべテラン層であれば、チャコールグレーの無地。堅い職種の若手(20〜30代)ならばネイビーのストライプ、柔らかい職種の若手ならばチャコールグレーのストライプを薦めます。

(詳細は本書を)


■3.「3色×3柄」で正しいネクタイ術を実践する
 どんなビジネスシーンでも間違いのないネクタイの色や柄といえば、ネイビーの無地と小紋柄です。ただし、2種類だけではバリエーションに乏しい。ですから、濃い色、淡い色、差し色という3種類の色と、無地、小紋、ストライプという3種類の柄を組み合わせてそろえるといいでしょう。
 70ぺージに組み合わせ例を示したマトリクスを用意しました。無地や小紋はどんなシーンでも使えるべーシックな柄であるのに対して、ストライプは色数が多いため、少し柔らかい印象になることがあります。
 また色の例として、濃い色はネイビーやこげ茶、深緑など、淡い色は水色やべージュ、ライトグレーなど、差し色はラべンダーやピンク、えんじ色などを挙げています。


■4.クールビズのポロシャツの選び方
 色・柄については、まずボーダー柄や大きなロゴの入るタイプは避けた方がいいでしょう。ビジネスシーンで着るべきポロシャツは、あくまでも無地が基本です。
 色では、濃い色、淡い色、差し色という3つのカテゴリーに分けて、それぞれをそろえてみるといいでしょう。(中略)
 次に走素材の選び方。回避すべきは、合成繊維が多く使われているポロシャツです。(中略)
原則として綿100%か、綿を多めに使っている混紡のものを選ぶようにしましょう。(中略)
 自分の体に合ったサイズを選ぶためには、購入時に試着してみることが大切です。鏡の前で腕を広げ、胸回りや胴回りが大幅にダブついていたら、それはサイズが大きすぎる証拠です。


■5.女性に好印象を与えるファッションとは
 多くの女性は、男性に対して、ファッション雑誌で紹介されるようなお酒落なコーディネートや、大学生に見えるような若いスタイルを求めているわけではありません。大切なのは、あくまで外見のハードルを越えるためのコーディネート。不快感を与えず、あなたの内面をきちんと知ってもらうための最低限のハードルさえ越えればよいのです。
「どんな女性にも好印象を持たれる服装なんてあるのか」と思う人もいるでしょう。ですが、次のポイントに気を付ければ、そのハードルを越えるのも一気にたやすくなります。
・機能性や着心地を最優先した自分本位の着こなしを避ける
・お酒落を意識しすぎた「やりすぎ」に要注意。さりげなさが重要
・清潔感と大人っぽさを兼ね備えた服装を心がける


【感想】

◆ビジネスパーソン向けの着こなし本も、かれこれ何冊もご紹介して参りました(下記関連記事参照のこと)。

そして、それらの著者のバックボーンもさまざまです。

スタイリスト、編集者、珍しいところでは「ファッション専門学校の講師」やモデル、と言う方もいらっしゃいました。

皆さん、基本的な「スーツの着こなし」については、それほど変わらないのですが、それ以外については、やはりその方なりの「色」が出るモノです。

本書は、著者の吉田さんが元バイヤーだけあってか、アイテム選びにチカラが入っている気が。

そこで上記ポイントもその辺を反映してみました。

ただし、上記ポイント2番目や3番目に関しては、本書ではカラー写真の図が掲載されていますので、本来はもっと分かりやすいのですが。


◆また、本書で最も特徴的なのが、「服を着るシーン」を意識していること。

下記目次にある通り、第1章と第2章が、ノーマルなビジネスシーンなのはいいとして、第3章は「クールビズ&ウォームビズ」、第4章は「私服」、第5章はなんと「婚活」という切り口。

つまり、第3章以降は、「スーツスタイル以外の着こなし」について掘り下げられているワケです。

この辺りは、スーツスタイルほど厳密な「ルール」がないこともあって、私たちも迷うところ。

それを豊富なカラー写真とともに、アドバイスしてくれているのがありがたかったです。

特に「クールビズ&ウォームビズ」に関しては、今まで読んだ着こなし本の中では、一番腑に落ちました。


◆一方、第5章の「婚活」については、「モテ本好き」としてはたまりませぬ。

類書(と言っても「着こなし本」ではなくて「モテ本」ですが)が「服はお店の人にお任せ」とか言ってるのに対して、吉田さんはその「お店の人の親玉」のようなものですから、着こなし面では説得力が違います。

さらに吉田さんは、大手結婚相談所を利用する男性を対象とした服装のセミナーを年間数十回行なったり、そちらの女性会員の座談会に出席したりして、「男性のNGファッション」等をリサーチしているそうで、女性のニーズも汲み取っているという。

それだけに、この章の「婚活ファッション」は、「センスのいいデートファッション」として応用可能。

実際、春夏物も秋冬物も含めて12ショットも全身写真(ほぼ全身を含む)がありますから、本書をセレクトショップに持って行けば、そのままイメージを伝えられると思います。


◆なお、順番が逆になりましたが、もちろん第1章と第2章のビジネスシーンでの着こなしも抜かりなし。

ただ、このテーマは、類書をお持ちでしたら、ある程度「ネタかぶり」になるのは、致し方ないところです。

もっとも、他に着こなし本をお持ちでなければ、本書一冊でビジネスシーンからカジュアルシーンまで対応可能。

私のように、半ば趣味で何冊も買ってる人もそうはいないとは思いますがw


「ロジカル」と呼ぶにふさわしい着こなし術です!

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勝負する男のロジカル着こなし術
CHAPTER 1 スーツスタイル
CHAPTER 2 ビジネス雑貨
CHAPTER 3 クールビズ、ウオームビズ
CHAPTER 4 私服
CHAPTER 5 婚活


【関連記事】

【着こなし】『チャンスをつかむ男の服の習慣』政近準子(2014年12月03日)

【ファッション】『できる人はなぜ「白シャツ」を選ぶのか』唐澤理恵(2013年12月23日)

【着こなし】『デキる男のお洒落の極意』高橋みどり,森岡 弘(2013年06月11日)

【外見力】『「見かけ」が仕事を決める!』大森ひとみ(2012年05月07日)

【お洒落】『成功する男のファッションの秘訣60』宮崎俊一(2011年12月21日)

【服選び】『大人の男の服装術』滝沢 滋(2011年07月04日)


【編集後記】

◆今日のご本とは全然関係ないんですが、Kindleの日替わりセールから。

B00OCGT0HM
キャズム Ver.2 増補改訂版 新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論

今日1日だけとはいえ、「72%OFF」とは、かなりお買い得な気が!?


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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