2013年11月24日
【仕事術】『仕事に才能はいらない』金田博之
仕事に才能はいらない
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、当ブログでも過去2冊著作をご紹介している金田博之さんの新刊。前作が「30代」にフォーカスしたものであったのに対して、本書はもっと若手の方向けな感じです。
アマゾンの内容紹介から。
仕事の基本さえ身につけてしまえば、これといった才能や特技がなくても信頼され、大きな仕事を任される人になれる。DM発送係からグローバルIT企業でトップ2%に選ばれ続けるようになった著者が大切にしている70の心得。
できるものなら、若い頃の私に読ませてやりたい1冊でした!
【ポイント】
■1.雑用でも自分なりの工夫を加える当初、DMリストづくりは前任者に教えられたとおりの手順でやっていましたが、そのやり方だと、1回のセミナーにつき1週間もかかるのです。これをなんとか効率化できないかと、それまで触ったこともなかったデータべースソフトの「アクセス」を必死で勉強し、リストをデータべース化しました。その入力作業のため、連日深夜まで残業する羽目になりましたが、すべて1人でやり抜きました。
すると、1週間かかっていたリストづくりが、わずか5秒でできるようになったのです。
■2.上司からの質問には「聞かれたとおりに」答える
たとえば、営業部門の若手が上司から「今月は目標達成できそうか」と聞かれたとします。この質問には、まずイエスかノーで答えなければなりません。それなのに、グダグダと背景から説明しはじめる人がいます。
上司が最もイライラするのはそんなときです。(中略)
上司の質問に対して的確な返答ができない人は、いつまで経ってもスケールの大きな仕事を任せてもらえません。
上司は質問に対する答え方で、優秀な部下かそうでないかを判断する場合も多いのです。優秀な人ほど的確な答えが返ってくることを知っているからです。
■3.上司からの突然の依頼には、最優先で取り組む
仕事の途中に上司から別の仕事を指示されたときは、悩むことなく新しい仕事を優先させましょう。
なぜなら、上司は組織全体を見て判断しており、部下がいま何をやっているかを知っていたとしても、それよりこちらを早くやってほしいという場合があるからです。悩むことに時間を使うよりも、上司の期待に応えることが先です。
それでは、もとの業務はどうするのか、と思われるでしょう。
こちらも徹夜してでも期限に間に合わせるように努力します。
■4.あたり前のことを、あたり前にはやらない
若手社員が集められ、見込み客リストが手元に配られて、セールスコールをかけるよう命じられました。さて、あなたならどうしますか?
たいていの人は、律儀にリストの上から順に電話をかけていきます。でも一部の人は、与えられたリストを従業員数別に並べ替えて、大きい会社から電話をかけはじめます。規模の大きい会社ほど大きな提案ができる可能性が高いからです。
■5.3日後の80点より翌日の50点を目指す
上司から「3日後までにこれをやっておくように」と言われた場合、50点であることを承知で、翌日に出すようにします。
当然、不足している点を指摘されるでしょう。やさしい上司なら、添削して返してくれるかもしれませんね。
それを受けて、さらに翌日提出します。すると、また不足している点を指摘されます。そこを直して3日後に提出すれば、90点のものが出来上がります。
1人でウンウン唸って3日後に80点のものを出すより、こちらのほうが結果はいいし、上司に安心感を与えることにもなります。
■6.上司から評価される報告書3原則
・必ず期限どおりに提出する
・ダラダラ書かずに簡潔な文章を心がける(文書で出す場合はA4用紙1枚が限度)
・事実だけでなく自分の意見を添える(ただし、事実と意見は区別しておくこと)
■7.打たれない「出る杭」になる
幸い、私は目立ちはしたものの、周囲から反感を買うことはありませんでした。
なぜなら、一方でみなが敬遠する面倒な仕事を一手に引き受けてきたからです。たとえば、「誰か議事録をつくってくれ」と言われたら「はい、僕やります」。「資料を巣めてくれ」と言われたら「はい、僕やります」と手を挙げて志願してきました。
ともに面倒で、誰もやりたくない仕事です。私が手を挙げなければ誰かがご指名を受けていたでしようから、周囲の人はみなほっと胸を撫で下ろしていたはず。そんな仕事をわざわざやってくれる人間に反感をもつ人はいません。
【感想】
◆冒頭で申しあげたように、本書は新人さん等、比較的若い方向けの内容でした。特に、新人の頃に任されがちな「雑用」を、いかに価値あるものにするかについて、第1章と第2章で解説。
そもそも金田さんの入社時の職種は「DM発送係」だったのですから、それを「あたり前」にこなしていては、出世は望めません。
そこで上記ポイントの1番目にあるように、「雑用に自分なりの工夫を加える」ことによって、金田さんは入社1年目の「社長賞」を獲得したのだそう。
確かに「1週間」かかっていた作業が「5秒」に短縮されたのであれば、それも当然のことでしょう。
思い返せば私も入社1年目の時、それまで手作業で計算していた予算編成時の売掛金の滞留日数等を計算する表を、社内システム(エクセルみたいなもの)で作成し、上司にほめられたことがありましたっけ(遠い目)。
◆また、上記ポイントの3番目のような、上司に頼まれる「状況」は、類書でも見かけるもの。
ただし、その対応には違いがあります。
「手が離せないので●日(■時)以降ならできます」と言った具合に、いったんは軽くお断りするものから、金田さんのように「全部受け」するものまでさまざまです。
しかし、「なぜそこまでやるのか」に関しては、金田さん曰く「自分を認めてもらうため」。
結局、上司に認めてもらえないと、成長できる仕事を回してもらえませんし、当然評価も厳しくなりがちですから、金田さんのように「上」を目指す方なら、素直に上司に従った方が良さげです。
◆一方、最後の7番目のポイントについては、個人的にはちょっと「目からウロコ」感がw
そこまでガツガツ仕事をやっていたら「(出る杭として)打たれても関係ない」と開き直るのかと思いきや、「みなが敬遠する面倒な仕事を一手に引き受けた」というのですから、ビックリです。
確かに、担当レベルであれば、自分の実力で他人を圧倒するだけでよかったのでしょうけど、部下を指導する立場に立った場合、打たれるような尖り方をしていたら、付いてくる部下も付いて来ないかもしれません。
もちろん、それ以上に、周りから好かれる方が、出世の道も開けそうですし。
◆なお、第3章以降は、純粋な「仕事術」ではなく、もっと幅広い内容に。
ただし、第6章の「リーダーシップ」や第7章の「モチベーション」は、当ブログではあまり人気のないテーマなので、バッサリ割愛させて頂きました。
……というか、今回抜き出した7つは、すべて最初の2つの章からだったりします。
どんだけ濃いんですか、この本w!?
必要なのは「才能」ではなく、「努力」です!
仕事に才能はいらない
第1章 仕事の基盤を築く
第2章 仕事は心がけしだい
第3章 成長を志すマインドセット
第4章 他人に学び、超えることで大きくなる
第5章 チャンスに気づき、つかめる人の習慣
第6章 リーダーシップの訓練をしておく
第7章 モチベーションはこうして管理する
第8章 プライベートはこうして充実させる
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【編集後記】
◆30代の方には、こちらをオススメ。初速思考 30代で一気に突き抜ける人の集中戦略
レビューは上記関連記事の最初にあります。
ご声援ありがとうございました!
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