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2014年08月12日

大学生なら知っておくべき『20代の正解』の5つの法則


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20代の正解


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、若手向けの「人生指南本」。

「これまで7000人以上のキャリア相談を受けた」キャリアコンサルタントの下元 朗さんが、仕事のみならず、お金や人間関係、さらには恋愛にまでアドバイスしてくれています。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
・エグゼクティブが実践している仕事のコツとは?
・仕事も恋愛も順調にいかせるためのコツとは?
・30代、40代になって「人生やり直したい」と後悔しないための方法とは?
20代の読者から集めた相談の中で多かったものを中心に質問を構成。
転職、キャリア、お金、恋愛、人間関係……誰もが悩み、迷うテーマをざっくざっくと一刀両断する下元氏の口調は悩める20代に強烈なインパクトを与え、行動を促すだろう。

後で後悔したくない若手ビジネスパーソンなら要チェック!

なお、書名が短いのにサブタイトルもなかったので、タイトルにはホッテントリメーカーを使っております。





Laughing businesspeople / Ars Skeptica


【ポイント】

■1.幹事は喜んで引き受ける
 僕もかつては幹事から逃げ回っていた。業務外の余計な役は時間のムダだからと、決して引き受けなかった。しかしいま思えば、「幹事が面倒だ、嫌だ」というのは、他人を喜ばせる自信がないことの裏返しではないだろうか。誰かを喜ばせることを恐れて、逃げ回っているのではないのだろうか。
 人に喜んでもらうチャンスを避けていては、仕事でも創意工夫することはないだろうし、そんな人が成功するはずがない。
 コミュニケーション力とは、聞く、話すという言語能力だけではない。「相手を喜ばせようとする奉仕の力でもある」と定義してみよう。


■2.人の上に立つ覚悟を持つ
 リーダーを命じられたとき、覚悟を持って職をまっとうしようとすることで、やがてリーダーにふさわしい器に育っていく。
 面倒くさそうにしたり、遠慮する人に再びチャンスを与えるほど、社会は甘くない。年下にどんどん迫い抜かれていき、情けない男の烙印を押されて人生が終わる。
 君もぜひ、「あの人のもとで働きたい」と思われるようなリーダーを目指そう。
 もし、人の上に立ったり、人の指導を任されたのなら、自分の人生を見つめるチャンスでもあり、市場価値を高めるチャンスでもある。そして、覚悟が問われている瞬間だ、と捉えてほしい。


■3.他人を妬まないための3つのポイント
 他人を妬む人は、現状に不満を抱く。そしてそれを誤魔化すために、たまたま出世した相手に苛立ちをぶつけているに過ぎない。認められないという焦燥感や苛立ちを改善するために動くのが先決だ。
 妬まないためにも、次の3点に該当していないかチェックしてみよう。
1.自己評価か高すぎて、他者評価が低くないか。
2.理想が高すぎて、現実の実力が追いついていないことはないか。
3.過去の栄光にすがっていないか。


■4.異性の前では決断をひるまない
 恋愛でモテる人は、異性の前で難なく決断する。平凡な人が迷うことでも、すがすがしいまでにあっさりと決めるから豪快に見える。
 たとえば、食事をするとき、「何が食べたい?」と聞かれて「何でもいいよ。任せるよ」と言ったりしていないだろうか。「週末はどこに行く?」と聞かれて「どこでもいいよ」と言っていないだろうか。
「和食を食べたい」「映画を観たい」と、ときにはハッキリ意見を出してほしい。
 特に異性の目の前では、決断するシーンを意識して見せよう。


■5.自分の非を認める
 上司が悪い、親が悪い、社会が悪い……。
 壁にぶつかる20代ほど、こうやって言い訳をしたり、うまくいかない理由を誰かのせいにしがちだ。自分に非があると認めることを恥ずかしいことだと誤解している。しかし本当に恥ずかしいのは、非を認めずに逃げ続けることだ。
 30代以降にこれを続けていると、「自分を高めず、いままでそうやって他責して生きてきたんだな」と蔑まれる。人のせいにした時点で、成長はストップする。そんな人には、それなりの30代しか待っていないだろう。


■6.転職を逃げに使わない
 知っておいてほしいのは、一度、逃げたら癖がつくということだ。逃げた自分を肯定するために、その後も逃げ続けていくことになる。
 転職することを"逃げ"に使わないでほしい。
 たとえば、20代で何度も転職をしている人に転職コンサルタントは、「なぜ、そんなに転職をしているのか?」と、転職理由を厳しく問う。
 その答えによって、僕たちコンサルタントは面接対策をする。しかし、相手は人事のプロだ。「たいして経験も積んでいない。嫌で辞めただけじゃないの?」と辞め癖を疑われる。
 残念ながら、その指摘に対して、論理的かつ説得力をもって話せる人はごく少数た。だから覚悟を持って転職を考えてほしい。


【感想】

◆本書は、上記ポイントからは分かりにくいのですが、それぞれ「20代からの質問」からに対して「下元さんの回答」という構成になっています。

そして冒頭でも触れたように、そのテーマもなかなか広範囲。

「仕事」「お金」「人間関係」「恋愛・結婚」「生き方」と、それぞれが1つの本で扱ってもいいものばかりです。

今回はボリュームの関係で第2章の「お金」からは抜き出しておりませんが、「20代のうちに貯金をした方がいいですか?」「副業を始めようと思っています。初心者におすすめの方法はありますか?」など、興味深いものもありました。


◆なお、下元さん曰く「本書は数多い20代向けの書籍とは一線を画した内容」であるとのこと。

と言うのも、「私生活を含めたリアルで誰にも相談しにくいような悩みに限定してテーマを設定している」からだそう。

確かに「仕事中にサウナやパチンコに行く先輩がいます。サボるのはあり得ませんよね?」とか、「恋愛するくらいなら同性といたほうが楽しいのですが……」といった、あまり類書では目にしない問いもありました。

自分としては、てっきり「そんなの●●じゃん!」って思ったのが、そうでもなくて「え……(絶句)」となったのも、実はなきにしもあらず。

……ど、どうせアラフィフだし、もう関係ないし(震え声)。


◆実際、本書の「はじめに」には、「40代、50代になって、本書を読んで実践しようとしてもはっきり言って手遅れなのだ」とありました。

smooth \(^o^)/ オワタ

ですから本書も、できれば20代、遅くとも30代初めの方が読むべきなのでしょうね。

まぁ、書評系ブロガーであるがゆえに、「20代」どころか「新入社員向け」の本をしょっちゅう読んでる自分にとっては、別にいつもの事なのですがw


◆ちなみに、第4章で恋愛や結婚についてまで言及していて、若干違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は下元さんは、こちらの方も専門家。

アマゾンの著者紹介にもあるように、結婚仲介・お見合い事業の「アサイン」という会社を主宰し、「これまでに1000名以上のビジネスパーソンを成婚させている」のだそうです。

本書内にも、下元さんのもとで成婚に至った男性の話も登場しますし、そのつもりでお読み頂きたく。

「彼女が『仕事と私、どっちが大事なの?』と言ってきます。どうすればいいでしょうか?」なんてお馴染みの問題に対する、下元さんの回答は……!?(ネタバレ自重)


20代なら目を通して損はない1冊!

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20代の正解
第1章20代の仕事の正解
第2章20代のお金の正解
第3章 20代の人間関係の正解
第4章20代の恋愛・結婚の正解
第5章20代の生き方の正解


【関連記事】

『非学歴エリート』のあまりの凄さに戸惑いを隠せない(2014年05月25日)

本当は残酷な『年収700万円のリアル』の話(2014年04月03日)

【出世の秘訣?】『20代のあなたに、会社が期待していること』相原孝夫(2014年01月26日)

【仕事術】『20代で身につける成長の法則』長井 亮(2012年09月03日)

【仕事術】『伝説の新人 20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い』 小宮 謙一,紫垣 樹郎(2012年08月09日)


【編集後記】

◆一部で昨日話題になっていた本が、予約段階で高順位に!?

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ギレルモ・デル・トロ 創作ノート 驚異の部屋

映画『パシフィック・リム』の監督としても知られるギレルモ・デル・トロ氏の創作ノート。

なお、昨年発売済みの洋書のアマゾンのページには、本書の紹介動画もあるので、気になる方はそちらも要チェックです!


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