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2014年03月06日

【自己啓発】『失敗しないとわかっていたら、どんなことをしてみたい?』ジョン・C・マクスウェル


失敗しないとわかっていたら、どんなことをしてみたい?
失敗しないとわかっていたら、どんなことをしてみたい?


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、昨日の「未読本・気になる本」の記事にて取り上げた1冊。

久々に思いっきり「自己啓発ど真ん中」な内容でしたw

アマゾンの内容紹介から一部引用。
世界中でシリーズ累計1800万部!!世界一のメンターが贈る、勝ち抜くためのバイブル。
本物の成功者だけが知っている「失敗を味方につける方法」を初公開。
「タダでは起きない人」「何かやる人」は何が違うのか?

「成功本」好きの方なら、たまらないのではないか、と。





Success / Victor Bjorklund


【ポイント】

■1.謙虚であること
 逆境は、誰しもが経験する。
 それによって謙虚になる人もいるし、頑固になる人もいる。自分が頑固になるに任せてしまった人たちは、悲惨だ。頑固な人が何かを学ぶのは、非常に困難だからである。
 すぐれた宗教指導者エズラ・タフト・べンソンはこう述べている。
「高慢な人は、誰が正しいのかということを気にする。謙虚な人は、何が正しいのかということを気にする」


■2.現実を見ること
 人生で困難に直面した時、レモンをレモネードにすることもできるし、すっぱいまま放っておくこともできる。あなたの選択しだいなのだ。
 現実を直視し、自信に満ちた期待感を保ち、最善を尽くすのは、なまやさしいことではないが、可能ではある。しかも、それによって人生にとんでもなく大きな差がつく。それによってあなたは学び、成長し、成功することになるのだ。


■3.責任を負うこと
 責任を負うには、行動が確実に発言に沿うようにすることも大切だ。
『歴史上の人物に学ぶリーダーシップ』の著者ジェフ・オリアリーは、こう助言している。
「1日の終わりに、自分の仕事に署名をすること。それができないなら、新しい職を探しなさい」


■4.向上心を持つこと
 毎日自分を高めるために時間を割きたいなら、手始めとして、私がやっているように、1日の終わりに次の3つのことを自問自答してみるといいかもしれない。
「今日は何を学んだか? 心と頭の両方に訴えかけてきたものは何か?」
「今日はどんなふうに成長したか? 感動したもの、影響を与えられたものは何か?」
「これまでと違うことをしようと思ったか? それは何か?」


■5.希望を持つこと
『差異の尊厳』という本のなかで、偉大な宗教家であるジョナサン・サックスはこう書いている。
「ユダヤ人の歴史を調べるなかで私が学んだ一番重要なことは、『楽観』と『希望』の差だ。楽観とは、『物事はよりよくなるだろう』と思い込むことであり、希望とは、「自分たちで力を合わせれば物事をよくしていける』と信じることだ。楽観が受動的な美徳であるなら、希望は能動的な美徳である。楽観的でいるのに勇気はいらない。しかし、希望を持つには勇気がいる」


■6.学習意欲を持つこと
 学習意欲は、2つのことに左右される。「吸収力」と「心構え」だ。
 吸収力のほうは、あらかじめある程度定まっているかもしれない。だが、心構えは全面的に自分で選択するものだ。
 まずは、学習意欲を持とうとする姿勢をとらなくてはならない。ハーバード大学などの研究により、成功するには心構えが大切だということが裏づけられた。知能や教育、特別な才能や運よりも、心構えのほうがはるかに重要だとわかったのだ。実に、人生における成功の85パーセントが心構えによるもので、能力による成功はたった15パーセントしかないという結論なのだ。この調査結果は、マーク・マーフィーが出した結果と一致している。


■7.逆境を恐れないこと
私が逆境から学んだ4つの教訓をここに紹介しよう。

○成功に至る道は必ずしも一本道ではない
○「つらい時」は「努力することをやめる時」ではない
○自分がしようとしていることに苦しめられてはいけない
○「失敗した回数」ではなく「成功した回数」で人は判断される


【感想】

◆冒頭で申しあげたように、内容的には「自己啓発ど真ん中」でした。

なお、上記各ポイントの小見出しは、下記目次の各章からのもの。

それぞれの章ごとのテーマに沿った内容が、体験談や書物、金言等から展開されていきます。

しかもその金言・名言が結構多くて、それだけ集めても、1つの記事になりそうなくらい。

引用元の書籍が明記されていない(おそらく原書の段階からだと思われ)ので、それは断念しましたが、こういうのって、遭遇するたびにキチンと書きとめるなりしてるんでしょうね。


◆ちなみに本書のタイトルの「失敗しないとわかっていたら、どんなことをしてみたい?」は、著者のマクスウェル氏が友人のロバート・シュラー氏から問われたものであり、まさに本書のプロローグの冒頭で登場。

ただ、昨日の記事で「タイトルだけで買いたくなった」と申し上げましたが、実はこれは本書の「つかみ」のようなものであり、そもそも原題は邦題と違います。

Sometimes You Win--Sometimes You Learn: Life's Greatest Lessons Are Gained from Our Losses
Sometimes You Win--Sometimes You Learn: Life's Greatest Lessons Are Gained from Our Losses

直訳すると「失敗から学ぶ」みたいな感じでしょうか。

確かに本書では、逆境やら現実やら不遇やら、色々なものから学ぶことの大切さが説かれています。


◆登場するエピソードの中では、法則5の「希望を持つこと」に登場する、隻腕投手のジム・アボットのお話が印象的でした。

ジム・アボット - Wikipedia



ある程度の年代から上の方なら、ご存知の方も多いと思いますが、改めて子どもの頃からのエピソードを読むと、彼と、そして彼の両親の心の強さに打たれます。

自分が彼らと同じ状況に置かれた時に、「希望」を持ち続けることができるのかどうか……。


◆また、マクスウェル氏は、先日ご本を紹介したばかりの、ジョン・ウッデン氏とも親交が深かったとのこと。

それもあって、本書の巻末には、マクスウェル氏による2人のエピソード並びに、ウッデン氏からのメッセージが収録されています。

なるほどお二人の言われていることは、自己啓発の「真っ当路線」という意味で、かなり近いカモ。

そして本書も、この手の本がお好きな方なら、きっと「ツボ」だと思います。


自己啓発書の王道的な1冊!

失敗しないとわかっていたら、どんなことをしてみたい?
失敗しないとわかっていたら、どんなことをしてみたい?
プロローグ 最後に成功する人の法則
法則1 謙虚であること
法則2 現実を見ること
法則3 責任を負うこと
法則4 向上心を持つこと
法則5 希望を持つこと
法則6 学習意欲を持つこと
法則7 逆境を恐れないこと
法則8 難問を恐れないこと
法則9 不快な経験を受け入れること
法則10 変化を受け入れること
法則11 成熟すること
エピローグ 成功で終わらない人の秘密
ジョン・ウッデンとの出会い
著者の親友、ジョン・ウッデン氏からのメッセージ


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【ネバリズム】『たった1つの言葉が人生を大きく変える』マーディ・グロース(2012年04月04日)


【編集後記】

◆上記で登場したジョン・ウッデン氏の本を改めてご紹介。

元祖プロ・コーチが教える 育てる技術
元祖プロ・コーチが教える 育てる技術

レビューは上記関連記事にて。


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