2014年03月31日
【虎の巻?】『ソーシャルメディアを武器にするための10カ条』徳本昌大,高橋暁子
ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 (マイナビ新書)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、私が不得意とする「ソーシャルメディア」の指南書。著者である徳本昌大さんと高橋暁子さんのお2人が、私のようなシロートにも分かるように、丁寧に解説されています。
アマゾンの内容紹介から。
ビジネスにしろ、プライベートにしろ、ソーシャルメディアの力を使って成功する人々が続々と現れている。本書は彼らのようなソーシャルメディアを武器にして人生を変えてきた人々に共通する成功法則を10カ条にまとめた1冊だ。机上の空論ではない、実際の経験と知識に裏打ちされたこの10カ条を学んで、あなたも次のステージに向かって新たな一歩を踏み出そう。
TwitterやFacebookを活用したい方なら、要チェックです!
Twitter / trekkyandy
【ポイント】
■1.アウトプットを恐れないでは私が今は怖くないかというと、そんなことはまったくない。アウトプットにはいつでも恐怖が伴う。いつでも、「この記事はたたかれないだろうか」「この本は売れるだろうか」「今日の講演は聴いてもらえるだろうか」という恐れがある。けれど、その怖さを乗り越えてアウトプットしなければ何も変わらないこともよく分かっている。だから、その恐怖心、臆病な気持ちを胸に抱えたまま、私は毎回清水の舞台から飛び降りている。でも、行動しなかった時の恐怖は、この怖さの比ではないのだ。
繰り返す。アウトプットがないインプットはインプットではない。恐怖を乗り越えてアウトプットしてこそ得られるのが成功だ。アウトプットありきでインプットすることこそが重要であり、成長につながる鍵なのだ。
◆よく「アウトプットあってこそのインプット」みたいな話を聞きますが、それはソーシャルメディアであっても同じこと。
特にブログと比較したら、TwitterやFacebookの方が敷居は低いハズなので、アウトプットをする習慣をつけてしまうと良いと思います。
って、Twitterでブログ更新の通知botやってる私が言えた義理ではありませんがw
■2.失ったチャンスは忘れる
とはいうものの、チャンスがきたと思ったのに、自分以外の別の理由でチャンスが立ち消えになってしまうこともある。(中略)
がっかりしてやる気もなくなるし
「もう2度とチャンスはこないのではないか」
と絶望的に思えてしまう。ここでがっくりして、やる気をなくしてしまう人のなんと多いことか!
けれど、必要以上に腐る必要はない。失ったチャンスは忘れよう。
そして、自分のミス以外で失ったチャンスは、またくると信じて次を待とう。
◆これに関しては、まさに思い当たるフシがありまして。
以前、ブログに関して週刊ダイヤモンドさんの取材を受ける機会があったのですが、その当日に身内に不幸があって、流れてしまったんですよね。
その日はそれどころじゃなかったのですが、さすがに週刊誌だけあって、日を改めて再度、ということにはならず。
それでもめげずに更新していたところ、その後週刊東洋経済さんに掲載されたという。
■3.緩い絆こそソーシャルメディアで保つ
名刺交換でそれっきりになるような相手とも、ソーシャルメディアでつながっておくことで縁を結ぶことができる。会わない間の情報を得たり、相手について広く深く知ったり、逆に自分について知ってもらうこともできる。2度目、3度目に会う機会も得やすくなる。
つまりソーシャルメディアは、今は弱い紐帯(ちゅうたい)だが今後もっと親しくなりたい人、関係性を保っておきたい人、他の方法ではつながれない人とつながるのに向いているのだ。
◆逆に、家族や同僚などの「強い絆」に属する相手とは、必ずしもソーシャルメディアでつながる必要はないとのこと。
まー確かに、たまにやっかいになった話とか聞きますよね(友達申請を受けて困った等の)。
私の場合、絆が強くても緩くても、ソーシャルメディアは活用していないので、今後頑張る際には「緩い絆」中心で参ります。
■4.直接顔を合わせる
IT企業の人たちに話を聞くと、必ずと言っていいほどこう言う。
「直接顔を合わせることは本当に大事ですよ。直接会うと交換できる情報量がまったく違う。雑談の中から新しいビジネスが生まれることもあるし、一緒にやろうという話になってその場でプロジェクトが生まれることもある。僕らは、すぐに顔を合わせられるように意識的に近くに集まっているんですよ」
そうなのだ。IT企業もコミュニケーションをITだけで済ませることはけっしてない。それどころか、そのような企業こそ、直接顔を合わせる強みをよく分かっており、折を見て会うことを大切にしている。
◆これはまさに、昨日ご紹介したこの本でも言われていたこと。
戦略的上京論 (星海社新書)
参考記事:学生のうちに知っておくべき『戦略的上京論』のこと(2014年03月30日)
やはり直接会うことは大事なのだな、と再認識した次第です。
■5.ソーシャルメディアではできるだけ自分のことについて書かない
パーソナルブランディングのためのヒントを1つ教えよう。フェイスブックなどソーシャルメディアでの情報発信は、できるだけ自分のことについては書かないことだ。自分のことはブログなどで最低限情報発信するだけにしておくのだ。その代わりに、あえて自分の仲間をソーシャルメディアで応援するとよい。徹底的に他者について情報発信すれば、その投稿に関してのお礼投稿が相手から返ってくるのだ。
◆この件に関しては、ちょっと意外でした。
ソーシャルメディアこそ、がんがん自分の情報を発信すべきなのかと思いきや、あにはからんや。
むしろ積極的に他者を紹介せよ、と。
そう言えば、私の場合、毎日本をレビューしているので、著者さんや編集者さんに、該当記事を紹介ツイートしてもらうことが多いです(Facebookは確認できないことがほとんど)。
これもTwitter以前であれば、ブログやメルマガでわざわざ書かねばならなかったワケなので、そういったメディアをお持ちでない場合には、何も起こらなかったかと。
そういう意味では、ソーシャルメディア時代だからこそ、他者紹介もより効果があるのかもしれません。
【所感などなど】
◆ちゃんとした(?)ソーシャルメディア本を読んだのは久し振りだったので、実はかなり付箋を貼っております。もっとも、私自身がホントにこの手の話に疎いため、その分の割り増しは否定できず。
とにかく私の場合、TwitterもFacebookも、完全に更新通知のみ、という状態ですから、まったく「ソーシャル」ではありません。
しかもFacebookに至っては、いつアカウントが停止されてもおかしくないという。
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) <ブログで言ったらヤバいだろう、JK…
. | (__人__)____
| ` ⌒/ ─' 'ー\
. | /( ○) (○)\
. ヽ / ⌒(n_人__)⌒ \
ヽ |、 ( ヨ | だって登録名がSmooth Foxって ムググ…
/ `ー─− 厂 /
| 、 _ __,,/ \
そんなわけで、たまにFacebookでメッセ頂くのですが、ご用のある方は、お手数ですが、こちらのページにあるメールフォームからお願いします。
管理人の自己紹介&このブログについて:マインドマップ的読書感想文
◆なお、本書は各章のおしまいに、実際にウェブ界で活躍されている人気ブロガーからのアドバイスを収録。
参考までにその10名のお名前とブログを掲載しておきます。
・松村太郎さん:[ t] TAROSITE.NET | The world is still young.
・コグレマサトさん:[N]ネタフル
・中島大希さん:坂の上で、見た雲は・・・
・斎藤洋子さん:ケ・セラ・セラ | 咲き誇る桜のように
・上原誠司さん:上原 誠司 | うえせい.com
・小川晋平さん:独立系コンサルタントのマーケティング事典
・高木芳紀さん:普通のおじさんとソーシャルメディア。:ITmedia オルタナティブ・ブログ
・山田トモミさん:ともらぼ〜iPhone講師&リフレクソロジスト山田トモミのソーシャルな生活
・しゅうまいさん:しゅうまいの256倍ブログ neophilia++
・いしたにまさきさん:[mi]みたいもん!
皆さん、いずれもためになることをおっしゃられているので、ここはお見逃しなく。
個人的には、しゅうまいさんの「●●サービスを使って伝える力を磨く」というのが、目からウロコでした(ネタバレ自重)。
◆ところで、私がソーシャルメディアに余り注力していないのは、別に否定的なわけではなくて、単に時間が足りないから。
相変わらず、ブログ記事1本書くのに、2〜3時間(読書時間除く)ほどかかっているような状態ですと、ブログを書くだけでいっぱいいっぱいでして。
とはいえ、今後はソーシャルメディアを今より活用する可能性は高いですし、その場合、私にとって本書が役に立つことは必至です。
また、もっとソーシャルメディアを使いこなせている方でも、この界隈(?)で名乗りを上げたいなら、本書を正座して読むべきかと。
極めて真っ当なソーシャルメディアの指南書です!
ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 (マイナビ新書)
第1条 専門家たれ
第2条 アウトプットで自分もまわりも巻き込む
第3条 手を挙げる準備をしておく
第4条 緩い絆のコミュニティを作る
第5条 ソーシャルで出会い、つながり、リアルで会う
第6条 即レス、即アクションを心がけよ
第7条 Give&Give 貢献こそがソーシャルメディア
第8条 仲間を見つけて協力し合う
第9条 伝える力と聞く力をソーシャリアルで鍛えよ!
第10条 プラットフォーム(基盤)を作る
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【編集後記】
◆本書を書かれたお2人の、他の作品をついでにご紹介。乗り遅れるな! ソーシャルおじさん増殖中! (ソフトバンク新書)
スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本
ご声援ありがとうございました!
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