2014年12月03日
【着こなし】『チャンスをつかむ男の服の習慣』政近準子
チャンスをつかむ男の服の習慣
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、以前『一流の男の勝てる服 二流の男の負ける服』を当ブログでも取り上げている、政近準子さんの最新刊。同じファッション本でも、そちらが「自己啓発書」テイストだったのに対して、今回の作品は、ガチに着こなし指南本となっています。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
著者はパーソナルスタイリスト創始者としてこれまで6000人のビジネスパーソンを成功に導いてきた。
本書では、ちょっと意識を変えるだけで、あるいはちょっと行動(習慣)を変えるだけで、あなたの服装を周囲からの評価を上げる技術をお教えします。
なお、本書は新刊ですが、既にお得なKindle版も出ています!
DOES THIS MATCH!? / Rob!
【ポイント】
■1.プレゼンテーションに勝つスーツそれでは、基本色。最初はスーツ自体のカラーから。
これは、プレゼンテーションに限らずですが、(1)チャコールグレーの無地茶はどうですか? とよく聞かれますが、きちんとしたプレゼンテーションの場で茶は危険です。茶でもダークに限り上品でフラットな素材であれば、5番手に浮上させてもかまいません。しかし、間違いがないのは右の(1)〜(4)のカラーをまず必要とするのが常識。これを知っておくことで、じつはビジネスシーンで自信か付くようになるのです。
(2)ネイビー
(3)(1)のトーン(色の濃さ)違いの無地
(4)グレーかネイビーのストライプ
■2.グレーのスーツのVゾーンカラー配色
具体的な配色は、以下の通り。
スーツ チャコールグレー ミディアム(中位の)グレー
シャツ 白 サックスブルー(薄い水色〜多少濃いめの水色までOK)
ネクタイ ネイビーを主流に柄を揃える。
無地 ドット 小紋レジメンタル
茶〜ボルドーまでの赤べースも相性がよい。
ただ若々しさは控えられるので、老けがちな方は要注意。
■3.営業職の服装の考え方
1 会社の看板であることを重視する
2 パブリック(公共の場)であるという意識
=相手に失礼ででないこと、周囲に不快感を与えないこと
3 立場にふさわしいイメージを保つ。責任をもつ
4 信頼を得られるような身だしなみや立ち居振る舞いをする
5 営業職として訪問先の相手にどう印象付けるかを考える
■4.スーツは裾上げ以外にもいろいろお直しできる
既製服でサイズ感が完璧に合ったものに出会えることはまずありません。2箇所以上はお直しがあると考えてください。
そもそも、あなたは、お直しができることを知っていますか?
パンツの裾上げ以外にも、身幅(おなか回り)、袖丈、パンツのウエスト回りや太もも回りなど、だいたいの調整が最大ワンサイズまで可能。細かく調整すれば、あなたの満足度だけでなく、見栄えも確実にアップします。
■5.靴にはシューキーパーを毎日入れる
木製である程度の価格のものを入れるのが理想ではありますが、それより何より、とにかく100円のシューキーパーでもいいから毎日入れることが大切。やるとやらないとでは、靴の傷み方がまったく違ってきます。
それでも面倒という方は、100円のシューキーパーを毎日入れるのは、100円を毎日貯金しているのと同じ、と思ってください。これを続けていれば、やがて1000万円くらいの年収アップにつながります。これは私の経験上、絶対です。
■6.色もの柄ものは避ける
お金をかけずに高級感を出すことはなかなか難しいのですが、逆に、安いものを安っぽく見えないようにするコツなら、すぐに実行できることがあります。
たとえば、同じ安い服で、色のついたものと色がついていないものがあったとしたら、色ものは買ってはいけません。
明るい黄色や派手なグリーンなどを着ているのは、「安いです、見て見て」と宣伝してているようなもの。安くて明るい色の服は、高級感の真逆と覚えておいてください。
同様に、お金がなければ、柄ものは危険です。
このように、色と柄に気をつけて服を選んでいくと、少なくとも安っぽくは見えないようになります。
【感想】
◆冒頭でも触れましたように、本書は『一流の男の勝てる服 二流の男の負ける服』に比較すると、かなり「非ビジネス書」と言えるもの。そもそも、ジャンルが「服装術」ですから、本来の売り場は、やや大きなお店なら「ファッション関係」、中小以下なら「実用書」あたりになるべきかと。
とはいえ、ただスーツを着こなすだけではなく、「成功するビジネスパーソンならどうすべきか」という視点が加味されているのが、政近さんの特徴でしょう。
この辺りは、さすが「パーソナルスタイリスト創始者」なだけのことはあるな、と。
◆それに関連して、政近さんたちパーソナルスタイリストが、お客さんのスタイリングをするときに気を付けていることの1つとして挙げられていたのが、「ビフォーアフターにならないようにする」というものです。
これはつまり、そのときだけドラスティックに変えるだけではだめで、その人が「明日からそれを継続できるか」が大事なのだそう。
そこで重要視されているのが、「洋服をいい状態に保つ習慣を身に着けること」。
上記ポイントの5番目もそうですが、その他具体的には、上記目次にあるように、第4章と第5章をご覧頂きたく。
◆その第4章では、初っ端に「1万円のブラシでスーツをブラッシング」と言われてて、泣けたw
なぜそんな高いのを使うのかと言うと「いい道具を使っているということでモチベーションが上がり、ブラッシングの習慣を付けやすくなるから」だとか。
アマゾンでは、そんな価格帯は売れないのか、なかなか見当たらず、「洋服ブラシ」で検索かけて10ページまで見たのですが、1万円以上したのは、この3つだけでした。
アートブラシ社 最高級 カシミヤブラシ(桐箱入)
江戸屋 手植え洋服ブラシ 万能タイプ極上
江戸屋 万能洋服ブラシ(別誂/べつあつらえ)<天然毛100%>
そこまで出さなくてもいいので、まずはブラッシングの習慣を付ければよいかと。
◆また、上記ポイントの4番目の「お直し」は、パンツの裾上げやウエスト調整、上着の袖丈を詰めることくらいは、皆さんおやりになってると思います。
私もこの3つは経験済みでしたが、先日初めて上着の身頃の調整(詰めました)をしたところ、着心地感が数段アップ!
要は、上着を肩で合わせると、加齢により胸板が薄くなった分、スカスカになっていたのが、身頃を詰めたことでジャストサイズになったワケです。
もちろん、私くらいの年なら、本来オーダーやセミオーダーをするのが王道なんでしょうが……。
服でチャンスをつかむために!
チャンスをつかむ男の服の習慣
第1章 ひとつ上を目指すにはライフスタイルから見直す
第2章 自分にふさわしい服を考える
第3章 ランクアップした服を選ぶ
第4章 チャンスをつかめる男は準備ができている≪毎日の習慣 編≫
第5章 チャンスをつかめる男は準備ができている≪週・月の習慣 編≫
第6章 「ポストカジュアル」で差をつける
第7章 評価が2ランク上がるプライベート服
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【編集後記】
◆本書で強調されていたのが、シューキーパーの必要性です。【靴長持ち】 木製 シューキーパー (シューツリー) スプリング式 メンズ 24.5-28.0cm 左右兼用 3足セット
さすがにアマゾンで「100円」は見当たりませんでしたが、この商品は3足セットでお買い得カモ。
ご声援ありがとうございました!
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