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2014年10月19日

【オススメ】『男女脳戦略。---男にはデータを、女にはイメージを売れ』メンタリスト DaiGo


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男女脳戦略。---男にはデータを、女にはイメージを売れ


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、メンタリスト DaiGoさんのビジネススキル本

男女の性差の本は、当ブログでも何冊かレビューしてきましたが、その中でも本書は、ビジネスに活かす意味で、一番テクニカルな内容でした。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
10万部突破! メンタリズムをビジネスに活かしたDaiGo初の本格ビジネス書『一瞬でYESを引き出す 心理戦略。』がさらにパワーアップして登場! (中略)
ビジネスシーンはもちろん、あらゆる人間関係の溝を埋める最新ビジネスメンタリズムであなたの仕事は面白いほど変わっていく!

たとえばDaiGoさんは、パフォーマンスをする際、男性脳・女性脳」の違いを意識してた言葉を使っているのだそうですが、気が付いてらっしゃいました?





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【ポイント】

■1.男性脳は優位に立ちたがり、女性脳は共感しようとする
 男性脳はまず自分の評価にこだわります。「オレはこんなすごいことを知ってるんだ」と誇示したい、自慢したい、優位に立ちたいと考える。だから情報もひとり占めして共有したがりません。
 一方の女性脳は、情報を得ると「私、こんなすごいことを知ってるのよ」とみんなに伝えて、その情報を共有(シェア)することで、共感を得ようと考えます。 
 男性脳は優位に立ちたがり、女性脳は共感しようとする。これこそが、両者の大きな違いなのです。


■2.女性脳社員は「ソウレンホウ」で成果を出す
 ポイントは「相談」の位置です。つまり、男性脳の場合は相談がいちばん最後にあり、女性脳の場合は、まず最初に相談があったほうがいいということです。
 プライドや自己評価という特性を持つ男性脳の場合、報告によって上司に「お前、やったな」と自分の仕事を評価してもらい、「この人なら自分の弱い部分や本音をさらけ出してもいい」という心理になってから相談するほうが仕事はスムーズに進みます。逆に言うと、現在、一般的にビジネスシーンで言われている「ホウレンソウ(報連相)」は、もっとも男性のプライドが傷つかない順番でであるとも取れるでしょう。プライドの高い男性脳からしてみれば、相談はいちばんハードルが高い。だからこそ、いちばん最後に位置付けられているのです。


■3.女性脳には「感想」を、男性脳には「論理」を求める
 共感が得意な女性脳は、「今日のセミナーはどんな印象でしたか」「あなたの感想を聞かせてください」という問いへの答えは長く書けるけれど、「どこがビジネスに有用性があると思いますか」「どうやって自分の仕事に活かしたいですか」などと論理的に聞かれると、一気に書く気がなくなります。
 男性脳は逆で、ただ単に「感想は?」と感覚的な質問をしても、「おもしろかった」「非常に参考になった」くらいしか答えられません。
 ところが「あなたの意見を聞かせてください」「あなたの分析を聞かせてください」と論理的に聞くと、「○○はマーケティングに応用できると思う。今の私の仕事にも役立つので、ぜひ部下に教えようと考えている」といった、論理的な回答が返ってきやすくなります。


■4.男性脳には「シンプル」に、女性脳には「カラフル」に
 色に反応するP細胞を多く持つ女性は、カラフルな色彩を捉えやすく、そうした色とりどりのものを好みます。
 一方、光に反応するM細胞が多い男性は、色よりも光の陰影を捉えやすいため、カラフルなものには反応せず、モノクロになっても識別できる色――黒や白、青やグレー、シルバーなど――を好む傾向にあります。(中略)
 こうした違いが判明している以上、ビジネスに活かさない手はありません。男女の色への反応の差は、「読んでもらえる」プレゼン資料や企画書作成の大きなヒントになります。例えば、
 男性クライアントに見せる資料は、シンプルでわかりやすいもの。
 女性クライアントには、カラフルな色づかいで華やかに見えるもの。

 にしたほうが、相手の心に響きやすくなるでしょう。


■5.話の内容や表現の仕方で、目線の方向を変える
 私が自分でも使っているテクニックのひとつに、話の内容や表現の仕方によって、目線の方向を変えるという手法があります。
 つまり、女性脳に響く表頚をするときには女性を見て話し、男性脳に響く表現をするときは男性のほうを見て話すということ。(中略)
 人は、自分に向かって発せられた話、自分に響く話だけが記憶に残るものです。
 同じ部屋に男女が入り乱れていても、見る方向を変えて話す内容を変えるだけで、女性は共感が持てたと感じ、男性は非常に論理的で明確だっったと感じます。結果、男女全員に響くプレゼンになるのです。


■6.ミスした人が男性脳か女性脳かで、効果的なフォローの仕方が異なる
 女性脳の人は、ミスしたことや周囲に迷惑をかけてしまったこと、それを申し訳なく思っていること、自分に自信をなくしていることなどを、誰かに話したいと思う傾向があります。話すことでストレスを発散させ、感情を安定させようという発想になるのです。(中略)
 ところが男性脳の場合、ミスをした直後のこうしたフォローは「憐みをかけられている」という気分にさせて、かえってプライドが傷ついてしまう可能性があります。
 そもそも男性脳の人がミスや失敗をしたときには、誰かに慰められるのではなく、自分ひとりで考えて、自分で納得して立ち直りたいと考える傾向が強いもの。
 ですから声をかけるにしても、しばらく時間をおいてから飲みに誘って「あのときのミスはもう終わったこと。次の仕事で取り返そう」といったフォローのほうが効果的です。


【感想】

◆冒頭の内容紹介にも登場していたように、本書はこの本の続編にあたるもの。

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一瞬でYESを引き出す 心理戦略。

参考記事:【交渉術?】『一瞬でYESを引き出す 心理戦略。』メンタリスト DaiGo(2013年08月05日)

DaiGoさんの作品の中でも、おそらくもっともビジネス寄りな作品なんですが、10万部を超えていたとはビックリです(どうでもいいんですが、上記参考記事はホッテントリ入りしてます)。

そして本書は、その内容紹介の通り「さらにパワーアップ」したと言えるもの。

個人的には、「メンタリズム」もさることながら、「男女の性差」は以前から実感していましたので、納得できるお話が多かったです。


◆まずは冒頭で触れたように、DaiGoさんがパフォーマンスの際に、「男性脳・女性脳」の違いを意識してた言葉を使っている、というお話について。

DaiGoさんは、たとえば男性脳のお客さんをステージに上げる際には、最初のトークで相手を少しだけほめておきます。

一方、女性脳のお客さんには、女性脳特有の「共感」に働きかけたセリフを言うのだとか(詳細は本書を)。

結果、どちらの場合もDaiGoさんが「選んでほしい」と思っているものを素直に選ぶとのこと。
男性脳の場合は「自尊心のくすぐり」から入る。
女性脳の場合は「共感の提示」から入る。
今度DaiGoさんをテレビでご覧になるときには、その辺を注意してみて頂きたく。


◆また、上記ポイントの4番目では、「男女脳別に資料を変える」というお話がありましたが、現場担当者とその場にいない上司とで、男女脳が違うケースはどうするのか?

本書ではこういう場合の対応にも触れられていて、例えば現場担当者が男性脳で、そこにいない意思決定者が女性脳とするなら、現場担当者には「女性脳向け」の資料を「後ほどご覧ください」と手渡します。

そして現場では、「男性脳向け」の説明を口頭でするのだそう。

なお、DaiGoさんは、様々な状況に備えて、常にプレゼンの企画書を「男性脳向け」「女性脳向け」の2タイプ用意しているとのこと。

なるほど、そこまでやりますか!


◆ところで、ビジネスシーンとは直接関係ないので割愛したのが、「言って欲しい」男性脳と「感づいてほしい」女性脳のお話。

たとえば彼女(女性脳と仮定)に、「コンビニで赤ワインを買ってきて」と頼まれて、言われたとおりに赤ワイン「だけ」を買ってくるのが男性脳です。

ところが彼女に「ワインだけ? 食後のアイスクリームも買ってきてくれればよかったのに」なんて言われたら、「そんなこと言ってくれなきゃわからないよ」となりますよね?

しかし、これぞまさに、サンケイリビング社のアンケート調査でも「夫のムカつく一言」ランキングで、堂々の2位になった「言ってくれればやったのに」に通じるもの。

以前こちらの本でも指摘されていましたね。

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キレる女懲りない男―男と女の脳科学 (ちくま新書)

参考記事:【モテ】スゴすぐる「女性脳のトリセツ」7選(2012年12月12日)

これがどうも、女性脳の方には「カチン」とくるらしいので、注意しておきたいところです。


◆ちなみに本エントリーでは、ここまで注釈なく「男性脳」「女性脳」と言ってきましたが、これはそのまま男女の性別にほぼ当てはまります。

ただし、男性の15%は女性脳で、女性の10%は男性脳なのだそう。

そこで本書の第1章では、「男性脳・女性脳を見破る10のポイント」と題して、「ビジネスの相手」がどちらの脳かを判断するポイントが挙げられていますので、こちらをぜひご一読のこと。

こうした使い分けがどこまで効果があるかはさておき、少しでも可能性を高めたいなら、相手の脳に合わせてしかるべきでしょう。


「男女の性差」を戦略的に活用したい方にオススメ!

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男女脳戦略。---男にはデータを、女にはイメージを売れ
序章 たった5つのマインドセットで男性脳・女性脳のすべてがわかる

第1章 男性脳・女性脳を見破る10のポイント

第2章 男性脳・女性脳に合わせた「伝え方」

第3章 3つのワークで異性脳を身につける


【関連記事】

【交渉術?】『一瞬でYESを引き出す 心理戦略。』メンタリスト DaiGo(2013年08月05日)

すぐに使える『オトコとオンナの説明書』テクニック3選(2014年02月28日)

【モテ】男女の性差について学べる本10冊(2014年02月20日)

【モテ】「ベストパートナーになるために」ジョン・グレイ(2007年08月09日)

【モテ】スゴすぐる「女性脳のトリセツ」7選(2012年12月12日)

「女の子の取扱い説明書」について最低限知っておくべき3つのこと(2010年03月28日)

【モテ】『話し方を変えると男と女は、もっとうまくつき合える!』伊東 明(2013年02月09日)


【編集後記】

◆「男女の性差」と言う意味では、最初に読んでおきたいのがこちら。

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ベスト・パートナーになるために―男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた (知的生きかた文庫)

やはりビジネスシーンは特に意識してないものの、基本的な部分から学ぶことができます……って、当ブログの読者さんなら、もうお読みですよねw

レビューは上記関連記事にて。


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