スポンサーリンク

       

2014年05月06日

【オススメ】『「中途ハンパ」は必ず直る!』伊東 明


「中途ハンパ」は必ず直る!
「中途ハンパ」は必ず直る!


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、当ブログにおける「ハズレ無し」著者の1人である、伊東 明先生の最新刊。

何でも伊東先生が本書のタイトルを挙げて、本を出すことを周囲に告げたところ、皆身に覚えがあるためか「大反響」だったのだそうw

アマゾンの内容紹介から。
「何かを実行する力」(実行力)、「継続して物事をやり遂げる力」(継続力)、「実行したことによって成果を上げる力」(成果力)を手に入れる。心理学をベースにし、脳科学の知見なども取り入れることによって、「中途ハンパ」を改善・克服するためのカンタンで効果的なコツを多数紹介。

さすが伊東先生のご本だけあって、思わず付箋も貼りまくり!






【ポイント】

■1.悩みながら、行動する
 送られてくる恋愛相談や人生相談の内容を見ていると、「悩みがなくなったら、行動しよう」「今の、心のなかでのもやもやした状態を抜け出し、気分がすっきりしたら行動しよう」と思っているフシがある人が多くいることが窺えます。(中略)
 客観的に見れば明らかですが、「悩みがあるうちは、何もしてはいけない」というのはまったくおかしなことですし、「悩みが消えたら行動しよう」と思っていたら、いつまでたっても何もできません。だから、「悩みながら行動すればいい」と自分に言い聞かせるのです。


■2.「100メートル先の中途ハンパ」を目指す
●今までだったら、資格試験のスクール資料をたくさん集めるだけで終わっていた。
 ⇒少なくとも説明会だけにでも行ってみる。
●今までだったら、もうこの時点で会社や仕事を辞めていた。
 ⇒今回は、次の仕事をまず見つけてから、辞めるようにする。
といったように、「今までのパターンの。ちょっと先まで行く」ことを目指すのです。そのイメージとして、「今までだったらここで終わってたけど、もう50メートル先まで行ってみよう」「よし、もう50メートルだ」「ここでやめるけど、いつもよりは100メートル先まで来たぞ!」というふうに頭のなかで描いて行動していけば、中途ハンパの改善のためのクセづけができます。


■3.「性格」ではなく「行動」に目を向ける
「どうして自分は、このような中途ハンパな性格なのか?」と考えているヒマがあったら、「目標達成のため・現状を変えるために、できることは何か?」を考える方向に切り替えることです。
 他の項でも同様のことを取り上げていますが、「自分は中途ハンパな性格たから」と言ったり考えたりすれば、「だから、何もしなくていい」「だから、ここでやめても構わない」「だから、中途ハンパになったって、仕方がない」という言い訳が、自分にも他人もできてしまいます。
 そのような意味でも、中途ハンパ病については、「性格」のほうに目を向けるのではなく、できることは何かという「行動」のほうに目を向けていくべきなのです。


■4.いきなりの大きな変化を狙わない
「今すぐに大金持ちになりたい」と考える人よりも、「来年はハワイ旅行に一度は行けるようにしよう。まずは、3泊5日でいくらぐらいかかるのか、最近の相場を調べてみよう」と考える人が、結局のところは勝つのです。
 新入社員研修(と、その後のフォローアップ研修)をやっていると、これがよくわかります。4月の時点で「みんなをあっといわせるような企画を立てる」「この会社に変革をもたらす」といった目標を書いている社員よりも、「客観的にきちんと根拠がわかるような資料作成を心がける」「会社をよくするための自分なりのアイデアを常にメモするようにする」と書いている社員のほうが、結局は大きく伸びるのです。


■5.ご褒美を活用する
意志の強さだとか、性格だとかの個人的要因にかかわらず、おしなべてご褒美は効くのです。
 ご褒美は、心理学的には「報酬」(reward)という言葉で表されますが、「何かの行動する→報酬が与えられる」という図式は、行動を増やすための基本中の基本です。ハトだろうがサルだろうが、人間だろうが、その基本的な部分は変わりません。
 中途ハンパに陥らず、最後まで継続して成功を収める人たちは、このメカニズムを上手こ活用しています。


■6.「やるべきこと」は他人宛で書く
一見ちょっと変ですが、あたかも他人宛であるかのように、「メモ」や「ToDoリスト」を書いてみましょう。(中略)
英単語を必ず毎日30個覚えなさい
来週使うプレゼン資料を、絶対に今日中に仕上げなさい
 と、このように、期限を付けたり、「絶対」などと強調する単語を付けたり、「しなさい」という言い方にするなどして、厳しめにするのです。「来週使うプレゼン資料を絶対に今日中に仕上げなさい。もし仕上げなければ、夕飯のときにビールを飲んではいけません」というように"罰"の文章を付け加えてもいいくらいです。


【感想】

◆本書の第1章で指摘されているのですが、自分の中途ハンパ病を直すために「何をどう変えようか」と考える前に、まずは自分の「お決まりのパターン」をしっかり認識する必要がある、とのこと。

というのも、ひと言で「中途ハンパ」といっても、そのパターンは多種多様だから。

ざっと挙げてもこんなところが……。

●やる前はメリットを思いつくが、始めるとデメリットばかり思いつく

●「時間がない」と言い訳するために、わざわざ忙しくする

●永遠に「自分探し」を続けてしまう

●「気分が乗らない」ので後回しにする 

●悩むことにエネルギーを使い果たしてしまって、続ける力が残らない etc...

それぞれのパターンごとの対処法については、本書にてご確認を。

ちなみに、ポイントの1番目は、上記の「悩むことにエネルギーを使い果たす」パターンに対するものになります。


◆また、第3章では、中途ハンパに陥る「ちょっとしたクセ」と、それぞれの対処法をご紹介。

それは「性格」であったり、「過度の一般化」だったり、これまたさまざまなんですが、興味深かったのが「プライドの高さ」。

「中途ハンパな人」というのは、確かに「どうせ自分は大したことがない」といった感じのセルフイメージが低いも多いのですが、それとは真逆の「プライドが高いが故に中途ハンパ」な人もいるのだそうです。

というのも、この手の「プライドが高い人」は、「真剣に取り組んだ結果、もしダメだったときの自分の姿を見るのが怖いから」。

「人には偉そうなことを言うのに、結局何もしない、途中で放り出す」「それを認めるのではなく、なんだかんだと理由を付けて、自分を正当化する」……ってちょっと耳イタイんですがw

本書ではこうしたプライドの高さを、逆に「脱却のための有効なツール」にしていますので、詳細はこれまた本書にて。


◆一方、飛ばしてしまった第2章では、タイトル通り「中途ハンパ解消法」が収録されています。

上記ポイントの2番目の他にも

●「時間の小パッケージ化」

●「内容の小パッケージ化」

●「悪いラべリングを止めて、いいものに貼り替える」

●「自信がなくても、とりあえずやってみる」等々。

さらに第4章では、主に「心理ネタ」を中心としたアプローチが多数列挙されているという(何度もしつこいので見出しは省略w)。

冒頭の画像の通り付箋を貼りまくっただけあって、本書のTIPSの多いことには圧倒されました。


◆ちなみに、本書の「はじめに」で伊東先生曰く、ご自身の著書について「こんなにすごい効果があります!」みたいなことを言うのはできる限り控えているのだとか。

しかし、「本書については別」とキッパリ断言。

少なくとも先生ご自身については「『絶大な効果があった』と言わざるを得ない」し、また企業研修の後などでも「人生が大きく変わりました!」とのコメントが寄せられることが数多くあるのだそうです。

本の構成自体も、読んだところだけでもコツがつかめるように工夫した、とのこと。

まさに、「取り入れられるところだけ取り入れる」当ブログのスタイルにもマッチしていそうです。


やはり伊東先生の本にハズレはありませんでした!

「中途ハンパ」は必ず直る!
「中途ハンパ」は必ず直る!
第1章 「中途ハンパ」を直す確かな第一歩
第2章 すぐに実行できる!中途ハンパ解消法
第3章 この8つのクセを直せば、劇的にうまくいく
第4章 この心理作戦で中途ハンパを克服
第5章 継続する力を身につける


【関連記事】

【オススメ】『「悩むこと」が「楽しいこと」になる本 悩む技術 完全マスター』伊東 明(2013年01月12日)

友達には秘密にしておきたい『自分を変える89の方法』:マインドマップ的読書感想文(2013年10月01日)

【自己啓発】『まずは、自信をつけてしまえ!』ブライアン トレーシー(2013年09月14日)

【オススメ!】『習慣の力 The Power of Habit』チャールズ・デュヒッグ(2013年04月26日)

意外と知られていない『自信がつく方法』のテクニック10選(2012年06月08日)


【編集後記】

内藤忍さんのブログで知った1冊。

歌舞伎町トップホストが教える シャンパンタワー交渉術
歌舞伎町トップホストが教える シャンパンタワー交渉術

「1000冊以上のビジネス書を読破」して得たテクニックだそうですから、それは効果もありそうな……。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「自己啓発・気づき」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ

スポンサーリンク




               

この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。