2015年02月11日
【身だしなみ】『服を変えると、人生が変わる。 一流の男の身だしなみ』中谷彰宏
服を変えると、人生が変わる。 一流の男の身だしなみ
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、「モテ著者さん」としてお馴染みである中谷彰宏さんの「身だしなみ」本。単なる着こなし方だけではなく、なぜそうすべきか、といった心構えから指南して下さっています。
ちょっと長くなりますが、アマゾンの内容紹介から。
「人生が変わったから、服が変わるのではない。服を変えたから、人生が変わるのだ。」
著者の実家は染物屋で、洋服も扱っていました。そうした環境で育った著者は、子どものころから無類のオシャレ好き。長年、ビジネスの第一線で活躍しながら、スーツについても研鑽をつんできました。現在、自ら主宰している「中谷塾」では、世界に通用する一流ビジネスパーソンを育てるために、まず最初に服装の指導を行っています。
「ホテルの朝食には、ネクタイ&ジャケットで行く」「スーツよりもシャツにお金をかける」など、ファッション評論家ではなく、あくまでも実際のビジネスパーソンの視点から、“チャンスをつかむ"着こなし方を教えます!
なぜ中谷さんがオシャレなのかが良く分かる1冊でした!
Abiball / karsten.planz
【ポイント】
■1.信頼感と知性を服装であらわす学校の先生は、オシャレのレべルがなかなか上がりません。
今は塾の先生でもビジュアルが大切です。
TV授業も増えています。
三角形の面積は誰が教えても同じです。
それをどういう服装の人が言うかです。
サイズの合わない緩いズボンをはいて、それがずれながら教えている人と、ピシッとした格好で教えている人とでは、生徒の聞く姿勢がまったく変わってくるのです。
■2.自己肯定感が上がる服を着る
男性も、毎日勝負服を着ることによって自己肯定感が上がります。
「よし、今日のプレゼンは通るような気がする」
「今日誰に会っても怖くない」
「誰かと出会いがないかな」
と、押し出しが強くなります。
向こうからきちんとした人が来た時に、「シャツにシミがついているから、声をかけるのは今度にしよう」となると、チャンスがなくなります。
エレベーターで会いたかった人と会った時も、ネクタイをしていないと声をかけることができません。
声をかけても気おくれした状況が生まれます。
精神のアップ代が服装代なので、いくらかけてもかけすぎはないのです。
■3.オシャレでない服を着た時の違和感を感じる
へンな時は自分で気づくことと、それをズバッと言ってくれる先生を持つことが、オシャレになっていくコツです。
何も言われないから間違っていないと思うのは大きな勘違いです。
通常は、相手の服装や髪型がへンだと思っていても、言えないのです。
いかに自分で気づくかです。
オシャレなところに行って、「自分は浮いている」「場にそぐわない」「恥ずかしい」と感じることです。
それが「気持ち悪い」という感覚です。
■4.希望をくれる服を着る
暑さ寒さをしのぐのは、マイナスをゼロにするだけです。
ゼロをプラスにしていくのが服の役割です。
今、自分のクローゼットのワードローブの中に、「今日はこれでいいか」「まだこれ着れるし」というスーツが入っています。
そんなスーツが自分に希望をくれるかということです。
これを着て偉い人に会って、「今度うちで働かないか」と誘われるかどうか、自分に問うてみます。
これはスーツに限りません。靴にしても、すべての持ち物に関して、自分に希望をくれるものになっているかどうかです。
■5.服は立体的に着る
服には「平面的な着方」と「立体的な着方」があります。
ジャケットを着た時にいきなリボタンをとめるのは、平面的な着方です。
「きついですね」と言いますが、それは着方が間違っています。
ジャケットを着る時はまっすぐに立ち、襟の下を持って左右交互にしごくように引っ張り、首のうしろに隙間がないように合わせます。
次に、襟下を左右交互に前に引っ張って、わきの下と背中が密着するようにします。
そうすれば、ボタンは余裕を持ってとめられます。
これがジャケットの立体的な着方です。
■6.ポケットにモノを入れない
お店で買った時にオシャレだったのに、家に帰って着てみるとダサかったり、雑誌で見たオシャレな服を実際に買って着てみると、カッコよく見えないことがあります。
これはモデルが違うからだという思い込みは間違いです。
一番大きな違いは、雑誌やお店ではポケットにモノが入っていないことです。
デザイナーは、ポケットにモノを入れる想定でデザインしていません。
ポケットはあくまでデザインであり、機能ではないのです。
【感想】
◆著者の中谷さんによると、「この本はファッションの本ではありません」とのこと。同時に曰く「『服を変えると何が変わるのか』というのがテーマ」なのだそう。
そこで本書では繰り返し、服に手を抜くことが、どんなに自分の人生にロスをもたらすかが述べられています。
たとえば、上記ポイントの2番目にあるように、勝負服を「毎日」着ることができないと、たまたま不本意な服装の時に急にチャンスがあっても、掴むことができません。
誰かに紹介された時でも、気恥ずかしい思いをしてしまいます。
◆そう考えると、上記ポイントの4番目の指摘は、なるほど納得。
確かに私のクローゼットには「今日はこれでいいか」「まだこれ着れるし」というスーツが何着か入っております。
と言うより、糖質制限ダイエットで6キロほど痩せた結果、実は今年の秋冬物で、まともに着ることができるスーツは、1つしかありませんでした。
ところが最近の私は、パターンオーダーのスーツを愛用しており、でき上がるまで1ヵ月かかってしまいます。
仕方がないので、量販店で体に合った同じ型のスーツを2着買ったのですが、本書に「安いもの3つ買うより、いいものを1つ買う」とあって、smooth涙目の巻……。
最近の量販店のスーツは、確かにコストパフォーマンスは高いものの、見る人が見れば、分かっちゃいますからねぇ。
◆同じように割愛したTIPSの中で、「リゾートほど、服装に気をつける」というのがありました。
これは山下マヌーさんの本にも同様のことが書かれており、以前、ハワイに行く時に実践して、効果があった記憶が。
ご存知の方も多いと思いますが、ハワイのホテルは、部屋によって大抵「山側が見える」「海が見える」「海の正面」といった感じで部屋の値段があがっていきます。
私が日本で予約したのは「海が見える」部屋だったのに、手違いがあったのか、通されたのは「山側が見える」部屋。
そこで、キチンとジャケットを着た服装で、フロントで話しをしたところ、2段階アップの「海の正面の部屋」に変更してもらえた、という……。
これはホテルのみならず、レストラン等も同じで、中谷さん曰く「お店のインテリアとして大切なのは、お客様の服装です」とのこと。
確かにレストランでは、他の人がキチンとしていても、1人ラフな格好をしている人がいるだけで、グッとオシャレではなくなることがあります。
シリコンバレーはさておき、ドレスコードは自分が考えるより、ちょっと上にしておくといいんじゃないでしょうか。
◆こうした「基本的な考え方」だけでなく、本書は第4章以降で、スーツや小物の選び方、着こなし方を伝授。
特に上記ポイントの5番目にあるジャケットの着方は、日頃着る時だけでなく、最初にスーツを選ぶ時にも重要です。
ただ単にフツーに着て選んだスーツを、このようにして着ると、場合によってはダブダブで、下手したら2サイズ上だった、ということもあるのだそう。
上記ポイントの6番目の「ポケットにモノを入れない」というのも、中谷さんにとっては子どもの頃からの習慣のようで、お父様が服にこだわりがあったせいか、「ポケットが縫い付けられていた」のだとか(どちらかというと「手を入れさせないため」みたいですがw)。
昔から中谷さんをメディアで見るたびに、オシャレだと思っていたのですが、メディアに出ていない時でもオシャレであることが、本書を読んで良く分かりました。
服で人生を変えるために!
服を変えると、人生が変わる。 一流の男の身だしなみ
第1章 服は、仕事の一部である。
第2章 オシャレは、失敗で磨かれる。
第3章 勇気と希望が湧くスーツの選び方。
第4章 スーツは、男の「戦闘服」である。
第5章 オシャレな人は、小物で差をつける。
【関連記事】
【着こなし】『チャンスをつかむ男の服の習慣』政近準子(2014年12月03日)【着こなし】『デキる男のお洒落の極意』高橋みどり,森岡 弘(2013年06月11日)
【外見力】『「見かけ」が仕事を決める!』大森ひとみ(2012年05月07日)
【お洒落】『成功する男のファッションの秘訣60』宮崎俊一(2011年12月21日)
【服選び】『大人の男の服装術』滝沢 滋(2011年07月04日)
【編集後記】
◆先日ご紹介したこの本が、Kindle化されていました。人を操る禁断の文章術
参考記事:【オススメ!】『人を操る禁断の文章術』メンタリストDaiGo(2015年01月28日)
土井英司さんが激賞されていただけあって、かなり濃厚な1冊です!
ご声援ありがとうございました!
この記事のカテゴリー:「ファッション」へ
「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
スポンサーリンク
この記事へのトラックバックURL
●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。
当ブログの一番人気!
10月17日まで
Kindle月替わりセール
年間売上ランキング
月別アーカイブ
最近のオススメ
最近の記事
このブログはリンクフリーです