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2014年05月30日

【濃厚!】『ホリエモンとオタキングが、カネに執着するおまえの生き方を変えてやる!』堀江貴文,岡田斗司夫 FREEex


ホリエモンとオタキングが、カネに執着するおまえの生き方を変えてやる!  (一般書)
ホリエモンとオタキングが、カネに執着するおまえの生き方を変えてやる! (一般書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事にて取り上げた1冊。

お馴染み「ホリエモン」こと堀江貴文さんと、「オタキング」こと岡田斗司夫さんがの対談イベントをもとに構成・加筆した「熱い」作品です。

アマゾンの内容紹介から。
貨幣経済は終焉を迎えつつある。貨幣経済の本質はマルチ商法に過ぎない。これからは「貨幣(お金)」ではなく「評価」をたくさんもっている人が社会を作るのだ。ではどうやって「評価」を集めるのか? その第一歩は「メシをおごること」と「儲けようと思わないこと」。やりたいことだけをやって、みんなで楽しく暮らすための、まったく新しい経済学。天才ふたりが織りなすエキサイティングな対談であなたの人生は間違いなく変わる!

確かにある意味「天才」同士の対談だけあって、どちらかがぶっ飛んだことを言っても「なるほど」で済んでしまうのがスゴイな、とw






【ポイント】

■1.ホリエモンの「わからない」はビジネスチャンス?
堀江 どうしてあんなに大勢のひとが占いを信じるのかが、わからない。

岡田 占いがないと、人間は生きていけないからです。

堀江 そうなんですか?

岡田 はい。堀江さんから「わからない」という言葉が出てくるときというのは、人間の弱さがわからないときなんです。この世のあらゆる産業は、人間の弱さを補完するためにあるといっていい。だったら、他人の弱さに敏感になって、そこにビジネスチャンスがあると思ったほうが合理的でしょう。

堀江 そうか。


■2.ライブドア株式は、「通貨」を目指していた
堀江 ぼくもいまの貨幣経済のあり方には疑問を感じていて、1つの実験を行おうとしていました。あまり理解されていないんですが、ライブドアというのは1つの壮大な実験であり、ぼくがやりたかったのは株式を通貨にすることだったんです。株式をどんどん分割していくと、額面は5円や10円になりますよね。どんどん小さな単位に分割していけば、流動性が高まっていきます。当時は、トゥグルグ(モンゴルの通貨単位)より、ライブドア株のほうが価値が高かったんじゃないかな。つまり、日本人に1万トゥグルグ紙幣を渡すのと、ライブドア株を渡すのだと、後者のほうが喜ばれるということです。


■3.「地の恵み」より「知の恵み」
岡田 現代において最大の資産は何かといえば、どれくらいの集合知が集まるかでしょう。昔から「地の恵み」という言葉がありますが、いまは「知の恵み」を受けられる時代です。知の恵みをどれくらい受けられるかによって、そのひとの生き方も決まってくる。そして、評価が高いひとほど、いろんなひとからの助言を受けられるから、どんどん有利になっていくんです。


■4.0円でカフェをオープンする方法
岡田 人気者とか、コーヒーが好きなやつがカフェをやれよとみんなに言われて、その気になったとしましょう。そうしたら、そいつはお金を工面するのではなく、「どこかタダで貸してくれない?」とひとに聞いて回って、無料の場所に間借りしてカフェを開くんです。そいつの友だちが店員としてタダで店を手伝うと。店員になること自体がステータスになるカフェなら、店員が店にお金を払ってもいいでしょう。そして、お客さんからお金をもらって、みんなで分配すればいい。
これが評価経済的なカフェの作り方です。でも、すでにこうやって運営されているカフェは案外多いんじゃないですか? 堀江さんのロケットの仕事も、これとすごい似ているんですよ。


■5.バンドと評価経済
岡田 ぼくがFREEexの話をすると、すぐに飛びついてくるのがビジュアル系バンドのファンのひとです。いまだと、ファンが払っているお金が、バンドのメンバーには届きにくい仕組みになっています。ファンがライブのチケットを買っても、ライブハウスが半分以上持っていってしまう。バンドの収入源はグッズ販売になってきていますが、そのグツズにしても儲かっているのはグッズを作っているところでしょう。それなら直接バンドのメンバーにお金を渡したほうがいいとファンクラブに入っても、やっぱりファンクラブの運営団体が半分以上お金を持っていってしまう。
だったら、そのバンドをFREEexの仕組みで完全に支えてあげたほうがいい。バンドはライブを無料で開催して、音源も無料で公開する。そうすれば、これまでより多くのひとがそのバンドの曲を聴くようになって、さらにファンを増やせるでしょう。


■6.ロケット作りのメンバー秘話
堀江 さっき話した若手の稲川くんは、大手カメラメーカーに就職が決まっていました。入社直前の3月28日にぼくは居酒屋で彼に会って、「お前さぁ、本当に作りたいのはカメラのレンズなのかロケットなのか、どっちなんだ」と聞いたんですよ。

岡田 アップルのスティーブ・ジョブズが、ぺプシの社長だったジョン・スカリーを引き抜いた話みたいだ(笑)。(中略)

堀江 稲川くんは「ロケットを作りたいです」と答えて、4月1日に就職辞退の届けを会社に出して、ぼくらのチームに参加しました。

岡田 いいなぁ。


【感想】

◆そもそも、この2人がどういう関係にあったのか、私は良く分かっていなかったのですが、堀江さんは、かつて岡田さん率いるガイナックスで制作した映画『オネアミスの翼』の大ファンだったとのこと。

王立宇宙軍 オネアミスの翼 [DVD]
王立宇宙軍 オネアミスの翼 [DVD]

そのことは、Wikipediaにも書かれていたりするのですが。

王立宇宙軍 オネアミスの翼 - Wikipedia

そして、肝心の『オネアミスの翼』の内容というのは、「宇宙に行く」ものであり、まさに堀江さんが目指していることに他なりません。

というワケで、本書の第1章では、2人してロケットネタを語ること語ること……。

しかも、それに関する知識があるもの同士の対談ですから、周りは完全に「置いてけぼり」状態に(多分)。

本書にはしつこいくらい注釈が付されているから、まだいいものの、これ、イベントにリアルで参加されてた方とか、結構ツラかったんじゃなないかと。


◆また、対談と言うとしゃべりまくるイメージの強い堀江さんですが、このロケットネタ以外の部分では、本書では岡田さんの聞き役に回ることが多かったです。

特に今回、堀江さんが関心を持っていた(と感じられた)のが、岡田さんの組織「FREEex」

私はある程度岡田さんの作品を読んでいたり、メルマガを購読したりしているので、それなりに知識を持って読んでいましたが、あまりご存知ない方は、本書内で岡田さんが堀江さんに説明している部分を読むと、理解が深まりそう。

とりわけ、堀江さんが岡田さんに「どうしてそう考えるように至ったのか」を尋ねる部分は、さすがだな、と。

本書の「はじめに」で、岡田さんは2人の思考法について、こう言われています。
 本書では、僕と堀江さんは互いの「理由」を尋ねあいます。
 知りたいのは「方法」じゃなくて「考え方」だからです。問題の解き方を知りたいんじゃない。問題を理解する思考法を知りたいんです。
 互いの結論やデータよりも「なぜそう考えるようになったのか?」に互いの興味があるし、自分の思考過程も語りたい。
 その結果、本書は「ホリエモンのような、オタキングのような生き方の入門書」になりました。
この辺の「考え方」に対するアプローチの仕方も、本書の読みどころの1つでしょうね。


◆しかも、堀江さんのリクエストにより、「ロケットを開発するアニメ」を作ることに!?

第5章では、このアニメを「どのようなものにするか」「どのように作るか」について、かなり具体的に掘り下げられています。

オムニバス形式にしてサブストーリーを沢山作るとか、イメージボードやシナリオをpixivで募るとか、声優はオーディションで選んで、その参加権を売る(アニメ本編他付き)等々。

おまけに、この2人で会社を立ち上げた模様。
今後の展開も楽しみですw


◆ところで、本書の発売を記念して、このお2人で来る6月2日にイベントを開かれるとのこと。

【緊急開催決定】6/2(月)19:00〜出版記念イベント!『ホリエモンとオタキングが、カネに執着するおまえの生き方を変えてやる!』(徳間書店)先駆者ふたりが贈る「脱・お金」のススメ! - 岡田斗司夫なう。

リンク先を見ると、「残席わずか」だそうなので、ご希望の方はお早めに!

そして参加される方なら、ぜひ本書にて予習しておくべきかと。

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |   ( ●)(●)    <それ言ったら、今買う気失せるだろ、JK…
. |     (__人__)____
  |     ` ⌒/ ─' 'ー\
.  |       /( ○)  (○)\
.  ヽ     /  ⌒(n_人__)⌒ \  
   ヽ   |、    (  ヨ     | 参加者全員に新刊プレゼントって ムググ…
   /    `ー─−  厂   /
   |   、 _   __,,/     \


もちろん、イベント関係なく、読んで損なしの1冊であります!


評価経済をリアルに感じるために!

ホリエモンとオタキングが、カネに執着するおまえの生き方を変えてやる!  (一般書)
ホリエモンとオタキングが、カネに執着するおまえの生き方を変えてやる! (一般書)
第1章 やりたいことだけやって生きる
第2章 個人の力を「拡張」せよ
第3章 貨幣経済の限界
第4章 「儲けよう」とするな
第5章 素人だけで傑作アニメを作る
第6章 次世代型・資金調達法


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【対談】『ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」』(2009年09月06日)


【編集後記】

◆ちょっと気になる本。

松尾潔のメロウな日々 (SPACE SHOWER BOOKs)
松尾潔のメロウな日々 (SPACE SHOWER BOOKs)

世間的には、松尾潔氏といえば、音楽プロデューサーとして有名なんでしょうけど、私個人としては、今はなき黒人音楽雑誌である『BMR』のライターさんとして馴染みが深いです。

ただ本書はジャンル的に、当ブログでご紹介するのは難しいのですが……。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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