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2014年07月12日

【人間関係の秘密】『なぜ、あの人はいつも好かれるのか』本田 健


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なぜ、あの人はいつも好かれるのか (単行本)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、『ユダヤ人大富豪の教え』でお馴染みの本田健さんによる、人間関係の指南本。

なんと「著作累計600万部突破記念」(スゲー!)の特別企画ということで、私も久しぶりに本田さんの作品を堪能させて頂きました。

アマゾンの内容紹介から。
「人に好かれること」は、とても大事。「人を好きになること」は、もっと大切。それは、心がオープンになるから―たった「ひと言」でガラリと変わる―相手の心を動かす秘訣。

類書とはひと味違う奥深さが光る逸品です!






065/365: Show us your smile! / benjaminasmith


【ポイント】

■1.分け隔てしない
 人に好かれる人の特徴の1つは、「分け隔てがない」ことでしょうか。人に好かれる人は、ポジティブな人ともネガティブな人とも、社会的地位がある人ともない人とも、人間関係を上手に持っています。
 相手がどこかの会社の社長でも、フリーターだったり、引きこもっていたりする人でも、変わらず普通に接しています。
 こういう人には、「相手がこういう人物だったら、こう扱う」というようなマニュアルはありません。「1人の人間」として扱うので、相手も「大切にされた」と感じるのではないでしょうか。


■2.相手の言葉を「ネガティブに翻訳」しない
 私たちのほとんどが、誰かにネガティブなことを言われるのではと、いつも恐れながら生活しています。
 心の平安を保つには、相手の言葉を、必要以上に、ネガティブに解釈しない、勝手にネガティブに翻訳しないことが大事です。
 実際、まわりの人は、あなたが思うほど、あなたのことをネガティブに思っていません。実のところ、多少化粧のノリが悪くても、髪が完璧にまとまっていなくても、洋服のコーディネートがバッチリでなかったとしても、本人以外は誰も気にしていないのです。


■3.こまめに「感謝の気持ち」を表わす
 多くの人が「自分は頑張っているわりに、報われない」「ここまでやってあげているのに、この人たちはその恩をまったく忘れている」と感じながら生きているものです。
 たとえば、上司に食事をごちそうしてもらったときに、その場でお礼を言うのはもちろんですが、のちほどお礼の気持ちをちょっとした形にしたりして、感謝の気持ちを表わすことはできます。でも、それをする部下は少ないものです。


■4.「面倒な作業」ほど自分から手を上げる
 これからの人生で、どこに行ったとしても、雑用、面倒な作業があれば、率先してやっていくことをお勧めします。
 なぜなら、その仕事をやることは、あなたに運をもたらすからです。
 今、評価されているトップの多くは、不遇な時期を必ず体験しています。そこで、めげずに明るく振る舞ったり、まわりを励ましたりした過去を持ちます。
 逆境でめげない精神力と、復元力は、高く評価される素質です。


■5.批判的にならない
 批判的な言葉を口にしたり、相手を責めるような口調で話をすれば、それがどれだけ「建設的な意見」だとしても、人間関係にヒビが入ります。なぜかというと、人は「上手に批判を受けること」に慣れていないからです。
 批判の本質は「あなたは、もっとよくなれる」という応援メッセージです。しかし多くの場合、「今のお前では不十分でダメだと言われた」と相手には受け取られます。
 よほど自尊心が高く、自信満々な人以外には、批判はなるべく避けたほうがいいのです。


■6.「時間」と「お金」の約束を破らない
 日常的な人間関係において、大事な約束が2つあります。
 それは「時間」「お金」に関するものです。
 この2つが破られると、人間関係にヒビが入ります。
 待ち合わせ時間に必ず10分遅れてくる人は、相手をイライラさせます。また、お金を借りて返さなければ、人間関係はあっという間に壊れるでしょう。
 友だちを失いたかったら、約束をすっぽかし、お金を借りて返さなければいいのです。これだけで、人間関係は確実に壊れていきます。


【感想】

◆私自身、大昔には『ユダヤ人〜』やその続編(『スイス人銀行家の教え』)も読んでいましたが、本田さんの作品は本当に久しぶりでした。

本書以前に最後に読んだのがモテ本だったのは置いといてw

その本書ですが、冒頭にも書いたように、「類書とはひと味違う」と言うか、一筋縄ではいきませぬ。

上記で挙げたものは、できるだけ補足がいらないように、比較的ストレートなモノを選んだのですが、割愛した中には「ムムム」と唸るものもちらほらありました。


◆例えば「『悪口』や『グチ』を言わない」という教えは、まぁ当たり前のように理解できます。

ところが上級編(?)として、「心を許している親友やパートナーにだけ、グチや悪口をこっそり言う」というTIPSもありました。

と言うのも、ふだんは絶対に他人の悪口等を言わない人が、自分にだけこっそりグチや悪口を言ってくれると、「自分にだけは、本心を打ち明けてくれた」と思ってうれしく感じるから。

私なんぞは、そういう発言をして喜んでくれる図が想像できないんですが、本田さんに「それはあなたの人間的な魅力を高めてくれます」と言われると、試してみたくなりますねw


◆また、もうちょっとディープな内容として、「無意識下の行動」に関するお話もありました。

たとえば、物事をちゃんとやらない、仕事を途中で投げ出すような人は、なぜそうしてしまうのか。

これは本田さん曰く「ルール、お仕着せに反抗することで、自分の存在意義を証明しよとしている」とのこと。

さらにこうした行動は「自分の過去にあったうまくいかなかった人間関係の『やり直し』である」のだそう。

たとえば、父親に小言ばかり言われて育ち、そのことへの怒りが消えずにいると、父親と似た人、あるいは権威を持っている人に対して「無意識に」反抗するようになるのだとか。

思い当たるフシのある方は、ご留意頂きたく。


◆似たような「無意識下」のお話として、「引きこもりは、ポジティブな親が影響している」という教えもありました。

かなりデリケートなテーマなので、簡単にご紹介するのはリスキーな気がするのですが、要は、家族に社会的に大活躍したり、エネルギー過剰な人がいるのが、引きこもりの原因であるということ(詳細は本書を)。

この辺になるともう、書名にある「好かれる」とは違う次元になってきますね。

私の場合、最近はムスメの躾や教育で、色々考えることがあるので、その点でも読んだ甲斐がありました。


人間関係を好転させる1冊!

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なぜ、あの人はいつも好かれるのか (単行本)
1章 相手を思いやる「想像力」をつける―人間関係を「面倒くさく」しないために
2章 「自分らしく」生きる―ハートに「裏表がない」人は共感される
3章 「分かち合い」の心を大切にする―「ひたむきな心」が人を動かす
4章 こんな「態度」をとっていないか―「困ったあの人」にも理由がある
5章 「感情」を味方につける―“振り回される”より“賢く手なづける”
6章 “相手の地雷”をうっかり踏まない―あなたも知らないうちに“困った人”になっていた?
7章 この「ひと言」で相手の心を動かす―「6つのマジック・ワード」で対人関係が変わる
まとめ 「いつも好かれる人」になる17の心得


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【編集後記】

◆本田さんが最近出された作品。

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作家になれる人、なれない人―自分の本を書きたいと思ったとき読む本

「著作累計600万部」の秘訣がここに!?


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