2014年01月02日
【読書術】『読書は「アウトプット」が99%: その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方』藤井孝一
読書は「アウトプット」が99%: その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方 (知的生きかた文庫)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事を投稿した際にも人気だった1冊。「週末起業」という言葉の提唱者でもあり、メルマガ「ビジネス選書&サマリー」でもお馴染みの、藤井孝一さんの書き下ろし文庫本です。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
ビジネスパーソン必読、本物の“使える知識”が身につく本の読み方・選び方・活かし方の決定版!
確かに文庫本とは思えないほど、しっかりした内容でした。
思わず付箋も貼りまくり!
【ポイント】
■1.自分に役立ちそうな項目だけ選んで読む上司との関係がうまくいっていないので、それを解決したいと思ったとします。
「ダメな上司との付き合い方」といった、そのものずばりのタイトルの本も多いので、そういう本を選ぶのが手っ取り早いでしょう。
ただし、そういう本に出てくる話は、すべて参考になるとは限りませんし、すべてに共感できるわけでもありません。
こういうときは、いろいろな本から、自分に役立ちそうな項目だけを選んで読めばいいのです。アウトプットできそうなところを選んで実践するのなら、十分その本を理解したことになります。
■2.「何を言っているか」より「今まで何をしてきたか」
たとえば、コンサルタントの肩書を持っていても、どこかの会社に勤めたという経験がない人もいます。そういう人が「生産性を3倍アップする仕事術」の本を書いても、あてにはなりません。会社組織の中で磨かれたスキルでなければ、ビジネスマンには役立たないでしょう。
その著者が本で何を言っているかより、今まで何をしてきたかという経歴が重要です。いくらでも本でいいことは言えますし、嘘もつけます。
■3.「意訳」も立派なアウトプット
たとえば、ダニエル・ピンクの『人を動かす、新たな3原則』という本に、「これから皆さんがセールスマンにならなければいけない理由の1つは、弾力性だ」というような文章が出てきました。これを読んでもよくわからないでしょう。
私は本文を読み進めて、「この弾力性とは、変化適応力という意味なのだな」と気付き、そのように置き換えて読みました。そうすると、すんなりと理解できたのです。
わからないことをそのままにして読んでも、血肉にはなりません。
自分の言葉に置き換える、意訳する。それもアウトプットのひとつです。これができるようになると、本の理解力が格段に高まります。
■4.本への書き込みの仕方
メモは、本の余白に直接書き込みます。とくに重要な部分には、行頭に「●」をつけたり、キーワードやキーフレーズを「 」や○で囲んだりしておきます。疑問に思った部分には「?」、感心した場所には「!」とマーキングしながら読みます。
このように、自分にわかりやすい記号でメモするくらいで十分だと思います。
自分で重要なボイントだと思ったところは、(1)(2)(3)と番号を振っていきます。
対立関係を示す文章は「⇔」、類似関係なら「=」と、自分なりに文章を整理して頭の中で組み立て直す感覚です。
■5.「読書メモ」のつくり方
私の場合は文章を書き写すのではなく、キーワードとなる言葉をどんどん抜き出しています。
こういったメモの取り方は、おそらくあなたも受験勉強のときに経験しているのではないでしょうか。参考書の内容を記憶するためにノートを取るときは、自分なりに「ここがポイント」と考えながら書き写したはずです。
そのような感じで、自分が重要だと思う点を書き出せばいいのです。
■6.電子書籍より紙の本を自炊する
私は今でも、ビジネス書は紙の本で買っています。電子書籍ではビジネス書の品揃えが少ないという事情もありますが、やはり本に書き込めないのが物足りないのです。(中略)
一方で、紙の本にもデメリットはあります。
際限なく本がたまっていったら置き場所がなくなるので、読書家にとって頭の痛い問題です。私も何千冊という蔵書があるので、今は読んだ後は本をばらしてスキャンし、データ化して保管しています。いわゆる「自炊」です。これなら本に書いたメモもそのままデータとして残せるので、今のところ電子書籍よりも重宝しています。
■7.難しい本でも一度は読んでおく
中国古典のひとつである『菜根譚』や『老荘思想』は、私が読んだものの中でも難解な本です。ドラッカーの本も難解なものが多いと思います。しかし、幅広い教養を身につけて、人間的な器を大きくしたいと思ったら、わからないまでも一度は読んでおくのもいい方法でしょう。
読んでもわからなかったことと、読んだことがないことは大きく違います。その内容を理解しようと、教養を深める努力をすることが大切なのです。
【感想】
◆冒頭の画像の通り、本書には付箋を貼りまくりました。ただ、1つには、私も藤井さんほどではないものの毎日本を読んでいるため、それらに関するインプットやアウトプットについて、普通の方より関心が高いということはあります。
特に、このような書評系のブログをやっていると、選書は本当に死活問題!?
藤井さん曰く「『まえがきの最初の3行』で買う本を選べ」とのことなので、詳細をお知りになりたい方は本書にてご確認ください(ネタバレ自重)。
◆また、アマゾンの割愛した内容紹介部分にある「今日の出来事を話すように『本の話』をせよ」というお話も言い得て妙。
たとえ相手がその本を読んでいなくても「出来事を話すように」話せないようであれば、「その本を読んだ」とは言えません。
これぞまさに「読んだつもり」です。
実際に話してみて、初めて「何を理解していなくて、何を伝えられていないか」が分かるということ。
本書のタイトルの「99%」は、ちょっと盛っている気がしますけど、そのくらいアウトプットすることは大事なのだな、と。
◆さらに本書ではさまざまな「アウトプットの方法」を提案してくれています。
書かれているノウハウを実践するのもアウトプットなら、TwitterやFacebookで本の感想を述べるのもアウトプット。
ユニークなのが「書評メルマガ」の発行をも提案していることで、月に1,2回程度のペースで「自分の得意とする分野を見つけて、そこに特化した本を紹介する」のなら、誰でもできるのではないか、と。
……まさに、かつて私がやっていた「恋愛系メルマガ」じゃないすかww
◆一方で、インプット目的での大御所の書評メルマガも紹介されており、土井さんの「ビジネスブックマラソン」と、藤井さんの「ビジネス選書&サマリー」が東西の横綱と言ってよさげ。
本書では、「手前味噌ではありますが」との注釈つきで、「この2つのメルマガを読めば、ビジネス書の最新情報は常に手に入る」と言われています。
ちなみに、藤井さんのメルマガは「有料版」もあるのですが、情報入手というだけなら無料版で十分でしょう。
そしてメルマガと同様に「本選びに役立つ『書評サイト』」も掲載されているのですが、その2番目に当ブログが!?
藤井さん、ありがとうございます!
謹んで右サイドバーにある「掲載書籍一覧」に収録させて頂きました(多謝)。
◆なお、本書の最終章である第5章では、藤井さんのオススメ本が、各テーマごとに3冊ずつの計18冊、1〜2ページほどの書評とともに紹介されています。
テーマだけ列挙するとこんなところが。
「明日から仕事に活かせる」編
「お金について考えておきたい」編
「社会人としての生き方を考える」編
「人間関係に役立つ」編
「社会・世界について知る」編
「読んでおきたい古典」編
一応、具体的な作品についてはネタバレ自重で。
何千冊もの本を読まれてきた藤井さんが「人生の羅針盤となる本」と言われているだけあって、普遍的な内容の作品がほとんどです。
さらに「アウトプットしやすい」ことも意識して選ばれたそうなので、その点でも本書向きなセレクトかと。
これは読書好きなら「買い」でしょう!
読書は「アウトプット」が99%: その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方 (知的生きかた文庫)
1章 もっと「本の話」を誰かとしよう
2章 「速読」よりも「乱読」せよ!
3章 読書を最高の「自己投資」にする技術
4章 「お金を稼ぐ人」は、本をこう読む!
5章 私は、こんな本を読んできた
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【編集後記】
◆同じく「未読本・気になる本」の記事で取り上げた読書本。人生が変わる!読書術 (Gakken Mook 仕事の教科書 VOL. 4)
こちらも読書好きにはドンピシャの予感!?
ご声援ありがとうございました!
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