2014年06月09日
【速報】『影響力の武器[第三版]』がいよいよ登場!
影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか
【はじめに】
◆先日「未読本・気になる本」の記事をお送りしたばかりなのに、とんでもない大物を釣り損ねていました!?かねてから私自身「マイフェバリット」「今まで読んだ本の中でベスト」等々、惜しみない称賛を送っていた名著『影響力の武器』に、7年ぶりの新版が出るとのこと。
参考記事:「影響力の武器」を読み解く−第1回 導入 - 法廷日記
これは当ブログとしても、取りあげないわけにはまいりませぬ!
140714追記:
[第三版]購入後、記事を書きました!
【速報!】『影響力の武器』の[第三版]を[第二版]と比較してみました:マインドマップ的読書感想文
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【『影響力の武器[第三版]』について】
◆まず、本書の内容に関して、アマゾンの内容紹介から引用します。社会で騙されたり丸め込まれたりしないために、私たちはどう身を守れば良いのか? ずるい相手が仕掛けてくる"弱味を突く戦略"の神髄をユーモラスに描いた、世界でロングセラーを続ける社会心理学の名著。待望の第三版は新訳でより一層読みやすくなった。楽しく読めるマンガを追加し、参考事例も大幅に増量。ネット時代の密かな広告戦略や学校無差別テロの原因など、社会を動かす力の秘密も体系的に理解できる。もうちょっと詳しく知りたくて、版元さんのページを開いてみたものの大差なく(涙目)。
影響力の武器[第三版] - 株式会社 誠信書房
そこで上記内容紹介での[第2版]との変更点を列挙すると、こんな感じでしょうか?
・新訳で読みやすくなった
・マンガが追加された
・参考事例を大幅に増量
以下、それぞれについて思うところを。
■1.「新訳で読みやすくなった」
◆普通「新訳」と言う場合、翻訳者さんが変わることが多いモノですが、本書の場合、第2版も第3版も、「社会行動研究会」で同じ。
もっとも中の人が変わっているのかもしれませんし、同じ人であっても、よりこなれた(?)翻訳になっているのかもしれません。
この辺は、昨年暮れに出たこの本と『影響力の武器[第2版]』の関係にも似ている気が。
影響力の正体 説得のカラクリを心理学があばく
紛らわしいので、当ブログではおおっぴらに取り上げませんでしたが、どうもこの本、『影響力の武器[第2版]』の翻訳違いに過ぎない模様。
チャルディーニ『影響力の武器』/『影響力の正体』:同じ本なんですがなぜ? - 山形浩生 の「経済のトリセツ」
果たして、今回の第3版はどうなることやら?
■2.「マンガが追加された」
◆このことに関しては、喜んでいいものか微妙。
そもそもマンガでないと分からない類の話ではないですし、図解があった方がより分かりやすい、ということもあまりないハズです。
なのに高らかに(?)「マンガ」と言われてしまうと、この本からの引用があるんじゃないかと……。
影響力の武器 コミック版
参考記事:【ネタ?】『影響力の武器 コミック版』が想像の斜め上だった件(2013年09月16日)
ちなみに、上記参考記事:記事でも書いたように、このコミック版、日本独自の企画ではなく、原著があります。
Influence: Science and Practice: The Comic
絵柄が分かりやすいよう拡大図(リンク先は同じ本です)でw
このコミック版については、上記でレビューした通りなのですが、挿絵として使う分には問題ないかと。
■3.「参考事例を大幅に増量」
◆「事例の増量」の前に、まずはページ数の変遷を。
実は第1版から第2版にかけて、確かにページ増量がありました。
●懐かしの第1版⇒356ページ
影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか
●第2版⇒496ページ
影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか
この時、なんと140ページもの増量があったわけです。
しかし、アマゾンでも版元でも確認した限り、第2版から第3版にかけては、ページ数がまったくの一緒!?
●第3版⇒496ページ
影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか
それなのに「事例を大幅に追加」と言われてしまうと、必然的にどこかを削ったのではないかと思わざるを得ず……。
【所感などなど】
◆以上、ドキドキ半分、わくわく半分な『影響力の武器[第三版]』についての、事前予想(?)でした。なお、上記コミック版以外にも、『影響力の武器』シリーズの作品は出ています。
それがこの実践編。
影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣
参考記事:【スゴ本】「影響力の武器 実践編」がやっぱりスゴかった件(2009年06月10日)
これがまた、ホント事例集じゃないかってくらい事例が多い作品なので、ここからいくつか事例を持ってきても不思議ではありません。
つまり、第2版にコミック版のマンガと実践編の事例を加味したものが、今回の第3版じゃないかな、とか……。
◆ただ、いずれにせよ第3版が出る以上、第2版は絶版というか、今あるだけ(&マーケットプレイス)になってしまうかと。
私はすでに、第2版を2人に贈呈していますが、他の方にプレゼントされるなら、さすがに中古はアレですから、版元に在庫があるうちに入手しておくべきでしょう……って誰にあげるの、ってツッコミが来そうですがw
逆に第3版については、マンガが収録される等「読みやすさ」を意識しているようなので、第2版に挫折した方や、お子さんや若い方に読ませる方がお求めになると良さそうな。
私はもちろん、できるだけ早く入手するツモリでおります。
……なぜならそれがマニアだからw
7年ぶりの新作だけに待ち遠しいです!
影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか
【関連記事】
【モテ】彼女が欲しい? よろしい、ならば『影響力の武器』だ!(2012年02月10日)【速報!】最強のビジネス本「影響力の武器」の[第二版]がいよいよ登場!!(2007年08月18日)
★「影響力の武器」 (ロバート・B・チャルディーニ (著))について(2005年12月01日)
【スゴ本】「影響力の武器 実践編」がやっぱりスゴかった件(2009年06月10日)
【ネタ?】『影響力の武器 コミック版』が想像の斜め上だった件(2013年09月16日)
【編集後記】
◆同じく、未読本記事に載せ損ねた1冊。「期待」の科学 悪い予感はなぜ当たるのか
やはり翻訳本には面白そうな作品が多いですね!
ご声援ありがとうございました!
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