2013年10月22日
【コミュニケーション】『会話がはずむ人 はずまない人 たった1つの違い』樺 旦純
会話がはずむ人 はずまない人 たった1つの違い (青春新書プレイブックス)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、ピンク色の装丁に釣られて(?)思わず買ってしまったコミュニケーション本。会話に関するさまざまなTIPSを、幅広く紹介しています。
アマゾンの内容紹介から。
同じ話題でも、話がはずむ人もいれば逆もいる。最大の違いは「自分中心」か「相手と自分が中心か」である。後者にするのは、意識すればすぐにできて、相手の反応が即座に変わる。職場でも家庭でも、好感度、信頼度が上がり、仕事も人間関係もスムーズになる一冊。
会話に関する「王道ネタ」が結構あるものの、逆にそれらは、知らないと損すること必至です!
【ポイント】
■1.「話がはずまない」と思われている人の口ぐせ(抜粋)●「〜のに」
●「〜べき」
●「あなたのためを思って〜」
●「今だから言うけど」
(詳細は本書を)
■2.相手をえり好みしない
人に好かれたいなら、まず、その人を好きにならないとうまくはいかない。
会話が退屈なら、自分から楽しい話題を提供することもできるはず。(中略)
劇的な出逢いなどはドラマの世界で、互いに育む心を持っていなければ、どんな関係も長続きしない。えり好みをして、人との関係を育もうとしない人は、身近に素敵な人が沢山いても、その価値に気づかずにいることも多いだろう。
会話を楽しいものにするのは、互いに楽しむ気持ちを持つことから始まる。「自分が楽しむ」と同時に、「相手にも楽しんでもらいたい」という気持ちを持つことだ。
■3.初対面の印象に気をつける
人は初対面で、相手をある程度判断する。初めて会った時に、相手の顔つきや外見、態度、雰囲気などから、暖かいか冷たいか、友好的か対立的かという印象を形成する。「話しやすい」と思われる人は、明るく笑顔で、暖かい感じの人。逆に、暗く眉間を寄せて、よそよそしい態度を示す人は、「話しにくい」という印象を与えてしまう。
そして、最初の印象はあとで変えることは容易ではない。
私たちが初対面で、身だしなみなどに気を配るのもそのためだ。相手を歓迎する態度を示すことは、相手に安心感を与え、会話をスムーズにすることにもつながる。
■4.相手の話をうなずきながら聞く
話し上手は聞き上手というが、「この人とは気持ちよく会話ができる」と思える人がいたら、その人との会話を思い出してみてほしい。おそらく、その人は「うなずき上手」ではないだろうか。
会った時は笑顔で挨拶し、相手の話をうなずきながら聞く。ごく当たり前とも思えることだが、コミュニケーションでは一番大切なことである。
うなずきやあいづちは、会話を円滑にし、相手から話を上手く引き出すという効果もあ。初対面の人、苦手な人と話すときは、この「うなずき効果」を使うとよいだろう。
■5.相手との接点を探る
相手の好きな話題が、こちらにとっては無関心の場合もあるし、その逆もあるかもしれない。共通の話題が見つからない時は、好きな食べ物とか、よく見るテレビ番組とか、日常の他愛もない話からはじめるといいかもしれない。接点を探しながら、気が合うかどうか、互いに探り合うようなところも会話ではあるはずだ。
口下手な相手でも「私はこういうのが好きだけど、あなたは?」と質問系に持っていけば、相手は嫌がるどころか、逆に「自分に興味を持ってくれているな」と思い、喜んで答えてくれるだろう。
■6.ほめる時は具体的に
外見をほめる時は、「カッコいい」「ステキ」などの言葉だと、ウソっぽく聞こえてしまうので、「髪型変えた? さっぱりしてていいね」とか、服装なら「センスのいい柄だね」「そのスーツの色、よく似合うね」というように、具体的にほめるのがポイントだ。
性格面なども、「良い人」「優しい」という漠然としすぎた言葉ではなく、「対応の仕方が大人だと感じる」「考え方がしっかりしている」など、内面的な良いところをほめてあげるのだ。
具体的にほめられると、「それだけ自分のことを見ていてくれているんだ」と相手は嬉しくなり、ほめてくれた人に対して好意を持つだろう。
■7.嫌な上司でも長所を探してほめる
空威張りする上司ほど、自分に自信がないものだ。他人からほめられることで自信を持ち、ほめてくれた人に対して好意的な評価をするようになる。
「嫌な上司にお世辞を言うなんて、とんでもない」
と思う人がいるかもしれないが、くり返すが、どんな人間でも、探そうと思えば長所の1つや2つはあるものだ。いいと思うところをほめてあげればいいのである。
【感想】
◆上記ポイントの1番目で「NGの口ぐせ」について言及していますが、実はここが本書の最初の方の部分でした。私はリアル書店でここを読んで、本書の購入を決定。
本書では16項目挙げられており、もちろんそれぞれについて解説がなされています。
例えば上記にもある「君のためを思って」は、「説教の枕詞で、相手のために良かれと思って言うのだという自己正当化である」とバッサリ。
ホントはここからだけ個別に抜き出して、記事にしたいくらいでしたw
◆上記ポイントの3番目にある「初対面の印象は後で変えられない」というのは、類書でも読んだ記憶が。
だからこそ、ナンパの時には服装や髪形、清潔感が大事なのだな、と(ナンパはしませんがw)。
要は、身だしなみというか外見は、「自分のため」というより「相手のため」である、ということかと。
そう考えると、クールビズが今ひとつ普及しない(特にセールス業)のも、分かる気がします。
◆続くポイントの4番目の「うなずき」についても、「自分がしゃべらないで、相手の発言を促す」という意味では、「相手にとって」ポイント高し。
本書でも何度か「自分が話すのではなくて、相手の話を聞け」と強調されており、やはり「聞き上手」に徹するのが、コミュニケーションの秘訣のようです。
そこに、ポイントの5番目のように「接点」を探り、さらに「質問」までできれば、きっと相手は「この人とは話がはずむなぁ」と思ってくれるハズ。
もちろん、ポイントの6,7番目のように「ほめ」までカバーできていれば、なお一層良い結果が望めるのではないか、と。
◆私にとって本書は、上記で触れたように、初っ端の「NGの口ぐせ」の部分が最もツボでした。
他の部分は、かなり本質を突いてはいるものの、逆に「目からウロコ」というワケではなく、どちらかというと「王道ネタ」に近いもの。
ただ逆に、類書をあまりお読みでない方なら、本書の「教え」は意義があると思います。
もっとも、最近、巷で流行り(?)の「新書で1000円」という価格設定は、正直どうかと思うんですよね……。
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) <おっと、それ以上は言うなよ…
. | (__人__)____
| ` ⌒/ ─' 'ー\
. | /( ○) (○)\
. ヽ / ⌒(n_人__)⌒ \
ヽ |、 ( ヨ | でも、最初に始めたのはディスカ ムググ…
/ `ー─− 厂 /
| 、 _ __,,/ \
人に好かれる会話をするために!
会話がはずむ人 はずまない人 たった1つの違い (青春新書プレイブックス)
第1章 会話がはずまないのは、その口ぐせが原因だった
第2章 「話しかけにくい人」の残念な共通点
第3章 会話がはずむ人になる分岐点
第4章 仕事が10倍スムーズに進む話し方
第5章 楽しく会話をリードできる人の話し方
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【編集後記】
◆ちょっと気になるモテ本。「なんで、アイツが?」なぜかモテる男の技術
いきなり品切れ状態なんですが、表紙を見る限り、かなり面白そうではあります。
ご声援ありがとうございました!
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