2014年04月24日
【名著満載!】『明日使える世界のビジネス書をあらすじで読む』から選んだ12冊
明日使える世界のビジネス書をあらすじで読む
【本の概要】
◆今日お送りするのは、先日キャンペーン告知を、その最終日にさせて頂いた、水野俊哉さんの新刊。そこに登場する書籍が、あまりにも名作だらけなので、これはもう取り上げざるを得ないかな、と。
アマゾンの内容紹介から。
新社会人のビジネス書入門としても最適! 最強のビジネス書ガイド99
どん底からはい上がった成功本コンシェルジュの第一人者が、成功への近道を伝授します。
1冊/1見開きで世界の名著のエッセンス(この本を一言でいうと/この本が名著とされる理由/複数の観点から5段階評価/詳細解説)をつまみ読み。本書を読めば、どのビジネス書が自分に合っているかがわかります。
今回は、私が過去実際に読んで、「これはスゴイ」と思った本ばかり12冊ご紹介してみますので、ご覧ください。
なお、いったん終了した「購入者キャンペーン」が今日から再開されるとのことですので、そちらも要チェックです!
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【『明日使える世界のビジネス書をあらすじで読む』から選んだ12冊】
■1.ヤバい経済学 [増補改訂版]ヤバい経済学 [増補改訂版]
アメリカで400万部を超すべストセラーとなった『ヤバい経済学』の増補版。「教師の不正」と「相撲の八百長」に共通するインチキ。「秘密結社」と「不動産屋」に共通する情報の非対称性。麻薬密売に関わるギャング組織の通念。犯罪と中絶の相関関係など、およそ「普通」の経済学の本では扱わないテーマを真正面から論じ、経済学的な視点から意外な真実を暴き出している。
◆本書の前版は、この手の行動経済学本のハシリでした。
オリジナルも読んだのですが、未読の方は、やはりこの[増補改訂版]をお読み頂ければ。
参考記事:ヤバい経済学 [増補改訂版](2007年05月16日)
■2.急に売れ始めるにはワケがある
急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則(ソフトバンク文庫)
売れっ子ライター、マルコム・グラッドウェルの出世作。ニューヨークの地下鉄と犯罪率の低下の相関関係や「『セサミストリート』の成功の理由」などなど記憶に残るエピソードをもとに、「なぜ流行が生まれるのか?」「流行現象に共通するメカニズムとは何なのか?」を解き明かした。原題の「ティッピング・ポイント」とは口コミや流行の臨界点のこと。ネットワーク化された現代のビジネスシーンにおいて非常に重要な「ティッピング・ポイント」に書名を定めたあたりが著者の慧眼である。「メイブン」「ハブ」「コネクター」など登場する語句のネーミングもユニークだ。
◆この本も、読んだ当時はハマりました(単行本が出た頃は、まだビジネス書を読んでませんでした)。
正直な話、その後もマルコム・グラッドウェルの作品は色々読みましたけど、これが未だに一番な気が……。
参考記事:【ティッピング・ポイント】「急に売れ始めるにはワケがある」マルコム・グラッドウェル(2007年07月18日)
■3.モチベーション3.0
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
遊びのゲームには寝食を忘れて没頭するが、仕事になると途端にやる気をなくし、決められた労働条件に応じた作業しかしなくなる。本書ではこうした心理状況をトム・ソーヤーの冒険のエピソードから「ソーヤー効果」と名づけている。従来は「仕事」と「遊び」は区別されてきたが、我々がもっとも「創造性」を発揮するのは「自分の好きなことに没頭している時」であり、なおかつそれが誰かの役に立っていると感じている時だ。これからは「遊び」を「仕事」にして、「仕事」で「遊ぶ」時代になる。
◆元々は、下記参考記事でも触れたように、「はてブ3000超」(今は4600超!)のダニエル・ピンクのTEDでの講演記事を読んでいたところ、そのテーマの本が翻訳されると聞き、興奮した記憶が。
特に本書の子育てに関する部分を、再読すべきだと改めて思うワタクシ……。
参考記事:【はてブ3000超!】ダニエル・ピンクの新作『モチベーション3.0』がついに登場!(2010年07月06日)
■4.ザ・プロフィット
ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか
「経営に関する世界の六賢人」に選ばれた著者によって、23種類の「利益モデル」について高度な経営知識が述べられている。若者がメンターに教えを乞うというストーリー形式のため無理なく読める一方、メンターからの教えを主人公と一緒に課題図書も読みながら考えると、ストーリー上の時間は1年以上にもなる。さっと読んでエッセンスを学ぶもよし、ビジネススクールに通ったつもりで自習するもよしの利益率の高い一冊。
◆すいません、この本はずいぶん前に読んだのですが、記事にはできておりませぬ。
ただ、いわゆる「ビジネスモデル本」の先駆けであり、その後類書は数多く出ているものの、まず本書は目を通しておきたいところです。
■5.アイデアのちから
アイデアのちから
アイデアの発想本の名著には「アイデアのつくり方」があるが、本書では発想したアイデアをいかに人の記憶に残るものにするかについての原則が語られている。また、世の中の流行について論じたマルコム・グラッドウェルの『急に売れ始めるにはワケがある』についても言及されており、あわせて読むといいだろう。
◆この本も「面白さ」という観点からはピカイチの出来!
先日ご紹介したばかりの『TED 世界を魅了するプレゼンの極意』に至っては、本書の「記憶に残るメッセージを作るための6つの原則」に沿って展開されていましたっけ。
参考記事:【オススメ】「アイデアのちから」が予想以上に面白かった件(2008年11月25日)
■6.「週4時間」だけ働く。
「週4時間」だけ働く。
本書を読むとわかるが、実際に著者のティモシー・フェリスは、まさにニューリッチなライフスタイルを自らデザインすることに成功している。
本書はその方法を様々な実例を紹介しながら、「マインドセット」「紙に目標を書く」といった古典的な内容から、最近のマーケティング理論やインターネットビジネスの要旨まで幅広く解説した新しいタイプの自己啓発書である。
600ページを超す大著であるが、その内容は「ニューリッチ」になるためのマニュアルである。
◆元々は、前の版である『なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?』が当ブログでは大ヒットしたため、本書も当然購入。
500円ほど高くなっただけで、ページ数が倍以上になったという超お買い得本です!
参考記事:【速報】『なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?』の拡大アップデート完全版がついに登場した件(2011年01月31日)
■7.自分の小さな「箱」から脱出する方法
自分の小さな「箱」から脱出する方法
あなたは「上司が自分のやる気を削いでいる」「部下や同僚が使えない」「妻には思いやりが足りない」「息子が期待に応えない」などと考えたことはないだろうか?
多くの人は他人から受けるストレスが原因で悩みを抱えるものだと思い込んでいる。しかし、その原因は自分が抱えている問題を自分だけが認識できず、他者の視点で考えられない「自己欺瞞」によるものだ。この「自己欺瞞」の状態が、「箱」という独特の表現で示されている。
◆この本も何度かブログでは触れているものの、中身に釣り合った記事を書く自信がなくて、レビューは未だ保留しております。
個人的には、今まで読んだ本の中でも、「上位5本」の中には入っているくらいの名著かと。
■8.さあ、才能(じぶん)に目覚めよう
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
米ギャロップ社による200万人に対する調査から、我々の持つ「強み」を34種類に分類する。人それぞれに「個性」があるように、「才能」にしも人それぞれ種類があるのではないか? と本書は説いている。本書には、自分の強みを発見できる「ストレングス・ファインダー」テストと、その結果の分析方法が書かれている。自分の「強み」を発揮できる仕事に就ければ、やりがいも生産性もアップするのは間違いない。
◆本書の内容は、上記「ストレングス・ファインダー」とその解説が中心なので、それが使えない中古本の価格はきわめて低いものになっています。
私も本書を読んで、初めて「自分の強み」(私の場合は「最上志向」「学習欲」「親密性」)を認識した次第。
参考記事:【自分の"強み"を調べてみました】「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」マーカス・バッキンガム(2008年06月26日)
■9.スタンフォードの自分を変える教室
スタンフォードの自分を変える教室
マイケル・サンデルの『これからの正義の話をしよう』や、ポジティブ心理学を教えるダル・べン・シャハーなど、アメリカの一流大学の講師が難解なテーマを身近な例を用いて解説しているシリーズが売れている。本書も「意志力」という一見難しそうなテーマを、ダイエットや禁煙禁酒、税金の支払いなど身近な例を用いて説明しており、理解しやすい形になっている。著者のケリー・マクゴニガルの美人ぶりもヒットに拍車をかけているのかもしれないが……。
◆「2013年ビジネス書大賞 優秀翻訳ビジネス書賞」を受賞した作品。
この手の翻訳書にしては珍しく、50万部を突破した大ヒット作です!
参考記事:【オススメ!】『スタンフォードの自分を変える教室』ケリー・マクゴニガル(2012年11月02日)
■10.予想どおりに不合理[増補版]
予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 増補版
トリュフの入った高級チョコと無料のチョコレートのどっちを選ぶか? ハーバードの学生にカンニング可能な状況で15分のテストを受けさせたらどうなるか? などなど、とかく難しい内容になりがちな行動経済学の実験も、著者にかかると好奇心旺盛な男子中学生のイタズラのようなユニークなものになる。極めつけは某超一流の大学生たちに対しておこなった「ポルノをみながら性的な質問に答えると素面の時と回答がどう変わるのか?」という深夜番組のような実験である。バカバカしい状況でこそ人間の本質が明らかになるとおしえてくれる笑えて役にたつべストセラー。
◆このダン・アリエリーの作品の前版を読んだときには、その面白さに悶絶したものです。
名著ながら絶版(?)になっているのは、文庫化されたからだと思われ。
参考記事:【スゴ本】「予想どおりに不合理」ダン・アリエリー(2008年12月15日)
■11.ザ・コピーライティング
ザ・コピーライティング―心の琴線にふれる言葉の法則
本書でいうコピーライティングとは、ダイレクトに顧客の心理を動かす「売れる文章(コピー)の書き方」だ。随分、昔に書かれた本だが、読めば売れるコピーの本質は何も変わっていないことに気づくだろう。ただし、監修者で日本にダイレクト・レスポンスド・マーケティングを広めた神田昌典氏が書いているように悪用厳禁である。インターネットの時代だからこそ正しいコピーで良いメッセージを伝えて欲しいものだ。
◆広告界の巨人・デイヴィッド・オグルヴィ曰く「この本は間違いなく、いままでで1番役に立つ広告の本」とのこと。
具体例も豊富ですし、少々高めのお値段も、読めばむしろ安く感じるくらいの名著です。
参考記事:【フツウにスゴ本】「ザ・コピーライティング」ジョン・ケープルズ (著), 神田昌典 (監修)(2008年10月20日)
■12.影響力の武器
影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか
著者は心理学者でありながら「ダマされやすい人間」であったと告白してハる。そうした経緯からも、本書で紹介される原理は実践に応用できるレべルになっており、日常からビジネスまで広く応用できる心理学書となっている。
もちろん人を編すために読むことは許されないが、その気のない人に「イエス」と言わせるテクニックは覚えておいて損はないだろう。
◆訪問販売から新興宗教まで、内部マニュアルの元ネタになっていると言われている心理学の名著。
前版も3000円以上していて、なかなか買う勇気がなかったのですが、これこそ読んで「むしろ安すぎる!」と思った「マイベスト」です!
参考記事:【速報!】最強のビジネス本「影響力の武器」の[第二版]がいよいよ登場!!(2007年08月18日)
【感想】
◆以上、99冊の中から12冊選んでみました。アマゾンのページの方には、これ以外にも収録されている名著が列挙されており、そちらもご参考あれ。
そもそも私の場合、ちょっと好みが偏っている傾向があるので、むしろ「真っ当な」名著が漏れている可能性もありますし。
……って今チェックしたら、掲載されている18冊中、かぶっているのが2冊だけでした!
/(^o^)\ナンテコッタイ
わ、わざわざアマゾンに載せるくらいですから、そっちを推してるワケですよね(震え声)。
ドンマイ、自分!
◆とにかく、よく言われるように「翻訳本」という時点で、まず「駄作」を排除するフィルターがかかっています。
私も毎年秋になると、下記参考記事にあるように、「翻訳本」の売上ランキングを行っているのですが、やはり中身的にも「濃い」作品が多い印象が。
……ウチのランキングだけあって、「モテ本」が多いのは置いといて。
本書を読めば、こうした翻訳本の「名著」のサワリを吸収できることはもちろんなんですが、むしろ本書で読みたい本を選んで頂いて、別途購入されるなり、図書館で読む、というのが正しい使い方だと思います。
なんたって、帯にも「世界のエリートたちが読んでいる本を知らずして、なぜ君が勝てると思うのか?」とありますし。
これは収録された本ごとオススメせざるを得ません!
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【編集後記】
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過去2冊も面白かったので、本作も期待大です!
ご声援ありがとうございました!
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