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2013年11月23日

【自己啓発】『思考をやわらかくする授業』本田直之


思考をやわらかくする授業 (Sanctuary books)
思考をやわらかくする授業 (Sanctuary books)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、本田直之さん、久々の新刊。

版元サイトによると、本書は、本田さんの「早稲田、慶応、一橋、明治大、上智などの大学で開かれている大人気集中講義」を書籍化したものなのだそう。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
自分でも気づかないうちにアタマは固くなっていく。
そしてアタマが固ければ、どれだけ時間やお金を手に入れても、“絶対に自由にはなれない"。
もっと自由に、もっと楽しく生きていくために、いままでの常識を完全破壊する61の思考メソッドを教えます。

版元はサンクチュアリ出版さんなのですが、「いかにも」な作りの「本田本」でした!




【ポイント】

■1.旅のように過ごす
 日常の人生には区切りがない。区切りがないから、一日だらだら寝たり、ぼんやり過ごそうとする。
 でももしも旅のように生きることができれば、旅をしているときのように決断できれば、一日の密度は自然と濃くなっていく。
 つまり限られた期間で全力を尽くしたり、自宅の周辺環境やインフラ、すばらしい仲間の存在や、家族の健康などに感謝できるようになる。
 まわりの景色も、会う人も、違って見えてくる。だらだら寝て過ごすなんてありえない。


■2.順調なときこそ、次の準備をする
 バブル経済のときは、大多数の経営者が「自分たちはすごい」と思い込んでいた。2005年ごろは株で大もうけした「自称・株のセミプロ」がたくさん登場した。
 その後、ほとんどの人が表舞台から消えたのは、自分のやり方が正しいと思い込み、成長を止めてしまったからだ。 
 順調なときこそ準備を入念にできる人は、不調になっても悩んで勤けなくなることはない。


■3.別の仕事をすると「できるやつ」になる。
 複数の仕事を経験したことで、わかったことはひとつ。
 "ある仕事では当たり前にやっていることが、他の仕事では当たり前ではない。"
 それぞれのやり方は、別にすごいことじゃないかもしれないが、他の仕事でやってみたら、それが「面白い」「新しい」という評価を受けることがある。
 がんばっても成果が出ないなら、いちど働く場所を変えてみることだ。


■4.自分より経験の浅い人のアドバイスを聞く
 技術や仕組みは、ものすごいスピードで進化している。
 その一方で、人間の思考はどんどん古くなっていく。
 自分の考え方が「すでに古くなっている」ことに気づければいい。
 自分ではなかなか気づけないのが問題だし、危険だ。
 だからシンブルにこう考えよう。
"今までべストだと思っていたやり方は、いつでも完全否定してみる。"
 特に、新しいやり方をすすめてくれた相手が、自分よりも若かったら素直に話を聞いてみる。


■5.「忙しい」と言わない
 仕事でも運動でも、自分で「限界がきた」と思ってやめれば、そこで思考は停止し、潜在能力が現れる機会を失う。
 これ以上予定を入れるのは無理だと感じたときは、むしろレべルアップのチャンスだ。
 トレーニングだと思って、少しだけ自分に負荷をかけてみよう。


■6.形にとらわれない
 物事をはじめるとき、まずはどういった点に気をつければいいか。
 答えは簡単だ。"気をつけることはない。"
 むしろ「気をつけない」ようにすることが大事だ。
 たとえばノートをきれいにまとめようと気をつければ、きれいにまとめることに意識が向き、その行為自体が目的になってしまう。
 その結果、要点をはずしやすいし、記憶にも残らない。


■7.誰かに憧れない
 誰かに「憧れる」のはやめよう。
 遠い存在にしてしまうと、そこに自分はたどりつけない。
 自分でも気づかず、心にブロックをかけてしまうからだ。
 人に「憧れる」と、その瞬間、自分を鎖でしばることになる。
 大事なことは、この人にできているなら、自分にもできるだろうと思うことだ。
 自分の足りないものに気づいて、それをどうすれれば手に入れられるかという発想に切り替えればいい。


【感想】

◆冒頭で「いかにも」と申し上げましたが、本書は「サンクチュアリ出版さんらしい」作りとなっています。

Amazon.co.jp: サンクチュアリ出版

なにせ、目次までの16ページは、完全なビジュアル重視。

見開き2ページを使ったカラーの「どでかい写真」の上に一文を載せたり、そこまで極端ではなくとも、やはり写真の上に2,3のパラグラフだけ掲載されていたりと、図解本並みの贅沢さ(?)です。

さすが、「本を読まない人のための出版社」を標榜するだけのことはあるな、と。

もし、この部分だけを見て「今回の本田さんの本はスルーしとこう」と思われた方がいたら……って私も危うくそうしかかったんですがw


◆とはいえ、それ以外の部分も、本田さんの本としては、比較的文字数少なめ。

事例を色々挙げ連ねるよりは、ポイントを絞った上で「スコーン」と響かせると言うか。

例えば、HONZメンバーの田中さんも、このようなツイートを。

以前出された『トリガー・フレーズ』ほど短くはないですが、ベクトル的にはそちら方面に近いです。


◆多分、位置づけとしては、この本に続くものではないか、と。

7つの制約にしばられない生き方
7つの制約にしばられない生き方

参考記事:【Free】『7つの制約にしばられない生き方』本田直之(2011年04月23日)

本書のエピローグでも、本田さんがかつて、この「7つの制約」を受けていたことを明かされています。

普通の人は、この制約が「当たり前」と思っていますが、それこそ「思考がやわらかくない」証拠。

本書を読むことで、改めて「自分の進むべき方向」が見えてくるのだと思います。


◆そして本田さん自身も、この本にかけた「思い」がある模様。

こんな風にわざわざ学生さん相手に講義をされているのも、彼らがまだ思考がこり固まっていないからかもしれません。

思考をやわらかくする授業 (Sanctuary books)
思考をやわらかくする授業 (Sanctuary books)

ただ、私のようなアラフィフでも、変わることはできるハズ!?

とりあえずは、割愛した中にあった「1年以上使っていないモノは捨てる」という、極めて現実的な教えを実践することにします。


人生を楽しむために!

思考をやわらかくする授業 (Sanctuary books)
思考をやわらかくする授業 (Sanctuary books)
chapter1
思考を自由にするために日常を壊す
chapter2
思考を自由にするために万人受けを狙わない
chapter3
思考を自由にするために異なるものを組み合わせる
chapter4
思考を自由にするために「思い込み」を外す
chapter5
思考を自由にするために欲求を絞りこむ


【関連記事】

【Free】『7つの制約にしばられない生き方』本田直之(2011年04月23日)

【会社人生】『会社で不幸になる人、ならない人』本田直之(2012年10月10日)

【幸せ】『LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。』本田直之(2012年06月15日)

ギークなら知らないと恥ずかしい『ノマドライフ』の基礎知識(2012年03月16日)

【ストレスフリー】「ゆるい生き方〜ストレスフリーな人生を手に入れる60の習慣〜」本田直之(2010年05月23日)


【編集後記】

◆ちょっと気になる本。

ハーバード、マッキンゼーで知った一流にみせる仕事術
ハーバード、マッキンゼーで知った一流にみせる仕事術

タイトルに「釣り要素」が含まれてますが、実際にマッキンゼーでコンサルされてたようなので、ガチなのだと思われ。


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