2014年09月08日
【アンチエイジング】『病はケから 老けない体と心の作り方』小林一広
病はケから 老けない体と心の作り方
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、昨日の日経新聞で大々的に広告が打たれていた1冊。それに釣られて、思わずリアル書店まで雨の中買いに行ってしまいましたよw
アマゾンの内容紹介から。
薄毛、メタボ、シミとシワ、勃起力低下、疲労、ストレス増、集中力低下、やる気減…殿方における今そこにある危機とは―メンズヘルス医療の実態に迫る。テレビ・新聞・雑誌で話題の精神科医が本気で書いたアンチエイジング本。
健康面のみならず、「モテ」の面からも老けは避けたいところです……。
Ageing / r000pert
【ポイント】
■1.正しいシャンプーの3つのポイント(1)アミノ酸系の泡で十分に泡立てる。
(2)指の腹を使って丁寧に洗う。
(3)キレイに流し、しっかり乾かす。
(詳細は本書を)
■2.必要なタンパク質を摂る
体を作るタンパク質は10万種類もありますが、髪の毛の90%ほどを作っているのはケラチンというタンパク質。ケラチンは18種類のアミノ酸からなりますが、なかでも大切なのは必須アミノ酸の一種メチオニンです。
メチオニンを豊富に含んでいるのは、魚介類(カツオ節、シラス、すじこ、マグロ赤身)、肉類(鶏ムネ肉、豚ロース肉)、大豆・大豆食品(納豆、豆腐)、牛乳・乳製品など。ダイエットをすると、カロリーを気にして魚介類や肉類などを控えがちになりますが、それでは健康な髪の毛は生えてきません。毎食ごとにこれらのタンパク質源を少なくとも1種類は食事に取り入れてください。
■3.筋肉が1kg減ると年間2.5kgも脂肪がつく
最低限必要なエネルギー代謝と聞くと、家電製品の待機電力くらいのわずかなものを想像しがちですが、基礎代謝は1日に消費しているエネルギーの最大70%ほどを占めています。ですから、基礎代謝が下がると、食べすぎていなくてもエネルギー収支が黒字になって太りやすくなるのです。
その基礎代謝の20〜30%を担っているのが筋肉。筋肉はアイドリングしているエンジンのように、体温を保つためにつねに熱を発生させています。その筋肉が減少すると基礎代謝がダウンしますから、太りやすくなるのです。1kgの筋肉が減ると基礎代謝は最大1日50Kmlダウンすると言われています。それくらい大したことがないと侮らないでください。1年間分をトータルすると1万8250Kml。体脂肪は1kg7200Kmlですから、体脂肪に換算すると2.5kg以上も太りやすくなるのです。
■4.紫外線でシミ・シワができる
皮膚の構造をさっと理解したところで、何が皮膚にダメージを与えてシミやシワを作っているのかを探っていきましょう。
もったいぶらないで最初に答えを言います。皮膚の老化を進めてシミやシワを作るのは光。これを光老化と呼びます。その引き金を引くのは、太陽光に含まれている紫外線です。
皮膚は加齢とともに表皮が薄くなったり、真皮の機能低下が起こったりします。こうした加齢による自然な老化に、紫外線による光老化が加わると皮膚の老化が加速します。その結果生じるのが、シミやシワというわけなのです。
■5.体内から老化を進める「AGE」
皮膚の老化を進めるのは紫外線だけではありません。紫外線が体の外側から皮膚のエイジングを進めるとしたら、体の内側から皮膚のエイジングを進める物質があります。それが「AGE」です。
AGEは「エイジ(年齢)」という意味ではなく、「終末糖化産物」を意味する英文の頭文字を並べたもの。アンチエイジングの世界でここ数年、クローズアップされている物質です。(中略)
AGEを大量に含んでいるのは高温で長時間調理したもの。フライドボテト、加熱したソーセージ、唐揚げ、ハンバーガーなどです。たまに食べるくらいなら気にしなくてもOKですが、これらの食品を長年恒常的に食べ続けると皮膚のエイジングが進みやすいと覚悟してください。
■6.こまめな運動も効果アリ
有酸素運動では「20分しないと脂肪は燃えない」と信じている人もまだいますが、それは誤って伝承されている都市伝説のようなもの。5分でも10分でも脂肪は燃えてくれます。5分×4回でも、10分×2回でも、15分+5分でも、強度と継続時間が同じなら、消費されるカロリーと脂肪量は等しいのです。
ですから、ランチに食べすぎたと反省したら、わざと遠回りしてオフィスまで戻ってきます。帰宅の際もオフィスの最寄り駅から1駅分歩いて電車に乗り、自宅のひと駅手前で降りて帰ります。こうやって歩く時間を増やしてやれば、食べすぎた分は帳消しになるのです。
【感想】
◆本書のタイトルにある「ケ」というのは、お察しの通り「気」と「毛」をかけたもの。本書でも第1&第2章では、上記ポイントの1&2番目にあるように、薄毛対策について触れられています。
当ブログでも、下記参考記事にもあるように、今まで何冊か薄毛対策系のご本は紹介しておりますが、本書もその流れに沿って展開。
内容的には「食生活等、日常生活で気を付けること」と、「AGA(男性型脱毛症)治療」についてです。
◆ただ、本書が類書と若干異なっているのは、薄毛治療のメンタル面にまで言及していること。
薄毛や抜け毛が気になってくると、ストレスが増えるのは、ある意味当然です。
「最近、薄くなってきたんじゃない?」といった、周囲の人の「ちょっとしたひと言」で思い悩む人もいますし、言われた方にとっては「嫌がらせ・いじめ」にもなりかねません。
そこで本書の著者である小林さんのような精神科医は、メンタル面までサポート。
ここで本書のタイトルの「ケ」のもう1つの意味である「気(気持ち)」につながってくるわけですね。
◆さらに本書の第4章のテーマは、「ストレス・マネジメント」。
アンチエイジングを考える世代にも多い「うつ病」や「新うつ病」についてのお話なので、精神科医である小林さんが、まさに「本領発揮」されています。
ただし、大変申し訳ないのですが、このお話は本書の本来のテーマから若干離れている感じがしたので、上記ポイントではバッサリ割愛。
「新型うつはうつ病ではない」というような興味深いお話(私は全然知りませんでした)もありますので、気になる方は本書にてご確認を。
◆なお、それ以外のお話は、「薄毛対策」同様、基本的には従来の「アンチエイジング本」に沿ったもの。
たとえば、上記ポイントの5番目にある「AGE」については、この本が詳しかったです。
マンガでわかる若返りの科学 (サイエンス・アイ新書)
参考記事:【食べたらアカン?】『マンガでわかる若返りの科学』藤田紘一郎(2014年01月05日)
一方、「紫外線浴びたらアカン」というのは、大昔にこの本で読んだ記憶が……。
HEALTH HACKS! ビジネスパーソンのためのサバイバル健康投資術
参考記事:【健康】「HEALTH HACKS! ビジネスパーソンのためのサバイバル健康投資術」川田浩志(2009年02月14日)
以上、内容的に多岐に渡り過ぎてる気がしないでもないのですが、逆に「1冊で広範囲をカバーできる」とも言えるのではないかと……。
時代は「ウェルエイジング」へ!
病はケから 老けない体と心の作り方
1 ケハココロ―薄毛と心の深い関係
2 フサフサ実現を徹底科学する
3 男性ホルモンを味方につけて心も体もピンピンに
4 40代からのストレス・マネジメントで心のエイジングを防ぐ
5 賢者はシミ、シワを放っておかない
6 「喰う、寝る、出す」で生活の質を高める
【関連記事】
【食べたらアカン?】『マンガでわかる若返りの科学』藤田紘一郎(2014年01月05日)【外食Hacks!】『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』浅野 まみこ(2013年03月07日)
【ハゲ予防】『20歳若く見える頭髪アンチ・エイジング』板羽忠徳(2012年07月05日)
【薄毛?】『間違いだらけの薄毛対策』麻生 泰(2013年08月29日)
【健康】「HEALTH HACKS! ビジネスパーソンのためのサバイバル健康投資術」川田浩志(2009年02月14日)
【編集後記】
◆ちょっと気になる本。27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10
リアル書店で平積みになっていたのでチラ見したところ、結構良さげでした。
ただ、出てから既に1ヶ月以上経っているので、今さらご紹介できるかどうか……。
ご声援ありがとうございました!
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