2013年11月16日
【"裏"有吉本?】『現代用語のクソ知識』有吉弘行
現代用語のクソ知識
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも「問題作」だった1冊。もはや「お笑い芸人」というよりは、「タレント」「司会者」といった方が適切なような有吉弘行さんの「現代用語の解説集」(?)です。
アマゾンの内容紹介から。
今さら人には聞けない現代用語を、有吉先生の経験と偏見・悪意に基づき徹底解説!!怒涛の429語収録!
アマゾンレビューはおおむね好評ではあるものの「下ネタ」が多いとの指摘がありましたが、果たして……!?
【ポイント】
■1.油そば油そばって流行りものかと思いきや意外と消えず、もはやスタンダードになってきています。
だから結局は振り幅なんですよね。ヒットするのは、身体にいい健康志向のものか、身体にあま良くなさそうな脂っぽいもののどっちか。どっちか一方に振りきれていないと売れない。
■2.アメドラ
アメリカのドラマは若者中心に観られていて、韓国ドラマは中年層中心に観られているが、日本のドラマは誰も観ていない。
■3.カオス
よくインドをカオスな文化だとか言いますけど、本当に今一番カオスなのは「オールスター感謝祭」。
今をときめく女優さんから、そこでしか見ない芸人さんまで、本来なら交わることのない人たちがひとつの場にいる。あそこだけは本当にカオス。
■4.カリスマ
カリスマ美容師、カリスマセレブ、カリスマ読者モデル……。最近は「カリスマ」が世に溢れていますが、結局ただの「出たがり」。「カリスマ」改め、「出たがり美容師」、「出たがリセレブ」、「出たがり読者モデル」と言い換えることが可能。
■5.ギネス記録
どんどん問違った方向にいってるどうでもいい世界一が載っている記録本。ギネスに挑戦する人は多いが、ギネスブックを買ってる人はいない。
■6.個性派俳優
顔は悪いが演技の上手い役者の総称。
類似語に「実力派俳優」(これといって特徴がない役者の総称)。
対義語に「イケメン俳優」(顔しか褒めるところがない役者の総祢)。
■7.死ぬ気で頑張る
結局、その場しのぎの頑張り。
■8.読者モデル
要はハガキ職人のこと。プロの構成作家にはなれないあくまでハガキ職人。
■9.ひな壇
ひな人形の場合は一番上の段にある人形が偉いが、バラエテイの場合は一番下の段に座っている人が偉い。
■10.リアクション芸
もっとも景気に左右されやすい芸です。バブルの頃は派手にバンジーとかやっていましたけど、今はもっぱら「わさび寿司」です。
つまり、リアクション芸の内容が景気の指標です。上島さんが派手なリアクションをとっているときは日本経済は安泰だと言えますし、上島さんのリアクションが小さくなればなるほど不況と言えます。
ちなみに、「わさぴ寿司」は景気の底。
【感想】
◆1つ1つが短めなので、今回はちょっと多めで。なお、実際の本の構成では、項目の次に「真面目な用語解説」(例えば「カオス」であれば「ギリシャ人の考えた宇宙発生以前のすべてが混沌としている状況。無秩序」)が小さく書いてあって、それに続いて上記のような「有吉解説」が続くという仕様。
内容紹介にあるように、こんな調子で「全429語」が解説されています。
ただし、その多くが指摘のあったように「下ネタ」でしたw
今回の記事では、私が苦手な事もあって全部割愛してしまいましたが……。
◆いや、テレビとか、少なくとも私が読んできたような著作からは、あまり「下ネタ」のイメージがなかったんですよ。
最近でもこんな記事がありましたし。
misono「バックより正面がいい」 有吉弘行が珍しくシモネタを連発したワケ - メンズサイゾー
タグで見ても、あまり「下ネタ」という印象はありません。
タグ「有吉弘行」を検索 - はてなブックマーク
ただし、この本に関しては、下ネタ全開。
そもそも用語自体が、ここで取り上げたら「Google先生に叱られて、アドセンス停止」になりそうなものも多々ありました。
◆また、上記ポイントの用語の中にも、実際の本の方では「下ネタ」部分が含まれていたのを、あえて割愛したものが。
実は初っ端の「油そば」も、冒頭から途中までは、上記ポイントの通りですなんですが、それ以降は「風俗嬢」のお話に。
しかも「エロ」だけでなく、ある意味本当の「シモ」の話に展開されていき、結論が「2014年は●い風俗嬢が流行る」……って、あるわけないでしょがww
……そこまでで言われていた「結局はふり幅」という鋭い指摘にうなずいていたsmooth涙目の巻。
◆「どうしてこんなことになったのか?」と思いながら読んでいたら、一番最後のページでこのような記載がありました。
本書は月刊誌『EX大衆』にて2010年10月号〜2013年7月号まで連載されていた「現代用語のクソ知識」に加筆・修正したものです。ちなみに『EX大衆』とは、こんな感じの雑誌です。
EX (イーエックス) 大衆 2013年 12月号 [雑誌]
買った事はないですけど、コンビニで見かけた記憶が。
なるほど、こういう雑誌だからこその「下ネタ全開」だったのかと思うと、「求められる像を忠実に演出している有吉さんは、やはりスゴイな、と思ってみたり。
でもホントに風俗が好きじゃないと、書けないようなお話もありましたから、実は素の有吉さんはこういう人であり、本書も立派な「有吉本」なのかもしれません。
でも、下ネタ苦手な人にはぶっちゃけオススメできんがなw
現代用語のクソ知識
【関連記事】
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【処世術】「お前なんかもう死んでいる ~プロ一発屋に学ぶ50の法則~」有吉弘行(2010年06月17日)
【人たらし】「嫌われない毒舌のすすめ」有吉弘行(2009年07月10日)
【ビジネス書?】「THE 芸人学 スゴい!お笑い 戦国時代をサバイバルする30人の成功法則」ラリー遠田(2010年01月06日)
【編集後記】
◆芸能人つながり(?)でこんな本を。ジロスタイル 〜だれでも実践できる45の「自分の活かし方」〜
一応自己啓発本らしいのですが、モテ本として読んでみようかとw
ご声援ありがとうございました!
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