2014年03月27日
【色分け】『図解超記憶! 色分け勉強法 「分ける」だけで「時短」「効率」「理解度」がアップする』椋木修三

図解超記憶! 色分け勉強法 「分ける」だけで「時短」「効率」「理解度」がアップする
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本の記事」の中でも注目を集めていた1冊。当ブログで、これまで年間売上ランキングの1位を4度も獲得した『図解 超高速勉強法』の著者である、椋木修三先生の最新作です。

図解 超高速勉強法―「速さ」は「努力」にまさる!
参考記事:【記憶&速読】「図解超高速勉強法」椋木修三(2008年05月04日)
地元の書店で見当たらなかったので、アマゾンで購入し、届いた箱の蓋を開けたら、あらビックリ!
な、なんでこんなに分厚いの!?

【ポイント】
■1.教科書を整理する勉強で得た知識を、確実に頭の中に定着させていくために、復習は絶対に欠かせません。
その復習の効率を上げるためには、教科書の中身の整理が必要になります。
具体的には、教科書内の項目を「最重要」「重要」「やや重要」などに分けるのです。
人によっては、「重要語句」「説明箇所」「補足事項」などと分けるかもしれません。
試験勉強がうまくいかない人は、その分け方が上手でないように思います。
その分け方の効率的な方法の1つに、本書の主題である「色分け勉強法」があるのです。
■2.「復習しやすい」を意識して勉強する
受験勉強は、極論すれば「新しい知識を頭に入れる」→「復習する」のくり返しです。頭の良し悪しの差ではありません。受験勉強をする際、常に意識しておいたほうがよいのは、
「復習しやすい教科書作り」
「復習しやすいノート作り」
「復習しやすい問題集作り」
を心がけることです。
この「復習しやすい」ことを、受験勉強を始める前から意識するのと、受験勉強が佳境に入つてから気づくのとでは、雲泥の差がつきます。
■3.「色分け」することで見えてくるもの
色分けすることで見えてくるものがあります。
それは、「重要な用語や単語はどれか」、「その説明はどこか」、逆に「不要なところはどこか」などが明確になるという点です。
また、採点された答案用紙を見て「まちがった原因は何か」「正しい解答の導き方」など、色で分けることで一目瞭然となり、かつ明確に頭の中にインプットされやすくなります。これにより、復習力を上げるだけでなく、記憶力や理解力なども同時に上げていくことが可能となるのです。
色分けする意味はここにあります。
■4.線の引き方にも「役割」をつける
たとえば、「重要語句」は「太線」。その重要語句を説明している「説明文」は「細線」を引くのです。あるいは、「重要語句」は「太線」。その「説明文」は「二重線」。そして、「参考になる文章」は「一本線」といった分け方をしておくと、マーカーを引くときだけでなく次回読み返すときも時間が短縮できます。
■5.色を追っかけて確認する
たとえば、オレンジ色にマーキングしたところを見て、ここは「問題提起」だから、まずその「問題提起となっている文章」を読む。
次にその「解答」となるグリーン色でマーキングした文章に目を移して、「解答を示した文章」を読む。
さらに、その解答の「理由」となっているブルー色でマーキングした文章に目を移して、「理由を示した文章」を読む。
そして、最後は「例外」を表すピンク色でマーキングした文章に目を移し、「例外を示した文章を」を読む。
と色ごとに順々に追いかけて確認していくのです。それ以外のマーキングしていないところは目もくれない――すなわち、マーキングされていないところは捨てるようにしていくのです。
■6.ふせんも「役割」を決める
たとえば、色ごとに重要度、切迫度を表すことができます。
勉強をしていくうちに、だんだん自分の中で、ちょっと考えれば理解できることと、時間をかけなければ理解できないことが、反射的に峻別できてきます。
これに応じて色を変えるのです。
また、最初のふせんは黄色で統一して、何度、そのふせんに当たっても理解が改善されないものには、ピンクのふせんに貼り換えるなどの方法もあるでしょう。
さらに、教科書の学習を進める中で、憶えられなかったり理解できなかったりした色と、テストを受けて、新たに発見した不明点とで、それぞれ色を用いる方法なども考えられます。
【感想】
◆さて、冒頭で申しあげたように、本書はすこぶる厚いです。画像で一緒に並んでいる『一瞬で人に好かれる6つの秘密』が272ページありますから、そのボリュームがお分かり頂けるかと。
ただし、その厚さの2/3の理由はコレでした。

コクヨの新製品である、2色蛍光マーカー「ビートルティップ・デュアルカラー」。
「2色蛍光マーカー<ビートルティップ・デュアルカラー>」を発売|プレスリリース|コクヨ
今まで、CDやDVDが付録として付いている本や雑誌は購入した事がありましたが、蛍光マーカーは初めてですよ!?
◆パッケージから出すと、こんな感じ。

従来の「ビートルティップ」が単色で「太線・細線・二重線(囲み線)と3種類の線が引ける」のに対して、こちらは見ての通り「2色使い」です。
何となく短く感じるのは、軸が若干太いからで、それは2色使いである以上、致し方ないでしょう。
ただ、「ビートルティップ」の最大の特徴である「ペン先が二股に分かれている構造」を、今まで以上に活用していると言えそうな。
今までも2色使いの蛍光マーカーはありましたが、軸の両端にペン先があってひっくり返さなければならないところ、この製品ならクルッと回すだけで済みます。
ちなみに、上記プレスリリースにあるように、この「ビートルティップ・デュアルカラー」の発売は4月9日からなので、本書を買うと「一足先に手にできる」……と、今回は文房具がテーマではないのでこの辺でw
◆さて、肝心の「色分け勉強法」については、かなり「真っ当」な感じ。
そもそも対象となる勉強の内容や、各人の嗜好によって、既に多くのマーキングのスタイルが存在していると思います。
私自身も、税理士試験の受験生時代は、授業中は先生の指示通りにマーキングしていましたが、いざ暗記する際は、あらかじめ取っておいたコピーに、独自のスタイルでマークしてましたし。
……もっとも、どの勉強本を読んでも、私のやり方のようなマーキングを見たことがないので、かなり特殊なのかもしれませんが。
ですから、本書の「おわりに」にあるように、「活用済み」のところはスルーして、「なるほど、こんな使い方があったのか」というところを活用すべきかと。
◆また、本書はタイトルに「図解」と入っているように、写真やイラスト・図が豊富です。
それも「色分け」の本なだけあって、全ページフルカラー!
大きさは単行本サイズですが、ページ数や図の量を考えると、むしろ「図解本」に近いくらい。
おそらくこの記事を読まれている方は、『図解 超高速勉強法』は既にお読みだと思いますので、その続編というか、スピンアウト作品(?)とでもお考え頂きたく。
マーキングを基礎から学びたい方にオススメ!

図解超記憶! 色分け勉強法 「分ける」だけで「時短」「効率」「理解度」がアップする
0 試験で勝つ人の勉強法、負ける人の勉強法
1 色分け勉強をする前に知っておくべきこと
2 マーカー徹底活用で復習力をアップする
3 実力が格段にアップする色分けノート術
4 時短・効率・理解度アップ!ふせん色分け法
【関連記事】
【記憶&速読】「図解超高速勉強法」椋木修三(2008年05月04日)【記憶系】「一発記憶!図解 超高速勉強法〈2〉」椋木修三(2008年05月20日)
【濃縮】「新超高速勉強法」椋木修三(2009年02月28日)
【知的生産術】『"司法試験流"勉強のセオリー』伊藤 真(2012年04月08日)
【ガチ系勉強本】「資格試験の合格技術」多田健次(2009年04月23日)
【編集後記】
◆つい先日出た勉強本。
3ヵ月で結果が出る! 資格が取れる! 「超効率」勉強法 (講談社プラスアルファ文庫)
高島先生も比較的オーソドックスなスタイルなので、安心して読めますw

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