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2014年11月11日

【ヘヤカツ本】『部屋を活かせば頭が良くなる』部屋を考える会


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部屋を活かせば頭が良くなる


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、リアル書店で昨日捕獲した1冊。

ただの「片づけ本」ならさておき、「頭が良くなる」と言われてしまったら、「勉強本オタク」としては、チェックせざるを得ませんw

アマゾンの内容紹介から一部引用。
いくらモノを捨てて掃除をしても、すぐに散らかり元通り…そんな自分に嫌気がさしている人は多いのではないでしょうか。努力なしできれいな部屋をキープできる画期的な方法「ヘヤカツ」なら、部屋がきれいになるだけでなく、あなたの記憶力、発想力、プレゼン力もアップします!

……と今、私がこの記事を書いている部屋は、とてもじゃないですが(ry






Project 365 #170: 190613 A New Arrival / comedy_nose


【ポイント】

■1.散らかった部屋で暮らしていると頭が悪くなる2つの理由
 ひとつは、部屋に散らかったモノや、掃除されずに部屋の隅にたまったゴミやホコリが、そこに住む人の脳に悪影響を与えるから。私たちは特に意識をしていなくても、視界にゴミやホコリが入るとそこに注意を向けてしまい、やるべきことに集中できなくなってしまいます。逆に、きれいに片づけられ、掃除が行き届いた部屋だと、私たちの脳はやるべきことに集中することができます。
 もうひとつの理由は、片づけや掃除をやること自体が、その人の脳の働きを活性化させる効果を持っているから。このことは、実は古くから知られています。たとえば、禅寺では「掃除」というのは単なる作業ではなく、仏教を学ぶ上で欠かせない「修行」として位置づけられています。


■2.部屋はまとめて掃除するより、こまめに繰り返す
 たとえば、「1日15分毎日掃除をする部屋」と、「10日に一度、2時間半かけて掃除する部屋」を比較してみましょう。15分×10日=2時間半ですから、掃除に費やす時間は同じです。しかし、「部屋がきれいな状態に保たれた時間」は、圧倒的に「ちょこちょこ掃除」のほうが長くなります。「まとめて掃除派」はかなり長い時間、部屋が汚れた状態で過ごしているのに対して、ちょこちょこ掃除派は部屋が汚れる前に掃除をしているために、きれいな部屋で長い時間を過ごすことができるのです。


■3.部屋の中央のコンセントを「掃除機専用」として開放する
 なぜ「部屋の中央のコンセント」を掃除機専用にしておくことが重要かというと、それが掃除のストレスを劇的に軽減するからです。例えば、部屋の隅のコンセントに掃除機をつないでしまうと、コンセントをつなぎ変えないと、部屋の隅から隅まで掃除機をかけることができません。ところが、部屋の中央のコンセントにつなげば、コンセントをつなぎ変えることなく、部屋全体に掃除機をかけることができます。「部屋の中央のコンセントは掃除機用」と決めておく。ささいなことのようですが、延長コードを抜き差しするといった「余計な一手間」がかからないように工夫しておくことで掃除のストレスは激減します。それが、「15分掃除ができる部屋」につながるのです。


■4.自分の部屋に引っ越す
 長年使ってきた家具やモノというのは、あなたの部屋にあまりにもなじんでしまっているため、それが本当に必要なものかどうかを客観的に判断することが難しくなってしまっています。
 ところが、そういった「部屋になじんだモノ」でも、一度部屋の外に出してしまうと、冷静に、客観的に「必要なものかどうか」を判断できるようになるのです。
 一度すべての家具やモノを部屋から出し、再び部屋に配置していく「自分の部屋への引っ越し」は、家族総出で、もし可能であれば友人も呼んで大人数で行うと、非常に楽しいイべントにもなります。2LDKぐらいまでの部屋であれば、数人がかりで丸一日作業をすれば見違えるように生まれ変わらせることが可能です。


■5.ベッドは壁につけない
「掃除の道」を確保するという観点からいうと、べッドを壁にべたっとつけてしまわないことも重要です。部屋を広く使おうとすると、どうしても部屋の隅にべッドを寄せたくなります。しかし、べッドの長辺を壁につけてしまうと、べッドの横に「掃除の道」が通らないため、部屋にホコリがたまりやすくなってしまいます。べッドの長辺はできるだけ壁から30センチ以上離して、「細い道」を通すようにしましょう。


■6.限られたスペースとモノに、できるだけ多くの機能や意味を持たせる
 たとえば、「食器や調味料が置かれたテーブル」には「食卓」という機能しかありません。しかし、「何も置かれていないテーブル」は、食卓だけではなく、あるときは勉強机として使い、あるときはアイロン台として使うことができるのです。「テーブルの上に何も置かない」ということを部屋を考える会が推奨するのは、そのほうがテーブルという道具を多機能に、豊かに「使い倒す」ことができるからです。


【感想】

◆本書の前作にあたるこの本は、私も書店で見かけた記憶がありました。

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部屋を活かせば人生が変わる

面白そうではあるものの、「掃除をからめた自己啓発本」のような気がして、何となくパスしたという。

いや、別に「整理整頓本」「お掃除本」は当ブログでも、それなりに人気はあるのですが、それと「人生」をからめるのはいかがなものかと思った次第。

一方本書は、「頭が良くなる」ですから、もうちょっと限定的ですし、かつ、より需要がありそうです(当ブログ的にw)。


◆……ということで読んでみたワケなのですが、理屈は分かるものの、結構ハードルは高め。

たとえば、本書の表紙(帯)には、アマゾンの画像でも確認できるように「収納に『3割の余白』をつくりましょう!」とあって、本棚等に、ある程度余裕を持たせる話は、確かに類書でも読んだことがあります。

ところが本書では、その話以前に「7割の空間」を主張していて、これはどういうことかと言うと、「部屋の中に何も置かない空間を7割作れ」と。

また、前著から一貫した主張として、「部屋に『掃除の道』を通す」というものがあり、それに従うと、部屋の四隅にはモノが置けません(詳細は本書を)。

ひとり暮らしであれば、大胆に家具やモノを捨てることで、まだ実現できるかもしれませんが、もし結婚していたら、パートナーの了解を得るのは、かなり難しそうな……。


◆ちなみに、私にとって本書を購入した大きな要因のひとつは、掃除機への「投資」を推奨していたこと。

実は、1週間ほど前から自宅の掃除機の調子が悪くなっていたものの、ルンバをフルに活用してしのいでおりました。

ただ、さすがに隅の掃除ができないため、掃除機を新調する方向で考えていたところ、本書に具体的な推奨製品まであり、これも何かの縁かと思ったワケで。

アマゾンでも取り扱いがある掃除機なので、アサマシ村の村民的にはドーンとリンクを貼りたいんですけど、一応ネタバレ自重w

ただ、サイクロン式で5万円台半ば、ということで、今使ってる掃除機が普通に稼働していたら、おいそれとは買い換えられない価格帯なんですが……。


◆それにしても、「部屋作りや掃除」で「頭が良くなる」という主張はユニークだな、と思っていたら、本書の「おわりに」に、その件に関する裏話がありました。

何でも芸能界には、あるセオリーがあって、それは「売れているお笑い芸人は部屋がきれい」というもの。

このセオリーに関しては、そうじゃない芸人を挙げることも可能というか、「東大生のノートが美しい」というのに近いような気もするんですが、いったんは置いといて。

要は、現実世界で探し物を見つけるのと、脳内で必要な記憶を見つけるのは同じではないか、という考えからスタートして、この本ができたのだそう。

……と、言われていたのは、本書の著者である「部屋を考える会代表 岩崎夏海」……って、はてな村を脱村した、あのハックルさん!?

お恥ずかしながら、最後の最後まで「ハックル本」だと知らずに読んでしまいましたよw

とはいえ、自分の部屋が相変わらず汚いので、私には反論なんぞできるわけがないのですが。


ホントに実践できたら、確かに頭には良さそうな1冊!

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部屋を活かせば頭が良くなる
Chapter1 頭が良くなる部屋の秘密

Chapter2 「少数精鋭」の部屋づくり

Chapter3 もっと頭が良くなる部屋づくり

Chapter4 頭が良くなる「ヘヤカツ」生活


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【整理術】「整理HACKS!」小山龍介(2009年06月29日)


【編集後記】

◆ドワンゴの川上会長の新刊。

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ニコニコ哲学-川上量生の胸のうち

これは要チェックかな、と。


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Posted by smoothfoxxx at 09:00
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