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2014年01月10日

【超自己啓発?】『「人生成功」の統計学〜自己啓発の名著50冊に共通する8つの成功法則』晋一


「人生成功」の統計学〜自己啓発の名著50冊に共通する8つの成功法則
「人生成功」の統計学〜自己啓発の名著50冊に共通する8つの成功法則


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、成功法則の集大成とも言える1冊。

タイトルにもあるように、本書は自己啓発書の名著50冊から共通して書かれている「成功術」をランキング化し、そのトップ8を解説した、というものです。

アマゾンの内容紹介から。
世界の賢人たちが口癖にする言葉とは?世界で最も多く語られてきた人生訓とは?統計分析のプロが「人生を幸福に導く8つの成功術」を読み解く!

統計分析のプロ(アマゾンの著者略歴によると「英国国立ウェールズ大学経営大学院MBAプログラムPGD取得。現在は大手広告代理店グループにて、マーケティング戦略に関わる調査・分析を担当」とのこと)である著者の晋一さんが、見出した「8つの成功法則」とは!?




【ポイント】

■1.分析対象とした書籍とその流れについて

◆本書を書くにあたって、晋一さんがまず最初に行なったのは、「世界の著名な自己啓発書」を選定すること。

ここで活用したのが、T・バトラー・ボートンが書いた『世界50の名著』というシリーズです。

世界の自己啓発50の名著―エッセンスを読む
世界の自己啓発50の名著―エッセンスを読む

世界の成功哲学50の名著
世界の成功哲学50の名著

世界の心理学50の名著 エッセンスを学ぶ
世界の心理学50の名著 エッセンスを学ぶ

お金と富の哲学 世界の名著50
お金と富の哲学 世界の名著50

世界のスピリチュアル50の名著 エッセンスを知る
世界のスピリチュアル50の名著 エッセンスを知る

私はいずれも未読なのですが、さすが「餅は餅屋」と言いますか、「俺と100冊の成功本」の聖幸さんが、すでに2冊ご紹介済みですね。

世界の成功哲学50の名著 - 俺と100冊の成功本

世界の自己啓発 50の名著 - 俺と100冊の成功本


◆さて、ここからさらに、優先順位の高い自己啓発書を、次の基準で選んだのだそう。

(1)著名である・評判が良い著書を選定すること

(2)著者の長年の経験や長年の研究成果が書かれている著書を選定すること

(3)多様なジャンルの著書を選定すること

(4)フィクション、自伝的なもの、偉人的なもの、宗教的なもの、非科学的なものなどの著書は対象外とすること


それぞれの基準における、具体的な作品は本書にてご確認を。

当初、約250冊ほどあった自己啓発書から、こうして絞られたのが、タイトルにもある「自己啓発の名著50冊」ということになります。

本書では、これら50冊について、著者名(肩書き)、研究領域(バックボーン)、本の概要をまとめており、ぶっちゃけ、ここだけでも一読の価値アリ。

……しかし、本番はまだまだこれからですw


■2.「成功術」掲載数ランキング

◆次のステップは、この50冊から「成功術」を抽出すること。

なお、ここで言う「成功術」とは、
「人生に何らかのメリット(社会的地位や富、精神的充足感など)をもたらすための方法」くらいの意味合いで定義しており、50冊の自己啓発書の文章中で、このような文脈で書かれていた全ての叙述を対象として、抽出しています。
とのこと。

そして、この50冊に含まれていた「成功術」をカウントすると、全部で60個。

本書では、縦軸を「書名」、横軸を「成功術」として作成された、「50×60のマトリックス」が見開き2ページで掲載されているのですが、これがまぁ細かいことw



……老眼になりかけの私の目にはツライので、B4に拡大コピーしましたが、何か?


◆ところで、抽出した60個の「成功術」が、この50冊に掲載された回数はトータルで296回でした。

そして、個々の「成功術」のうち、掲載回数が10回以上となったものは全部で8個あり、この8個の掲載回数の合計は、全部で105回。

つまり、105/296という1/3超の割合を、この8個だけで占めてしまうことになります(本書では「上位グループ」と命名))。

これこそが「最強成功術」と呼ぶにふさわしいものであり、本書で言うところの「8つの成功法則」ということ。

ちなみに、掲載回数が4回以下の「成功術」は36個で、その合計掲載回数は85回(本書では「下位グループ」と命名)。

残る、掲載回数が5〜9回の「成功術」は16個で、合計掲載回数は106回(本書では「中位グループ」と命名)でした。


■3.「8つの成功法則」掲載の是非

◆そこで、「『8つの成功法則』とはこれだぁぁ!」と言って、列挙できたらいいんですが、アマゾンのページをご覧頂くと……。
★最強成功術1[掲載率36%]?????(この8項目は書店で本書を手にとって確かめてください)
★最強成功術2[掲載率32%]?????
★最強成功術3[掲載率30%]?????
★最強成功術4[掲載率24%]?????
★最強成功術5[掲載率24%]?????
★最強成功術6[掲載率22%]?????
★最強成功術7[掲載率22%]?????
★最強成功術8[掲載率20%]?????
これは、明らかに「ブログで書いたらアカン」パターンですw

……全部は無理でも、半分、いや3つくらいならいいかな、とか一瞬思ったのですが、著者さん、版元さんの立場だったら、きっと「知りたかったら本を買って」となるでしょう。

そこで、ちょっと違ったアプローチをしてみることにしました。


■4.「必読自己啓発書」の選定

◆本書では、上記画像の「50×60マトリックス」から、「8つの成功法則」を選んだわけですが、逆の軸を使って、本の方を選べるのではないか、と。

「有益な成功法則をたくさん掲載している自己啓発書」、つまり「必読自己啓発書」を選ぶのなら、多分問題ないハズです(晋一さんが苦労して作成されたマトリックスを無断で拝借するのは、問題がないとは言えませんが……)。

というワケで、「8つの成功法則」をできるだけ多く載せている本は以下の通り。

6個

理想のわたしになる!最強のセルフプロデュース術
理想のわたしになる!最強のセルフプロデュース術
大好きな人から連絡がこない、無駄使いしすぎてまた赤字、上司の態度に爆発寸前…。いま話題の「コーチング」が、そんなあなたに何が必要かを教えてくれます。


5個

ワン・ミニッツ・ミリオネア――お金持ちになれる1分間の魔法
ワン・ミニッツ・ミリオネア――お金持ちになれる1分間の魔法
シリーズ累計8000万部の超ベストセラー『こころのチキンスープ』のマーク・ハンセンと、不動産投資のミリオンセラー『Nothing Down』のロバート・アレンとのタッグにより実現した、注目の億万長者養成講座。ページの右半分がストーリー仕立ての「物語篇」、左半分が解説調の「実践篇」になっているという、異色の1冊である。

自分を動かす―あなたを成功型人間に変える
自分を動かす―あなたを成功型人間に変える
あらゆる「成功本」の原点であるマルツ博士の名著!
世界を動かした「サイコサイバネティクス」であなたが次の成功者!

ライフストラテジー 人生戦略 ― 相手に圧倒的差をつける戦略的人生論
ライフストラテジー 人生戦略 ― 相手に圧倒的差をつける戦略的人生論
本書は、人生の勝ち組になるための方法を示し、アメリカで300万部のベストセラーとなった『Life Strategies : Doing What Works, Doing What Matters』の邦訳である。
著者は、アメリカの訴訟コンサルタントであり、法廷で勝つための心の持ち方、振る舞い方を指導する専門家でもあるフィリップ・マグロー。「人生は法廷に似ている。勝つか負けるかしかないのだ」をモットーに、独自のライフストラテジーを語っている。

心構えが奇跡を生む
心構えが奇跡を生む
鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの依頼を受け、「成功の哲学」の研究に努めたナポレオン・ヒルと、その後を継いでナポレオン・ヒル財団の会長を務めたW・クレメント・ストーンによる共著。『十二番目の天使』(原題『The Twelfth Angel』)の著者オグ・マンディーノが最も影響を受けた1冊であり、序文も寄せている。マンディーノの「私は、本書のノウハウをそれからすでに15年以上も実践し続けてきた」という言葉が、内容に説得力をもたせている。

この次の「4個」になると、さらに6冊加わってしまうので、以降は割愛。

私は、お恥ずかしながら、読んでいるどころか、知っている本すら1冊もありませんでしたw

一応、『ライフストラテジー』は、勝間さんが翻訳されたこの本の前のバージョンだと思うのですが。

史上最強の人生戦略マニュアル
史上最強の人生戦略マニュアル

参考記事:【スゴ本】「史上最強の人生戦略マニュアル」フィリップ・マグロー 著・勝間和代 訳(2008年10月01日)


【所感など】

◆以上、全5冊選んでみました。

自己啓発書に詳しい方からしたら定番本なのかもしれませんが、あまりにマイナーで正直ビックリ。

そもそも、『人を動かす』が入っていないのに、なんで『自分を動かす』がww

実は、『人を動かす』は、全60個の成功術のうち、掲載していたのは、たったの3つだけ。

ただ、今回の趣旨が「成功法則」であること、つまり「自分の生き方」に主眼を置いている事を考えたら、ある意味当然かもしれません。

何たって、全50冊のうち、上記「成功術」掲載個数がゼロだった3冊のうちの1冊が、この本ですから。

影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか
影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか


◆なお、上記ポイントの2番目で「中位グループ」と命名した「成功術」をも加味して集計すると、新たにこの3冊も加えるべきかと。

「上位2個」+「中位7個」=計9個

リーダーになる[増補改訂版]
リーダーになる[増補改訂版]

「上位0個」+「中位7個」=計7個

ミリオネア・マインド 大金持ちになれる人―お金を引き寄せる「富裕の法則」
ミリオネア・マインド 大金持ちになれる人―お金を引き寄せる「富裕の法則」

「上位2個」+「中位5個」=計7個

ライフ・ヒーリング
ライフ・ヒーリング

「上位」と「中位」の単純な合計数だと、7個以上はもっとあるのですが、中位の掲載個数が5個以上の本は、この3冊だけでした。


◆ところで本書では、「成功術」を多い順にランキング化するという「定量的分析」だけでなく、「定性的分析」も行っています。

曰く
(1)具体的に何をすればよいか(具体的方法論)

(2)それによってどんな得があるのか(便益・メリット)

(3)何故それが有効だといえるのか(論理的根拠)
の3点を、検討・検証するとのこと。

これらは、本書の中心を占める「8つの成功法則」のそれぞれについて、個々に行われていますので、その法則を深く理解する上でも、お読み頂きたいところです。


自己啓発書好きなら、マストな1冊!

「人生成功」の統計学〜自己啓発の名著50冊に共通する8つの成功法則
「人生成功」の統計学〜自己啓発の名著50冊に共通する8つの成功法則
第1章 最も多く書かれていた「成功術」は何か

第2章 人生を成功に導く、「最強成功術」の中身

第3章 「最強成功術」のまとめとその意義



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【編集後記】

◆先日から読み始めたのがこの本。

脳のワーキングメモリを鍛える! ―情報を選ぶ・つなぐ・活用する
脳のワーキングメモリを鍛える! ―情報を選ぶ・つなぐ・活用する

面白いんですけど、なにせ分厚いので、読み終わるのはいつになることやら……。


ご声援ありがとうございました!

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