2013年10月12日
【未婚女子必読!】『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』ジェーン・スー
私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな (一般書)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、「音楽プロデューサー/作詞家/コラムニスト」である、ジェーン・スーさんの女性向け婚活本。先日まで放映されていたバラエティ番組、『10匹のコブタちゃん 〜ヤセガマンしないTV〜』に出演されていたので、ご存知の方もいらっしゃるかと。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
独身チキンレースを爆走中の“未婚のプロ"であるジェーン・スーが“未婚中毒患者"たちが知らず知らずのうちにやってしまっている「プロポーズされない101の理由」をイラストとともに徹底解説!
女性はもちろん、複雑な女心を知りたい男性も必読の人間洞察エンターテイメント!
「男性も必読」とありますが、確かに、女性向けの本なのにこんなに付箋貼ってもうた……。
【ポイント】
■1.「大切な彼女」以外の存在として、男女の関係を持っている。こちらがそう思っていても、相手もそう思っているとは限らないのが独身残酷物語。やっちゃったことで女の気持ちがどんなに傾いても、いわゆるセフレに近い関係の男は、結婚相手から一番遠い存在。これが、私たち未婚のプロの結論です。(中略)
お互いがオンリーワンの存在だと公にするのも結婚の一義ならば、そもそも「彼氏」としてさえコミットしてこない男が、セフレや2軍にプロポーズするはずもない。(中略)
ですから、いつかは結婚したいと話す女から「今彼氏はいないけど、男には困ってないんだよね」という「二ーズがないわけではない」ことを匂わせる話や、「最終的には私が本命に」という寝言を聞くと、それは前進じゃなくて後退だぜ、と老婆心ながら思うわけです。
■2.彼の方が稼ぎが少ないことをあなたはなんとも思っていないが、買い物に行くとあなただけ大人買いする。
私たち未婚のプロは、かつて大幅に間違っておりました。男の方が稼ぎが少ないとしても、自分が気にしなければクリアできる問題だと思っていたのです。
でも、それは違った。私たちは日々、気遣いに欠ける言動で己の稼ぎを示し、男のプライドを傷つけていました。女の方が稼ぎがいいのは気にならない、むしろ稼いでほしいと言う男は増えていますが、かといって、一緒にショッピングに行って、目の前で女がバカ買いをしたら(それは女の稼いだ金であるにもかかわらず)、「金銭感覚が合わない」と言われて終わりッス。
■3.もともと彼に結婚願望がない。
でもこれ、女の方が、結婚できないとわかっていながら付き合っていることが多いと思います。現実を直視するのが怖いから、答えを先延ばしにしている。彼が少なくとも、自分とは結婚するつもりがないことを、本当は心の奥底でわかっている。(中略)
しかしながら、この項に思い当たるフシがある女には、「結婚を考えずに、楽しく付き合い続ける」という選択も「結婚の意志がない相手とは別れる」という選択もあることをお伝えしたい。なんとか彼を変えようとするより、ずっと健康的ですよ。
■4.にもかかわらず、「私となら考えを変えてくれるかも」などと期待している。
私たちはとかく、男に対して「私とだったら考えを変えてくれるかも」と期待してしまう。でもこれ、よく考えるとひどい話でした。なぜって、「私」が彼の人生で、考えを一新させるほど特別な存在であることを前提にしているのですから。信条を変えるほど特別な存在かどうかを決めるのは、私たちではなく相手の男です。
■5.自分の愚痴は言うが、相手の愚痴は聞き流している。
人にとってはただの愚痴でも、自分にとっては重大な話、という類のものがあります。そういう話は、ただ聞いてもらえればそれでいい。女同士ならば、お互いにどうでもいい話を聞き流しながら、延々とおしゃべりを続けられます。しかし、男は「聞いてほしい」=「なにかしら解決をしてほしいと思っている」と解釈するか、「たいしたことない、君なら大丈夫だよ!」と励ましますね。それで女に「なんにもわかってくれない!」と怒られる。どっちもどっちですが、自分の愚痴は垂れ流しておきながら、男の愚痴には「男なんだからしっかりして」「仕事の愚痴ばっかりで、情けない」と文句を垂れるのは、不平等です。
■6.彼がテレビを見ている間、絶えず話しかけている。
「なんで私と一緒にいるときに、私の方を向いてくれないの?」と不満に思うこともありますが、別にあなたを楽しませるためだけに彼はあなたと一緒にいるわけではない。あなたがいるからこそ、あなたの彼、別名スポーツニュース何度も同じシーン別のチャンネルで見るの大好きマンさんは、落ち着いてあなたの太もものひとつでも触りながらテレビを見ることができる……ぐらいの余裕を持ってあげてもいいんじゃないですかと。まあ、この年になったから、未婚のプロたちもそう思えるんですけどね。
■7.あなたは「この辺で手を打とう」と思っているが、彼はそう思っていない。
自分が優位に立っているつもりなのに、思いどおりに事が運ばないときは、お互いが相手を上から見ている場合があります。セフレが彼氏にならないのと同じシステムですね。残念ながら、男は「こいつしかいない」「他の男に取られたくない」と思わないと、プロポーズにかかわらず、なにごとも独占契約を結ぼうとしません。つまり、あなたが手を打ちたくても、彼が手を打つ理由がない。うっかりしてたのは、こっちの方でした!
【感想】
◆そもそも女性向けの、しかも婚活本ということで、当初、本書については、ご紹介どころか読む予定すらまったくありませんでした。それが、ふとした拍子にこの動画を見て一変。
結構おもしろそうぢゃないですか!
ただ、タイトルにもある「101の理由」というのを見て、結局のところ、巷でよく見かける「あるある本」のような「やたら理由を列挙しているだけ」の本なのだと思っていたわけです。
ところがどっこい、上記ポイントでもお分かりのように掘り下げまくりだったという(ウケ狙い(?)で、「白抜き大文字」で書かれたものもいくつかありましたが)w
「さすが未婚のプロ!」←一応ホメてますw
◆とにかくやたらと事例が豊富。
上記動画でも「私たちそれ20年やってるんですよ」と言われているように、長期間に渡って、ジェーンさん並びにその「愉快な未婚の仲間たち」の「敗戦」の記録があるわけですから、それも当然なのでしょう。
一方で、見事結婚に至ったケースも「反面教師」(というか、逆に本書自体が「反面教師」なのですが)として登場しています。
例えば、上記ポイントの3番目に関して、ジェーンさんの女友達に「付き合ってる男性に結婚の意志がないことが判明した時点で別れを告げた」人が2人いるのだそう。
どちらも結局、別れた男性が戻ってきてプロポーズされ、今は見事結婚し、どちらも子供のいる家庭を築いているとのこと。
「何故この2人が結婚できたか」の分析が本書ではなされているのですが、これが「目からウロコ」でした。
詳しくは本書を読んで頂くとして、他にも多くの項目で、単なる「フッた、フラれた」の現象面だけに留まっていないのがスゴイと思います。
「さすが未婚のプロ!」←しつこいw
◆また、男性である私にとっても、指摘されて納得した点がいくつか。
例えば、女性と食事をして奢った場合(奢るという行為の是非は別として)、「ごちそうさま」とか言われないと、何かしらひっかかる部分が自分自身ありました。
別に大した金額でもなくてもそうなのが疑問だったのですが、ジェーンさん曰く、「男には好きな女の役に立ちたい欲がある」とのこと。
つまり「ごちそうさま」「ありがとう」と言われて初めて、自分が役に立ったと思えるワケで、単に金を出しただけでは、役に立ったと実感しないのだそう。
なるほど、確かに!
「この記事を読んでる女性の方は、今日から必ずお礼を言うといいと思うよ!」
◆なお、ビジネス書好きの自分としては、「101も列挙するなら、カテゴリを分けてやって欲しい」と思っていたら、巻末の「楽しすぎる独身生活を手放せない私が、嫁にいけないその他3つの理由」という章で見事行われていました。
ジェーンさんによると、101の理由は10のカテゴリーに分けられるとのこと。
・「男のプライド」問題
・「男の特性」問題
・「結婚、二の次」問題 etc...(以下略)
このパートは、何故か今までの「ギャグ口調」から一転して、ガチです。
そして「深くて重い」、これら分析から導き出されたのが「その他3つの理由」(一応、ネタバレ自重)。
これは、それまでの101の理由とは違って「メタ」的な位置づけになると感じました。
◆今までネット界隈で、女性の恋愛論を読むことは結構ありましたが、その多くと比べても、本書のクオリティが秀でているのは明らか。
かつ、その思考の深さと反比例するかのような軽快な文体は、1人のブロガーとして、私も参考にしたいところです(「そこかYO!」というw)。
これだけ女性の事がお分かりなら、きっと男性の事も分かるハズでしょうから、いつか本書の「男性版」を書いて頂きたく。
いずれにせよ、当ブログには少ないかもしれませんが、「結婚したい」女性の方なら、年齢問わず「超マスト」だと思います。
と言うか、結婚にこだわらない方でも一読をオススメ。
私も今後、女性の方から恋愛相談を受けた際には、本書をベースに回答しようかと。
「未婚プロ歴20年」は、伊達じゃありませんでした!
私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな (一般書)
注:目次はアマゾンのページをご参照の事
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【編集後記】
◆当ブログでは、あまり女性向けの恋愛本をご紹介していないのですが、この本は得るところあるかと。ロンブー淳×森川教授の最強の恋愛術
レビューは上記関連記事にて。
ご声援ありがとうございました!
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