2014年12月05日
【疲労回復!】『休みたくても休めない人の「疲労回復法」: 体の芯から、スッキリ!』上田康浩
休みたくても休めない人の「疲労回復法」: 体の芯から、スッキリ! (知的生きかた文庫)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、リアル書店で捕獲した、書き下ろし文庫本。著者の上田康浩さんは、疲労回復専門の旋術院、疲労回復専門BODY CHARGEを開かれているという「疲労回復のプロ」です。
アマゾンの内容紹介から。
時間もお金もかけずにできることだけ集めました。のべ10万人を診てきた疲労回復のプロが教える。移動中でも仕事中でも自分で疲れがとれる!
「どうも疲れが抜けない…」という方なら、要チェックの1冊です!
Stretching / Hakan Dahlstrom
【ポイント】
■1.成長ホルモンのために早く寝る成長ホルモンは、運動後と睡眠中にもっとも分泌が盛んになります。その機能としては、体を成長させる、疲労を回復させる、壊れた筋肉を修復するなどのはたらきがあります。
成長期にもっとも多く分泌され、加齢とともに分泌量が減ってきてしまいます。
自然に分泌されるタイミングとしては、眠ってから1〜2時間ほど経った熟睡している状態で、時間帯としては午後10時から深夜2時くらいがもっとも盛んに分泌されるため、この時間に熟睡していることが疲労回復のカギになります。効率よく疲労回復するには早めに布団に入ったほうがいいでしょう。
■2.「マエケンダンス」で肩こり解消
ご存じの方もいるかと思いますが、プロ野球選手の前田健太投手がウォーミングアップにしている体操、通称「マエケンダンス」と言われている運動があります。
野球をする前の準備運動としてだけではなく、肩こりにも非常に効果があります。(中略)
しかも、この体操は僧帽筋をただ動かしているだけでなく、肩甲骨の可動域を広げるので、今まで決して伸ばされることのなかった範囲まで伸ばすことができ、ただ肩を回したりするより断然効果が上がるわけです。
(具体的なやり方は本書を)
■3.肩こりの筋肉「僧帽筋」を伸ばす方法
(1)椅子に座った状態で背筋を伸ばし、こっている側の手の平を、椅子とお尻の間にはさみ、固定します。注意点としては、ストレッチを痛みの出ない強さで行なうことです。
(2)こっている側の肩を下方に引き下げます。
(3)頭をこっている側の反対方向に倒し、反対の手で倒した頭をサボートするようにゆっくりと伸ばします。
1回に伸ばす時間は20秒が目安。20秒を左右交互で3セット行なうと、より効果が出ます。
■4.クエン酸で疲労回復
クエン酸は飲むとすぐ吸収されるので、飲むタイミングとしては肉体疲労がピークのときがべストです。スポーツの現場などではハチミツに漬けたレモンを選手たちに食べさせたりしていますが、まさに一番効果的なタイミングでしょう。
そして、一時的な疲労ではなく、疲れが溜まっている場合は2時間に1回クエン酸を体内に入れるといいとされています。
一度にたくさん飲むよりも、少しずつ飲んだほうが体にいいということです。
具体的には、食後の3回と、寝る前と、できれば夕食後と寝る前の間にもう一度飲みます。
■5.疲労回復のために肝臓を休ませる
仕事が忙しく休みたくても休めない人は、肝臓がフル稼働している状態です。
手っ取り早く肝臓を休ませるには、食べ物を体に入れない時間を12時間つくりましょう。
人間は食べたものを完全に消化吸収するまでに12時間かかると言われています。
できれば、週1回夕食を抜いて食べ物が体内にない状態をつくり、完全に肝臓を休ませてあげましょう。
■6.耳を引っ張るだけで疲労回復
まずやってほしいことは、耳のツボをマッサージするのではなく、単純に耳を引っ張ることです。
耳の周りには耳介筋と呼ばれる筋肉がついており、その筋肉が緊張してしまうと頭蓋骨の動きも固くなってしまい、脳の血行が悪くなってしまいます。
頭蓋骨の動きが固くなると言われてもピンとこない人がほとんどだと思いますが、人間の脳は呼吸や顎の動きによって起こる微細な頭蓋骨の動きによって脳脊髄液の循環や血行をコントロールしています。
この頭蓋骨の動きが固いだけで脳の血行が悪くなり、自律神経のはたらきが落ちてしまうので、疲労回復力はかなり低下してしまいます。
人間関係などでストレスが溜まったときなど、まさに脳が緊張して頭蓋骨の動きも悪くなってしまっています。
そうです。このときに耳を引っ張り、耳介筋のストレッチをするのです。
【感想】
◆一般的に、こうした「疲労回復」を謳った本の場合、どこか1つの分野に特化している事が多いと思います。例えばそれが、「マッサージ(ストレッチ)」だったり、「睡眠法」だったり、「食事療法」だったり。
一方本書の場合、こうした分野をすべてカバーしているとともに、第5章では「内臓の疲れ」までカバーしているというのが特徴かと。
この辺は、著者の上田さんが「疲労回復」を専門にしたサロンを主宰していることが大きいと思います。
◆上記ポイントの中で、もっとも手っ取り早いのが、2番目や3番目の「肩こり解消」でしょうか。
こうしたストレッチ関係のTIPSは、本書では図解がなされてますのでご安心を。
ちなみに上記ポイントの2番目の「マエケンダンス」は、YouTubeにこんな動画が上がっていますね。
……アップしたのが、同業者の木村センセイでワロタww
なお、本書では細かい注意点にも触れられているので、こちらもご参考まで。
◆また、上記ポイントの4番目や5番目のような「食事」関係も、比較的取り入れやすいと思います。
今回は割愛しましたが、バナナは「色」によって健康効果が違うとのこと。
ググったら、お馴染み(個人的にw)「日刊SPA!」のこんな記事がありました。
青、黄、茶。色で異なるバナナの効果とは? | 日刊SPA!
ほかにも「コンビニで買える『疲労回復食』」や「疲労に良い外食・疲労を悪化させる外食」といった、IPSもありましたので、忙しくて自炊しないビジネスパーソンの方は、要チェックで。
◆そして、上記ポイントの5番目に関連するのですが、「疲れて食欲がない」ときは、無理して食べない方が良い模様。
「食欲もないのに食事をとるということは、疲れている内臓をさらに疲れさせること」なのだそうです。
よく言われる「朝食を抜くと集中力がなくなってしまう」というのは、代謝が活発な子どもの話で、大人は問題ない、とのこと。
ですから、夕飯が遅い方の場合、むしろ朝食抜きのライフスタイルの方が疲労回復できるのだとか。
当然ベストなのは、上記ポイントの1番目のように早く寝るために、早めに夕飯を済ませておくべきなのでしょうが。
◆上記でも触れたように、本書は幅広い分野から、「疲労回復」の手助けをしてくれる1冊です。
上田さんの専門分野としては、「整体」なのでしょうけど、他の分野をもカバーすることで、総合的に「疲労回復」を目指せそうな。
もちろん、すべてやる必要はなく、本書をパラパラ見て、「できそうなもの」から試してみるとよいと思われ。
私もさっそく「マエケンダンス」を試してみたところ、肩の調子がいいです(人前だとちょっと恥ずかしいですが)。
「疲労回復」したい方は、読んで試すべし!
休みたくても休めない人の「疲労回復法」: 体の芯から、スッキリ! (知的生きかた文庫)
1章 まずは「疲労回復」の基本を知る
2章 今すぐできる疲労回復テクニック
3章 疲れない体をつくる食べ物・食べ方
4章 疲れを溜めない生活習慣とは?
5章 「内臓の疲れ」をとって、疲労撃退!
【関連記事】
【疲労回復?】『なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか』裴 英洙(2014年08月01日)【快眠!】『"睡眠満足度"があなたの年収を変える! 眠りの技法』山本恵一(2014年07月13日)
【健康】『世界一カンタンな疲れのとり方』植森美緒(2013年11月07日)
【睡眠ハック】『どうしてもがんばらなくてはならない人の徹夜完全マニュアル』宮崎 総一郎,森国 功(2012年03月19日)
【現代病?】『首こりは万病のもと―うつ・頭痛・慢性疲労・胃腸不良の原因は首疲労だった!』松井孝嘉(2011年02月08日)
【編集後記】
◆ちょっと気になる本。書きたいのに書けない人のための文章教室
妙にお手頃価格なんですけど、版元が講談社さんなので、大丈夫でしょうw
ご声援ありがとうございました!
この記事のカテゴリー:「健康」へ
「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
スポンサーリンク
この記事へのトラックバックURL
●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。
当ブログの一番人気!
9月26日までのところ一部値引に移行して延長中
Kindle月替わりセール
年間売上ランキング
月別アーカイブ
最近のオススメ
最近の記事
このブログはリンクフリーです