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2015年02月09日

【自己啓発】『ペンタゴン式目標達成の技術 一生へこたれない自分をつくる』カイゾン・コーテ


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ペンタゴン式目標達成の技術 一生へこたれない自分をつくる


【本の概要】

◆今日ご紹介するのも、先日の「未読本・気になる本」の記事で、人気が集まっていた自己啓発本。

発売直後に、即在庫切れになっていたのですが、やっと復活したようです。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
あなたは無限大! コントロール可能な人生を約束する最新最強・7つのメソッドとは?
全部本物! 超エリートのトレーニング。「4吸って8吐く」「意識的な3秒」「72時間対処法」ほか。
著者のカイゾン・コーテ氏は現役の米国国防総省(ペンタゴン)キャリアで、アメリカ空軍少佐。情報戦のエキスパートである。
本書は、実際にペンタゴンで実施されている教育プログラムを、一般人にも活用できるように構成したものです。
強く、しなやかで前向きな自分に変わるために。ビジネスマン、受験生など高みを目指すすべての人に贈る、自己啓発の決定版。

ペンタゴンで実際に指導されているTIPSがここに!





Pentagon / gregwest98


【ポイント】

■1.勝負時に使う「タクティカル・ブリージング」
 緊張下で何か結果を出さねばならないようなとき、あるいは思いがけず困難なことが起こってしまったときなど、とにかく落ち着いて何かを処理しなければならないときには、意識してタクティカル・ブリージングを実践するようにしてください。絶対に失敗できないようなビジネスシーン、スポーツの試合、あるいは細かく緻密な作業が必要なときなども、この呼吸法は役立ちます。(中略)
(1)「基本呼吸」のとき同様に、まず肩の力を抜く
(2)鼻からゆっくりと、4秒息を吸い、その後●秒間息を止める
(3)息を止め、●秒カウントした後、4秒かけて息を吐く

(後略&ネタバレ自重、詳細は本書を)


■2.耳が痛い指摘こそ成長のチャンス
 フィードバックをパーソナルな「攻撃」として捉えてしまいたくなるようなときこそ、今まで気づかなかった「自分自身」に出会うチャンスなのです。それをマイナスに捉えることで、みすみす成長する機会を無駄にすべきではないはずです。
 私たちにとって、フィードバックから見えてくる「自分自身」は、自分を高めるための「有益な情報」であり、それ以上でもそれ以下でもありません。したがって、その内容が、たとえ自分の意に反していたり、感情的な葛藤を呼び起こすようなものであったとしても、それを個人的な攻撃として受け取らないように徹底指導されます。


■3.プロフェッショナルになるための1万時間の訓練
 反復的に学ぶことの有効性については、様々な研究が世界中でなされていますが、中でも神経学者のダニエル・レヴィティンが述べている1万時間理論には、非常に興味深いものがあります。それは、「どんな才能や能力を持っていたとしても、プロフェッショナルになるためには、1万時間の訓練をし続ける必要がある」というものです。
 べンタゴンでの知識の積み方は、まさにこの1万時間理論を体現するような形をとります。中には、24時間体制の反復訓練を徹底させるような事例もあるはどです。そしてその手法をとることによって、驚くほど短期間で現場で通用するスキルを身につけさせることも可能になるのです。


■4.「意識的な3秒」で思い留まる習慣をつける
 例えばタバコに火をつけて、それを一服吸う前に、3秒だけ思い留まってみる。
「本当に今、ここでタバコを吸うのがよいことなのかどうか」を。
 すでに程よくアルコールが入っているのに、「もう一軒どこかに立ち寄ってもう一杯飲もう」と思うようなときも、3秒だけ自分に問いただしてみるのです。
「自分は本当に今空腹で、この一口を食べる理由があるのか」を。(中略)
 ぺンタゴンでは、部下への指導を行う際、本人たちに自発的な「気づき」を与え、自ら行動を選択させるアプローチを大切にしています。この「意識的な3秒」は、私自身が部下たちを指揮するにあたり、彼らを受け身ではない形でリードしていく方法として、よく用いたものでもあります。


■5.少しの背伸びに繰り返し挑戦する
 例えばあなたが昇進を希望しているとしましょう。そのために必要な知識があるとします。そのために、あなたには、知識を習得するための時間が必要です。
 この時間を生み出すために、毎朝1時間早く起きて専門書を読む、という選択をしたとします。そして、どんなに忙しく、疲労がかさみ、寝不足であったとしても、あなたは自分に課した選択を守ることにします。どんなに辛くても、目覚ましを止めて再び寝ることはせず、起き上がることを決意します。
 ふとよぎる「1日くらいいいや」と手を抜きたくなる心理をコントロールし、毎日自分に課した勉強を続ける――これこそが、「背伸びして何かに挑戦し続ける」ということです。


■6.やるべきことを整理する「3つのボール」という考え方
ガラスのボール
 絶対に必達しなければならないこと。そのときに達成しなければ、後から取り返しがつかないようなもの。緊急性が高いもの。
木のボール
 達成することが望ましいもの。多少失敗しても、後からリカバリーが可能なもの。多少時間に余裕があるもの。
ゴムのボール
 時間的制約がないもの。重要ではあっても、先送りできるようなもの。


【感想】

◆本書の著者であるカイゾン・コーテは、著者プロフィールによると「国防総省、軍にもに籍を置きつつ」とあるので、現在もペンタゴンで働いているよう。

今まで、CIAやらFBI出身の著者さんの本も何冊か紹介してきましたが、「現役」というのは多分当ブログでは初めてだと思います。

そして、本書内で紹介されているTIPSも、その多くが、ペンタゴンで実際に指導されているもの。

ただし、こうして書籍化されているように、特に「部外秘」ということでもないようです。

そもそも、本書で触れられているTIPSも、その多くが「スキルアップ」系列のモノですから、「国家の機密」とは無関係かと。


◆さて、本書で意外というか面食らったのが、第1講でいきなり「呼吸法」について述べられていること。

トレーニング系の本でもないのに、いきなり呼吸法というのも類書ではなかなかお目にかかれません。

ただ、上記ポイントの1番目にあるような呼吸法を、私は税理士試験の受験生時代に本で知り、勉強中や授業中に実践していました。

もっとも、秒数が微妙に違う……といっても上記では秒数の「ネタバレ自重」をしていますので、細かくは触れませんが、いずれにせよ、「呼吸」というのは、「心身を理想的な状態にするためのもの」であるワケです。


◆続く第2講は、丸ごとカットしてますが、テーマは「瞑想」について。

ここでは「マインドフルネス瞑想」というものが紹介されています。

マインドフルネス瞑想は思っているよりもずっと簡単。心を無にしなくてもOK、短時間でもOK | ライフハッカー[日本版]

実際、呼吸と並んで、今ペンタゴンが最も重要視しているトレーニングが、「瞑想」なのだとか。

というのも、紛争地域に派遣された兵士が、帰国後PTSDに悩むことが少なくないから。

とはいえ、携帯電話やメール、SNSのメッセ等、数多くの情報に飲み込まれた日々を送っている私たちも、ある意味「異常事態」です。

それもあってか、この「瞑想」は、ペンタゴンのみならず、米国ではGoogleやマッキンゼー、Yahoo!等々も導入しているそうなので、気になる方は本書の第2章にてご確認を。


◆一方、第5講も自己啓発系らしからぬ(?)「健康」がテーマです。

章の終わりには、「実践エクササイズ」と題して、図解入りで運動法が解説されていますので、こちらも運動不足の方は要チェックで(含む自分w)。

そして最後の第7講では、「時間術」が解説されています。

アマゾンの内容紹介には「72時間対処法」とありますが、ここでは一応詳細を伏せておこうかと。

上記ポイントの6番目は、その一部ですが、やるべきことを整理するのは重要なのだと、改めて認識しました。


◆ところで本書は、幻冬舎さんお得意の(?)小型単行本です。

高さは新書とほぼ同じで、幅は新書より若干大きく、単行本ほどないという。

そのせいか、TIPSの数自体はやたらと多いわけではなく、上記ポイントで挙げているもののほか、厳選されている印象を受けました。

もっとも、たとえTIPSが100とか200あっても、実践できるのは数個な自分としては、かえって腹をくくれるんですけどねw


高みを目指すすべての人に!

4344027248
ペンタゴン式目標達成の技術 一生へこたれない自分をつくる
第1講 呼吸:鼻から吸って口から吐く
第2講 瞑想:1日10分、一人だけの時間をつくる
第3講 認知:あなたはどのような人間か知ろう
第4講 知識:「自分が何を知らないか」を知る
第5講 健康:ペンタゴンは肥満を許さない
第6講 自律:自分の限界を超える技術
第7講 時間:72時間ですべてが解決できる


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【編集後記】

◆本書の第4講で推奨されていた本。

4422100521
道は開ける 新装版

「動機づけを促す」効果があるとのことです。


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