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2014年04月02日

【ライフハック】『minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ』ジョシュア・フィールズ・ミルバーン,ライアン・ニコデマス


minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ
minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「持たない暮し」を推奨する自己啓発書。

本書は、かつては「勝ち組」だった著者の2人が、その暮しを捨てて本当の幸せを掴むに至った、経緯や考え方を述べた1冊です。

アマゾンの内容紹介から一部引用
今のままで本当にいいの? 最小限しか持たずに最大限に豊かな暮らしをするための21世紀の幸福論。

実践できるかは別として、私自身、色々と考えさせられました。





Minimalist Mac OS X Desktop / DavidTurnbull


【ポイント】

■1.1度に1つのことしかしない
 その瞬間瞬間に身を置くことにしようと思う。インターネットをするのなら、そのことだけに全面的に集中する。他に気を散らしたりはしない。読書する時には読書に専念する。書く時は書くことに専念する。誰かと関わる時には、気を散らすことなく、その人物と関わることだけに専念しようと思う。
 1つ1つの瞬間を大切に味わいながら人生をしっかり生きたいと思う。人生のそれぞれの瞬間は、どれも例外なく全面的に注目に値するものばかりだ。その価値ある人生にしっかりと注意を向けて、もっと有意義な人生を送り始めようと思う。嫌な生活ではなく、好きな生活を送ろうじゃないか。


■2.感傷のこもったアイテムを手放す
 ここで断っておくけれど、僕は感傷のこもったアイテムが邪悪な物だと言っているわけでもないし、そういうものをとっておくことが間違いだと言いたいわけでもない。むしろ、感傷のこもったアイテム(そして感傷的になること)による致命傷なんて微々たるものだと思う。でも、処分したいと思っている何かがある時、それをとっておく唯一の理由が感傷的な理由だとしたら(つまりそれが重荷になっているなら)、もしかしたら、そろそろそれを手放す潮時なのではないか、その重荷から解放される時が来たということではないだろうか。だからと言って、思い切って全部捨ててしまえという意味ではありませんよ。


■3.他人の意向について考えるのをやめる
 ジェラシーのスイッチを切る一番簡単な方法は、他人の意向について考えるのをやめることだ。ある人物の行動を見た時、その人の意向を勝手に想像することからジェラシーが生まれることが多い。けれど、たいていの場合、その人物の意向がこちらの想像とはまったく違うというのが普通だ。本当のところ、他人の真の意向なんて想像しても分かるものではないのだから、そんなことに頭を悩ませること自体、時間の無駄でしかない。


■4.モチベーションがあがらない時は、身体的な状況を変える
 朝ベッドから出るのが嫌だとか、身体を動かすのが嫌な気分の場合、僕らはあえて身体に思いきった変化を与えるようにしている。たとえば、散歩に出るとか、クレイジーな人のようにジヤンプしたりとか(本気でね)、腕立て伏せをするとか、呼吸の仕方を変えてみる(意識して深い呼吸をする)とか、30秒全力でダッシュするとか、いろいろだ。身体状況を思い切って変化させる何かをしてみよう。モーションがエモーションを呼び出してくれるだろう。


■5.まずは自分だけでも始める
 あなた自身が変わり始めるだけで、周囲の人々が追従することは多い。あなたが得ている「恩恵」を目の当たりにするからだ。あなたの新たな生活(あなたのパッションや自由や幸福感)に気づいて「自分もやってみたい!」と思うようになる。
 僕らの場合も、気がついた頃には、最初は僕らのことをクレイジーだと思っていた人たちの多くが、所有物の整理や寄付の仕方、それにもっと有意義な人生の送り方について尋ねてくるようになっている。
 だから、そう、まずは自分だけで始めればいいのだ。


■6.自由とお金を引きかえる
「購入する前に問いかけること」を主体の1つに据えた生活を僕は送っている。お金を稼ぐには時間が必要だが、自分の時間は自分の自由のために使いたい。そう考えると、すでに持っているお金を使うということは、自分の持っている自由を少しあきらめるということを意味する。何かを買う前に(たとえそれが1杯のコーヒーであっても)「このコーヒーには2ドル分の自由をあきらめる価値があるか?」と僕は自問するようになった。そうすることで意識が大きく変わってくる。


【感想】

◆装丁は非常にシンプルである意味オシャレですし、リアル書店で、軽い気持ちで本書を手に取って買ってしまったのですが、これがまた思った以上に「ハードコア」なライフスタイルでした。

冒頭でも触れたように、著者2人が「広い家、最新の暮らし、会社での昇進と高い年収」をすべて手放した、というところまでは、分かります(もったいないですけどw)。

しかし、服を最低限しか持たずに、残りを寄付するとか、テレビはおろか、インターネットも解約する、というのは、正直いかがなものかと。

彼らの「世界中から200万人を超える読者を集めている」サイトにエッセイを投稿するのも、カフェからとからしいんですが……。

The Minimalists

しかも「ミニマリスト、新年の抱負」というくだりでは、「今年1年、消耗品(衛生用品とか食料品)以外の物理的な品物は何1つ買わない」と宣言。

そんなの文房具ヲタの私には無理に決まってるじゃないですかw!


◆その一方で、ジムの会費は払い続け、「週5で有酸素運動とウェイトトレーニングをする」、というジョシュア。

彼は運動エクササイズとヘルシーな食事で、2年で30キロ体重を落としたのだそう。

運動はさておき、食事について言うなら

・肉を食べない(魚は食べる)

・砂糖、揚げ物、複合炭水化物(パンやパスタ等)を食べない

・1日に少なくとも100オンス(約2.8リットル)の水を飲む
……etc

といったスタイルを徹底している模様。

確かに30キロも痩せれば、それは周りの見る目も変わります罠。


◆ただ、こうした「モノを持たない」とか「食事に気を付ける」といったTIPSは真似することはできても、高収入の仕事を辞める、というのは、そう簡単にできることではないでしょう。

これについては、本書によると「自分のパッションとミッションを追及するために辞めた」とのこと。

具体的に言うなら、ジョシュアの場合、「執筆(サイトに載せるエッセイと文藝小説)」と「チャリティやその他の方法を介して他者に貢献することで人の助けになること」。

これでどうやって生活していけるのか……については、3本の長めのエッセイ(おそらくサイトに掲載したもの)が収録されていますので、そちらでご確認を。

ただし、「こうすれば具体的に稼げる」的なお話ではないので、そっち方面は期待しないで頂きたく。


◆ところで、本書の中で、何度か「レオ・バボータ」という名前が出てきて、「どっかで聞いたことがあるなー」と思っていたら、何のことはない、この本の著者でした。

減らす技術 The Power of LESS
減らす技術 The Power of LESS

参考記事:【ライフハック】「減らす技術 The Power of LESS」レオ・バボータ(2009年08月08日)

時期的には、彼の方が先に活躍していた感じです。

それにしても、今、改めて上記記事を読むと、まだ私にもできそうな「ソフトランディング」なのに、全然実践できていないのがカナシイところ。

本書は、この『減らす技術』より「ハード」なので、読むにもそれなりの「覚悟」がいるかもしれません。


見た目はオシャレですが、それは羊の皮なんです!?

minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ
minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ
part1 イントロダクション
part2 今を生きる
part3 心の健康
part4 成長
part5 貢献
part6 パッションとミッション
part7 行動を起こす
part8 変化と試行錯誤


【関連記事】

【ライフハック】「減らす技術 The Power of LESS」レオ・バボータ(2009年08月08日)

【幸せ】『LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。』本田直之(2012年06月15日)

【リスト化】『ゆたかな人生が始まる シンプルリスト』ドミニック・ローホー(2011年02月15日)

【ストレスフリー】「ゆるい生き方〜ストレスフリーな人生を手に入れる60の習慣〜」本田直之(2010年05月23日)

ダメ人間のための『「やめること」からはじめなさい』の7つのコツ(2011年11月27日)


【編集後記】

◆今日の本と「よく一緒に購入されている商品」として表示されていたのがこちら。

スマートサイジング
スマートサイジング

なるほどテーマ的に似たような感じですね。


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