2014年10月24日
【知的生産】『齋藤ゼミ 「才能」に気づく19の自己分析』齋藤 孝
齋藤ゼミ 「才能」に気づく19の自己分析
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、ご存知齋藤 孝先生の最新刊。多作で知られる齋藤先生ゆえ、その著作は厳選してレビューせざるをえないのですが、本書は当ブログ的に「大アリ」だと思います。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
人間関係や仕事の悩み、自分という壁……、どんなときにもどんな環境でも、軽々と立ち向かっていけるそんなタフな精神が身に着く稀有な授業を、1冊にまとめました。
「19の質問」に答えることで、自分が変わっていくこと必至です!
{January, 20} To do list! / Sunshine Lady !
【ポイント】
■1.努力を継続するには目標以上のことはしない私は本を執筆する際も、今日はこれだけのぺージ数を書こう、原稿用紙でいうと絶対10枚は書くぞ、と数字で目標を決めてからとりかかります。(中略)
では、仕事がはかどり予想外に短時間で目標の枚数の原稿が仕上がったときはどうすればいいのでしょうか。体力的にも精神的にも余裕があれば、さらに続けるという人もいると思います。でも、これはおすすめできません。それは目標を守らないのと同じだからです。
たとえ、その日は目標以上の結果が出せたとしても、これを認めてしまうと、反対に仕事がはかどらないときも「今日はのりが悪いから、明日まとめてやればいい」という甘えが出てしまいかねません。
■2.目標を数値化したら質はどうでもいい
ここで重要なのは、こうして目標を数値化した場合、質は問わないということです。あくまで量だけが問題なのですから、質はどうでもいいのです。
むしろ最近の傾向として、質を気にするあまり途中で投げ出してしまう人が増えていることのほうが、私は気になります。質の良し悪しよりも、何万本やると決めたら、ただひたすらやりきることで得られることも、実はとても多いからです。こうした量的な蓄積が、質的な変化を生むことを「量質転化」と言います。質を求めることも大事ですが量の効果というのも、再度見直すべきなのではないでしょうか。
■3.重要な出会いを持つ
あなたが出会った人たちを、自分にとっての「重要な他者」と名づけるとすると、この重要な他者との出会いがどれだけあったかが、その人の人生の豊かさを決める重要な要素と言うことができます。人間は、人との出会いで成長し、才能が開花することが非常に多いからです。
反対に、こうした出会いがまったく思い浮かばないとすれば、出会いを表面的なもので終わらせているのではないでしょうか。もっと自分の心を開くと同時に、ときには相手の心の中に深く入ってみてはどうでしょう。いずれにしても、出会いや人とのかかわり方を見直してみる必要があるかもしれません。
■4.どんなテーマでも自分のエピソードを語れるようにする
どんなテーマに対しても、ただちにエピソードが語れることの大きなメリットは、「自分の体験したことから得た知識やノウハウが、いつでも好きなときに取り出せる」ということです。(中略)
しかも、脳の中にこうして体験にまつわる情報がいつでも取り出せる回路、道筋がいったんできてしまうと、それ以外の情報にも転用が可能です。つまり、過去の経験に限らず脳の中にあるあらゆる情報が、押し入れの奥でほこりを被っている状態ではなく、いつでもテーブルの上に並んでいる状態になるのです。
言い換えれば、「頭の回転が非常に速くなる」と言ってもいいでしょう。
■5.不安な気持ちは声に出してみる
さて、「不安」とひと言で言っても、実は複数の要素が混じり合っている場合が少なくありません。文字どおりの不安と、それを構成する心配事です。心配事とは解決策がわかっている課題と言い換えてもいいでしょう。不安をこの心配事から分離してみるのです。
不安を心配事から分離するためにおすすめなのが、不安な気持ちを声に出してみること。実際私は毎日これをやっています。「なんだかすっきりしないなぁ」「なんだか不安で仕方ないよ」と、独り言としてぶつぶつ言うのです。そうすると、不思議と不安の原因である心配事が見えてくるのです。
■6.優先順位は繰り越したらリセットする
たとえば、今日やりたいと思っている作業が3つあるとしましょう。これを優先順位に従い、A、B、Cの順番に取り組んだ。ところがA、Bをやり終えたところで就業時間が終わってしまったとします。さて、翌日はなにから始めるべきでしょうか。
それはやり残したCからだろう。そう考える人も多いと思いますが、残念ながら不正解。正解は、翌日は前日のことをいったんリセットし、新たに優先順位を検討するべきなのです。もちろん、その結果としてCが最重要と判断すればCから始めてもかまいませんが、やり残したからそこの続きからとりかかるというのはおすすめできません。
【感想】
◆冒頭で触れた「19の質問」とは、齋藤先生が大学の講義で学生たちに与えた課題の中から選ばれたもの。たとえば先生は、4月の最初の授業で、いきなり「1分間で知的教養にあふれた話をしてください」といった課題を振るのだそう。
自分が大学生の頃を思い返してみても、準備なく「1分間で」と言われても無理だったでしょうし、そもそもいい年した今でさえ(ry
ところが、こういう「ムチャ振り」も、3回、4回と経験するうちに、どんなテーマでも自分の考えをまとめることができるようになるのだとか。
なお、具体的な質問については、アマゾンの目次ページに列挙されていますので、そちらをご覧頂きたく。
◆それに関連して、割愛したお話の中で「すぐに引用できる"名文や座右の銘"をあげてみる」というものがありました。
要は、会話の中に「座右の銘や過去の名文を引用せよ」ということなのですが、齋藤先生曰く、教養があるかどうかは、この「引用力」によって分かる、とのこと。
それは、「引用できる文章の量は、読書量とほぼ比例するから」。
……と言われましても、私自身はブログで引用しまくっているのに、全然できないのですが、これは読む段階から、実際に会話の中で使う、と言う意識がないからでしょうね。
◆そこで先生のオススメが、実際に飲み会の席等で、読んだ本からの引用を用いてみること。
たとえば村上春樹の小説で、主人公の男性が女性に語ったお洒落なフレーズがあれば、それを飲み会で「ネタ的に」2度3度と使っているうちに、自然に言えるようになるのだそう。
それで思い出したのが、このフレーズです。
手許に本がないので、他のブログからお借りしますが。
「君が大好きだよ、ミドリ」こんなのがサラっと言えたら、モテることウケアイ(嘘
「春の熊くらい好きだよ」
「春の熊?」と緑がまた顔を上げた。「それ何よ、春の熊って?」
「春の野原を君が一人で歩いているとね、向うからビロードみたいな毛並みの目のくりっとした 可愛い小熊がやってくるんだ。そして君にこう言うんだよ。『今日は、お嬢さん、僕と一緒に 転がりっこしませんか』って言うんだ。そして君と小熊で抱きあってクローバーの茂った丘の斜面をころころと転がって一日中遊ぶんだ。そういうのって素敵だろ?」
「すごく素敵」
「それくらい君のことが好きだ」
もっとも、この会話の直前に渡辺くんの言う「山が崩れて海が干上がるくらい可愛い」という表現の方が、個人的には好きですがw
◆もちろん「引用力」だけでなく、本書には自分の「才能」を呼び覚ます「レッスン」が多数収録されています。
「"チーム"でしたことで喜びを感じた経験をあげてください」
「"人生の転機"だったと思う出来事を3つあげてください」
「"余命宣告を受けたらしたいこと"を3つあげてください」
そして、上記ポイントの4番目に挙げた「自分のエピソード」もそうなのですが、こういう課題をこなしている学生と、そうでない学生とでは、就職戦線で大きな差が出ても、それほど不思議ではないでしょう。
ということは、もちろん社会人である私たちの転職や昇進についても、モロに影響ありそうだな、と思った次第。
頭の回転を速くしたいなら、必読!
齋藤ゼミ 「才能」に気づく19の自己分析
第1章 自己コントロール力がつくQ&A
第2章 自分の成長を実感するQ&A
第3章 不安や問題が解決されていくQ&A
第4章 視点がポジティブに変わるQ&A
第5章 人生の優先順位が大きく変わるQ&A
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【編集後記】
◆先ほどアマゾンランキングで見かけたのですが。ビジネスモデル全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ)
この厚さ(&お値段)の本が、こんなに売れるというのは、なかなかすごいな、と。
ご声援ありがとうございました!
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