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2014年07月24日

【メモ】『リスクにあなたは騙される』の文庫版がいよいよ発売!


リスクにあなたは騙される (数理を愉しむ)
リスクにあなたは騙される (数理を愉しむ)


【はじめに】

◆今朝の本同様、この本も先日の「未読本・気になる本」の記事にてご紹介していますが、お忘れの方もいらっしゃると思いますのでアナウンスを。

単行本の「ほぼ半値」で発売されたこの作品。

単行本をマーケットプレイスで買うにしても、最安値の出品以外は割高になってしまうので、やはり文庫本の方がお買い得かと。





Risk / John-Morgan


【内容】

◆まずは、アマゾンに掲載された文庫版の方の内容紹介を。
9・11テロ後、アメリカでは自動車事故による死者が急増した。人々が飛行機を過度に恐れたためだ。死亡者数は1年でテロに遭った飛行機搭乗客のおよそ6倍。
環境汚染やネット犯罪など現代人は新たなリスクを抱えているが、実際に災難に遭う率はどれほどか?
気鋭のジャーナリストがその確率を具体的に示し、言葉やイメージで判断が揺らぐ人間の心理と、恐怖をあおる資本主義社会の構造を鋭く暴く必読書。解説/佐藤健太郎
これはこれで、よくできてると思うのですが、単行本の時の内容紹介の方が分かりやすいと思うワタクシ。

その単行本ですが、こちらになります(何で文庫版と紐付けされてないのかは謎)。

リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理
リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理

合わせて、その内容紹介も。
テロ、死を運ぶ伝染病、環境を汚染する化学薬品、ネット上の小児性愛者…。ニュースでは毎日新しいリスクが報じられている。だが、本当にそのリスクは恐れるほどのものなのだろうか。よく検討すれば、実はそれほど危険ではないリスクも多い。たとえば、ある年の暴力犯罪件数がこの十数年で最大の増加を見せたというさも恐ろしげなアメリカでの事例は、増加は実は数パーセントなのに、これまでの犯罪件数がずっと減少または横ばい状態だったことによる。また、癌の発生件数がこれから増加していくという不吉な予想は、癌の最大のリスク要因である高齢化の影響が大きい。では、なぜそういうリスクにこれほどまでに影響されてしまうのか。私たちがどのようにリスクを判断しているのか、それによって企業、政治家、メディアに恐怖を操られてしまうのかを、多くの実例とともに解説する。
この単行本ですが、サブタイトルがちょっと変わっている以外は、本の内容は同じ模様。

アマゾンレビューもおおむね好評みたいですね。

本国のレビューも、同様に評価高し。

Risk: The Science and Politics of Fear - Kindle edition by Dan Gardner. Politics & Social Sciences Kindle eBooks @ Amazon.com.


◆ちなみに、文庫化に際して、池田信夫さんの推薦文が帯に掲載されています。

アマゾンの追加イメージにも画像がないのですが、文面が「出版社からのコメント」として内容紹介の下にあるので、そちらをコピペ。
池田信夫氏(アゴラ研究所所長)推薦!

9.11の後、、飛行機の乗客は激減し、自動車を利用した結果、死者は減ったか?
人は大事故でリスクを評価しがちだが、このバイアスを理解した新しい脳へ、本書はあなたを導いてくれる。
そういえば、私も池田さんのこのエントリーを読んだ記憶がありました。

世界は史上最も安全である - 『リスクにあなたは騙される』 : アゴラ - ライブドアブログ

ブクマも70超となかなかの数ですし、ご覧になった方も多いかと。


◆ただですね……この本、かなり厚いです。

そんなの、アマゾンでページ数見りゃ分かることだったんですが、「544ページ」って何だよ……(涙目)。

いや、文庫本で1000円超えてれば、そりゃ厚いだろうって分かりますケド、思ったよりもボリュームがあったと言いますか。

「文庫本書き下ろし」ならばさておき、単行本の文庫化の本の場合、新刊の単行本の後回しにしちゃうんですよね、当ブログの執筆の関係上。

よほど時間がある時でもないと……ということで、お盆の家族旅行のお供に決定(Kindle優先しちゃうかもしれませんが)w


◆なお、本書の巻末には、上記内容紹介にもあるように、サイエンスライターの佐藤健太郎さんの解説が付されています。

ここも結構読み応えがある(約7ページ弱)のですが、一番最後の部分だけ引用。
 成熟したリスク認識を持った社会とはなかなか困難な課題だが、まずはできる限り多くの人に、本書のような優れた書籍を手に取ってもらうのが第一歩だと思う。せめてマスコミ関係者や教育に携わる人には、ぜひ本書が広く読まれることを願いたい。「現代人必読の書」という使い古された言い回しは、できれば本書のためにとっておいてほしかった、と思う。
……かなりのベタ褒めですよね、これ。

自分がまだ読んでいないので、オススメするわけにはいかないのですが、一応「積読リスト」に追加したぞ、ということで。


リスクを正しく認識するために!

リスクにあなたは騙される (数理を愉しむ)
リスクにあなたは騙される (数理を愉しむ)
プロローグ
第1章 リスク社会
第2章 2つの心について
第3章 石器時代が情報時代に出会う
第4章 感情に勝るものはない
第5章 数に関する話
第6章 群れは危険を察知する
第7章 恐怖株式会社
第8章 活字にするのにふさわしい恐怖
第9章 犯罪と認識
第10章 恐怖の化学
第11章 テロに脅えて
第12章 結論―今ほど良い時代はない
謝辞

訳者あとがき
解説/佐藤健太郎


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【編集後記】

◆上記の佐藤健太郎さんの著作がこちら。

「ゼロリスク社会」の罠 「怖い」が判断を狂わせる (光文社新書)
「ゼロリスク社会」の罠 「怖い」が判断を狂わせる (光文社新書)

併せて読んでみたいところです。


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