2014年06月17日
【速報!】プレミア付きの名著『ファスト&スロー』がいよいよ文庫化!
ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか?
【はじめに】
◆行動経済学系の本なら結構チェックしているワタクシですが、実は「名著」ともいえる作品でありながら、未読のものがありました。それが今回ご紹介する『ファスト&スロー』。
しかも、人気が落ち着いてきたら、マーケットプレイスででもゲットしようと目論んでいたところ、上下巻ともプレミア付いてて、送料足したらプロパーの方が高いという有様に。
そんな中、いよいよ文庫版が登場するということで、これは結構お買い得な気が!?
8:36pm Watching the awesome Daniel Kahneman talk about the tyranny of the remembering self / Buster Benson
【内容】
◆まずはその「お値段下がらない」単行本の方を。ファスト&スロー (上): あなたの意思はどのように決まるか?
ファスト&スロー (下): あなたの意思はどのように決まるか?
下巻は、まだ「一時的に在庫切れ; 入荷時期は未定です。」という表示ですが、上巻の方は「出品者からお求めいただけます。」と、まるで絶版のような扱い。
まぁ、文庫化されたら、そうなってしまうのもしょうがないですが。
◆冒頭で触れましたように、私自身が未読なものですから、アマゾンでの内容紹介の一部(宣伝部分)をここでご紹介。
ちなみに、これは上下巻共通です。
《ニューヨーク・タイムズ》こ、こんなに絶賛されているのに、読んでいない自分、ハズカシス……。
《ウォールストリート・ジャーナル》
《エコノミスト》各紙誌にて年間ベストブックに選出!
《ロサンゼルス・タイムズ》ブック・プライズ受賞!
アダム・スミスやフロイトの著作に匹敵する来たる世紀の新たな古典である。
――ナシーム・タレブ(『ブラック・スワン』著者)
我々の人格について、これほどまでに楽しい洞察を与えてくれたカーネマンに感謝すべきだ。
――フリーマン・ダイソン(宇宙物理学者)
素晴らしい。自分自身の心の動きにすこしでも興味のあるすべての読者を魅了するだろう。
――マイケル・ルイス(『マネー・ボール』『世紀の空売り』著者)
本書を読むと、「考える」という行為が、以前と同じこととは思えなくなる。金字塔的傑作である。
――ロジャー・ローウェンスタイン(『天才たちの誤算』著者)
コペルニクスが宇宙の中心から地球を放り出し、ダーウィンが人類が神の御業でないと示したのと同じぐらいの重要性で、カーネマンは人間がこれまで考えられてきたほど合理的でないと明かしたのだ!
――《エコノミスト》誌
本書は、意思決定に関して陥りやすい罠について、縦横無尽に語られていて、読んでも面白く、かつ決定の改善に役立ち、しかも他者や世の中の見方、大げさに言えば、世界観にまで影響を及ぼすような名著である。したがって、ビジネスマン、経営者、消費者、政策立案者、教育関係者、司法関係者はもとより、意思決定の関わるあらゆる人、すなわちすべての人にお薦めしたい。
――明治大学教授・友野典男(明治大学教授。本書解説より)
◆一方、今回の文庫版の書影も改めてご紹介。
ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか?
ファスト&スロー(下) あなたの意思はどのように決まるか?
上巻の色合いが若干明るくなったのと、表紙レイアウトが変わったのに加えて、解説として、友野典男先生のお名前が追加されていますが、これは単行本の時から収録されていた模様。
友野先生と言えば、私が読んだ最初の「行動経済学」の本がコレだったわけですが。
行動経済学 経済は「感情」で動いている (光文社新書)
参考記事:「行動経済学」友野典男(著)(2006年07月20日)
上記記事では、いきなりモンティ・ホール問題が出て来てますねw
◆なお、今般の文庫版の内容紹介では、新しく日本の専門家陣による推薦文が寄せられています。
松井彰彦氏(東京大学経済学部教授)相変わらずの絶賛ブリ。
人間は必ずしも合理的でない。では、どう合理的でないのか。
本書を片手に、人間のファストな「直感」とスローな「論理」を科学しよう。
森山和道氏(サイエンスライター)
自分の心が思いどおりにならない理由は何だろうか。
意思決定のメカニズム、心の成り立ちを知りたい全ての人に。
西内啓氏(統計家/『統計学が最強の学問である』著者)
本書を読めば新たな視座から、人間を、そして自分自身を理解出来るようになるだろう。
柏野雄太氏(バクフー代表取締役)
職業人がより良い意思決定をするための実践的指南書。
バイアス研究の世界的権威が噛み砕いて伝授!
これは「行動経済学好き」としては、やはり読んでおきたいところです。
◆最後に単行本での書評をいくつかご紹介(他力本願)。
俺の嫁が美人なわけ。『ファスト&スロー』はスゴ本: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
⇒スゴ本のdainさんの記事。
余裕のブクマ300超です!
面白いし役に立つ『ファスト&スロー』 | シゴタノ!
⇒シゴタノ!の佐々木正悟さんもレビューを。
もともと佐々木さんのご専門は「実験心理学」なワケですから、それは納得の内容です。
世界観を変える21世紀の古典 - 『ファスト&スロー』 : アゴラ - ライブドアブログ
⇒「アゴラ」表記ですが、お馴染み池田信夫先生の書評。
記事の最後にあるように、本書をテキストにしてアゴラ経済塾を開催されたそうですから、かなりの評価をされたよう。
というわけで、未読の方は、この機会にぜひ!(自分モナーw)
ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか?
ファスト&スロー(下) あなたの意思はどのように決まるか?
【関連書籍&記事】
◆当ブログでご紹介した、行動経済学の本とそのレビューをご紹介しておきます。ずる―嘘とごまかしの行動経済学
参考記事:【オススメ】『ずる―嘘とごまかしの行動経済学』ダン・アリエリー:マインドマップ的読書感想文(2012年12月11日)
ヤル気の科学 行動経済学が教える成功の秘訣
参考記事:【スゴ本!】『ヤル気の科学 行動経済学が教える成功の秘訣』イアン・エアーズ(2012年10月30日)
オタクの行動経済学者、スポーツの裏側を読み解く
参考記事:【オススメ!】『オタクの行動経済学者、スポーツの裏側を読み解く』トビアス・J・モスコウィッツ,L・ジョン・ワーサイム(2012年07月03日)
不合理だからすべてがうまくいく―行動経済学で「人を動かす」
参考記事:【オススメ】『不合理だからすべてがうまくいく』ダン・アリエリー(2010年11月26日)
思い違いの法則: じぶんの脳にだまされない20の法則
参考記事:【ヒューリスティック】『思い違いの法則: じぶんの脳にだまされない20の法則』レイ・ハーバート(2012年04月24日)
【編集後記】
◆なんと、あのダン・アリエリーがNHK・Eテレ白熱教室に出ていたとは!?NHK お金と感情と意思決定の白熱教室〜楽しい行動経済学の世界〜|番組概要
その全6回の講義の模様を収録した作品が、いよいよ登場とのこと。
お金と感情と意思決定の白熱教室: 楽しい行動経済学
これも要チェックですね!
ご声援ありがとうございました!
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