2014年02月20日
【速報!】あのマルコム・グラッドウェルの3作品が1冊になって再登場!
犬は何を見たのか THE NEW YORKER 傑作選
【はじめに】
◆当ブログでは、その作品をコンスタントにご紹介している、『THE NEW YORKER』のエースライター、マルコム・グラッドウェル。彼の『THE NEW YORKER』でのコラムを集めた『THE NEW YORKER傑作選』は、日本では2010年にハードカバーの3部作として既に発売済みです。
これは、3部作を未読の方なら、かなりお買い得かと……。
what-the-dog-saw-book / crstnblue
【『THE NEW YORKER傑作選』について】
◆冒頭で申し上げた『THE NEW YORKER傑作選』3部作は、当ブログでもレビュー済みです。そこで、それぞれの書影とその時のレビューを合わせてご紹介。
マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選1 ケチャップの謎 世界を変えた“ちょっとした発想” (マルコム・グラッドウェルTHE NEW YORKER傑作選)
◆下記参考記事をご覧になるとお分かりのように、第1弾はマーケティング系のネタが多めな感じ。
1/3でこの濃さですから、全3冊揃ったらどんなことになるのやら、とワクワクした記憶があります。
参考記事:【注目!】マルコム・グラッドウェル新作『THE NEW YORKER 傑作選1 ケチャップの謎 世界を変えた“ちょっとした発想”』がいよいよ発売!(2010年07月07日)
マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選2 失敗の技術 人生が思惑通りにいかない理由 (マルコム・グラッドウェルTHE NEW YORKER傑作選)
◆第2弾はタイトルにもある「失敗ネタ」「事故ネタ」が中心。
記事にも書きましたが、スキルアップ系の本がお好きな方には、この2冊目がオススメでした。
参考記事:【オススメ】マルコム・グラッドウェル『失敗の技術』に学ぶ2種類の失敗(2010年08月07日)
マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選3 採用は2秒で決まる! 直感はどこまでアテになるか? (マルコム・グラッドウェルTHE NEW YORKER傑作選)
◆ラスト3冊めは、小飼 弾さんお気に入り。
本書のタイトルはグラッドウェルの『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』を彷彿とさせますが、その話以外にも下記参考記事には、『天才! 成功する人々の法則』に関連したエピソードがありますね。
参考記事:【いよいよ完結!】『マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選3 採用は2秒で決まる! 直感はどこまでアテになるか?』(2010年09月10日)
【まとめ】
◆今回、冒頭でも「3作品が1冊になって」と申し上げましたが、上記の小飼さんの記事にあるように、本書は元々、原書では1冊でした。What the Dog Saw
今回の翻訳本の邦題があんまりだと思ったのですが、何の事はない、原書のタイトルそのまんまという。
版元さんのセンスを疑って、正直スマンカッタw
ただ、この邦題だとリアル書店で、下手したらペットコーナーに置かれそうな悪寒……。
◆また小飼さんは、「全部で19章の各章は、それだけで一冊の本になってもおかしくないほど密度がある」と弾言。
確かに中身の濃さは、さすがグラッドウェルというか、コラムの中から厳選されただけのことはあります。
読んだからと言って、スキルアップするタイプの本ではないので、当ブログ的には積極的にはプッシュできないものの、この手の「科学的エッセイ」がお好きな方なら一読の価値アリ。
ソフトカバーになった分、ハードカバー3冊に比べたらはるかに持ち運びやすくなった点もポイントが高いです。
140225追記
Kindle版出ました!
犬は何を見たのか THE NEW YORKER 傑作選
それでもお買い得なことは間違いないです!
犬は何を見たのか THE NEW YORKER 傑作選
第1部 マイナー世界の天才たち
偏執狂か先駆者か
第1章 TVショッピングの王様
アメリカのキッチンを征服した男
第2章 ケチャップの謎
マスタードは数十種類以上、なのにケチャップは、なぜ同じ味?
第3章 ブローイング・アップ(吹っ飛び)の経済学
ナシーム・タレブが#壊滅的損失ブラックスワンの不可避性を投資戦略に転換させるまで
第4章 本当の髪の色
ヘアカラーと戦後アメリカの隠れた歴史
第5章 ジョン・ロックの誤解
#避妊薬#ピル#の開発者が女性の健康について知らなかったこと
第6章 犬は何を見たのか?
カリスマ調教師シーザー・ミランの神業
第2部 セオリーと現実がズレる理由
理論と予測と判断と
第7章 オープンな秘密
エンロン、インテリジェンス、そして情報過剰の危険性
第8章 100万ドルのマレー
ホームレスのような問題は、対処するよりも解決するほうが簡単かもしれない理由
第9章 画像をめぐる問題点
乳がん撮影と空軍力、「見る」という行為の限界
第10章 借りもの
盗作は人生を破滅させるほどの罪なのか?
第11章 点と点を結べ
インテリジェンス改革のパラドックス
第12章 失敗の方法論
ある人は緊張し、ある人はパニックに陥るのはなぜか?
第13章 爆発
チャレンジャー号の悲劇は誰の責任か? それは「誰」のせいでもなかった
第3部 第1感は正しいか
個性も知性も直感次第?
第14章 遅咲きの花
天才=早咲きの花か?
第15章 成功しそうな人間
「誰がこの仕事に向いているのか」わからないときの雇い方
第16章 危険な心
犯罪プロファイリングは容易につくられる
第17章 才能という名の神話
頭脳明晰な人間に対する過大評価とは?
第18章 採用は2秒で決まる?
面接で本当は「何」がわかるのか
第19章 トラブルメーカー
ピットブルが犯罪について教えてくれたこと
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【勝間さん激賞!】「天才!成功する人々の法則」がいよいよ発売へ!(2009年05月13日)
【ティッピング・ポイント】「急に売れ始めるにはワケがある」マルコム・グラッドウェル(2007年07月18日)
『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』 マルコム・グラッドウェル (著)(2006年03月01日)
【編集後記】
◆本書のアマゾンページにあるように、グラッドウェルの新作がもうすぐ出る模様。こちらは昨年既に発売されている、その洋書版です。
David and Goliath: Underdogs, Misfits and the Art of Battling Giants
もちろんKindle版もありました!
David and Goliath: Underdogs, Misfits and the Art of Battling Giants
英語苦手な私は、おとなしく翻訳本を待ちますがw
ご声援ありがとうございました!
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