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2014年07月04日

【コミュニケーション】『心をつかむ極意 ~一瞬で距離を縮める43のルール~』高橋 滋


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心をつかむ極意 ~一瞬で距離を縮める43のルール~


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、そのホスピタリティが評判のレストラン「カシータ」のオーナー、高橋 滋さんによる、コミュニケーションの指南本。

仕事はさておき、恋愛のコミュニケーションに使える、とあって、つい手が出てしまいましたw

アマゾンの内容紹介から。
“予約の取れないレストラン"「カシータ」オーナーによる、人の心をつかむコミュニケーションの極意。
仕事、恋愛、友人、家族など、あらゆる人間関係がスムーズになる実践書!
人気レストランのホスピタリティ精神とサービスをもとに、あなたが「人に好かれる」ための、気くばり、目くばり、話し方、言葉、第一印象、挨拶、お金のマナー、笑顔、人見知り克服、カラオケマナーなど、43のルールを一挙紹介。

手軽に読めて、ためになる1冊です!





Cunard QM2. Brittania Restaurant / Tom Mascardo


<画像はイメージです>


【ポイント】

■1.「何をされたら嬉しいか」を考える
もし私がコンビニのオーナーで、常連のお客様がご来店中に雨が降り出したら、間違いなく傘を貸します。「いつもご利用ありがとうございます」。その気持ちを行動としてお客様に伝えていない経営者や営業マンが、いかに多いことか。
 人の心をつかみたかったら、時間と空間の枠を取り払い、世間の常識も脇に置いて、ただ1点、相手が「何をされたら嬉しいか」を考える。
 日常生活でも使えますので、ぜひ試してみてください。


■2.仕事に真剣になりすぎて、自己満足に終わらない
「一生懸命には死角がある」
 私がつくった言葉ですが、自分の仕事に熱くなりすぎると、ときに大切なことを見失ってしまいます。これはレストランに限ったことではありません。
 たとえば某高級ドイツ車に搭載されているドライブコンピューターシステム。これが非常に扱いづらいことで有名です。ドイツ人開発者は使いこなせても、実際に運転するのは普通の人。どんなに優れたシステムをつくろうと、最後にお客様を意識したチューニングができないと、すべて台なしなのです。
 仕事に真剣になりすぎて、自己満足で終わらないよう気をつけたいものです。


■3.相手の名前を覚える
 ちなみに旅行が趣味の私、世界中にあるアマンやリッツなどのお気に入りのホテルの主要スタッフの名前を憶えています。心地よいサービスをしてくれたら、その都度名前を聞いて、専用のノートにメモするようにしているからです。(中略)
 このノートがあれば、3年後であろうと、ひと言名前で呼びかけるだけで3年前の滞在時と変わらぬ心の距離まで瞬時に近づくことができます。
 人を名前で呼ぶという行為は、それくらい威力があるのです。


■4.「人見知り」を克服する3つのスキルを身に付ける
 そもそも、見ず知らずの人と打ち解けるには、3つのスキルが必要になります。その3つとは「勇気」、「気配り」、そして「笑顔」です。
 人に話しかける「勇気」は精神論なので、場数を踏むしかありません。ただ、勇気と言っても失うものはないので、何も怖がる必要はないはずです。
 そして相手の心を開くための「気配り」。アイスブレークに該当する箇所です。言葉にすると大変そうですが、実は簡単。とにかく笑顔で質問をすればいいのです。(中略)
 そして最後は「笑顔」。特に自然な笑顔は、最強のホスピタリティと言えるでしょう。自然な笑顔さえできれば、少し会話がぎこちなくても大丈夫。何より、自然な笑顔の人のまわりには、自然と人が集まってくるものです。


■5.お金の連鎖の中に飛び込む
 もし人からごはんを奢られたら、奢ってくれた本人にいつかお返しをするのがべストですが、少し発想を変えて、「奢ってもらった分を、別の人に奢ってあげよう」と考えてもいいのです。「金は天下のまわりもの」と言いますが、その連鎖の中に思い切って飛び込んでみると、あなたの評価は上がり、交友関係は密接になり、ビジネスマンであれば新たな商機が見つかることもあります。人に奢ることをしない人だと、この上昇気流には乗れません。


■6.有言実行を心がける
 私の掲げる人生のテーマのひとつ。それは有言実行です。男であれば、口に出した言葉に責任とプライドを持つべきだと。(中略)
 また、社交辞令に関しても、「今度飲みに行きましょうね」などはほとんど別れ際の挨拶程度に陳腐化されていますが、もし私がこのセリフを口にしたら、相手がいくら遠方に住んでいようと、なるべく早く時間をつくって飛行機に乗ってでも実現します(この場合は、さすがに相手が驚きます……)。
「有言実行だから、人の心をつかむ」という直接的な因果関係はないかもしれませんが、私の友人たちを見渡しても、フットワークが軽くて行動力のある人は、総じて人に好かれます。
 皆さんは、発言に責任を持たれていますか?


【感想】

◆そもそも冒頭でサラッと書いてしまいましたが、この"予約の取れないレストラン"「カシータ」は、大変なところらしく。

たとえばこれは『ガイアの夜明け』で取り上げられた際のもの。

"感動のサービス"が客を呼ぶ!〜リピーターを作る 新たな接客術とは〜 日経スペシャル ガイアの夜明け : テレビ東京



動画は続きもありますが、まずは最初の部分だけでも。

表現が適切か微妙ですが、「レストラン版リッツカールトン」とでも言いましょうか。

私も、名前とサービスのウワサだけは聞いたことがありましたが、未だお邪魔したことはありませぬ。

……下手に本書が見つかると、ヨメに「連れてけ」攻撃食らいそうで怖いんですがw


◆そして、そのカシータの創業オーナーなのが、本書の著者である高橋 滋さん。

もう還暦を過ぎてらっしゃるものの、とてもそうは見えないダンディなお方です。

そのヒミツは、上記ポイントの6番目の「有言実行」のお話でも触れられていたのですが、「体を鍛える」と宣言して、ジム通いを10年続けてらしたり、服装に人一倍気をつかっているからではないか、と。

この外見に関するお話については、別途項目を設けて論じてらっしゃいますので、詳細はそちらにて。

いずれにせよ、「中身が大切なのは当たり前」であり、むしろ「中身がよいなら、外見もよくしないともったいない」というご意見には同意です。


◆また本書では、上記のYouTubeの動画でも登場するような「感動的な」エピソードが多々ありました。

個々の「ルール」でも触れられているのはもちろん、特別なお話は、章の終わりのコラムででも。

特にカシータのスタッフ同士の結婚式を、店を挙げて行う様は、流石だと思わせられました。

営業中の店内で行なった人前式に、その日訪れていた多くのお客さんが立ち会い、感動して涙していた方もいた、というのは、まさに「愛と感動のレストラン」という「カシータ」のコンセプトにふさわしいもの。

私も一度行ってみたいものです。


◆こうした「レストラン経営」に関する部分も濃厚なのですが、本書のメインとなるのは、あくまで「コミュニケーションスキル」。

本の帯には「仕事、恋愛のコミュニケーションに使える」とあって、確かに接客業以外であっても、ビジネスシーンで使えそうなTIPSは多かったです。

恋愛……に関しては、例えば割愛しちゃったのですが「見送りを徹底する」というのは、地味に効果があると思われ(詳細は本書を)。

「そのままカシータに連れてくのが一番では?」というツッコミはナシでお願いしますw


お手頃価格なのもありがたい1冊!

4847092554
心をつかむ極意 ~一瞬で距離を縮める43のルール~
第1章 心をつかむおもてなしのコツ
第2章 いつも大切にしたい気配りとマナー
第3章 一瞬で距離が縮まるコミュニケーション術
第4章 人づきあいに必要なお金の習慣
第5章 人に好かれる一流の大人への道


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【編集後記】

◆アマゾンランキングのベスト10に食い込んでいたのがこちら。

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東大卒プロゲーマー (PHP新書)

同じゲーマーとして、梅原大吾さんの本はスマッシュヒットになりましたが、果たして!?


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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