スポンサーリンク

       

2013年12月21日

【成功本?】『5分の使い方で人生は変わる』小山竜央


5分の使い方で人生は変わる (角川フォレスタ)
5分の使い方で人生は変わる (角川フォレスタ)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、リアル書店で目について買ってみた自己啓発本

装丁からしててっきり「時間管理術」かと思いきや、思いっきり成功法則について述べられていましたw

アマゾンの内容紹介から一部引用。
あなたが「今の自分を変えたい」と思うのであれば、まずは「変わりたくない脳」を攻略する必要があります。
そのためには脳に極力負担をかけないように目先の5分間の使い方を変えていくのが一番の近道となります。本書は、脳の特性を理解したうえで、科学的に自分を変えていく方法を紹介します。

「自分を変えたい」と思う方なら、一読の価値アリです!




【ポイント】

■1.目先の5分間を変える


hourglass 4 / graymalkn

 なかなか行動に移せないという人は、とにかく目先の5分間を変えることを目指してみてください。その際には、タイマーや腕時計を目の前に用意するなどして、5分間をしっかりと意識するようにするといいでしょう。5分間であれば、「面倒だな」と感じることはないでしょう。
 たとえば、資格や仕事のために勉強をしなくてはならないというのであれば、5分間だけでいいので机に座って本を開くことを目標にしてみてください。最初から「今日はこれから3時間集中して勉強するぞ」などと考えてはいけません。


■2.元旦に1年の抱負を語ってはいけない


2010 Boston Marathon - elite women / Kinchan1

 たとえば、元旦に1年の抱負を語る人がいますが、これは本当にやめたほうがいいと思います。年始から自分自身に負荷をかけすぎです。
「今年はフルマラソンに挑戦します!」
 1月1日、こんな大きな抱負を語った瞬間から、脳は「面倒だな」と反応し、即座に抵抗モードに入ります。重要なのは、元旦の大きな抱負よりも日々の小さな変化なのです。


■3.やる気をだすには5分間掃除する


Amol cleaning / quinn.anya

 たとえば、軽く体を動かしてみることでやる気を引き出す方法があります。ストレッチのようなものでもかまいません。お勧めなのが、掃除を5分間することです。これは私自身がしょっちゅう実践しています。
 脳と体は密接な関係を持つため、気分が乗らないときは、掃除をしてみると気分がガラリと変わります。結果的にやる気を引き出せますし、同時に部屋もきれいになるので、まさに一石二烏です。脳は、体を動かすことで楽しさややる気を感じる組織なのです。


■4.一時の成功者から学ばない


DPP_0295 / Stegsie

 一見派手に見えるものや、一時の成功者に惹かれてしまう人は多いのですが、そういう人の真似をしてもうまくいきません。
 一時の成功者から学ぶことは、ステロイドを飲んで急に筋肉をつけた人から学ぶようなものです。一方、結果を長期間出している人から学ぶことは、継続的にトレー二ングをして筋肉をつけた人から筋トレについてアドバイスを受けることに似ています。
 外見だけ見ると、どちらもマッチョです。しかし、今の外見はあまり関係なく、その人がどのようにしてマッチョになれたのかが重要なのです。


■5.夢を「目標の通過点」まで下げる


Ferrari F50 / Axion23

 ほとんどの人は、夢を叶えようとして必死に頑張ります。たとえば、フェラーリに乗りたいという夢を抱くと、そのために色々と努力をします。ところが、ほとんどの場合、その夢は叶わないのです。
 ただし、それでもあきらめきれずに心の底からフェラーリに乗りたいと思うのであれば、フェラーリ10台ぐらいなら買える規模の会社を興すという目標を掲げてみてはいかがでしょうか。
 するとどうなるかというと、フェラーリ1台の購入を、10台を購入する上での小さな通過点に落とし込むことができるのです。


■6.お金を管理するには「分ける」


Money / 401(K) 2013

 銀行口座や財布を分け、生活費、貯蓄、自己投資、起業用、遊び用といった具合に分けておきます。これをしっかりとやっている人と、やっていない人では大きな差があります。(中略)
 お金を分けるのであれば、封筒などに簡易的に分けるだけでも問題はありません。5分でできることなので、ぜひとも実践することをお勧めします。


■7.仕事は退屈なものだという前提に立ってみる


YAWN / zimpenfish

 会社を辞めても次の仕事が面白いとは限りません。むしろ前職よりもさらに退屈な可能性もあります。ですから、最初から「仕事なんてものは退屈なんだ」と考えていたほうが長続きします。無理にポジティブシンキングをして、張り切る必要はありません。
 むしろ、成果を出す人の仕事の本質というのは、もっと頑張ろうなどと思わないで、頑張らなくていい方法を考えることにあるように思います。


【感想】

◆冒頭の内容紹介に「脳の特性を理解」とありましたが、確かに以前読んだこの本にも似たようなことが書かれていました。

脳が教える! 1つの習慣
脳が教える! 1つの習慣

参考記事:【実践!】「脳が教える! 1つの習慣」ロバート・マウラー(著),本田直之(監修)(2008年07月06日)

この本における「小さな一歩」こそが、本書で言うところの「5分」に該当。

上記ポイントの2番目にあるように、「重要なのは、元旦の大きな抱負よりも日々の小さな変化」なワケですね。

もうすぐ元旦ですので、ご留意頂きたく。


◆また、ポイントの3番目にある「やる気を出すための掃除」というのは、俗に言う「作業興奮」に該当するかと。

無理やり始める事で“やる気”が出てくる!『作業興奮』という心理 - NAVER まとめ

当ブログでご紹介した本でも、やはり脳研究の大家である築山先生がおっしゃられていました。

脳が冴える勉強法―覚醒を高め、思考を整える (NHK出版新書 369)
脳が冴える勉強法―覚醒を高め、思考を整える (NHK出版新書 369)

参考記事:【脳を整える?】『脳が冴える勉強法―覚醒を高め、思考を整える』築山 節(2012年01月11日)

なるほど、本書について、内容紹介で「科学的に自分を変えていく方法」と言われているのも、まんざらではありません。


◆また、割愛した中で興味深かったのが、「1日5分だけでもいいので、フェイスブックを使ってみる」というTIPS。

何のためにフェイスブックを使うかと言うと、自分の始めたことを継続させるため。

たとえば、ジョギングや勉強をしている写真をフェイスブックにアップして、それに「いいね!」をもらうと、引っ込みがつかなくなって途中でやめにくくなるというw

なお、そういった習慣や出来事がない方なら、週末に美術館や博物館に行って、そのことを投稿すると良い、とのこと。

……そう言えば「美術館巡り」って、以前この本にあった「フェイスブック女子」を釣るためのプロフにドンピシャですねw(違

確実にセフ●を作る方法 300
確実に●フレを作る方法 300

参考記事:【モテネタ】『確実にセ●レを作る方法 300』が内容充実していた件(2013年11月27日)


◆本書は231ページとそれほど厚くはないのですが、小見出しごとの改ページがなく(第6章を除く)、中身はかなり盛りだくさんでした。

小見出しだけで1ページ使ったり、小見出しごとにページを変えている本が多い中、これは結構良心的。

さらに各章の最後のまとめは、文字サイズを小さくした上に、かなりビッシリ書かれていて、ほとんど章の要約とも言えるような細かさという。

最近は「翻訳本の科学的な自己啓発書」がブームかも、と当ブログでは申しあげておりましたが、本書もそれに通じるモノを感じました。


日々の習慣から人生は変わるんです!

5分の使い方で人生は変わる (角川フォレスタ)
5分の使い方で人生は変わる (角川フォレスタ)
【第1章】 なぜ、あなたの日常は変わらないのか
【第2章】 成功哲学本・自己啓発本は役に立たない
【第3章】 無理をしないで自分を変える方法
【第4章】 ネガティブ思考の成功法則
【第5章】 自分の可能性を最大限に引き出す方法
【第6章】 あなたの【基準】を高める15の習慣
【第7章】 お金に対する【基準】を高める思考法


【関連記事】

【実践!】「脳が教える! 1つの習慣」ロバート・マウラー(著),本田直之(監修)(2008年07月06日)

【自己啓発】『まじめなのに結果が出ない人は、「まわりと同じ考え方をしている」という法則』カスピアン・ウッズ(2013年12月13日)

友達には秘密にしておきたい『自分を変える89の方法』(2013年10月01日)

我が子に教えたい『凡人と成功者を分ける「紙一重」の習慣』(2013年05月31日)

友達には秘密にしておきたい『チャンスを逃さない技術』(2013年03月18日)


【編集後記】

◆ちょっと気になっている本。

意外と会社は合理的 組織にはびこる理不尽のメカニズム
意外と会社は合理的 組織にはびこる理不尽のメカニズム

経営本は、当ブログではあまり人気がないのですが、これは面白そうな……。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「自己啓発・気づき」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ

スポンサーリンク




               

この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。