スポンサーリンク

       

2015年01月09日

【ライフハック】『なぜ、時間管理のプロは健康なのか?』佐々木かをり


4591142817
(052)なぜ、時間管理のプロは健康なのか? (ポプラ新書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、昨日の「未読本・気になる本」の記事にて取り上げた1冊。

「元祖ミリオネーゼ」の1人である佐々木かをりさんが、ご自身の仕事術&健康法を明かしてらっしゃいます。

アマゾンの内容紹介から。
ぐっすり眠れていますか―?2社の経営者で、上場企業の社外役員、政府委員も務め、世界を飛び回る著者。独自の時間管理術を盛り込んだ手帳をプロデュースし、多くのビジネスパーソンに支持されるなど、日本に時間管理ブームを巻き起こしている。仕事、プライベートで自分の思い通りに動き、パフォーマンスもあげ、毎日を楽しむ彼女の食事、睡眠、体調管理から思考法まで、誰もがすぐにできる79のヒントを掲載。

今回は当ブログの読者層に合わせて、特に仕事術方面にフォーカスしてみました!





Kanban (individuell) / o.tacke


【ポイント】

■1.自分を予約する
自分を予約するというのは、遊びの時間を確保することだと勘違いする人が多いようですが、違います。
 会議や出張、保護者会など、誰かが決めたものではなく、空いている時間を使って、自分をどう動かしていくのか、自分で考えて、自分に予約を入れていくのです。
 書き方は、約束を書くときと同じで、必要な時間をブロックしていきます。その内容は、「企画を考える時間」「調ぺるための時間」「新聞を読む時問」「議事録を書く時間」など、自分の仕事、勉強、遊び、どれであっても、やりたいこと、やらなくてはいけないことを、先々まで必要時間の量を想定して、いつやるのか、決めるのです。


■2.勇気はいらない
「勇気がない」が口癖の人は、別の単語なら何と言うかを考えて置き換えてみてはどうでしょう。社会生活の中で必要なのは、勇気ではなくて、準備だったり、危機管理だったりします。例えば、起業するときに必要なのは、ビジョン、準備、計画、資金、人、体力、気力、危機管理、覚悟、そして何より、選択です。毎日の仕事も、コミットメント(覚悟)は必要ですが、勇気は必要ないかもしれません。
 勇気がない、という表現を使わないだけでも、自分に足りないものが明確となり、問題解決意欲がわき、力がわき出てくることもありますよ。


■3.「悩み」を「課題」にする
 私には、悩みはありません。
 そう言うと、信じられないという声が聞こえてきそうですが、私は「悩み」という単語を使わないことにしたのです。そしてすべてを「課題」と名づけることにしました。(中略)
「悩み」ではなく「課題」。こういう言葉の魂、言霊を、私は大切にしています。呼び方を変えるだけで、気持ちも変わるなら、自分の今後の取り組み次第で解決するだろうという可能性を「言葉」に与えることにしました。


■4.「俯瞰」する
 私は、自分のしていることを、客観的に見ることを自主トレしてきました。今の発言や態度は、相手からはどう見えたのか、第三者からはどう見えるのか、ということを日常で振り返りながら生活しています。「どうして私はうまくいかないのだろう」「どうして私は評価されないのだろう」「どうして私ばかり、こんな目にあうのだろう」と「私」のことだけを顕微鏡で分析しても、解決しないのです。全体からの視点で見るとどうなのか、長期間で見るとどうかなど、距離、時間、両方の視点で離れて見てみると、意外とうまくいっている自分が見えてくるかもしれません。そして、解決策も。


■5.「目的」を考えて片づける
片付けるときには、「目的」を考えるといいでしよう。どんなふうに使いたいのか、どんなふうに探すだろうかなど。
 例えば書類であれば、会社名でまとめるのか、内容でまとめるのか、日付で並べるのか。自分がその書類を探したいときに、どう探すだろうかと想像し、同じものを集めて、使えるような、すぐに探せるような状態で、しまう。これを、片付けると呼びます。


■6.助けを借りてみる
 自分が元気でいられる環境を作ることを熱心に考えれば、時間やお金の使い方も変化してきます。時間管理という視点からみても、自分がどうなるために、何に自分の時間を使うのかを考えれば、有限な時間ですから、機械や人、サービスなどいろいろな助けを借りるという方法にいきつくのです。
 私たちは時に自分が元気でないのにもかかわらず、今までの習慣や考え方を変えない場合があります。変ですね。うまくいっていないのですから、何かを変えなくてはなりません。固定観念、ずっとやり続けてきた習慣、思い込み。自分の「常識」は、単に自分一人の決め事であることに気づくことが大切です。


【感想】

◆冒頭で申しあげたように、今回の記事は「仕事術」関係をメインにまとめております。

一方本書は、下記目次にあるように、仕事以外のコンテンツも充実しているのですが、第3章の「体」と第4章の「食生活」は、付箋を貼ったものの、記事の方向性からバッサリ割愛。

もっとも、第1章の「時間管理」からも、抜き出したのは上記ポイントの1番目のみで、そういう意味では「タイムマネジメント」を期待された方にも、ちょっと申し訳なかったかな、と。

ただ、佐々木さんの時間管理術が1つの章で収まるわけがなく、本書の中でも、詳細に興味のある方はこちらを、ということでこの作品を挙げてらっしゃいます。

447801437X
自分を予約する手帳術


◆その割愛した章についてですが、まず第3章は「体」について。

ここでは、佐々木さんが行われているストレッチやマッサージについて解説しています。

また、「睡眠」については、その重要性を強調されており、やはり類書でも言われているように「夜10時から午前2時」を含む形で睡眠せよ、とのこと。

実際、きちんと睡眠を取らないと生産性が低くなる、ということは2006年の「ハーバード・ビジネス・レビュー」でも言われている通りです。

睡眠不足は企業リスクである 睡眠時間を削るとパフォーマンスは低下する | チャールズ・A・ツァイスラー | 2006年12月号|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

……というわけで、佐々木さんは睡眠の質を高めるためにこのサプリを愛用されているそうなのですが、ご自身の会社で開発された商品なので、本書で言われている効果のほどは、多少は差し引かなければ。

B000FQLPSA
メロンリペア

てか、まさかアマゾンにあるとは思いませんでしたw


◆続く第4章は「食生活」で、食材から調味料まで、広範囲に渡っています。

その調味料のお話の中で「キッチンの中に『自分が選び抜いた塩』が置いてあるだけでも、気分がいいものです」とあって、この記事を思い出したワタクシ。

炉ばた大将でキノコと手羽先を食す!!! - UEI shi3zの日記
 イタリアのトスカーナ産のトリュフ塩。
 これをさらさらっとふりかけるとあら不思議。椎茸なのにトリュフのような芳醇な香りが流れてきます。
トリュフ塩、欲しい……w

B008HVTRB2
サヴィーニ黒トリュフ塩30g(ブラックトリフソルト)

なんか、もっと高い白トリュフ塩もあるみたいですね。

B008OCZ0GA
タルトゥフランゲ 白トリュフ塩 30g

ヨメに相談して買わせてもらおうかな、と。


◆ざっくばらんな(?)展開になってきましたが、第6章はさらに広範囲なTIPSを収録しています。

とはいえ章のテーマが「ライフスタイル」ですから、この章が本当の意味での「ライフハック」と言えるのかも。

ちなみに、佐々木さんがBGMとして聴かれているインターネットラジオがこちらなのだそう。

Radio Swiss Jazz - Basel - Listen Online

Radio Swiss Classic - Home

仕事や作業のBGMとしてはクラシックの方が良さげです。


質の高い生活を送るために!

4591142817
(052)なぜ、時間管理のプロは健康なのか? (ポプラ新書)
第1章 時間管理の効果は、すごい
第2章 発想の転換で、毎日が好転する
第3章 「体」を整える
第4章 食生活が、若さの源
第5章 心を安定は、自分で作ろう
第6章 ライフスタイルの工夫は、簡単!


【関連記事】

【コンディション】『一流の人はなぜそこまで、コンディションにこだわるのか?~仕事力を常に120%引き出すカラダ習慣~』上野啓樹,俣野成敏:マインドマップ的読書感想文(2014年11月14日)

【疲労回復?】『なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか』裴 英洙(2014年08月01日)

【疲労回復!】『休みたくても休めない人の「疲労回復法」: 体の芯から、スッキリ!』上田康浩(2014年12月05日)

【快眠!】『"睡眠満足度"があなたの年収を変える! 眠りの技法』山本恵一(2014年07月13日)

【健康】『世界一カンタンな疲れのとり方』植森美緒(2013年11月07日)


【編集後記】

◆今日の本に関連して、Kindleの日替わりセール本を。

B0091P6XI8
ファイリングの基本&超整理がイチから身につく本

この本、単行本の中古が1000円以上するので、かなりのお買い得ですね。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「ビジネススキル」へ

この記事のカテゴリー:「自己啓発・気づき」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ

スポンサーリンク




               

この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。