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2015年04月12日

お前らもっと『300人の達人研究からわかった 上達の原則』の凄さを知るべき


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300人の達人研究からわかった 上達の原則


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事にて、一番人気だった作品。

書影にもあるように「英語・エクセル・営業・ピアノ・ゴルフ」等々のスキルアップを目指す方なら、必読ではないか、と。

アマゾンの内容紹介から。
英語・エクセル・営業・ピアノ・ゴルフ…あなたは絶対うまくなる!「才能」を研究する東北大学教授が15年かけて見出した質の高い練習とやる気を無理なく持続させる“コツ”。

なお、タイトルは久し振りに「ホッテントリメーカー」のお世話になりました。

また、上記記事の際にはなかった、お得なKindle版も発売されていますので、お見逃しなく!





Piano Lesson / rok1966


【ポイント】

■1.上達を妨げる5つの「才能の迷信」
●素質がある人にはかなわない
●今からやっても手遅れだ
●いま成果が出ないなら、この先も同じだ
●いい環境でないと上達できない
●教えてくれる人がいなければ上達は無理

(詳細は本書を)


■2.何を理解して何がわかっていないのかを把握する
私は以前に高校生の受験勉強のプロジェクトにかかわったことがある。この中で合格者に共通した点があった。お互いに問題を出し合い解答させてみると、合格する学生はとことん「わかった」と理解するまで勉強を続ける。解答を決してあいまいなままにはしておかない。どの項目がわからないかつかむだけでも意外に安心感は増すものだ。


■3.自分に合った生活リズムを見つける
 指導するアスリートから時々「どういった生活のリズムが私の競技に合っているのか?」と聞かれることがある。これに対し、私は「自分に合った生活のリズムは自分の中にヒントがある」と答えている。
 気持ちよく目覚められた時や今日は体調がいいと感じた時があったら、その前の数日間にどのような生活をしていたか思い出してそれを再現してみる。これを繰り返していくうちに、自分に合った生活リズムや生活環境が見つかるはずだ。


■4.段階ごとに具体的なゴールを決める
 練習や学習を始める時は、「今日は何をする」「今週末までに何をする」「今月末までに何をする」というように、短期・中期・長期のゴールをそれぞれ最初に決めておくことが大切だ。それがどれくらい練習したか、あるいはどんな成果をあげたか、客観的に評価する際の基準になるからだ。
 最終目標を達成するプロセスにおいて、現在どの程度まで知識や技術の習得が進んだのか段階ごとに確認することで、今の練習法や学習法の効果を判断することができる。このような定期的なチェックは、練習や学習の目的や意味を再確認することにもつながるので忘れずにしよう。


■5.学習や練習の結果は視覚化する
 視覚化を図る作業がメタ認知を高める。学習や練習の成果は、数値に置き換えたりグラフや表などにして、目に見える形にしてまとめよう。
 具体的には「チェックリストで達成した項目は赤い棒線を入れる」「To doリストにレ点を入れる」「達成度はグラフにする」等々だ。私もよくTo doリストをつくるが、やり終えた項目にレ点を入れるとモチべーションがアップし、動機付けにも役立ってくれる。


【感想】

◆下記関連記事をご覧頂いてもお分かりのように、昨今、こういった「上達」「スキルアップ」関連の本は、翻訳本の独壇場でした。

それに対して本書は、この手のテーマの日本人著者の作品としては、久々のヒット作だと思います。

そもそも著者の北村勝朗先生の専門は、「教育心理学」と「スポーツ心理学」という、まさに本書のテーマにあったもの。

その北村先生が、さまざまな分野で「上達している人はどこが違うのだろう」という疑問を持って、「国内外で高い評価を得ている300人以上のスポーツ選手や指導者、音楽家、研究者、実業家」等々にインタビューを重ねてできたのが本書というワケです。

画像は割愛しますが、当然のように付箋を貼りまくりましたよ!


◆まず第1章では、「上達を邪魔するマイナス思考」と題して、上記ポイントの1番目の5つの「迷信」を看破していきます。

特に留意したいのが、最初の2つの「素質がある人にはかなわない」と「今からやっても手遅れだ」で、これに対して、本書では第2章にて「長期間の継続的な練習」を提唱。

具体的には、類書でもよく見る「1万時間の法則」を支持する立場をとっています。

この「1万時間」という数字は、実際に北村先生がインタビューしたスポーツ選手や、楽器演奏、ヘアデザイン、写真といった職業でもおしなべて同様だったとのこと。

もちろん単なる1万時間という「量」だけでなく、「質」も大切で、「高いモチベーションのもと、明確な目的に向かって、良好なコンディションの状態で行われる、合理的で科学的な根拠に基づいた練習」である必要があるのだそう。

この第2章では、「質の高い練習の条件を具体的にまとめたもの」を9個列挙し、さらに詳しく掘り下げていますので、詳しくはそちらにてご確認下さい。


◆一方、具体的な学習のTIPSが収録されているのが第4章の「すぐに使える上達のコツ」で、実は上記ポイントの2番目以降は、すべてこちらからの引用になります。

本来、第1章から順番に読んだ方が、理解は深まるのでしょうが、リアル書店でチェックするなら、まずここから攻めるべし!

たとえば、「質の高い練習をする」ための要素の1つとして、「質の高い練習ができる状況をつくろう」というポイントがあるのですが、さらにそのための具体的なTIPSの1つとして、「視界に入る部分に、その学習に必要ないものを置かない」というお話があったり。

ビジネス絡みでも、「プレゼンにおけるイメージトレーニングの仕方」等は、非常に参考になりました(詳細は本書を)。

なお、上達とは直接関係ないものの、プレゼンの本番であがりそうなら、スピーチの最中に視線を向けるポイントを決めておくと良いのだとか。


◆さらには、それ以外の章も見逃せませぬ!

まず、第3章では「4人の達人」へのインタビューを通して、具体的な「上達の秘訣」を探究。

その達人も「チェロ奏者」「フィギュアスケート」「プロゴルファー」「現代の名工」と、バラエティに富んでいますw

一方、第5章は「部下の上達を手引きする」題して「指導法」をテーマにしており、私はむしろ、子育てに活用したいと感じました。

いずれにせよ、ご自身のスキルアップをお考えの方なら、一読の価値は絶対にあるハズ。

ビジネスパーソンを意識したのか、意外にビジネスネタが豊富なのも、ありがたかったです。


これはもう、オススメせざるを得ません!

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300人の達人研究からわかった 上達の原則
第1章 上達を邪魔するマイナス思考
第2章 上達のメカニズムを知る
第3章 達人たちに学ぶ上達のヒント
第4章 すぐに使える上達のコツ
第5章 部下の上達を手引きする
特別編 上達Q&A あなたの疑問にズバリ回答!


【関連記事】

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【編集後記】

◆本日のKindle日替わりセールから。

B00O1FUGKO
27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10

中古本の約半値なので、かなりのお買い得な気が。


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