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2015年03月12日

【青ペン?】『頭がよくなる 青ペン書きなぐり勉強法』相川秀希


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頭がよくなる 青ペン書きなぐり勉強法


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、昨日このエントリーがはてなブックマーク人気記事(ホッテントリ)となっていた、勉強本。

参考記事:頭がいい人は、なぜ「青ペン」を使うのか? | オリジナル | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト 頭がいい人は、なぜ「青ペン」を使うのか? | オリジナル | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

ブックマークされている多くの方同様、私も全然知らなかったのですが、実はこの勉強法自体は受験生の間では結構有名で、3年前の時点で既にテレビ番組でも取り上げられていたのだそうです。

アマゾンの内容紹介から。
難しいルールは一切なし、青ペンでノートに書きなぐるだけ。超シンプルでだれでもできるのに、必ず結果が出る――早稲田塾で多くの受験生たちを合格に導いた勉強法のノウハウを公開! 大人も受験生も使えます! !

なお、ホッテントリ入りのおかげで、現時点で在庫がないようなので、かなりお得なKindle版もご検討下さい!







【ポイント】

■1.青ペンで書くとリラックスする
 記憶力向上に結びつく「青ぺン」の効果として言われているのは、まずリラックスできることです。
 人の行動が、どのような脳の働きにもとづいて起きるのかを研究する「行動生理学」の観点からすると、青という色は、興奮した気持ちを鎮め落ち着かせる「鎮静効果」が大きいとされます。興奮した気持ちで勉強に臨むと気が散って集中力が高まりません。一方、心が鎮静状態にあると、リラックスした状態で集中することができます。
 勉強していて常に目に入ってくるのは青い色の文字。この鎮静効果により、記憶力が高められているのではないかと考えられています。


■2.青という色の「印象効果」
 もう1つ、「青ぺン」の効果として言われることがあります。それは、青という色が、印象として残りやすいという「印象効果」です。
 青ぺン書きなぐり勉強法の実践者でなければ、勉強のために書く文字は鉛筆やぺンの黒が基本でしょう。加えて、赤や青や蛍光マーカーなどを使うかもしれません。
 そうした配色に慣れ切っている人にとって、ノート一面びっしりと埋めていった青い文字は新鮮で印象に残るもの。普段、見慣れない色なので、それだけで記憶に残りやすいのです。


■3.青ペンはゲルインキ、スケルトンがベスト
 ずばり、青ぺンは、
●ゲルインキ
●スケルトンタイプ
 をお勧めします。
 ぺンのインクには油性、水性、ゲルなどがありますが、大切なのは「インクの減りが早い」ことです。インクが早く減れば減るほど「自分はペン1本を使い果たしたんだ」という達成感を早く得られるからです。(中略)
 そして、インクが減っていくことを実感するために、胴の部分が透明な「スケルトンぺン」を使うとよいでしょう。「インクが減った分、自分の頭に入っている」と、自分を鼓舞することができます。


■4.「なにもかも書く」と決めた上で取捨選択する
 再現性の高いノートをつくることを目指し、「なにもかも書く」と心に決めて、相手の書いたことや話したことを書きとめる。この作業を常に行い、経験を積み重ねていくことで、相手の話を再現するために大切な部分がどこなのか、つまり「取捨選択」の「取」がどこなのかを見極める力が身に付いてくるのです。
 事務連絡などのような内容でさえ「なにもかも書く」。このような心構えで書いていくことが、「書きなぐり」という行為に現れるわけです。


■5.ノートはA4で、見開きに収める
 書きなぐリノート術には、
●ノートのサイズはA4
●1つのテーマを2ぺージ見開きでまとめる
という原則があります。(中略)
「1つのテーマを見開きでまとめる」メリットは、「一覧性」です。
 私たちは塾生に、
●最初に全体を俯瞰する
●全体→部分の順で見る
という原則を教えています。
 1つのテーマが複数の見開きにわたっていると、ノートをめくって、行ったり来たりする必要が出てきます。そうすると、内容が俯瞰できないため、理解力が落ちてしまうのです。ひと目で講義の内容全体を俯瞰的に見ることができるノートを目指してください。


【感想】

◆冒頭のホッテントリ入り記事のブックマークコメントで目につき、私も気になったのが、「結局、青ペン効果の根拠は何なの?」ということ。

確かに該当記事には、意図的なのか否かは分かりませんが、その辺のお話が抜けています。

「なぜスケルトンなのか」「なぜゲルインクなのか」については触れているので、多少不自然な気がしないでもないのですが……。

いずれにせよ、その根拠として本書で挙げられていたのが、上記ポイントの1番目の「鎮静効果」と2番目の「印象効果」。

ただし、これらは著者の相川さんら「早稲田塾」が自ら主張しているのではなく、テレビ等、マスコミで取り上げられた際に、専門家たちからコメントされたもののようです。


◆たとえば、このブログ記事によると、「ZIP!」というテレビ番組で「大学の教授」が「リラックス効果(鎮静効果)があるのでは」と指摘したとのこと。

ふじっち☆ぶろぐ - 青ペンで書くと記憶力がアップする!?

なお、この番組では「青、黒、赤のそれぞれのペンでアルファベット20文字を1分間でどれだけ記憶できるか」を10人でテストした結果、7人が青ペンを使ったときに、もっとも覚えられた、という結果が出ています。

もちろんこの結果だけを持って、「青ペンで書くと記憶しやすい」と断言するわけにはいきませんが、受験生にとっては「たとえ根拠がない勉強法でも、効果があるならやる」のが常識。

「背に腹は代えられません」から。

私自身も、税理士試験の受験生時代に、この勉強法を知っていたら、まず間違いなく実践していたと思います。

もっとも、当ブログで何度か触れたように、私は何かを暗記する際、「書いて覚える派」ではなく「見て覚える派」だったので、ちと微妙ですが。

……あー、でも「覚える対象を青ペンで書く」くらいは試していたかもしれませんね。


◆そして、この勉強法のもう1つの要素が「書きなぐる」こと。

本の書影や下記のイメージ検索でもお分かりのように、とにかく「書きなぐって」います。

早稲田塾 青ペン - Google 検索

何かを暗記する際、このようにびっしり「書きなぐる」やり方をしていた人は、受験生仲間にもいましたが、彼らはいずれも黒ペンでした。

ただ、上記イメージ検索の文字が、黒で書かれていると想像して頂くと分かりやすいのですが、傍から覗いた際には、汚くてげんなりした記憶が(書いてる本人はさておき)。

ですから、それを緩和する上で、青ペンを使う、というのは、ひょっとしたら大きな意味があることなのかもしれません。


◆ちなみに、私は税理士試験の本試験では、「青ペン」で解答しました。

というのも、税理士試験というのは、制限時間内に死ぬほど文章を書く必要があり(実際、腱鞘炎になりました)、まさに「書きなぐり」が必須。

必然的に、字は普段より汚くなってしまいますから、「採点する人にしてみたら、黒より青の方が、まだ印象がいいだろう」と考えたわけです。

当時は「相手の身になって」青ペンを選んでいたのですが、実は日頃から青ペンで書いていたら、もっと早く合格できていたのかも。

ホント、受験生にしてみたら、理屈はさておき、合格したいですからね……。


ペンを青に変えて、合格をつかみとるべし!

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頭がよくなる 青ペン書きなぐり勉強法
序章 青ペン書きなぐり勉強法のしくみ
第1章 ビジネスパーソンは現役生の勉強法に学べ!
第2章 青ペン書きなぐり勉強法に秘められた「人生成功の3ステップ」
第3章 みるみる効果が出る「青ペン&書きなぐり」のすごい力
第4章 脳に魔法をかける「青ペン記憶術」4つのルール
第5章 復習効率が倍になる「書きなぐりノート術」6つのルール+1
第6章 エリート現役合格生に学ぶ「青ペン&書きなぐり」の技
第7章 青ペン書きなぐり勉強法を習慣にするコツ


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最新脳科学が教える『記憶力を磨く方法』(2013年02月16日)


【編集後記】

◆京大の名物教授である鎌田先生の新刊が出ています。

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一生モノの英語練習帳 最大効率で成果が上がる(祥伝社新書)

私が英語の本をレビューしても説得力がないので、ご紹介はできませんがw


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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