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2014年02月25日

【モテ?】『二軍男子が恋バナはじめました。』桃山商事


二軍男子が恋バナはじめました。
二軍男子が恋バナはじめました。


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、リアル書店でつい手に取って買ってしまった1冊。

恋バナ収集ユニットである「桃山商事」のTOP3人が、恋バナをアツく(ユルく?)語っております。

アマゾンの内容紹介から。
恋に悩む人々の話を聞く「失恋ホスト」活動などで得た、のべ400人の恋バナをもとに、アラサー男子3人が男女のすれ違いについて真剣にボーイズトーク。
きびしい恋の現実に、二軍選手のメンタリティで立ち向かう!
オトコ版 SEX AND THE CITY!

くれぐれも「『二軍のホスト』の失恋話」(混ざり過ぎw)と勘違いされぬよう……。





The Boys / Swift Benjamin


【ポイント】

■1.LINEで別れるというカタチ
清田 前に失恋ホストを利用してくれた女の子は、彼氏からLINEで別れを告げられたことにかなり腹を立てていた。LINEって短いメッセージをサクサクやりとりするのに向いてるツールだから、そもそも別れ話をするのには不向きという問題があると思うんだけど、彼女の場合はそれだけじゃなかったんだよね。

佐藤 そうそう。別れ話の発端が、あるときふと彼氏のスマホをのぞいてしまい、LINEで別の女の人と浮気しているのを見っけてしまったことで。

清田 もしかしたら彼は、LINEで自分と別れ話をしている最中も、同時に浮気相手とやりとりをしていたのかもしれない……。そういう想像も含め、彼女は腹を立てていたんじゃないかな。


■2.些細なひと言が、別れのきっかけになる
森田 彼氏の家に泊まりにいったとき、駅前のコンビニで豆乳を買ったんだって。よく見るじゃん、緑色のパックの。それをソファに座りながら飲んでたら、彼氏が「マキもそれ好きなんだ〜」って言ったらしい。(中略)
いやね、いろんな可能性があると思うんだよ。会社の女性たちがよく飲んでるとか、彼氏自身が好きだってこともあり得る。でも、彼女が真っ先に思い浮かべたのは、「この豆乳、元カノ『も』好きだったのかな……」ってことで。

佐藤 ああ、そういうことか! それは確かにイヤかも。もし私が彼女にそれを言われたら、同じソファで豆乳を飲む元カレの姿をありありと想像し、ジェラシーて充満して完全にブンむくれますね。


■3.失恋は少しずつ進行する
森田 たとえば俺のケースで言えば、ああいう理屈っぽかったり、言葉の厳密さにこだわったりするところは、非常に自分っぽいなあと思うわけですが、もしかしたら彼女は、そういう性格が普段からイヤな部分として見えていたのかもしれない。そのひと言だけがダメだったのではなくてね。

清田 同じような場面に何度も遭遇し、この人には何を言ってもムダだな、この人は一生変わらないだろうな、とある時点で思った瞬間に、「別れる」という選択肢がリアルなものとして浮上してくるんだろうね。


■4.価値観はズレていてあたり前?
清田 とにかく、恋愛における考え方って、あらゆる部分で個人差があるわけだよね。これまで見てきた恋愛の型、呼び名、スケジューリング意識というのはほんの一例にすぎなくて、たとえば金銭感覚とか、セッ●スのペースとか、連絡の頻度とか、何においても個人個人で考え方にズレがあるのが基本で。

森田 そうだね。とはいえ、これは「だから考え方が合う人を探しましょう」って話ではない。というか完全に合う相手なんてほとんどいないと思うんですよ。たから、個人差の存在を前提として認めた上で、それをコミュニケーションによって逐一調整していくって発想の方がうまくいくような気がするなあ。


■5.男の行動原理は「僕を見て!」
清田 そういえば僕も、仕事の後輩女子から「合コンに行ったら相手の男がみんな社員証をぶら下げてた」って話を聞いたことがある。見たら大手の広告代理店だったようで……。女子たちは唖然としたみたいだけど、彼らからすると、「業界人の僕を見て!」ってアピールなんだろうね。

佐藤 まさに! 男のやることなんて、ほとんどすべてがそれだと思うわ。だってそうでしよ? 暴走族のパラリラパラリラも、ビッグスクーターから流れる爆音のJポップも、翻訳すれば「僕を見て! 僕を見て!」という自意識の絶唱ですよ、マジで!


■6.女子の矛盾を受け止める
清田 友人の女子いわく、自分でもむちゃくちゃなことを言ってるのはわかってるんだって。でも、「丸ごと受け止めてほしいの!」って。それが理不尽なのはわかってるし、たとえば仕事なんかでは絶対にそんなことは言わない。だけど、せめて恋愛ではそれを解放させてほしい。ていうか、心を許せる彼氏だからこそ言ってるわけであって、そこを理詰めで矛盾を指摘されちやったら、一緒にいる意味すら消滅しかねないと。

森田 「ねじれは自然、論理は不自然」ってことかもしれない。俺も反省します。


【感想】

◆冒頭で、「『二軍のホスト』の失恋話」とか書きましたが、そもそも本書の帯(アマゾンでは見えません)には、こんなフレーズが記載されています。

「失恋、理想の恋人、男女のすれ違い、セックス、結婚…話題の「失恋ホスト」が五〇〇人の男女から集めた恋バナをもとに語り尽くす、二軍男子による新感覚のボーイズトーク!」

これ、「失恋ホスト」が何たるかを知らなかったら、そう勘違いしても不思議ではない……と言うか、私自身書店で最初に見た時は、「ホストの恋バナ本」だと思いましたよ!

「失恋ホスト」とは、実際には、Wikipediaの「桃山商事」のところに記載されているように、「恋に悩める人々の話を(桃山商事の)メンバーが聞いたり、一緒に遊んだりするサービス」。

彼らはそこで聞いた話を、ネットラジオ(「二軍ラジオ」)や各種コラムで紹介しているのだそう。


◆そして本書は、こうして集まったネタを元に、「二軍ラジオ」を収録している3人(清田代表、佐藤広報、森田専務)が「恋バナ」を展開する、というもの。

考えてみたら、芸能人でも、作家でも、専門家(ナンパ師等)でもない男性の対談や鼎談、というのは、ほとんど記憶にありません。

サブカル系ならありそうな気もしますが、すいません、そこまで守備範囲広げてませんでした。

ただ、芸能人や専門家の恋バナなら参考になるかと言うと、そこはかえって微妙な気が。

どの本とは言いませんが、とある対談本に登場されている女性の方の恋愛観は、かなり特異なものでしたし。

そういう意味で、本書のような「市井の人々」の最大公約数的な恋バナは、自分の周りの人の話を聞いているようで、結構新鮮でした。


◆改めて思ったのが、恋愛においては「誰に対してもこれをやっとけば絶対大丈夫」という「OKテクニック」はほとんどないのに、「これやったらアカン」的な「NG行為・NGフレーズ」は、沢山あるな、ということ。

そして、これら「NG」ネタは、主に「男女の性差」によるものが多いのですが。

参考記事:【モテ】男女の性差について学べる本10冊(2014年02月20日)

例えば、上記ポイントの5番目の「暴走族のパラリラパラリラ」は極端だとしても、「こういう事をすると、女性はどう思うのか」を知っておくと、より一層女性に好かれると思われ。

実際、私自身にも若い頃には、「僕を見て!」的な行為は、いくつもありました(遠い目)。


◆正直なところ、本書は具体的な「モテる」テクニックが収録されている、というワケではありません。

登場するメンバーも、本書を読む限りは、そこまでモテモテ(一部メンバーは業界人やCAとの恋愛経験アリ)でもないですし。

フツウ(よりは上ですが)の男性陣の自分自身や、身の回り、さらにはネットラジオを通じて得た経験を「疑似体験できる」というのが本書のキモではないでしょうか?

女性に比べて、こういう「恋バナ」経験が少ないであろう男性にとっては、いい勉強になることウケアイです。


「女もすなる恋バナといふものをオトコもしてみむとてするなり」

二軍男子が恋バナはじめました。
二軍男子が恋バナはじめました。
第1章 失恋
第2章 恋愛の個人差
第3章 カッコつける男、ねじれる女
第4章 セックス
第5章 結婚


【関連記事】

【モテ】男女の性差について学べる本10冊(2014年02月20日)

『淑女のはらわた 二村ヒトシ恋愛対談集』二村 ヒトシ,犬山紙子,小明,川村エミコ,まんしゅうきつこ,荒牧佳代,はあちゅう,ジェーン・スー(2014年02月14日)

【モテ】『「絶望の時代」の希望の恋愛学』宮台真司(2013年12月25日)

【モテ】『千人斬りの銀座ママに学ぶ! モテる男のセ●クス流儀』田辺まりこ(2013年12月18日)

【モテ】『もっとモテたいあなたに』に学ぶ7つのNG(2013年12月09日)


【編集後記】

◆Wikipediaによると、桃山商事のメンバーは、二村ヒトシさんと連載を持たれてるんですね。

その二村さんのご本を。

すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)
すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)

これの新書版はレビュー済みですので、そちらもご参考まで。


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