2014年05月12日
【モテ】『早い話がナンパの本』佐々木 教
早い話がナンパの本 (ムックの本)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、既に絶版となっているプレミア付きナンパ本。著者の佐々木敦さんは、伝説の「ナンパカメラマン」であり、「打率8割」「年間500人のパンチラ」といった武勇伝をお持ちの方です。
アマゾンのページに情報がないので、本書の「まえがきにかえて」から一部引用。
なんでも"本物"が少なくなった時代に、あえて"秘中の秘"をここで公開する。
「ナンパ・スペシャリスト」佐々木教から読者諸士への、心をこめたプレゼント。――ぜひ受け取ってくれ。
なまじ「セイコウ」率が高いのはいいのですが、その分Google先生に見つかるとヤバイ部分が結構あったので、ちと抑え目に参ります……。
【ポイント】
■1.アメとムチを使い分けるホメあげ、ぺシャンコにし、「君こそ、捜し求めていた女」と図にのらせ、「最後までは」と迷う相手に「じゃあ帰ろう。今夜はお互いに淋しい夜になるな」と揺さぶりをかけ、あるいは「明日からは2人ともバラ色の人生になる」みたいな幻想を抱かせて、もう押して押して押しまくる。
女のほうはアメとムチの機関銃に呆然自失。タジタジになって、考えることとしゃべることを忘れている。揺さぶりに揺さぶられ、気がついたらべッドの中でスッポン●ン。
■2.まずは「お友だち」になる
とくにあまり経験のないうちには、初めから「三振とろう」「ホームラン打とう」とリキみかえらないこと。言い換えると、街で女の子に声をかけるにしても、あまり期待しすぎないことだ。
"あわよくば、ホテルに"なんて考えるから肩に力が入る。"ヤル気"ばっかりで顔をひきつらせ、女の前にワッと立ちはだかり「ア、ア、アノアノ」とドモったりしたら、女の子ふるえあがって走って逃げる。漫画にもならない。
まずは「お友だちになる」「とりあえず立ち話でもいいから、知らない女の子とおしゃべりする」――そんな感じでいくといい。力入れるのはあとあと。
■3.落としやすいミニ女性(「自己顕示派」)の見分け方
「ファッション派」か「自己顕示派」かというのは初見ではわかりにくい。ただ、自己顕示欲の強いタイプというのは、ただミニというだけでなく、デザイン、色あいが派手。ストッキングの色もそう。クツでも赤いパンプスをはいたりする。メイクもへアーも同じ。
要するにトータルなバランスから見て「見て、見て」なのだ。
それに比べて「ファッション派」は、ミニ以外の部分――へアー、クツ、とくにメイク――がわりとひかえめだ。
■4.「ヒマな女性」の見分け方
まず、何度も同じ通りを行ったり来たりしてる。
買い物の包みはないが、あってもお体裁程度のがひとつ。
洋服を見てても熱心ではなく、ヒマつぶしにいじっている感じ。
ビラくばりがいたら、これも利用しよう。ビラを取るか取らないか。取るとしたら、どんな顔して取るか――。未知の相手に対するリラックス度と興味度がこれで計れる。
彼女たちは自分が男を捜しにきた、とは思っていない。だが声をかけてみるとわかるが、自分でそう思っていないだけで、結局同じことなのだ。
■5.ヒマそうだったら「忙しそうだね」と逆に聞く
「ヒマそうだね」じゃなくて、
「この辺、よく来るの? オレもブルゾンのいいのないかと思って」
とかなんとか言えばいい。(中略)
「なんか忙しそうだなあ、あんまりしゃべってると迷惑みたい?」
と逆に出ると、彼女あわてて本当のことを言う。
「いいえ、べつに急ぐ用はないけれど……」
「じつは用事がすんでしまって、どうしようかと思ってたんですけど……」
と、これはもうカモがネギしょっちゃったワケだ。
■6.グループに声をかける時は「イヤな奴」から攻略する
「グループ」の攻略法、口説き方に入ろう。
これにはひとつ、絶対のセオリーがある。99%不動の掟だ。
――そのグループの中で、「イヤだな」」と思う女にまずアプローチせよ。
早い話が、生意気そうなやつ、ウルサイやつ、図々しそうで目立つ女――、これに声をかけるのが鉄則なのだ。(中略)
目立つ女、気の強い女が、お目当ての娘に「ねえ、もう行こうよ」と言わせない一番手っ取り早い手は、イヤな奴にしゃべらせること。自分が話しかけられて、こっちの相手をしているわけだから「行こうよ」は絶対言えない。
【感想】
◆そもそも本書を知ったきっかけは、「愛のキャラバン」等でお馴染みのカウンセラーで元ナンパ師の高石宏輔さんのこのツイートでした。佐々木教さんの本が情報商材クラスの値段にあがっていた…。http://t.co/K8MSXMT9to
— 高石宏輔 (@lesyeuxx) 2014, 1月 30
「モテ本オタク」としては、とりあえずゲットということで、今の値段より若干安めの金額で確保はできたのですが、さすが高石さんがツイートしただけあって、即、在庫切れに。
その高石さんご自身は、こちらの雑誌のナンパ特集に、宮台真司さんらと一緒に登場していたという。
FLASH (フラッシュ) 2014年 2/4号 [雑誌]
そしてこの「FLASH」の発売に先立ち、高石さん、宮台さんが出演したイベント、「男女素敵化大会議!!」において、佐々木さんと同じく、主に80年代にナンパカメラマンとして活躍されていた、福永ケージさんが、一般人を撮影するイベントを敢行。
私はあいにく、この撮影イベントは観覧していないのですが、大変な盛り上がり振りだったそうです。
要は「カメラ口説き(?)、スゲー」ということで。
◆残念ながら、福永さんはナンパ本は出されていないので、この撮影イベントを目の当たりにした方なら、今回の佐々木さんのご本に飛びつかれても不思議ではないかと。
Google先生に叱られたくないので本エントリーでは割愛しましたが、下記目次にもあるように、本書の第6章は「撮る・覗く・脱がす」。
この章では、シャッター音とフラッシュの中、当初の意図に反して脱いでしまったり、その後●●●してしまう女性の様子が描かれています。
本書では特に触れられていないものの、これこそ、宮台先生の言うところの「変性意識状態」ではないか、と。
ちなみにこの宮台先生がよく言われている「変性意識状態」については、この本が詳しいです。
「絶望の時代」の希望の恋愛学
参考記事:【モテ】『「絶望の時代」の希望の恋愛学』宮台真司(2013年12月25日)
「そんな、カメラ何か使えないよ〜」という方のために、上記ポイントでは、「カメラナンパ」部分以外のものを選んだのですが。
◆ただ、初っ端のポイントを読んで頂ければお分かりのように、佐々木さんはカメラを使う前に、すでに「変性意識状態」へと導いています。
上記『「絶望の時代」の希望の恋愛学』の中で、高石さんがこんなことを言われてまして。
現代の女の子でも、いきなりけなしたり、いきなりほめたり、全然関係ない話をしたりするとみんなポカンとし始めるんですよ。そこでポカンとしているときに褒めて喜ばせて、けなしてグシャっとヘコましたりして、そうやって感情の振れ幅を大きくすることで〈変性意識状態〉に誘導します。この時点で高石さんは本書を読んでいないでしょうから、偶然の一致……というか、高石さんは意識的になさっているわけですが。
いずれにせよ、この佐々木さんの「トーク術」は、ナンパをする上では参考になると思います。
◆とは言え、幅広く本書をオススメできるかというと、ちと微妙。
とにかく、需要に供給が追い付かないため、かなりのプレミアが付いたままですし、それにもかかわらず一時は在庫すらありませんでした。
実際にナンパ講習をなさっていたり、ナンパ商材を作られている方、これからナンパ本を出そうとする方が、参考資料として購入するならまだしも、普通のモテ本好きの方が、類書を買うノリで本書をお求めになるのは、いかがなものかと、個人的には思います。
ただし、ホントに「カメラナンパ」に挑戦される方なら、一読の価値はあるので、何らかの方法でお読み頂きたく(さすがに図書館にはないですかw)。
……Kindle版とか出ないものですかねぇ。
伝説のナンパカメラマンのテクニックがここに!
早い話がナンパの本 (ムックの本)
奥儀―女の正体を知る!
参上する―出かける前の予備知識
見抜く―ひと声かけてバッチリの狙い目!
口説く―ノセて酔わせる20のナンパ話法
撮る・覗く・脱がす
落とし穴―痛い目にあわない方法
刺す―カラダをひらかせる秘訣
征服する―女の狂わせ方
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【モテ】『もう合コンに行くな―3時間で女をオトす恋愛戦略「ナンパマーケティング」 』リーマンナンパマスター(2009年02月22日)
【編集後記】
◆今日の佐々木さんのご本のアマゾンのページで、「この商品を見た後に買っているのは?」のトップにあったのがこちら。もう合コンに行くな―3時間で女をオトす恋愛戦略「ナンパマーケティング」 (ベストセレクト 783)
こちらも今や「伝説」となった、リーマンナンパマスター氏の唯一の作品。
レビューは上記関連記事の最後にございます。
ご声援ありがとうございました!
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